センスとこだわりで中古物件が激変葉棚さんの部屋



 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 
「ぴかぴか〜って感じはあんまり好きじゃなくて。
使い込まれた、味のあるテイストが好み。」
 
と語るのは、インテリア関連の仕事に長く従事している奥様の由真さん。
 
共通の趣味であるサーフィンをきっかけに出逢ったご主人と、
「いつでも波に乗れるところに」
と沖縄に移住。
最初は土地勘もなくアパートを転々としたが、
ご主人の起業をきっかけに
倉庫兼住居になる物件を探した。
 
「最初ここに案内されたときは、ほんっとにぼろっぼろ(笑)。
木製の壁をひっぺがす所から始めて、
出てきたコンクリに自分たちでペンキを塗って・・・。」
 
改造前の写真を見せてもらうと、その古びた姿に唖然。
それがこんなに素敵な空間に変わるのなら、
中古物件のリノベーションも悪くない、と思える。
 
由真さんのセンスの良さが随所に光り、
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のオーナーであるご主人、達也さんが配置したグリーンが最高のアクセントになっているが、
 
「お金は全くかかってないんですよ。
改造費も格安で済んだし、インテリア自体にも。
ソファーはお友達に作ってもらったものだし、
テーブルは主人の手製。」
 
そう言われて改めて仔細に検分してみると、
デザイナー家具など、高価そうなインテリアは見当たらない。
しかし、ご覧の通りのハイセンスな空間。
一体どうして?
 
「物は増やさないようにしています。
可愛い雑貨やインテリアってもう、無限にあるでしょう?
買ってるときりがなくなっちゃう。
もちろん好きなんですけどね、我慢してます。
 
今置いてあるのは、本当に気に入って買って、昔から大事にしている物だけ。
持ち物からその人の歴史や背景が伺い知れるような空間が好きなんです。
だから、大量生産系のお店でインテリアや雑貨を買う事もないですね。」
 
部屋に通された瞬間に、
葉棚夫妻との距離がいきなりゼロになった気がしたのは、
まさにご夫婦二人の「今」を完全に具現化した空間だからなのかもしれない。
 
 
「とりあえず」「適当に」「そこそこの」
 
が、どこにも見当たらない家。
かと言って、
 
「贅沢な」「ぴかぴかの」「高級感あふれる」
 
も皆無。
 
なのに、最高に居心地がよく、ハイクオリティなおうち。
 
「いずれは、主人と組んでインテリアコーディネートのお仕事もできたらいいな〜って。」
 
早く始めてください!私、客になります。
だって、葉棚さんちに住みたいくらいだもん。
 

写真・文 中井 雅代

 
 
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