文/写真 関根麻子
時間を重ね、馴染んでゆく。
ゆっくり、ゆっくりと。
気がつけば
自分の一部のようになり、
かけがえのないものとなる。
綿、麻、木、革、陶器、鉄などなど。
私たちの暮らしのまわりには、自然素材からできたもので
時間とともに自分自身に馴染んでゆく、そんな経年変化を楽しむことの出来るものがたくさんある。
毎日のように使うことで自分の一部となってゆき、
重ねる日々をより心地よくしてくれる、そんな素材たち。
その中でも特に「革」という素材は、経年変化を楽しめる最たるものではなかろうか。
馴染むと言っても、初対面からぴたっと自分の皮膚のように感じるものは意外と少ない「革」
初めましての時には、まだ少々固く締まった感触。
長いおつきあいよろしくと、お互いをうかがいながらのご挨拶。
しかしどうだろう。
共に長い時間を過ごすことによって、驚くほど色つやが増し、
どんどん柔らかくしなやかに変化してゆき、独特の美しさが引き出されてくる。
これから始まる、革とのおつきあい。
5年後10年後、どんな色に育つのだろう、どんな質感になってゆくのだろう、と楽しく想像するのである。
来週15日から始まる「ヨーガン レール」のゴードメッシュ展。
今日、靴やバッグがたくさん届きました。
その中の一部を紹介しますね。
ヨーガン レールのゴードメッシュは、専門の職人さんが山羊の革を手で編んで仕上げる。
上の写真の巾着も、山羊の革を細い紐状に加工して、それを編み上げてあるもの。
使い込むと、艶が出て来て、とろりと柔らかくなってくる。
こちらは、美しいピンク色のメッシュのストラップシューズ。
一番最初にストラップのサイズを合わせておけば、次から脱ぎ履きがとても簡単になる。
カジュアルなデニムにあわせると、うきうきとどこかへ行きたくなる。
最近は、小物でビビットな色をあわせることが楽しくなってきた。
ピンク、グリーン、青、赤、黄色。
きれいなさし色で、気持ちまで弾む。
ゴールドのメッシュトートとあわせて、初秋のピクニックへと出かけようか。
ポーチのついたオフホワイトと、ベージュの色で編まれたメッシュ。
何だかかごのよう。
沖縄では一年中使える、温かみのある白。
ストラップは、実はななめがけも可能な長さ。
手ぶらでひょひょひょいっと、気軽に連れてどこへでも。
今は張りのある状態だが、5年、10年と使っていくと、
自分のからだのラインにぴったりと来る、何とも言えない風合いになっているんだろうな。
ヨーガン レールらしいこんな靴も。
やはり、温かみのある白。
こちらは初対面から、軽くてやわらかな履き心地。
やさしく足を守ってくれそうな感じがする。
そんな信頼のできる一足。
根強いファンがいるのも、納得、納得。
ビビットなペンケースや、小さなポーチなども。
小銭入れにしたり、カードケースにしたりと、
バッグの中からこんなカラフルな表情が見え隠れしたら楽しいはず!
あふれたカード類で分厚くなって
少しかわいそうな見てくれになっている私の財布。。。
きちんと整理して、カードケースを新調しようかな。
今回、trippenの靴も入ってきてます。
人間工学に基づいた徹底した履き心地を目指したブランドです。
なるほど。
ずんずん歩く。
大地をおおらかに闊歩したくなる靴です。
Shoka:の常設の服たちにも、相性抜群。
写真は ARTS&SCIENCE のジョッパーズパンツと。
上の写真は、田原が20年以上も使っているヨーガン レールのゴードメッシュのバッグ。
何ともくったりやわらかで、あめ色の艶。
経年変化がもたらす、何ともいえない美しい表情。
田原曰く、「最初は芥子色だったんだけど、だんだんと皮の元々の色と混じった色になって来たの」だそう。
経年変化を楽しむということ。
素敵なおばあちゃんを見ると、いい日々を重ねてきているのだなと思い、嬉しくなることがある。
いつか自分がおばあちゃんになったとき、傍らに柔らかく飴色になったお気に入りのバッグがあることを想像してみる。
一緒に日々を重ねて、共にいい表情になっていたい。
人が年を重ねることと、ものが時間をかけて育ってゆくことは、同じだなと思う。
丁寧な日々や毎日を楽しんでいれば、おのずといい年の重ね方をする。
自分自身が年を重ねると同時に、
ものも時間をかけゆっくりと、美しい艶やしっとりとした感触が育ってゆく。
一緒に年を重ね、日々を心地よくする。
そんなものたちを集めた「ヨーガン レールのゴードメッシュ展」
いよいよ15日(土)から始まります。
ゆっくりと、そして楽しく時間を共有する、お気に入りの一点に出会えますように。
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「ヨーガン レールのゴードメッシュ展」
2012年9月15日(土)~23(日)12:30~19:00 期間中無休
私のお気に入りのメッシュのバッグは、気がつくともう20年も前に買ったものでした。
使い込むほどに色つやが増すゴードメッシュは、山羊の皮を手で編んだもの。
軽くて、上品に柔らかくなってゆくのが特徴です。
沖縄ではほとんど通年使えるメッシュの小物たち。
今回は、メッシュ以外にも、へび革やわに革のバッグたちもお目見えします。
お気に入りを探しに、どうぞ遊びにいらして下さいね。
※常設スペースは展示期間中はクローズとなりますが、お洋服なども展示会スペースで
見れますので、お気軽にいらしてください。
http://shoka-wind.com