お正月だけじゃなく、一年通してうちではよく食べるいなむどぅち。
具沢山で栄養たっぷり。しかも、肉さえ下準備しておけばすぐできる便利な一品。
今回の材料はちょっと多め。うちは大家族だからね。
3〜5名の普通のご家庭なら、こんなに沢山用意しなくて大丈夫よ。
豚肉、沖縄かまぼこ、しいたけ、こんにゃく、かつおぶし。
こんにゃくは、いなむどぅち用じゃなく、板こんにゃくを自分で刻んでもいいよ。
ちなみに、肉、かまぼこ、しいたけ、かつおぶしはすべて冷凍保存してます。
味噌は、できればいなむどぅち専用のものを用意してね。普通の白みそだと甘みが足りないから。
中でも私は「チョーコー」の味噌が気に入ってるよ。
干し椎茸は水でもどしておいてね。
かつおぶしでダシをとります。
かまぼこは千切りに。
冷凍しておくと、やわらかい食材が切りやすくなるよ。
沸騰してしばらくしたら、かつおぶしを取り出します。
このかつおぶしは捨てないでね。
おいしい自家製ふりかけが作れるから。
かつおぶしの水を切って冷凍庫へ。凍ったらバリバリと手で砕き、残り野菜を刻んだものと炒め、みりんと醤油で味付けして水分を飛ばせばできあがり!
捨てるのはもったいないさー。
かつおぶしを砕く作業は、子どもたちが喜んでやってくれるはずよ。
水で戻したしいたけも千切りにね。
小さい子がいる家なら、具材はどれもできるだけ細く切ったほうがいいよ。
じゃないと、口のなかが具でいっぱいになってなかなか飲み込めないみたい。
さ、お鍋に具を入れていきましょう。
本当は入れる順番があるのかもしれないけど、うちは適当(笑)。
大丈夫、それでもおいしくできるよ。
肉は、正月の時に多めに茹でて、千切りにして冷凍していたもの。
溶かしながら煮込めば大丈夫よ。
うちは、できるものはなんでも冷凍保存。
共働きだし子どもは5名もいるし、夕飯の準備は時間との戦いだからね。
下処理して冷凍しておけば、調理時間が短縮できるでしょ。
6年生の長男が、料理もよく手伝ってくれる。
私が仕事で帰りが遅くなりそうなときは、長男に電話して一言。
「お願い、お米研いで水に浸けておいてー」
そうすれば、私が家についたとき丁度いい具合に米が吸水してるのよ。
うちは炊飯ジャーじゃなく圧力鍋で炊くから、ものの15分でできあがるよ。
圧力鍋といえば、ちょうど三枚肉を塩漬けしてあるから、今から圧力鍋で蒸してスーチカーを作ろうか。
すぐできるよ。
スーチカーはお酒のつまみにもなるし、子どもたちにとっては最高のご飯の友。
三枚肉は一昼夜以上塩に漬けてね。
今回は二週間ほど漬けていたかな。
うちはヨネマース使ってるけど、どんな塩でも大丈夫だはず。
漬けているうちに少しずつ水が出てくるから、気づいたらその都度水を捨てたほうがいいね。
塩漬けした肉を流水で洗います。
ここからがポイント。
三枚肉をサンニンの葉で包むの。
こうすると、肉の生臭さがなくなるのよ。
そして、茹でるのではなく、蒸す!
その方が柔らかく仕上がるのでおすすめ。
茹でると肉が固くなってしまうのよね。
圧力鍋を火にかけます。
シュンシュン音がするようになってから30分後に火を止めます。
圧力が自然に下がるまで待ったらできあがり。簡単でしょ?
薄く切るときは、しばらく置いて冷ましてからのほうが切りやすいよ。
今回は漬けた期間が長めだったから、かなりしっかり塩味がついたね。
そばに乗せたり、カリカリに炒めてパスタに使ってもいいよ。
いなむどぅちは、具材が柔らかくなったら味噌を加えてできあがり。
いなむどぅち用味噌が手に入らなかったら、普通の白味噌を使い、隠し味でピーナッツバターを入れるといいよ。コクと甘みが増すの。
味噌の量を加減して、夏は薄めに、冬はこってりめに作るのがお勧め。
寒い日にはからだがぽかぽかする、お勧めの沖縄料理。
子どもたちも大好きよ。
ほら、できたそばからみんなお椀持ってやってくるさ(笑)。
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料理上手で明るい肝っ玉母さんの城間さんは、フリーランスのガイドさんでもあります。
「世界遺産の勝連城、色々な来歴を聞きながら登りたい!」
「首里城って行ったことはあるけど…。詳しいことについては意外と何も知らないな…」
沖縄の魅力をプロのガイドで楽しみたい方、どうぞご連絡ください。
何名様からでも承っています。
城間邦子:myzookey-kayto@ezweb.ne.jp