Arts&CraftSのリノベーションマンション第3弾が出来ました

写真/Arts&Crafts 文/D’spec沢岻久子

 

ディスペック

アートアンドクラフトの本社事務所

 

 

「ホールのある暮らし」今回のリノベーションのテーマについてそう話すのは「アートアンドクラフト」沖縄担当の廣川さん。「今回のストック(物件)が、トイレ、洗面、バスタブが1室に集約されたワンルーム型だったり、玄関入ってすぐにキッチンだったり、本土では珍しい外人向けアパート風の造りだったので、その雰囲気を残しながらプランニングしました」と、この部屋に出会った時の事を思い出し、すこし笑いながら話してくれました。

 

なるほど、そう言われると確かにそうなのです。最近の分譲マンションは、玄関ホールや廊下の先にリビング、脱衣所や洗面室を経て浴室がある。目的の場所や用途にたどり着く手前に、いわゆる前室的な空間が存在するのが一般的。今回の物件のようなドアを開けてすぐに広がる生活空間や、ドアを開けるとすぐにタイル敷のバスルームなんて造りは、まさに築年数の古いアパート風。分譲マンションでありながら、この造りは本土に方にとっては珍しく外人向けアパートにも見えるらしいのです。

 

続けて、今回のリノベーションのおすすめポイントをこう続けます。

 

「やはりテーマでもある“ホール”ですね。玄関入ってすぐにホールが広がります。土間仕上げなので、もちろんそのまま土足OK。大きなダイニングテーブルを置くもよし、作業台を置いて趣味に没頭するもよし、住む方の生活スタイルに合わせてフレキシブルに使ってもらえます」

 

「そして眺望。ベランダの向いが大きな公園なので、まぶしいくらいの緑が目に入ってきます。そのため間仕切りを最小限にして、部屋のどこからでも緑を感じられるようにプラン二ングしています。たとえば、朝起きて窓から緑が見えるとそれだけで気持ちいいですよね」

 

聞けば、アートアンドクラフトが拠点を構える大阪市内は緑が少ない為、公園前マンションがすごい人気でブランド化しているのだそう。

 

アートアンドクラフトの本社事務所の様子

 

これまでにディ・スペックが販売をお手伝いした「アートアンドクラフト」のリノベーションマンションは2件。第1弾は那覇市牧志の国際通りにほど近い都会に立地するマンション。50㎡にも満たないコンパクトな空間を、余分な壁を取り払い1LDK+ウォークインクローゼット+ホールという間取りに変更。シングルからカップル程度なら窮屈さを感じさせないオープンな空間に仕上げました。

 

続いての第2弾は、那覇市松川のすこしリゾート感漂う外観のマンション。70㎡の元々3LDKだった間取りを、開放感のあるゆったり2LDK+ホールという間取りへ変更。

 

いずれも築30年を超えているちょっとくたびれたマンションが、息を吹き返したように生まれ変わりました。

 

第3弾北谷町桑江のリノベーションマンション「およびですか?」現場代理人の作業

 

第3弾北谷町桑江のリノベーションマンション「およびですか?」チェック作業の様子

 

環境や立地や気候はもちろんのこと、建物外観はそのままでありながら、室内は明るく、風通りまで良くなってしまうのは、壁位置や間取りを変更したことにより自然光を取り込み、通風路を確保したことで生まれるもの。言葉にするとなんだかできそうな気がするリノベーションも、いざ自分でやるとなるとそこまでは考えつかないのが正直なところ。

 

何かコツでもあるのかと「アートアンドクラフト」の物件探しの基準を聞いてみると、それはすごくシンプルなものでした。

 

「リノベーションで変えられるのは、部屋の中。そこからの眺望やマンションの管理状況や雰囲気は、住んでからの安心感や、住み心地に繋がってくるので、それを重要視して物件を探しています。逆を言えば、部屋の付帯設備やスペックはあまり気にしません」

 

さすがに、この言葉はなかなか言えません。実際は、目に見えている設備や間取りに影響されがちです。それを見ない、気にしないと言い切れるのです。室内を見れば「どこを、どうすれば、どうなる」ということをイメージできるのです。

 

もともとの間取りや環境は違えど、これまでの3物件に共通して見られる特徴は、鮮やかなクロス(壁紙)と用途を選ばない土間ホール。ときめくモザイクタイルや水栓をあしらったの水回り。余分な壁を取り払った開放的な空間。ただ寝泊まりするだけの味気ないお部屋や、簡単便利な最新設備のお部屋ではなく、ときめく空間であり、くつろげる空間に仕上げています。

 

第3弾北谷町桑江のリノベーションマンション「およびですか?」/土間とリビング

 

前回、前々回の見学会で一番うれしかったのは、ご来場された方の半数以上が30代〜40代の女性だったことです。友人同士であったり、単身者であったり、または既に持ち家があるにもかかわらずどうしても見たかったという声もありました。新築マンションの価格には手が届かないという方から、どれも購入するほど気に入る間取りや仕様のマンションに出会った事がないという方まで。実際、これまで本格的なリノベーションマンションを見たことがなかったという方が大半で「こういうのがあったんだ!」とか「すごいウキウキする」など、ときめきを言葉にする方が多く見られただけでも、ディ・スペックにとっては嬉しい反響でした。

 

ありがたいのは、第1弾の「まずは、ここから」に続き、第2弾「ちょうどいい都市ぐらし」のリノベーションマンションが無事成約されたのは、こういう空間を欲している方がいるという事実です。ディ・スペックへのお問い合わせで一番多いのが「少し変わった物件や、デザイン性のある物件」というもの。皆さん具体的にどういう風なものと言い切れないのは、実際オリジナルな空間を見学する機会が少なく、本格的なリノベーション空間に触れる機会も無いが為に、ぼんやりしたイメージなのだろうと思います。

 

第3弾北谷町桑江のリノベーションマンション「およびですか?」/ベッドルームのクロス

 

私自身、これまでいくつもいろいろな空間を見てきましたし、触れて来ました。出来るだけオリジナル性のある空間を取り扱うようにしているディ・スペックではありますが、まだまだ本格的なリノベーション物件を提供出来ていないのが現状です。

 

昨今よく飛び交う「リノベーション」という言葉の定義をするのは難しく、それを専門としている「アートアンドクラフト」に聞いてみました。

 

「私たちアートアンドクラフトがリノベーションをはじめたキッカケは、自分たちが暮らしたいと思える住まいが、世の中になかったから。探し続けて、辿り着いたのが中古の住まいをリノベーションするというスタイルでした。すでに出来上がった既製品の住まいに不満を持ちながら自分の暮らしを合わせるのではなくて、自分に合わせて住まいをつくる。リノベーションという手法で、住まいづくりの選択肢を提案しつづけていきたいと考えています」

 

心が震えました。飛び上がるほど嬉しい言葉でした。ないのなら造ればいいのです。壊すのではなく、今あるものを活かすという考え方。不動産情報を提供する、取引をお手伝いする立場として、こんなに嬉しい事はありません。

 

今回のリノベーションマンション第3弾の物件タイトルは「およびですか?」。そのままの意味です。呼んでいる声が聞こえたから、探している人がいるから、ここに誕生しました。見学会を行いますので、この機会に是非リノベーション空間に触れてください。

 

 

ドアを開けて2秒。ピンと来た!ここだ!と思えたら、もうそれだけで充分。自分が暮らすイメージができたら、その空間で笑顔になっている自分が見えたなら、あなたと空間との出会いなのでしょう。

 

第3弾北谷町桑江のリノベーションマンション「およびですか?」/ホール(土間仕上げのキッチン)

 



アートアンドクラフト沖縄担当の廣川さん

 

 

 

「アートアンドクラフト」が手がけるリノベーションマンション第3弾

 

【中古マンション】
「およびですか?」
価格/1,480万円
間取り/リビング+洋室+土間ホール
広さ/47,46平米(14.3坪)

 

見学会開催します
7月4日(土)13時-16時
7月5日(日)13時-16時

 

こちらのメールフォームよりお問い合わせくださいませ。
※随時ご案内しています。見学会以外の日もお問い合わせ下さい。

 

 

 

 

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