汁気たっぷり! シブイと油揚げが病みつきのおいしさ。「じゅーっ」の味噌汁。宮城さんちのレシピ

沖縄 料理教室 シブイ

 

「じゅーっの味噌汁っていうのは、息子がつけてくれた名前です。
シブイ(=冬瓜)も油揚げも水分が染み込みやすいので、食べたときに口の中で『じゅわー』っと汁が出てくるんですよね。それが好きみたいで。
『じゅーっの味噌汁食べたい』ってリクエストしてくれるんですよ。

 

沖縄野菜の中でも、特に息子が好きなのがシブイ。大根よりもクセがないし水分が多いので食べやすいみたい。
小さいお子さんがいるお宅にもおすすめのお味噌汁、ご紹介しますね。

 

まずは冬瓜をカットします」

 

沖縄 料理教室 シブイ

 

沖縄 料理教室 シブイ

 

「種を取り除いたら、皮をむきます」

 

沖縄 料理教室 シブイ

 

「皮が厚いので、ピーラーじゃなく包丁のほうがむきやすいですよ」

 

沖縄 料理教室 シブイ

 

「具を大きめに切るのが、この味噌汁のポイント。その方が、汁気を含んだときに『じゅわーっ』をしっかり楽しめるんです。
食べごたえもあるので、汁物というよりおかずみたいな感じかな。
沖縄って『味噌汁定食』ってあるじゃないですか? どんぶりいっぱいのお味噌汁プラスご飯みたいな。ああいう主役級の味噌汁がうちの家族の好みなんです。

 

シブイはしっかり炊くと一回り小さくなるので、『ちょっと大きすぎ?』と思うくらいでも大丈夫ですよ」

 

沖縄 料理教室 シブイ

 

「カットしたシブイを、さっと水洗いして茹でます」

 

沖縄 料理教室 シブイ

 

「大きめなので、じっくり火を通します。5~7分くらいかな。
その間に油揚げを切ります」

 

沖縄 料理教室 シブイ

 

「短冊切りですが、こちらも大きめに切ってくださいね。
シブイはもう少し炊いた方がいいので、この間に副菜を作ってもいいですね。

 

シブイってすごく便利な野菜なんですよ。
買ってしばらく置いておいても傷まない。カットさえしなければ、かなり日持ちするんです。
だから、安くで売っていたら必ず手が伸びちゃいますね。

 

息子だけでなく、私もかなりのシブイ好き。
ヤンバルに、シブイの煮付けが上手な親戚のおばさんが住んでるんです。
小さい頃からヤンバルに行くと、『おばさんのシブイが食べたいー』って要求してました(笑)。
息子が赤ちゃんだった頃は、離乳食でも大活躍。
と言っても私、離乳食を作るのが苦手で…。茹でた野菜をペーストにするとか典型的な離乳食じゃなく、野菜をたっぷり入れた味噌汁をじっくり煮込んで、おかゆと一緒にあげたりしてたんです。
だから、息子は赤ちゃんの時からシブイのお世話になってるんですよ。筋金入りでしょ(笑)。

 

どれ、そろそろ柔らかく炊けてきたかな?」

 

沖縄 料理教室 シブイ

 

「箸がすーっと刺さるくらいになったら、油揚げとだしパックを入れます」

 

沖縄 料理教室 シブイ

 

「肉を炊くときなど、基本的には自分でだしをとるんですけど、味噌汁って毎日飲むものじゃないですか? 仕事で帰宅が遅くなることも多いので、味噌汁を作るときはだしパックに頼ることもあります」

 

沖縄 料理教室 シブイ

 

「味噌を溶き入れます。ここで2つ目のポイント。
味噌を入れたらすぐに食べてもいいんだけど、できれば少し置いてください。
だしも味噌も具材にぎゅっと染み込むので、『じゅーっ』がもっとおいしくなりますよ」

 

沖縄 料理教室 シブイ

 

「シブイと油揚げだけというシンプルなお味噌汁だけど、これが意外と病みつきになる組み合わせなんです。
次回は、栄養たっぷりのエンサイを使ったいりちゃー(炒めもの)をご紹介しますね!」

 

写真 中井 雅代