小さな村の小さなダンサー




楽しみにしていて、やっと観ました!


いやあ、よかった。


予告を観る限りでは、結構、ずっと小さいときの話かと思ったら、
メインはアメリカにわたってからの話でした。


最初、ツンシンが子供のころ、オーディション?みたいので選ばれるんだけど、
そのときの身体の柔らかさにたまげた。





さすが、中国!


少年のときも、10代のときのツンシンもすごく良かったけど、やっぱり、英国バーミンガム・ロイヤル・バレエのプリンシパル、ツァオ・チーにつきます。











このひと、アメリカに渡った時は英語がほとんど話せない、という設定なんだけど、たしかに単語はたどたどしくしゃべってるのに、発音が異常に良い(笑)
そして、すぐにペラペラになります。


とにかくダンスシーンは圧巻です。





バレエダンサーの肉体っていうのは、ほんとすごいね。
美しいし力づよいし、人間とは思えない。


ツンシンは、アメリカでビザの延長が赦されず、なんといきなり、アメリカ人のGFと結婚します。
このあたり、怪しいんだよね~(笑)





実際のところはどうなんだろうか?


やっぱ、ツァオ・チーの演技が微妙なせいか、それほどGFのことを好きだとは思えないんだけど、なんとも、Visaの為に結婚した匂いがぷんぷん。


このとき、弁護士のフォスターが、ものすごく頑張ってくれちゃって、結局なんとかなるんだよね。





ツンシンは、イノセントな振りして、結構女性にも積極的だし、
VISAとって1年で別れちゃうし、そして、そのあと再婚しちゃうし。
まあ、それはいいんだけど、彼が家族を捨ててまで、亡命したかった理由がイマイチみえない。
ちょっと、自分勝手なひとにもみえます。








もうちょっとそのあたりの葛藤を描いてほしかった気もするけど、彼は俳優ではないのでこれが限界か?


それにしても感動します。
踊りをみているだけで心を揺さぶられました。

KEE



<ストーリー>
主人公のリー・ツンシンは61年に中国の山東省の貧しい村に7人兄弟の6番目の息子として生まれた。少年時代に毛沢東夫人だった江青の政治的な文化政策で、ダンサーを育成する英才教育が実施され、バレエを一度も見たこともないが、彼の才能を見込んだ小学校の先生の推薦によって全国から選抜される。彼は大好きな家族と離れて、不安を抱えながら一人で北京の舞踏学校に入学する。しかし、寂しさと、愛国心をあおるバレエの訓練に最初はなじめず、落ちこぼれていた。それから数年経ったある日、先生は本物のバレエの美しさを彼に教えようと密かに持っていた古典バレエのテープを貸し与えた。リーは始めてバレエの素晴らしさに感動し、踊りにのめり込むようになる。しかし、江青夫人の方針に反抗した疑いで先生は政府に捕えられてしまう。当時の中国ではそれは二度と会うことは出来ない別れを意味していた。しかし、時を経て、中国で改革開放が実現していこうとする最中、リーはバレエ研修で、思いがけずアメリカを訪ねる機会を得る。この新天地で彼の才能は開花する。そして、ダンス仲間のエリザベスと愛し合うようになった彼は勇気ある決断を下すが、そうすることで大事な両親との永遠の別れがやってくる。 


<キャスト>
ツァオ・チー リー・ツンシン
グオ・チャンウ 青年時代のリー
ホアン・ウェンビン 少年時代のリー
ジョアン・チェン リーの母親
カイル・マクラクラン フォスター
ブルース・グリーンウッド 判事ウッドロウ
アマンダ・シュル エリザベス


<沖縄での上映劇場>
「桜坂劇場」
上映期間:3/23~
住所:那覇市牧志3-6-10(旧桜坂シネコン琉映)
電話:098-860-9555(劇場窓口)