エンサイとひき肉のいりちゃー宮城さんちのレシピ

沖縄料理教室

 

「エンサイって、どんなして使えばいいのー? って言う人、結構多いんですよね。
私はしょっちゅう買ってます。沖縄の葉野菜の中でも、一番好きなのがエンサイかも。
『緑の味』って言うんですかね。野菜らしいしっかりした風味が好みなんですよ。

 

今日は、ご飯が進むいりちゃー(=炒めもの)を作ります。
エンサイは炒めるとちょっとぬめりが出るんですが、そこがまた良いんです」

 

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「葉を茎から取り外します。
茎もね、根元の硬い部分以外は使えますよ。
しゃきしゃきした歯ごたえがあっておいしい。捨てるのはもったいないですよー」

 

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「今日はひき肉と一緒に炒めます。
うちは息子が食べ盛りなので、いりちゃーにはだいたいお肉を入れますね。
ひき肉は冷凍庫に常備。
本当は自然解凍したほうがいいのかもしれないけど、帰宅してぱぱっと作らなきゃいけないときは、凍ったまま炒めちゃいます。
使う分だけ包丁で切って、フライパンへ」

 

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「こうしてほぐしながら炒めれば問題なし」

 

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「全体的に色が変わったら、エンサイを入れます」

 

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「茎部分の火の通りが気になる人は、茎から先に炒めてあとから葉を入れたほうがいいかもしれません。
私はちょっと歯ごたえが残ったほうが好きなので、一緒に入れちゃいます」

 

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「いりちゃーってつい混ぜたくなっちゃうけど、そこをぐっと我慢。
『いりちゃーは触らないよー』と、母が言ってました。
このまま、エンサイがしんなりするまで置いときます」

 

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「うちは、家族みんな食べるのが大好き。
特に姉とは食の趣味が合うので、評判のカフェに食べに行ったり、ファーマーズ・マーケットまで野菜を買いに出かけたりしますね。

 

でも、特に料理上手な母に育てられた、というわけでもないんです。
うちの母は、ソーキを煮るとか、ある程度の作り方やレシピが決まっているメニューだと良いんだけど、ありあわせのもので作ると『ちょっと…何これ?』なんてことになるんですよ(笑)。 

 

うちはね、昔からおじいが料理上手なんです。
やがて90歳なりますけど、今も料理作ってますね。
そばとかも自分で作りよったんですよ。

 

おじいは軍の中で働いてたことがあったらしく、昔はアメリカ料理を見よう見まねで作っていましたね。
私が小さい時の記憶ですけど、プレートにハンバーグと焼いたポテト・人参を並べて食べさせてくれました。ハイカラですよね(笑)。ビーフストロガノフとかも作ってましたよ。

 

食への思いがいまも強くて、ときどき『ししかみぶささー(肉が食べたいなー)』って。
そういう時はみんなでレストランに出かけて、ステーキやハンバーグをがっつり食べます」

 

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「エンサイがしんなりしたら、ざっと混ぜ合わせます」

 

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「塩コショウをお好みで。
私はコショウたっぷり派です」

 

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「さらに、オイスターソースとごま油をたらり。
中華風味に仕上げます。
よく混ぜあわせたら出来上がり!」

 

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「ひき肉がないときは、ツナでもおいしくできますよー。
お弁当のおかずにもぴったりなので、いっぱい作りおきしとくのがお勧めです。

 

次は、沖縄野菜を使ったチャーハンをご紹介しましょうね」

 

写真 中井 雅代