![goyachanpuru16](http://calend-okinawa.com/wp/wp-content/uploads/2011/06/goyachanpuru16.jpg)
「あちこーこーが一番美味しいよ、
早く、食べて食べて。」
梅雨があけ、ゴーヤーの美味しい季節が今年も到来。
沖縄の定番家庭料理だけど、
お店で食べる味が家庭で出せないという人も多いのでは?
老若男女、幅広い世代のお客さんが絶賛する
食堂「ちゃんぷる亭」のゴーヤーチャンプルーの作り方、
伊沢清子さんが惜しげもなく伝授してくれました。
![goyachanpuru1](http://calend-okinawa.com/wp/wp-content/uploads/2011/06/goyachanpuru1.jpg)
チャンプルーはお店でも人気のメニュー。
材料は、すぐに使えるように切って袋に入れてある。
![goyachanpuru2](http://calend-okinawa.com/wp/wp-content/uploads/2011/06/goyachanpuru2-450x222.jpg)
「卵は後から入れて具にからめる人が多いけど、
私は最初に炒めてから出しておく。
その方が美味しくできるよ。」
![goyachanpuru3](http://calend-okinawa.com/wp/wp-content/uploads/2011/06/goyachanpuru3.jpg)
油を足し、ゴーヤーを入れ、
しばらく炒めてから豆腐を投入。
「豆腐は、大きめにごろっと入れて大丈夫。」
![goyachanpuru4](http://calend-okinawa.com/wp/wp-content/uploads/2011/06/goyachanpuru4.jpg)
鍋のふたの凹部分を上にして、
水道から直接、少しだけ水を入れる。
ふたを閉めながら、その水をフライパンの中に素早く投入。
今、水入れたんですよね?
「見た?見た?(笑)
そう。水を入れて蒸すわけ。」
あまりに素早い動作に見逃しそうになるが、
これも美味しいチャンプルーを作る為の伊沢さんの技。
![goyachanpuru5](http://calend-okinawa.com/wp/wp-content/uploads/2011/06/goyachanpuru5.jpg)
ポークとコンビーフを入れる。
「コンビーフは嫌いな人が結構いるからね。
入れない方が良いこともあるかもね。
ポーク嫌がるひとも中にはいるしね。
具は好みで変えたら良いよ。」
![goyachanpuru6](http://calend-okinawa.com/wp/wp-content/uploads/2011/06/goyachanpuru6.jpg)
大きめにごろっと入れた豆腐やコンビーフは
炒めながら箸を使って小さく崩す。
「私の料理は丁寧じゃないよ〜。
お店やってるからね、さっと作って出さないと。」
ふたを閉め、再度しばらく蒸す。
「ちゃんと炊かんとね。
蒸してる時間が結構長い。
でも、それが大事よ。」
![goyachanpuru7](http://calend-okinawa.com/wp/wp-content/uploads/2011/06/goyachanpuru7.jpg)
素早い手つきでもやしを取り出す。
![goyachanpuru8](http://calend-okinawa.com/wp/wp-content/uploads/2011/06/goyachanpuru8.jpg)
シャキシャキ感を残すため、
もやしは最後に投入。
![goyachanpuru9](http://calend-okinawa.com/wp/wp-content/uploads/2011/06/goyachanpuru9.jpg)
「味つけは、だしの素と・・・」
![goyachanpuru10](http://calend-okinawa.com/wp/wp-content/uploads/2011/06/goyachanpuru10.jpg)
「醤油少々、それに・・・」
![goyachanpuru11](http://calend-okinawa.com/wp/wp-content/uploads/2011/06/goyachanpuru11.jpg)
「三枚肉も入れようね、美味しいから。」
![goyachanpuru12](http://calend-okinawa.com/wp/wp-content/uploads/2011/06/goyachanpuru12.jpg)
ざっと炒め合わせる。
![goyachanpuru13](http://calend-okinawa.com/wp/wp-content/uploads/2011/06/goyachanpuru13.jpg)
「私のチャンプルーのこだわり?
何もないよ~(笑)」
その答えが、
いかにも料理上手な沖縄のお母さん
といった感じ。
![goyachanpuru14](http://calend-okinawa.com/wp/wp-content/uploads/2011/06/goyachanpuru14.jpg)
最初に炒めておいた卵を、最後に戻し入れたら
あっという間に出来上がり。
「食べてごらんね、美味しいから。
あちこーこーのうちに。」
![goyachanpuru15](http://calend-okinawa.com/wp/wp-content/uploads/2011/06/goyachanpuru15.jpg)
蒸しながら作っていたが、
ゴーヤーにはほどよい食感が残り、
最後に入れたもやしはシャキシャキ。
ポークとコンビーフから出た塩っけがちょうど良い塩梅で
ご飯が進む最高の夏のおかず。
「あじくーたー(味が濃い)じゃないね?」
いえいえ、全然。
これ以上入れるとちょっとだけからい、
これ以下だとあふぁい(=味が薄い)、
絶妙なバランスで最高に美味しいです!
「おうちでも作ってごらんね。
旦那さん、いっぱいご飯食べるはずよ。」
ビタミン豊富なゴーヤーを美味しく食べられれば、
体力を奪われる暑さの毎日が続いても、
疲れ知らずで元気に過ごせる。
ゴーヤーチャンプルーには、
家族のからだを想い健康を願う、
お母さん達の愛もいっぱい入っている。
「その時期に多く出回っていて安い野菜は
季節の野菜だから栄養もたっぷり。
だから、スーパー行ったら沢山出ている野菜を買ったら良いよ。」
お財布にもからだにも優しい、主婦の買物の知恵。
腰も曲がらず、元気そのものでフライパンを力強く振りながら語られる言葉は、
すとん、と腹に落ちる。
外は強い日差しが今日も降り注いでいる。
美味しいゴーヤーを買いに行こう。
この夏も、家族みんなが笑顔で過ごせるように。
写真・文 中井 雅代