今年の2月、東京は45年ぶりの大雪だったらしい。
友人から届いたメールは東京と思えない一面銀世界の写真が添付されていた。
Facebookのタイムラインも一気に雪景色だ。
でも、呑気に眺めている場合ではなかった。
大雪直後、東京へ行く予定になっていたから。
目的は、今春から取り扱いがスタートする商品や展示会の視察、大好きな書店に伺うこと。
滞在中の3日間の天気予報は雪。やれやれだ。
久しぶりの東京は、唯一持っているコートを引っ張り出すところからはじまりました。
Wed（ウェッド）はまだスタートしたばかりの国内ブランド。
今時にしては珍しく、ホームページもまだ存在しません。
ブランドのことは未知数だけれど、今季のカットソーはとても魅力的でした。
水彩絵の具で描いたような淡い色が、春のそよ風のようであり、水面に映る青い空のようでもあり
ユニセックスで着ることが出来る雰囲気も良かった。
Wedの2014SSのテーマは「E.M.O」。
様々な絵の具を使い、感情的、直感的に色彩を表現したという。
切り替えの形などで喜怒哀楽のあいだの、言葉に出来ないような感情を表現してるとのこと。
抽象的で想像がつかないけれど、どんな素敵な服に出会えるのか ワクワクする。
miyagiya-bluespotでは、3月下旬よりWedの春の新作が並びます。
今からとても待ち遠しい。
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東京滞在の3日間は、雪こそ降らなかったけれど（ホッ）、歩道には数日前の大雪が溶けずに冷気を放っている。
太陽が出ても気温は上がらず、沖縄が一気に恋しくなった。
そんな中、どうしても立ち寄りたかった書店、UTRECHT（ユトレヒト）に行ってきました。
UTRECHTは、大手の書店では出会いないような本を数多く扱う本屋さん。
デザインやアート本、海外の雑誌、限定部数の本、作り手自らが製作するzineまで、小さなスペースを埋め尽くすように、でも案外見やすく本が並んでいます。
何度かの移転があって、今は青山の古いマンションの2Fに。
見過ごしてしまいそうな建物の小さな階段を上って、さらにガラスの扉を開けなければいけない。
つまり少々敷居を感じるのだけれど、一度入れば、そこには青山のオアシスのような空間が広がっている。
実際、お店の広さと同じくらいのベランダにテーブルや椅子が置かれ、鳥小屋があってくつろぐことが出来る。
大きな窓に何か張り紙があると思ったら、実はアートなポスターだった！
HIMAAこと平山昌尚さんの作品「アートいる？いらない？」
う〜ん。頭、ひねっちゃうね。
そう、ここには本だけでなく、アート作品や雑貨もあちこちに置かれている。
店の奥の扉を開けると、隣のセレクトショップに繋がっているのもなんだか面白い。
店内は刺激的な本に満ちて、ユーモアが隠れている。
窓辺の植物は気持ち良さそうに伸び伸びと育ち、ベランダの巣箱を鳥が出たり入ったりしている。
この空間に一日中居ることができたらどんなに楽しいだろう。
ユトレヒトから帰る間際、代表の江口さんがちょうど来られ、プレスの安永さんと一言二言交わすと、ベランダに出てラップトップを広げ仕事をされていた。
それはとても自然で、よい緊張感があって、適度にゆるさがあった。
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ユトレヒトのディストリビューションタイトルをmiyagiya-bluespotでも数冊取り扱っています。
その中からひとつ新入荷したもの紹介します。ロンドンを拠点に作品製作を行うジェームス・ジャービスの最新作。
これ、マンガですが、内容は哲学書！
丸い生き物ふたりが、美術や存在論、知識、論理、そしてスケートボードについての哲学的な会話を繰り広げます。
ん？スケートボード!?
気になる内容と思いませんか？
UTRECHT（ユトレヒト）
http://utrecht.jp
107-0062 東京都港区南青山5-3-8 パレスミユキ201
TEL 03-6427-4041
営業時間 12:00-20:00
月曜日休み（祝日の場合は翌日）
text&photo 宮城博史
photo(fashion) Katho
model(fashion) Ashida
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