NAKAI

新藤やす子 著



『だって世の中にはこんなに可愛いものがたーくさんあるんですよ!
だからついせっせと働いて せっせと買い物しちゃうんです!』


36歳のイラストレーター新藤やす子さんのリアルクローズの数々を
オールカラーの可愛いイラストで描いたこの本。


手にとるだけで、ワクワクドキドキ。
友達と一緒に買い物してるかのよう!
快楽ホルモンセロトニンがぐーんと分泌、胸がドキドキ!


そして、
『そう、私は 普通の体型の自分が少しでもステキに見える服が好きなんです!』
と宣言しているとおり、


☆ 着映え度抜群!柄モノワンピ
☆ 100人力のメタリックサンダル
☆ 大人コーデに派手スニ投入
☆ ランクUPの大判ストール
☆ 頼りになるカチューシャ
☆ 女子ならキレイ色の革小物


などなど、『着映え』する服や小物が本人が着ているイラストでたくさん紹介されてます。


お店で恋をして、つれて帰って可愛がる!


歳をうーんと重ねて物欲が昇華してしまうその日まで、
大人女子の楽しみ『せっせと働き、せっせと買い物』を味わいつくそう!


次のお給料日、みんな何買う?


Written by Rico

NAKAI

対談メンバーとこどもデータ
スミレ:4年生、1年生、乳児
マミ:幼児
ユメコ:幼児
**************************



ユメコ マミ、第二子の子づくりしてるって?


マミ うん。こっそり子づくり。


ユメコ なんね、こっそりって(笑)誰に対してこっそり?


マミ 旦那さんに対してこっそり。


ユメコ マジ?!


スミレ(笑)


マミ 家族計画しようって前話した時、3年は開けたいって旦那さんが言ってたわけ。でも私は歳もいってるし、3名は子どもほしいから、早く次が欲しくて、歳の差2歳で良いと思ってたけど、旦那さんは3歳開けたいって言うからでーじショックで。「そしたら私歳いくつよ〜?!」ってけんかして。でもこんなの一人で頑張って作れるもんじゃないさーね。でから落ち込んで、どうしよう、もう浮気してから作ろうかな・・ぐらい悩んでたわけさ。


ユメコ スミレ (笑)


マミ とりあえず、知らんぷりししとこうと思って。子づくりの話は何もしないでプレッシャー与えないで普通にコミュニケーションとるふりしてから(笑)


ユメコ それで旦那さん拒否しなかったんだ?


マミ うん。だから私も「しめしめ」ってから(笑)


ユメコ 排卵日とかもチェックしてた?


マミ うん、してたしてた。


ユメコ じゃあ子づくりにしっかり励んで・・・って感じ?


マミ そうでもない。


ユメコ だと難しいかも・・・?


マミ そうなの?


ユメコ どうだろ。ひとにもよると思うけど。私たち結構もう、大人さーね。歳をとるにしたがって妊娠する確率も徐々に下がってくるってきいたことあるよ。


マミ そっか。。


スミレ やっぱ排卵チェッカー使ったほうがいいよ。


ユメコ そうそう。さらに確実にするには、産婦人科で排卵日のチェックもしてくれるみたいよ。でも、それで「排卵してます」って先生に確定してもらって子づくりしても、なかなか出来ないひとも多いみたいだしね。


マミ そうなんだ・・・一人目が何も考えなくてもできたから余裕な気持ちでいた。


ユメコ そのあいだに私たちも歳とってるしね(笑)


マミ だからよ〜やばい。二ヶ月トライしてできなかっただけででーじショックでから、結構みんな何年も妊娠できないとか言うさーね。だから本当に辛いだろうなって初めてわかった。


ユメコ 排卵日に子づくりしても100%妊娠するわけじゃないのに、排卵日自体もチェッカーとか使わなければずれこんだりしてもわからんさ?


スミレ そうだよね。


マミ 最近旦那さんと話したら「欲しいね」って言ってたわけ。


スミレ あ、そうなの?


ユメコ 良かったね!


マミ うん、だから「じゃあつくろー」って言って。


ユメコ じゃあもう反対じゃないんだね!


マミ うん、反対じゃないんだはず。だからすっきりした。前は旦那さんに言えないのがちょっとへんなーだったから。


スミレ マミ、言えないとかあるんだね、可愛い!


マミ 男の人ってきっと義務感でするのいやさ?わからんけど多分。「今日排卵日だ、はい、やろう」っていうのはなんか・・・


ユメコ そっか、確かにそうかも。


マミ みんなどうしてるのかな?協力的なんだろうね、きっと。





ユメコ マミも子育てに悩みないんだっけ?


マミ うん。だから最近さー、自分が母親っていう実感もあまりない。


スミレ・ユメコ (笑)


マミ 考えたわけ、「待ってよ・・・」ってから。


ユメコ 考えたんだ!(笑)


マミ うん、したら前と生活あんまり変わらん気がするなって。


スミレ 我が子がでーじ可愛い!とかないの?


マミ でーじ可愛いよ!でも、子どもはみんな普通可愛いさーね。


ユメコ わじわじー(イライラ)もない?


マミ わじわじーは・・・最近はない。


ユメコ 前はあった?


マミ ・・・前あったかな?思い出せない。最近会社が面白くないから子どもといる方が楽しい。


スミレ ユメコ 笑


スミレ 誰かが言ってたんだけど、過ごす時間量に関係なく、愛情の総量はおんなじって。ふたりでずっと一緒にいても、12時間離れてても。それだけ離れてて会うときは、保育園の階段も走って行きたいくらいさ?


マミ ユメコ うんうん、そうだね。


スミレ 寝るまでの3時間をでーじ大切に過ごしたり。メリハリもでるよね。


ユメコ 確かに、保育園に預けてからは一緒にいる時間は濃密になったかも。


マミ 私、子育てを淡々とこなしてるからなんか怖い(笑)みんなどんな感じ?


ユメコ 私も子育ての悩みないからな。私もマミも仕事の人間関係とかでは悩むのにね。


マミ ほんとだね〜。今から出てくるのかもね、悩み。
そういえば最近子ども生んだ友達がさ、おっぱいが出なくてとっても悩んでたわけ。すごくまじめで純粋だからだと思うんだけど、自分を責めてしまってたわけ。「私が母親でいいんだろうか」みたいな。


スミレ なんで〜。ミルクあげればいーさ。ミルクで良いじゃん!おっぱいじゃないとだめって、何かで読んでしまったりしたのかね〜?


ユメコ ふつう出るものと思ってたとか、おっぱいをあげたいって気持ちが強いとか?可愛いから自分のおっぱいをあげたい!って。私も最初はずっと混合だったから、まあ悩むというよりほとんどあきらめてたな〜。いつの間にか出るようになるんだよね。


スミレ ミルクとおっぱい問題だけだったら良いけど、赤ちゃんってどんなことでもそれぞれ違うさ?歯が生える時期も立つ時期も違うのに、「こうじゃないといけない」っていう考えにとらわれてたら、自分が難儀するさー。
新生児期ってお母さんもあんまり眠れないからマイナスの方に考えちゃうのかな?
旦那さん出番だけどね、ここでね。


ユメコ そうだね、こういう時こそ旦那さんに支えてほしいよね。

NAKAI




スタジオをとびだし、自然の中で伸びやかに歩く。
今話題のポスチュアウォーキングの体験イベントだ。


ポスチュアとは「姿勢」の意味。
歩く時に使われることの少ない身体の後ろがわを主に使って歩くので、
全身のリフトアップが可能、特に、ヒップアップと脚の引き締め効果が抜群という、まさに全身改造も夢ではないウォーキングメソッド。
(関連記事:ポスチュアウォーキング 歩くだけで全身改造!



協会公認のポスチュアスタイリスト、遠藤美絵先生(左)と藤田佳子先生


参加者のほとんどがポスチュアウォーキング初心者


身体の軸を整える効果もある準備運動を終えると、
メソッドに基づいた歩き方の基礎をレクチャーしてくれる。







その後、海岸線沿いのウォーキングコースをおのおの歩く。
2人の先生が指導しながら一緒に歩いてくれるので安心。
スタジオだとかちこちに固まりがちな身体もぐんと伸び、
呼吸も深く、眼前の景色を楽しみながら気持ちよく歩ける。





折り返し地点まで到着。
「ちょっと砂浜を歩いてみましょう、せっかくですから」
砂浜だとしっかり砂を踏みしめて歩かなければならないので、
足の動きやローリングも意識しやすい。
この頃になると、みんなの背筋もピンと伸び、目線も上がっていい感じ!
ポスチュアウォーキングでは目線を上方に上げて歩くので、
心持ちもハッピーになり、性格も明るくなるという。
身体だけでなく心にも効くのだ。



ポージングを教わり、記念撮影


集合時とはまったくちがう、上方にすっと引っ張られるように伸びた上半身。
ポスチュアウォーキングでは、歩くときの姿勢だけでなく、
立っている時、座っている時の姿勢についても同様に細かく指導がなされる。
美しくない姿勢から踏み出すと、美しく歩くことは絶対にできないからだ。






手の振り方、重心の置き方など、
全身の筋肉を使って歩くコツを細かく指導してくれる。
嬉しいのは、正しく歩けば、自ずと美しく歩けるようになること。
そしてさらに、
美しく歩き続ければ、からだそのものも美しくなる。
ホームページに掲載されている、先生方のビフォー・アフター写真がそれを証明している。





ウォーキングが終わると、近くのカフェへ移動。
2人の先生から、プラスアルファのレッスンタイム。



琉球舞踊のお仕事もされている藤田先生から、沖縄のマナー講座。



遠藤先生からは、その場ですぐに実践できる美しい座り方のレクチャー。





景色の美しい広々としたカフェで美味しいご飯を食べながら、
初対面の生徒さん同士の会話も弾む。





現在、沖縄各地でレッスンを行っているが、
「まず、どういうものか体験してみたい」
という方におすすめのイベント。
残念ながら、1月の屋外イベントはすでに満席でキャンセル待ち状態だが、
屋内でのワンデイレッスンは定期的に開催中。
2月には、ポスチュアウォーキングの創始者、KIMIKO先生も東京からレッスンの為に来沖する。


肩こり、腰痛、偏頭痛、体型の悩みなど、
あらゆる身体の悩みを解決する糸口になるポスチュアウォーキング、
是非多くのひとに体験してもらいたい。


ポスチュアウォーキングレッスン
レッスンの日程はスタイリストのブログやホームページを参照
遠藤美絵blog:http://ameblo.jp/mie-pos/
HP:http://www.posture.co.jp/blog/stylist/index55.html
藤田佳子blog:http://ameblo.jp/yoshikoposture/
HP:http://www.posture.co.jp/blog/stylist/index77.html
ポスチュアウォーキング協会HP:http://www.posture.co.jp

NAKAI




不均一に歪んだ形状、蛍光色のようにビビッドな色合い、
無造作にはりつけたような突起物、
かたちの揃っていない二つの把手。
すべてが型破りなキム・ホノ(金憲鎬)の作品。


「キム・ホノに出会わなければ、よかりよは生まれませんでした。」


オーナーの八谷(やたがい)さんは、そう言い切る。



内側にまで取手が手を伸ばしている。


20年以上携わった仕事をやめ、沖縄へ。
店を構えて8年半が経った。


陶器を販売する店を始めたきっかけはなんだったのだろうか。


「14歳の時、両親に展覧会に連れて行ってもらって。
うわ~~って思いましたね。色が綺麗だったし。
でも、中学では何もできないから、
高校1年生の時、先生にお願いして顧問になってもらって、予算を取って陶芸クラブ作って、すっごい楽しかったですよ。
図画工作だけが好きな高校生が泥遊びしてるんだから楽しいに決まってる(笑)」



中田篤 「開店前からお客様が並んでくださった個展は、彼のが初めてでした」


美術大学を卒業後、しばらく弟子入りしてしていたところをやめ、
自分の目指す作品を作りたいと、大学時代の友人たち合わせて10人でアトリエを作った。
窯を買うお金がないので働き、稼いだお金でレンガを買い、
自分達で積んで、窯をつくった。
肉体労働が一番稼げるからと、舞台美術の仕事を始めると
徐々に仕事の比重が増え、忙しくなり、5年後に脱退した。


「そのアトリエ、今も存続しているらしいですよ。」




志村観行(のりゆき)


働き始めてからは、応援の意味もあって友人達の作品をはじめ作家モノの器を買ったり、見て歩いたりする様になった。そんなある日、キム・ホノの作品に出会った。


「そこには、まさに自分の求めていた世界があったんです。
いずれまた、陶芸の世界にも戻れれば良いな 、なんて考えは吹っ飛びましたね。
『この人がいるなら、自分なんかが陶芸やる必要ないや。』って。
その事を機に、自由な作風で制作をするさまざまな作家たちを知るようになり、
次々に身に寄せては、作家陶を使うようになっていきました。」



片瀬和宏が卒業制作を展示する為に、友人と作った鐵の棚を貰い受けたもの。そのいびつな歪みの魅力でお客様にも大人気。


他のうつわ屋ではまず見かけない、
確固とした主張を持つうつわたちが顔を並べているが、
八谷さんが商品を選ぶときのフィルターはなんなのだろう。


「楽しいもの。食卓を楽しくしてくれるもの。
『これに何を盛りつけようかな?』『これで何か飲んだらうまいだろうな〜』
と、想像力をかきたててくれるもの。」


うつわに食べ物が盛られているのを見るの、好きですか?


「好きですね、大好きです。盛り付けはとっても楽しい。
器と食材の相性を考えて、実験的にいろんな組み合わせをして楽しんでいます。
飲み物も、いろいろなうつわで試して欲しいですね。ワインだって、ビールだって、飲み物はすべて、器によって味が変化しますから。」



赤嶺学の白いうつわ。持つと手に吸い付いてくるようなぬめっとした質感に驚く。


「うつわも人間と同じなんです。
使っていくうちに関係性も変わっていくでしょう。
だから、人間をみるのと一緒。
『なんか面白そうだな』と思えるヤツを連れて来るんです。」


作り手の想いや感性が、作品にはしっかり反映される。


「ものづくりをする人にとって作品は言語・言葉と一緒。
『こういうの、良いでしょう?』という気持ちを作品に込めているから、
『なるほど、こういうのが面白いんだな、この人は』って、
作品を通して向こう側にいる人間が見えてくるんです。」


心ひかれる作品とは?


「一番良いのは、色とか形とかではなく、
例えばまったく違う作品をつくっても
『これって◯◯さんの作品じゃない?』
といわれるようなものができると、素晴らしいと思います。
味とかクセとかではなく、もっと根本的なこと、
例えば、その人の雰囲気とか匂いとかニュアンスとか、
そういうものが作品一つ一つについていけば、サインがなくてもその人のものだとはっきりわかるんです。」



「内側だけじゃなく外側も変わりますよ」右が八谷さんが使っているもの、左は未使用品


うつわの中で、陶器はもっとも経年変化が激しい。


「陶器はもともと組成がゆるくて柔らかいモノです。
ですから中には、最初に液体を入れるとじわーっとしみてくる物もあります。
ところが、愛情を持って使い続けると・・・これは2ヶ月くらいだったかな、ぴたっと漏れなくなる。その後も、毎日2杯のコーヒーを飲み続け、いまではこんなに風合いが出てきました。」


自分の使い方ひとつで、同時期に買った同じシリーズのものであっても
変化の仕方がまったく違ってくる。
まさに「育てる」楽しさが、陶器にはある。





自由な作風で個性的な作品が多いからか、
手に取る事をためらうお客様もいるという。


「ここにある状態は途中経過のようなもの、いわば産院のベッドの中のような感じ。
ここから退院して、各家庭に連れて帰ってもらって、
『綺麗だわ〜』と、ずっと飾ったままだと、
手垢にまみれないかわりに、味がでてこない。
でも、ハードユースで毎日ガシガシ使えば、
たまには欠けることもあるだろうけれど、
その欠けたところに雑物が入っていくことで風合いが出てきます。」


では買ってくださるお客さんには「大事につかってくださいね」じゃなくて…


「もうガシガシ使ってください!って言います(笑)
『しばらく飾っておこう』なんておっしゃったら
『そんな!お願いですから、是非使ってください!』と。」


「時間の経過こそが、そのものがあったっていう証だと思うんです。」


キズではない、汚れではない。
そのモノが生まれ、使われて来たという「証」なのだ。





時代の空気に会ったうつわを、八谷さんは求めている。


「今の空気感の中で使われるうつわを扱いたいと思っています。
その時代、その時代の空気感の中でものを作っていけば、
それが歴史になりますから。」


陶器が歩んで来たこれまでの歴史が重要なのは言うまでもない。
しかし、過去だけにとらわれていると、新しいものは生まれて来ない。
古いもの、伝統を守って作られ作品だけが素晴らしいのではない。
当たり前のことのようだが、よかりよの陶器を見ていると、見落としがちなそんな真実にはっと気付かされる。





陶器の世界が抱える問題は根深い。


「コンビニの発泡スチロールから直接ご飯を食べて美味しいという時代なんですよね。
変わりゆく食生活に食器をすべりこませていかないといけないので、
うつわというのは面白いんだよ、色んな器種があって楽しいんだよ、ということを、本当のうつわの愉しみを伝えていくべきだと思っています。」


私も含め女性は特に、他人の目に触れる物には気を遣うが、
一歩家の中に入り、家族の目にしか触れないものにはお金を費やさない傾向にある。
家の中で使うものこそ、毎日触れ、使う物なのに。
「ある程度デザインが良く、事足りればそれで良い」と思って買ってきた、これまでの自分のうつわの選択基準を顧みて、反省する。





「人間にはそれぞれ役割分担があると思うんです。
僕はうつわが好きだからこういう店をやっているけど、
世界平和を願い、より良い形で世界をバトンタッチしていかなきゃいけないのは大人の役割。
自分はうつわを通して、子どもたちに良い世の中を残さなきゃいけないと思っています。」


子どもたちにも陶器を触って欲しいと思いますか?


「もちろん!うちの一番若い顧客は小学校一年生の女の子なんですよ。
お母さんが『入学祝いに何が欲しいの?』ってきいたら
『よかりよで自分の御飯茶碗買うんだ。』って、時間をかけて一生懸命えらんで
『これにする。』って。
これはもう、本当に嬉しかったですね。」


子どもって、意外とモノの本質を見極めているんですね。


「そうなんです。子どもたちは大人より強い感性を持っていますから。
拝見していると、親御さんはお子さんに陶器を触らせるのをためらうことが多いようなんですが、
うつわの持ち方を教えてあげたりすると、
次来たときは『こうして持つんだよ』なんて他の子に教えていますよ。」


大人はきっと、子ども以上にすごく気を遣って商品を触りますよね。


「そうですね、遠目におそるおそるのぞき込むようにされる方もいらっしゃいますね。
でもうちは値段も全部底に貼ってあるので、持ち上げないと見えないんです。
形や色も判断基準ではあるけれど、何が一番大切かというと『手取り』です。
日本では、大きな盛り皿や大鉢を別にすれば、大抵のうつわを手に取って使います。
作家の作る器は一つ一つが一点物ですし、人間の手のサイズも一人一人違いますから、それぞれを手に取って、しっくりと手になじむモノを探してほしいですね。」


では、一つ一つ触って、じっくり選んでも、「さっさと決めて!」とは思わないんですね。


「それはないですね。
自分がもともとうつわが好きで買う側の人間だったので、
お客様が迷ってる姿を見るのは好き、嬉しい。
『迷わせてる!迷っていただけるような品ぞろえができてるんだ!』って。」


明確な理由がわからないのだが、
よかりよに並んでいるうつわはどれも、片っ端から触りたくなってくるから不思議だ。


「それは作家が聞いたら一番喜ぶ言葉でしょうね。
まずは触れて欲しいんですから。
自分の言葉に耳を傾けて欲しいのと一緒で。」


間違いなく、うつわは、語るのだ。文字通り。


数々の作家が厚い信頼を寄せる八谷さんが持ち帰り、
育ての親をただ静かに待ちわびるうつわたち、
連れ帰って、自分の手で、育ててみませんか?

写真・文 中井 雅代

 

陶・よかりよ
沖縄県那覇市壺屋1-4-4/1F
TEL.098-867-6576 FAX.098-867-6575
open 平日10:00~19:00 日曜・祭日12:00~19:00
(*企画展期間中10:00~19:00)
close 水
HP:http://www1.ocn.ne.jp/~yokariyo/
blog:http://yokariyo.exblog.jp/

 

NAKAI

結婚してもパパになっても、旦那様にはいつもカッコ良くいて欲しい!
そう思わない女性はいないはず。
ちょっとした小物や遊び心をプラスして、
自分だけの着こなしを楽しんでいるおしゃれパパの休日コーデをご紹介。
沖縄におしゃれパパがもっともっと増えることを願って。



Day1
ベスト:HEAD PORTER
シャツ:GAP
パンツ:LEBOWSKI
レギンス:ユニクロ
帽子:アメリカンアパレル



Day2
シャツ・パンツ:共にユニクロ
帽子:OLD NEST – bunker palace hotel



Day3
パーカー:Supreme
パンツ:ユニクロ
帽子:近所のちゃりんこ屋



Day4
帽子:UNITED ARROWS
ジャケット:浮き島通りの古着屋
ジーンズ:ユニクロ
サンダル:ビルケンシュトック



Day5
パーカー:A.P.C
パンツ:LEBOWSKI
レギンス:ユニクロ
帽子:浮島通りの帽子屋



Day6
ジャケット:OLD NEST – bunker palace hotel
Tシャツ:Supreme
ジーンズ:ユニクロ



Day7
帽子:UNITED ARROWS
セーター・シャツ:共にA.P.C
ジーンズ:ユニクロ
靴:DANNER LIGHT
 

写真・文 中井 雅代

 

 

NAKAI








リビングを囲むように大きくつくられた窓からのぞむのは
一面の田芋畑、その奥にはいくつものビル。
夜になると辺りは一面真っ暗、遠くに街の灯が輝くという、
少し変わった夜景が楽しめる。
外の風景を楽しみながら料理を作れるキッチンの位置もポイント。





リビングの隣りに儲けられた広々としたテラス。
大きいタイルが敷き詰められた贅沢なスペースと、目の前に広がる風景が
バリ島の瀟洒なヴィラ風コテージを思わせる。





シンプルながら、広々としていかにも使い勝手の良さそうなキッチン。
幅の広い天板がテーブルの役割も果たす。





ぎらついていない、落ち着いたマットな黒が随所に使われて、大人の雰囲気。





白で統一された高級感ただよう明るいバスルーム。
シンプルで使いやすい、機能美を追求したデザインが光る。





ベッドルームの窓からも田園風景が。
緑の中で目覚めれば、清々しい朝を迎えられそう。


こちらの家は、既に施主さんがお住まいの住宅。
ご厚意でオープンハウスとして公開しており、見学可能。
人の生活している空間なので、一般的なオープンハウスとは異なり、
家に血が通い、空間が生き生きとしている。
家を建てるときは、言うまでもなく、建てた後の方が重要。
でも、「その後」を体験できる機会は非常にまれ。


案内できる日時や人数には限りがあるので、事前に問い合わせが必要だが、
一見の価値は十二分にある。


問い合わせ先:
株式会社 紀建設
沖縄県宜野湾市字宇地泊642
TEL 098-890-6225 ‎FAX 098-890-6227
HP:
http://www.ki-kensetsu.jp/top.html


関連記事:KI-KENSETSU Projects(株式会社 紀建設)
豊かな空間と贅沢な光を感じる家、主役はあくまで人

 

NAKAI




いやあ、良かった!!


おはなしはベタです。田舎の女の子が都会にでてきて、歌の才能を見いだされる。


まあ、どこかでみたことのあるお話。典型的なシンデレラストーリー。


でも、アリには度胸もあるし、機転もきく。
そこがないとどうしようもないよね、可愛くて才能があっても。








しかし、 クリスティーナ・アギレラの抜群の歌唱力は、ほんとすごい。


で、ダンスは大したことないです(笑)


周りのダンサーに比べて見劣りします。
でも、いいんです、彼女はディーバなので。











アギレラは子役から活躍してますが、シンガーとして私が注目したのは1999年。
「ジニー・イン・ア・ボトル (Genie in a Bottle)」での登場は、驚きでした。


豊胸手術前の、か細い彼女が、あんなすごい声を出すなんて!衝撃でした。
ま、ブロンドはフェイクだけど。


お腹のなんかもっと深いところから出るような彼女の声は、まったく不安定感はなく、耳にするたび身震いするほどの素晴らしさです。


今作でもやはり素晴らしい。


そして、もう一人貫禄の歌姫、シェール。





このひと64歳だよ!!若いころから全然変わらないんだけど!
このひとと松田聖子は、人間じゃないね。
なんだこのアンチエイジングぶりは?


歌もほんと、お見事です。
彼女も見た目と違うような声を出すんだけど、彼女ほど歌声をきいて驚いた歌手はいない。
うまいのは当然だけど、声だよね。耳からじゃなくてなんか頭か足元から入ってくるようなディープな声なんだよね。
かっこいい!!


それにしても、バーレスクってかっこいい!!
あんなダンス、踊れたら素敵だよね。
ステージがなかなか面白いよ。


この映画、ミュージカルではないんだけど、
ステージシーンが多いのでドラマとミュージカルの間みたいな感じね。





アギレラは「NINE」のケイト・ハドソンのパートをオファーされてたけど、それを断ってこの映画にでたんだよね。
あの「シネマ・イタリアーノ」はかっこよかったけど、 アギレラヴァージョンも、観たかったな。


スタンリー・トゥッチも出てて、なんか「プラダを着た悪魔」を彷彿とさせます。


だけど、全体的には、「コヨーテ・アグリー」みたいです。あ、マライアの伝説の駄作、「グリッター」ともかぶる(笑)


思った通りの配役で、サプライズはありません。
エリック・デイン、ちょっと老けた気がしました。





「ヴェロニカ・マーズ」のクリスティン・ベル も、「やっぱり」な感じの役でててます。





とにかく女子にはたまらない作品です。
ダンサーの女の子たちが可愛い!!!
で、相手役の キャム・ギガンデットも可愛い。





歌もダンスも楽しめます。
何度もいうけど、お話はベタベタです。でも、目を離せません!
いかにも女性好みの映画、と言われても、私は好きです。


後半ちょっとダレタかなあ。


でもまあ、ともかく、


Go to the Burlesque!! Enjoy the show!!!

KEE



<ストーリー>
田舎娘のアリ(クリスティーナ・アギレラ)は、その美しい歌声を武器にスターを夢見て単身ロサンゼルスに向かう。そこで彼女の心を奪ったのは、経営難にあえぎつつも、セクシーなダンサーがゴージャスで、しかもどこか淫靡なショーを繰り広げる大人のためのエンタテイメントクラブ”バーレスク”だった。まずはクラブの大スターで経営者のテス(シェール)からウエートレスの仕事をもらい、舞台へ上がるチャンスを狙うアリ。


生き残りを賭けて必死のテスと舞台監督のショーン(スタンリー・トゥッチ)は、アリの歌唱力とダンスの才能を見抜き、次世代のスターとして、アリを売り出す。母を幼くして亡くし孤独だったアリだが、このバーレスクで、テスを母、ジョージア(ジュリアン・ハフ)等ダンサー仲間を姉とし、ただ一人主役ダンサーだったニッキ(クリスティン・ベル)の嫉妬は買うものの、女性として、ショーガールとして輝きだしていく。唯一の気がかりは、ルームメイトでバーテンダーのジャック(キャム・ギガンデット)の存在。彼はフィアンセがいる身で、お互いの想いを胸に秘めたまま、いま一歩二人の中は進展しないでいた。


そんな時、アリのステージに魅了された大物エージェント マーカス(エリック・デイン)から、引き抜きの誘いを受けたアリ。バーレスク存亡の危機を救うのか、自らの夢をさらにステップアップさせるのか、岐路に立たせられるアリの選んだ道とは―――。


<キャスト>
クリスティーナ・アギレラ
シェール
クリスティン・ベル
スタンリー・トゥッチ


<沖縄での上映劇場>
上映期間:2010/12/18(土)〜
住所:那覇市久茂地1-1-1 9F(パレットくもじ)
電話:098-869-4688

NAKAI

赤星たみこ(著)



『誰もが身体の中に自分の美を引き出す宝のツボをもっています
 そのツボはさわったりもむだけで美のオーラをあなたの身体に
 満たしてくれます』


きれいな足の写真から想像するイメージを裏切り、中身はなんとマンガ!
1時間で読めちゃいます。


表紙をめくると「あなたに効く美女の壺は?」と4つのタイプ診断が。
チェックの結果、わたしは
“弱点はちょい太:むくみタイプ”と“弱点はちょい冷え:青ざめタイプ”が同点。
確かに、このごろむくんで冷えてます・・・
ほかには“弱点はちょいイラ:ストレスタイプ”と“弱点はちょい枯れ:艶かけタイプ”も。


内容はというと、
“世界一の名前負け女”と称する主人公の“山田綺麗”ちゃん。
最近妙につやつや、しっとりピカピカしてきたおかんを尾行してたどりついた“秋桜鍼灸院”。
そこで毎回、美のツボを教えてもらう・・・というお話。
恋に仕事に不器用で知らずにストレスをためちゃう綺麗ちゃん、
とてもとても他人だとは思えません。


そんな綺麗ちゃんが、“秋桜鍼灸院”で美のツボを学ぶにつれ、
みるみる肌と髪がしっとりツヤツヤに、頭もスッキリ、ヤル気が上昇、
仕事もバリバリに変身!そしてついには名前負け返上!
と、まさにシンデレラストーリー!気分爽快!!


『疲れ目のツボ、花粉症のツボ、むくみをとるツボ、冷えのツボ、夜泣きのツボ、
不眠症のツボ、すっきりボディのツボ、恋ができるツボ、明日キレイになれるツボ』


キャッチーなツボネーミングを読むだけで、身体のどこかを押したくなっちゃう。
そんな素敵なスイッチがあるんだ〜 この身体に。


『病気になる前の未病という時期もちゃんと治療してくれるツボ療法』


元気なカラダは元気なココロをつくるもと。
お風呂でちょっと押すくらいなら、ずぼらなわたしにでもできるかな。
『美女の壺』
読んだらきっと、押したくなります。

Written by Rico

NAKAI




日 時:1 月6日(木)14 :00 ~
場 所:那覇市消防本部(那覇市銘苅2丁目3番8号)
その他:当日の一般駐車場はありません
問合せ:消防本部総務課 担当 屋良:098-867-0119
※雨天時等での中止は当日の早朝に決定します
内容
(1) 職員・団員・女性防火クラブ員による特別点検
(2) 市長訓辞
(3) 優良職員・団員表彰
(4) 特殊消防車両紹介・救助隊による展示訓練

HP:http://www.city.naha.okinawa.jp/fire/

NAKAI




日程が決まってブログで告知をすると、あっという間に定員に達する人気の料理教室がある。
主催者は野菜ソムリエの資格を持つ大城しま子さん。
場所は自宅のキッチンだ。



最初にチーズケーキを仕込む


教室を始める前は、友達と定期的に自宅で料理を楽しんでいた。
それをブログに掲載したところ
「自分も参加したい」
というメールが多数届くようになった。

自宅で料理教室を開くのが夢だったが、
「実現させるのは定年してからかな、と思っていました。
思いがけないタイミングで夢がかないました。」



はし袋も手づくりすると楽しい。

酢を混ぜいれ、鍋で炊く。つややかに炊きあがった酢飯に甘酢しょうがを混ぜる

糸を巻かなくてもおいしくできるローストビーフ。フライパンで焼いてからオーブンへ


長女なので小学校くらいから料理を手伝わされていたが、
特に料理が好きなわけではなかったという。
結婚して毎日作るようになってから、
「自分は料理が好きなんだ」
と実感、
安谷屋純一氏主宰のエスカル・クッキングスタジオに通い始めた。


「習い始めるとすごく面白くて。
安谷屋先生がとっても素敵なんです、食に対する想いも私と似ていたし。
私、食卓が大好きなんです。
おいしいものを食べたらみんな笑うじゃないですか?
子どもも、元気がなくてもおいしいものを食べたら
『また明日から元気に学校行こう』
って思えるから、そういうのが好きで。
料理自体よりもそのことを伝えたくて、教室を開いたと言えるかもしれません。」



おせちならではの飾り切りの特訓も

色合いが可愛い大根と菊のハニーレモン。紅白なますの変わり種

テーブルセッティングが学べるのも、スマイルキッチンならでは


食卓には必ず花を添えて


ブログ読者なら「食卓が好き」という大城さんの発言はすぐに納得できるはずだ。
大城さんのブログには毎日の食卓の様子がつづられているが
毎日多忙をきわめているに違いないのに、
いつも栄養のバランスがしっかり考えられた、彩りの良い、
そして何より、それはそれはおいしそうなメニューが並んでいるからだ。


「家族に『今日のご飯なに?』ってきかれるのが一番好きなんです。
それほど私のご飯を楽しみにしてくれてるってことでしょう?
よ〜し、じゃあ今日は何を作ってあげようかな?
って、すごくやる気になるんです。」


毎日の献立に頭を痛めている身としては、驚きの発想。



レンコンの梅肉煮。冷蔵庫で日持ちするのもありがたい一品


沸騰はだしをとるときのタブーとされるが、ぐつぐつ沸騰させることでおいしくとれる秘伝の方法でとっただしで作るお雑煮。

腰が曲がるまで、と、長寿を願って入れる海老。均等に湾曲するようにつまようじを差す。この一手間で仕上がりがぐっと違ってくる。

ぶりの照り焼き


「私が通っていたエスカル・クッキングスタジオでは
『食卓こそは幸福の舞台』
という理念を掲げていて。
まさにその通りだなって思うんです。
問題を抱えた子も、おいしいものを食べると正常に戻るらしくて。」


料理は美味しく、見た目も美しく作れれば、もちろん素晴らしい。
でも、大城さんが最も大事にしているのはその部分ではない。
味覚や視覚にうったえる部分だけではなく、きっと、
美味しいごはんを家族で楽しく食べることで生まれる雰囲気、豊かな時間の流れ。
心に作用し、記憶に残り、ふとした時に自分を支えてもくれる、
優しく穏やかな時間と空間を、何よりも大切にしているのではないか。



ローストビーフを薄くスライスし、


一口大に握ったお寿司の上に載せ、さらにつぶつぶマスタードでアクセントを

カジュアルだけれど品がある、プレートおせちのできあがり。



大城さんのそんな姿勢は、料理教室にも反映されている。


手順を間違っても、上手に切れなくても、大城さんが生徒を注意することはない。


「全然大丈夫ですよ」
「失敗しても良いんです、練習ですからどんどんやってみてください」


大城さんの食卓や人柄に憧れるのだろう、生徒は県内各地から集まる。


「この間は離島から参加してくださった方もいらして。
すごく嬉しかったですね。」


ブログを見て申し込む人がほとんどだが、


「一度参加するとそれからはずっと、って人が多いんじゃないでしょうか。」
と、生徒さん。


みな、shimashimaスタイルに魅了されるのだ。



黒豆入り抹茶チーズケーキ。9等分にして、

金ぱくを載せるとぐっと高級感と季節感が増す


大城さんのように、365日、いつも素敵な食卓を家族と楽しむのは、やっぱり自分にはムリ?


「そんなことありません。
ランチョンマットと箸置きを使うだけでも全然違うんですよ、
是非やってみてください、ぐっと食卓が素敵になりますから。」


人気ブロガーの野菜ソムリエは、温かい笑顔が素敵な、飾らない女性。
自分のペースで気負わず楽しんでと、
背中を押してもらったような気持ちになった。

写真・文 中井 雅代

 

shimashima’s smile kitchen
開催はブログにて告知
blog:http://beji.ti-da.net/

 

NAKAI




惜しげもなく柔らかな光が降り注ぐ空間。
建てもののどこにいても見下ろせるたっぷりとした広さの中庭には木が植えられ、
自然の豊かさや息吹を感じながら過ごすことができる。


この贅沢な空間はなんと建築事務所の一角。


「二つの棟を廊下で結んだデザインになっています。提案型住宅なんですが、壁に窓が無く、外から見るとまるで要塞のような形。その分、中庭から風と光を採りいれています。中庭や吹き抜け空間は本来無くても良い空間ですし、中庭を作らずにひっつけて作れば予算は大幅にカットできますが、空間の豊かさを考えると、棟を離して中に庭を作ると上から光を採りいれられますし、木が育つ様子を一年中見られるので、心も豊かに過ごせます。」


豊かな空間と光を感じる家、
おそらく誰もが憧れる住宅のあり方だが、そうなると土地も費用も大幅に上方修正しなければならないのでは?


「当事務所が80坪、それを30坪で実現できないかというと、できるんです。」


30坪でもデザインをあきらめず、そのうえ心豊かに暮らせる空間を実現できるとは。
急に身近な話として聞こえてくる。



最上階からは空ものぞめる


数々の公共・商業施設等の建築を行う国建に25年勤めたあと独立、もとは工務店だった紀建設を先代の社長から引き継ぎ、11年前に設計部を立ち上げた。
設計と施工を分担し、別々の会社で行うという一般的な形態とは異なり、
お客に会ってから鍵を渡すまでの一連の流れをすべて紀建設が担っている。
設立30周年を迎え、建築件数は200件近くにのぼっている。


代表の佐藤圭吾氏について
「ものづくりに対する心意気や思いは誰にも負けない」と
設計部主任の伊波さんは言う。


「少しでもひっかかることがあるとダメ、納得いくまでとことんやるというのが私どものスタイルです。何か問題が起こったとき、職人もここまでやって家主さんも納得してるから、まあいいか、ということにはならない。とにかくしつこい(笑)妥協したりしません。ですから、職人も社長の姿を見つけると『わ〜っ!』って(笑)」


細かなところにも手を抜かず妥協をゆるさない姿勢に信頼を寄せ、依頼する客も多い。


しかし、そういうスタイルを貫けば、自ずとコストも割り増しになる。


「時間もコストもかかりますが、それをお客様にご負担いただくわけにはいかないので当社が負担します。一般的には6ヶ月で終わる工事に7〜8ヶ月いただき、完璧な状態でお渡しします。」


その洗練された建てもののスタイルから「高いんでしょう?」とよく訊かれるという。


「確かに安くはありませんし、安売りするつもりもありませんが、実は、べらぼうに高いということもないんです。」


オープンハウスで実際に坪単価をきき、想像よりかなり低い金額に驚いた。


「そう感じて頂ければ嬉しいですね。デザインや空間性をそこまで深く追求なさらない方は、他の建設会社にご依頼された方がお得ですが、ご依頼いただいたら精一杯全力投球で取り組みます。予算額はまったく関係なく、込める気持ちは同じです。」





着工するまでにかかる時間も年々長くなっているという。


「10年前は、初めてお会いしてから着工まで4ヶ月かからない方もいらしゃいました。今は初めてコンタクトをとってから入居まで平均2年かかります。インターネットが普及したので色々な情報を入手、選択肢も広がるので、そのぶん悩まれるようで。最長6年という方もいらっしゃいました。」


初めて事務所を訪れた人に必ず言う事があるという。


「家を建てようと思ったら早い方が良いと、お話しています。その一番の理由はお子さんの成長。産まれてすぐに家を建てれば20年一緒に住めるけれど、中学生のお子さんだと大学で県外に出られたら3年しか一緒に住めない。ある程度お金を貯めてから、という方もいますが、この話をするとみなさんハッとなさって。」


家を建てるまでに支払う賃貸料や土地にかかる税金など、金銭面ばかりを気にしていたので、子どもの成長という新たな視点にまさにハッとする。
いったん家を離れれば、子どもにとって家は「住む」ところではなく「帰る」ところになってしまう。
家を建てることそのものが目的になってはいないか?
主人公はあくまでも「家族」、家はその背景に過ぎない。
資金繰りに頭をいため、理想の家を追求しているうちに、いつのまにか主人公の影が薄くなっているというのは、よくある話のようだ。


と言っても、「焦って建てろ」という意味ではない。


「ご夫婦の考え方が一つでないと家はできないし、どちらかが突っぱしっても絶対にうまくいかない。お二人の意思が合ったときに良い土地がふっと見つかったりといった巡り合わせもありますし。」


最近は土地から購入する人も多い。


「土地選びも色々と難しいので、同行することも多いです。この土地だとどういう家を建てられるかという専門的なことまではお客様は判断できないので。」


県内どこへでも土地選びに同行してくれる建築会社は多くない。
設計が始まる前からお付き合いを始めてくれるのは、何とも心強い。


「建築会社選びというのは恋愛と一緒、巡り合わせもあります。初めてお会いするときはいわばお見合い。フィーリングもありますので、良いなと思って頂ければお付き合いさせて頂きます。」


依頼の大半が紹介によるものだという。
誠実な対応と、できあがった家に満足した施主が、知人友人に勧めてくれるからだ。


「ご紹介は一番ありがたい。宣伝・広告にそれほど力を入れていないので、口コミで広がるのはとても嬉しいです。」





紀建設のデザインする建てものは、どれもスタイリッシュで洗練されているが、個性が強いかというと、そういうわけではない。


「私たちが建築するのは箱でしかないんです。その中に好きな家具やインテリアを入れてご自分の好みに仕上げていくもの。しかし、人の好みは5〜6年で変わることが多い。アジアンが好きだからといって雰囲気を統一して作り込みすぎると、好みが変わってしまった時に対応できなくなります。」


建てものそのものだけでなく、家具や将来の好みの変化のことまで考慮しているという。


空間表現に個性はあるが、仕上げ材に個性を持たせない事で、どんな家具やインテリアも調和する、フレキシブルな家になる。


最近ではリノベーション(建物の大幅な改修)にも力をいれている。


「20~30年前にご両親が建てたものをリノベーションしたことがあるのですが、新築よりも割安で、しかも高級な家ができました。躯体を作らないで済む分費用が浮くので、キッチンも新築よりだいぶ良いものを入れられますし。」


一戸建てだけでなく、中古マンションのリノベーションも?


「行っています。二戸を一戸にまとめたことも。
リノベーションは機会があればどんどんやりたい。スタッフも若いですし、様々な可能性を追求していきたいですね。」


あちこちに建つ古いマンションの中に、紀建設の手によって美しくよみがえった物件が、ひっそりと潜んでいるかもしれないのだ。
自分の目指す空間を、より低価格で手に入れられるリノベーション、
検討の余地は十分にある。





紀建設が目指すものとは?


「かっこいいとかおしゃれといったことではなく、お客様にどれだけ満足していただけるかが第一。こういうスタイルの会社なので、『この手のひとたちの物件しか建てないんだろう』と思われがちなんですが、そういうことはありません。お客様のご要望はすべてとりいれたいと思っていて、あくまでも満足が第一。
そして、私たちを選んでいただいたからには、空間をどれだけ豊かに表現できるかといった付加価値をつけることが2番目。
家は竣工した時点で完成ではなく、その先を作って行くのはお客様ご本人。私たちは箱の提供者でしかないので、10年〜20年後、どうやって幸せに、豊かに暮らして行くかというのはお客様の課題といえるかもしれません。建てたその後を見届け、時が経てばメンテナンスや塗装なども引き受ける、それが使命だと思っています。」


機能美にあふれるシンプルなデザインの裏には、家に、施主に対する熱い想いが隠れている。


実際に紀建設が設計、施工し、すでに暮らしをスタートさせているお宅へも取材に行ったので、近く掲載予定。
それはまさに、どんな細かいところにも手を抜かない、隙のない「ものづくり」を具現化したおうち、お楽しみに。

写真・文 中井 雅代

 

KI-KENSETSU Projects(株式会社 紀建設)
沖縄県宜野湾市字宇地泊642
TEL 098-890-6225 ‎FAX 098-890-6227
HP:http://www.ki-kensetsu.jp/top.html

 

NAKAI

※クリックで大きくなります



「ヴィンテージ」「海・川が近い」「デザイン」、
物件をくくるカテゴリーがなんともユニーク。


「不動産屋の情報発信の仕方は昔から決まってるんですよね。
駅やバス停から何分、間取り、築年数・・・
どれも明確な数字で表されるものです。
でも、それ以上の良さが絶対にあると思うんです。」


数字で表すことのできない物件の魅力を
抜群の感度でキャッチしてとりそろえた不動産屋がある。



古謝さん(右)とスタッフの沢岻さん


代表の古謝淳也さんは、不動産屋で10年以上勤務し、独立。
自分たちの目線や感度で「面白い」と思える、こだわり物件ばかりを紹介する不動産屋を始めた。


例えば、「借り手と共に改装する物件」。
築年数45年以上の古い外人住宅、
改装が決まっているけれど、その前に借り手を募集。
借り手の意見をとりいれつつ、オーナーさん負担で改装を行うという驚きの物件。
つまり、賃貸だけれど、借り手の好みを取り入れたおうちを「作れる」のだ。


「費用は借り手負担で、好きに改装していいよ、という物件は時々ありますが、
オーナーさんが負担する事例は初。
見えないお客様の好みを想像して改装するのと違い、
相手が決まっているというメリットもある。
借り手としても、細かい希望まで考慮してもらえる。
改装を丸投げするのではなく、
借り手とオーナーでその過程を共有するという、参加型の改装ですね。」


言われてみれば確かに、両者にメリットのある企画、
斬新だが、効率的でもある。


他にも、
ふすままでピンク色の部屋、公民館がおまけでついて来る家、境界線も定かでない広大な敷地にぽつんと建つ古民家・・・
他の不動産屋ではまず見かけない、
売り文句だけでも「なにそれ?!」とのぞいてみたくなる物件ばかり。


また、賃貸や売買物件だけでなく、宿泊施設の紹介も。
(もちろんもれなくマニアック!)
物件紹介ページをクリックするのがこんなに楽しいホームページは初めて。





入居者のその後を追う「取材ノート」という企画も斬新。


「単純に、『元気かな?』って気になるんです。親心みたいな感じですかね(笑)
ご紹介したおうちで、お客様が笑っててくださると嬉しいし。」


スタッフ側からのアプローチだけでなく、お客様側からも。


「物件関連の用事がなくても電話をかけてきてくださったり。
『ブログ見たよ〜』なんて(笑)」
と、沢岻さん。


「多くの不動産屋では、契約後にお客さんから電話がかかってくると怖くて取れないんです、クレームなので。」
と古謝さん。


確かに、契約後に不動産屋に電話をかける用事はまずない。
しかしディ・スペックでは、成約はゴールではなく、むしろ、おつき合いの始まりだという。





「女性でも気軽に入って来られる不動産屋を目指してるんです。
ほら、不動産屋さんってなんだか怖くないですか?
女性一人ではなかなか入れないっていうか。」


笑いの絶えない事務所は、とてもオープンな空間。
ここならふらりと立寄りたくなる。
ディ・スペックは、インテリアショップ「MIX life-style(ミックスライフスタイル)」の二階に事務所を構える。


「建てものがハードだとしたら、インテリアや雑貨などのソフトもここでそろいますから、成約後のお付き合いが長く続くんですよ。
『元気ねー?友達つれてきたよ〜』『これ、旅行のお土産、食べて〜』なんて、
皆さん気軽に来てくださって。」


これまではショップに来たついでに、と立ち寄る人が多かったが、
最近はその逆、ディスペックに来たついでに、インテリアショップをのぞいて帰る人も増えてきたという。


「求める人に応えることが使命」
だと言う古謝さん。


成約の9割くらいは県外の方、海外からの問い合わせも多いが、
沖縄にだって「スペシャル」を求めている人はきっと少なくない。
自分の感性に「ぴぴっ」とひっかかる物件を求めてアンテナを張っているひとの「求め」に応えるため、
今日もディ・スペックはスペシャルな物件を求め、沖縄を駆けまわっている。

写真・文 中井 雅代

 

ディ・スペック株式会社
宜野湾市新城2-39-8 MIXlife-style 2F
098-893-5015
open 10:00〜19:00
close 水曜日
HP:http://www.dspec.jp/index.html
blog:http://orange.ap.teacup.com/dspec/

 

NAKAI

対談メンバーとこどもデータ
スミレ:4年生(ユリ)、1年生(ナオ)、乳児(サクラ)
シズカ:4年生
ユメコ:幼児(2歳)
**************************


スミレ ユメコちゃんさ、お義母さんもとっても大事にしてるさ?それってとっても良いと思う。お義母さんとでーじ仲良いさ?してからとってもかわいがられてるさ?


ユメコ そう?私はお義母さん大好きだけど・・・


スミレ ユメコちゃんのお義母さん、この間会ったとき、ユメコちゃんのことでーじ大好きって言ってたよ?!しかもとっても素敵なお母さんさ〜。


ユメコ うん、そう、でーじ素敵なお義母さん。


スミレ 録音しればよかったね、お義母さんの発言(笑)


ユメコ そんな風に言ってもらってるとは思わんかった〜嬉しい〜


シズカ 嬉しいね、わかるわかる〜


スミレ だから旦那さんもでーじ好きだはずよ、ユメコちゃんのこと。
本土から親兄弟置いて沖縄に来てくれたことに感謝もあると思うし、自分の親をとっても大切にしてくれてありがとうって気持ちもあると思うわけ。
でも、お互いそれを言わなかったら、「そんなこと思ってるかな?」と思うさ。
だからユメコちゃんの気持ちも同じと思うよ、旦那さんに言わないと伝わってないと思う。
ユメコちゃんさっき、「良い旦那さん、上等旦那さんと思う」って言ってたさ?(参考記事:子どもが生まれてからの夫婦のはなし


ユメコ うん。それを積極的に言葉にしたほうがいいんだね。


スミレ みんな幸せになるために結婚したんださ、だから幸せになりたいよね。
こんなことあらためて言うと恥ずかしいけど(笑)





ユメコ 子どもが生まれる前にやっとけば良かったことってある?


スミレ 旅行かな・・・生まれてからも行ったけど(笑)それでももっと沢山行っとけば良かったかも・・・


ユメコ 子どもができてから海外は行ってない?


スミレ 行った(笑)


ユメコ (笑)そうだよね、生まれても行けることは行けるよね。
旅行か・・・それぐらいだよね、私も思いつかない。子ども生まれても何でも出来る気がする。


シズカ 習い事とかでやりたいことがあったら、やっといたほうが良いかも。
私、着付け習ったわけ、結婚前に。それは習って良かったと思った。


スミレ え〜、すごい!似合いそ〜!


ユメコ カッコいい!


シズカ 今でもとっても助かってる。一番下の妹の成人式も私が着付けしたわけ。今は大人の晴れ着は難しいけど、子どもの晴れ着くらいはできるかな。だからやって良かったなって。





ユメコ 子どもを保育園に入れるタイミングって何だった?


スミレ うちは共働きだから。


ユメコ 育休終わったら、って感じ?


スミレ うん。タイミングって・・・3歳くらいから入れる幼稚園のタイミングの話かな?
そういうのって本土とも違うし、沖縄の中でもそれぞれ違うもんね。
小学校入る前に3年間通わす幼稚園の話ったらまた別だけど、私たちは共働きだから保育園に入れないといけないさーね、だからちょっと違うかもね。


ユメコ 保育園は入れて良かったと思う?


スミレ うん。1歳くらいから預かってくれて、トイレトレーニングとかも全部保育園が教えてくれるし。


ユメコ そうそう、うちも。


スミレ 季節の行事とかもしっかり教えてくれるし、昼ご飯を保育園で食べるから栄養面も・・・


ユメコ そうそう!(笑)保育園で上等なご飯出してくれるから、たまに、夜少し野菜足りない日があっても「良いかな!」って。でーじ保育園さまさまだよね。


スミレ さまさま。色んな人に抱っこしてもらって色んなひとに叱られて、人間性育てるのにも良いはず。


ユメコ 保育園を選ぶ決め手はなんだった?


スミレ 保育園見学行った時に先生とか、預けてる他のお母さんに話聞いたりしてから。この基準が正しいのかわからんけど、保母さんの入れ替わりが激しくないところが良いと思う。


シズカ そうだね。


スミレ 保母さんに優しい保育園は、保母さんと雇用主がうまくいってるってことだから、子どもにもきっと温かいかなーって。シズカちゃんは?


シズカ 私もそうかも。でも、当時は預けることに必死だったから・・・。
娘が通ってる保育園は妹たちがずっと行ってた保育園だわけ。だから私としては親しみある。実際に入れてからも雰囲気が温かい。昔からの先生もずっといるし、若い先生達も入り交じって、先生どうし年代別でかたまる事もないから、それがすごい良いと思う。


ユメコ 先生達が仲良く、うまくいってるってことは、子ども達にとっても良いよね。


スミレ 横峯式の横峯先生が言うには、3歳まではそういう基準で選んで、ほんとは3歳なったら小学校の準備をしてくれるところを選びなさいって。この間の講演会で言っててから。
あい、これは今までになかった視点だな〜って思って。サクラちゃんの保育園はどうしようかね〜って旦那さんと話してる。


ユメコ うちの保育園、モンテッソーリ保育を実践してて、教育理念がしっかりしてるわけ。もともと旦那さんもモンテッソーリやってる保育園行ってて上等だったってから、同じ理念なら良いかもねって、第二希望に書いたらそこに決まって。第一希望は通らなかったわけだけど、結果としてはそこに入れて良かったって思ってる。
先生達が向学心があって、内地で開かれるモンテッソーリの勉強会に定期的に参加して勉強してるわけ。で、持ち帰った知識を私たち親に落とし込みもしてくれるわけ。


スミレ へ〜!すごいね!


ユメコ だいたい土曜日に保育園で希望者をつのって勉強会をしてくれるんだけど、その間は子どもも預かってくれるし。


スミレ、シズカ え〜、良い〜!


ユメコ 保育園では「おしごと」って呼んでるんだけど、発達段階に会わせた課題、例えばボタンどめとか、ふたを開けるとか、パンチで穴をあけるとか、そういうおしごとを登園したらすぐやるわけ。
ある程度の基準に達して来たら、隣の一つ上のクラスとも自由に行き来して、少し難しいおしごとも自分で選んでからできるわけ。本人の意欲に任せて。最初は先生が教えてくれるんだけどさ。
で、できないことができてくるから子ども達も楽しいみたいで、朝からでーじ静かだわけ。「ぎゃー!」とか無いわけ。


スミレ ええ、良いんじゃない?!


ユメコ 前から預けてるお母さん達が、「こっちの保育園上等よ〜」「急用があって保育園に行くと、みんな静かでお利口さんでびっくりする」「他の保育園の様子とは全然違う」って。あいうえおとかも幼稚園に入る前にやるわけ。


スミレ サクラちゃん、そこに行かせてみようかな?


ユメコ ぜひぜひ!タオル一枚敷くのもさ、すごい丁寧に上手にお上品に、くるくるくる〜ってやるわけ。先生のお手本もそんなだわけさ。それを子ども達も見てるから、やっぱりおうちでも上手にくるくる〜ってまるめるし、今、うちの子の趣味、タオル畳み(笑)


スミレ それ、しつけでーじ上等じゃない?!すごいね、ありがたいね!





スミレ 保育園ってさ、上2人預けてから思ったんんだけどさ、
親が保育園に協力したら、でーじ返ってくるよね、子どもに。
やっぱ人間だからさ、例えば運動会の片付けをお父さんが最後まで頑張ったりとか、
うちとか旦那さん体育会系だからさ(笑)
そしたら「お父さんいつもありがとうね〜」ってから、子ども達によく返ってくるわけ。
だから役員とかも大変だけどお願いされたらやって。出来る範囲でしかできないけど・・・そしたら全部子ども達に返ってくる。だから、みんなお互いさまなんだなーって。


ユメコ だよね、みんな人間だもんね〜


スミレ うん、人間だもん。


ユメコ そういう意味では体育会系の旦那さんっていいよね(笑)


一同 良いよね〜(笑)うんうん。


ユメコ せかさなくても、促さなくてもやるから。


スミレ 腰が軽いよね。





子どもを持とうと思ったきっかけとかタイミングってある?


スミレ 私にとっては「結婚イコール家庭を持つ、家族」ってイメージだったから、結婚したらすぐできた。


シズカ 私は早く子どもも欲しかったけど、仕事もしっかりやりたかったわけ。昔からやりたかった仕事だったし。ある程度経済的に自立できるくらいまで結婚は・・・と思ってた。


スミレ じゃあ結婚をちょっと延ばしたって感じなの?仕事頑張るから結婚ちょっと待って、って?


シズカ うん。旦那さんは就職してすぐ、23〜24歳とかでも結婚して良いって思ってたみたいだけど、私はちゃんとしたかったわけ。自分の中で納得したかったわけ。


ユメコ うん、わかる気がする。


シズカ 結局そうこうしてるうちに27歳くらいになって。それくらいまでは仕事やろうって思ってたから。


ユメコ じゃあその頃には一区切り、納得できるまでやったって思った?


シズカ うん。自分の中では良いんじゃないかなって。自分いつも中途半端だわけ、何事も。


スミレ 全然!でーじかっこいいけど〜。結婚を「ちょっと待って、仕事をしっかりやりたいから」って、すごい、シズカちゃん。


シズカ でも、結婚したら子どもはすぐ欲しいって思ってた。


ユメコ じゃあ、出産のっていうよりも結婚を決めるのにきっかけとかタイミングがあったんだね。


スミレ 私、二人目のときは結構考えた。育休もらって復帰してまたすぐおめでたって、なんか言いきれなくて。だから二人目は結構あいだがあいてしまった。今となったら年子でも良かったな〜って思うけど。職場の人もみんな二人目はとても悩むみたい。復帰したばかりで、子どもの風邪とかでしょっちゅう帰るのに、今「妊娠しました〜」っていうのはへんなーって。


ユメコ そっか。1人目と2人目以降ではまた違ってくるね。
ねえねえ、子どもをもって生活はどう変わった?


シズカ 時間を有効に使うようになってきたかな。それまではだらだらしてたところを、だらだらできなくなったっていうか。手を抜く所は抜いてるけどね。でも、一日の中で自分だけの時間を持つようにしてる。


ユメコ いつ?


シズカ 朝なるべく早く起きるわけ。5:45くらいに目覚ましセットして。30分くらいコーヒー飲んだり、本を呼んだり。


ユメコ あ〜、そうなるのが私の夢!目標!夜も早めに寝てる?


シズカ うん。11時までには寝てる。10時半とか。


ユメコ ちゃんと目覚ましセットして起きてるんだね、自分の時間をつくるために。


シズカ そう。朝そんなゆっくり新聞読んだりコーヒ−飲んだり、自分にはできないと思ってたんだけど、今ではその時間がすごい大事だわけ。


スミレ シズカちゃん時間の使い方上手だよね。娘ちゃんをお迎えするスイミングの待ち時間にも本読んだり。大切な読書タイムって言ってたさ。


シズカ そう。120円のコーヒー買ってからさ。


ユメコ マックで?


シズカ うん。お迎えタイムに。
まあでも、朝は子どもが起きて6時過ぎたら戦争だけどさ(笑)弁当〜!朝ご飯〜!てから(笑)だから、朝のその30分がとっても貴重。


スミレ 私は前まで自分のためだけに100%時間もお金もつかってたのが、自分ができることしかやらなくなった。やらないことを増やした。
それまでお付き合いで行ってた飲み会の2次会は行かなくなったし。
でもさ、楽しい事の方が多くない?子ども生まれると。付き合う人も増えるし、広がるし。家族ぐるみの関係も増えるし、いとことか姪っ子とかも増えるし。


ユメコ 生んでから悪く変わったことより、良いことの方が多いね、確かに。世界が広がったってかんじ?


スミレ そうだね、広がった。楽しい!

<続く>

NAKAI




元気いっぱい、のびのびと過ごす子どもたち、
先生の質問にも積極的に手を挙げて答える。
はしゃぎ回る様子は普通の保育園で見られる光景と何ら変わらないが、
先生だけでなく子どもたちの口からも、日本語は一切聞こえて来ない。





14年前、六畳一間のアパートで、先生と生徒二人から始まった英会話教室IACは、
現在、豊見城市と西原に校舎を構え、
今年は福岡の中心地、天神にも開校、
九州全県にサテライトキャンパスを有する。


0歳の幼児から、学生、社会人と、どんな年齢層にも対応しており、
中部にはいくつかあるが、南部では唯一のインターナショナルプレスクールでもある。



子ども達だけで遊んでいても、誰も日本語は使わない


英会話クラスに通っているうちに留学を希望する生徒が増えて来たこともあり、
去年、留学部門も設立。
年齢に制限はなく、誰でも受けいれている。


留学先として多いのは?


「アメリカ、カナダですね。
特にカナダはワーキングホリデー制度もありますし、
当校の講師にカナダ人が多いことから、詳しい現地情報も提供できます。」


英会話教室が母体であるため、
留学そのものだけでなく、
留学前の語学力アップ、帰国後の英会話力維持もサポートできる。


「言葉はやはり、使わないと忘れちゃいますからね。」


貴重なお金と時間を費やして手に入れた語学力が、
時間の経過にともなって失われていくというのはよく聞く話だが、
ここではそういうことはない。





「英語の力だと、英検やTOEICなどで得点によって伸びを実感できますが
英会話力の伸びはなかなか実感しづらいものです。
1年経っても果たして上手になっているのかどうかわかりにくい。
英会話こそ、何らかの目標があったほうが頑張れるのではということから、
留学部門を独立させ、力を入れるようになりました。」


英会話の延長線上に留学がある、しかし、留学は決してゴールではない。


「帰国後に英会話力を維持するにはどうしたらいいのかといった、留学が終わってからの部分もサポートしています。」


ただ外国に行ってみたいというような安易な考えで留学を検討しているひとには
その場で具体的な話をせず、少し考え直してもらう場合もあるという。


「例えば、留学しても実際に英語を使って仕事をしている人はそう多くありませんよね。
英語を仕事に活かしたいと考えて留学するのであれば、具体的にどうしたらいいのか、そういったことまで一緒に考えるようにしています。」


沖縄では英会話力を求められる職場は少なくない。
英会話力をもつ人材が育てば、就業率の向上にもつながる。
IACが求めているのは、自社や生徒の利益だけではないのだ。


また、留学アカデミーのスタッフはいずれも留学経験者。
留学希望者には、自分の経験をもとにした具体的なアドバイスができる。



留学希望者と経験者、そしてネイティブスピーカーを交えての交流会も定期的に行い、
経験談を話したり、情報を交換したりと
生徒同士の交流も深い。


「留学を終えて帰国しても、『ちょっと顔みに来たよ』なんて言って会いに来てくださる方が多いんです。
関係性が長く続く、嬉しいですね。」


IACが行っているのは、
留学先を紹介し、お金をもらって終わり、というようなサービスではない。


留学を通じてどのような変化を遂げるのだろう?


「語学力はもちろんですが、良い意味で人が変わったようになる場合が多いですね。
行く前は割と大人しかった方が、帰国後はとても積極的になっていたり。
本当に驚きます。」


留学で人生が変わるというのは、決して大袈裟な表現ではないのだ。



先生が大好きな子どもたち


結婚年齢が低い沖縄、
若いうちに子どもを出産し、留学する機会を逸したひとも少なくないだろう。


「子連れ留学という選択肢もあり、
実際に親子で留学なさったケースも何件かあります。
お母さんが学校に通っている間にお子さんをデイケアに預けるとか、
お子さんを語学学校に通わせてご自分も、とか。
問い合わせは結構ありますね。
英会話教室に通っている小さいお子さんのお母さんだと、
子どもだけ行かせるのは心配なので自分も、という方もいらっしゃいます。」


1年以上の長期留学だけでなく、短期留学という選択肢もある。
家庭や仕事をもっていても、留学という夢を実現させる手だてはあるのだ。





毎日の仕事が忙しく、決まった日にクラスに通えないという社会人のために、
教室の階下にあるカフェ、Woody’s(関連記事:INTERNATIONAL DELI-CAFE&GRILL 『Woody’s』)では、複数名参加のグループレッスンも行っている。
また、英会話教室に席を置いていなくても、交流会には参加できる。
留学指南本から得る情報とは違う、生きた情報。
経験者本人から聞く話は説得力があり、身近な目標にもなるため、
留学実現への意欲も高まる。


留学を終えた人たちは、その後も英会話力を維持、向上させる為に生徒として学び続けると同時に、
留学を目指す人たちにアドバイスをするという、いわば、指導側にもたつ。


IACは、生徒とともに前進する教室なのだ。


留学にかかる費用は、決して安くはない。


ネイティブ同様に流暢な英語を話す子どもたちや
取材時にも「こんにちわ〜」と入って来る、帰国後も教室に遊びに来る留学経験者を目の当たりにすると、
大きな選択と勇気を伴う行動を決める時のパートナーとして
この教室を選びたい、と思う。

写真・文 中井 雅代

 

ランゲージ&留学アカデミー IAC
<豊見城校>
TEL 098-852-2669 FAX 098-852-2672
沖縄県豊見城市豊見城566-8ドミールとよみ(2F)
<西原校>
TEL 098-894-3739 FAX 098-852-2672
沖縄県西原町上原67(1F)

HP:http://www.go2iac.com/
留学アカデミーHP:http://www.iac-academy.com/index.html
キッズアカデミーブログ:http://go2iac.ti-da.net/

 

NAKAI

ドナルド・O・クリフトン、トム・ラス(著) 高遠裕子(訳) 



”ポジティブシンキング”と聞くと「う〜ん」頭を抱えたくなる。


「あ、あれでしょ。コップの水がもうないとかまだあるって言い回し。正直聞き飽きたかも。ごめんなさい。」


でもちょっと待って!この本は違います。 


『人は誰でも心にバケツをもっている。
他人に何かを言われたりされたりするたびに、このバケツの水は増えたり減ったりする。
そしてバケツのほかに、ひしゃくも持っている。
心のバケツに水が一滴注がれるたびに、人は強くなり楽観的になる。
自分とかかわる人の心のバケツに水を注ぐのか、それとも水をくみ出すのか。
人はみな、日々あらゆる場面で選択を迫られている。
まわりの人との関係性や生産性、健康、そして幸福に大きな影響を与える選択なのだ。』



すーっと心に入る、わかりやすい内容とイラスト。 こどもでもすぐ読めそうな厚さ。
真実はいつもシンプルなのかも。


相手のために褒めるとか認めてあげるとか難しいことはよくわからないけれど、
日々接する相手の心のバケツと自分のひしゃくならイメージできる。


大好きな人たちを思い出すと、いつも「わたしのバケツ」に水を注いでくれていることに気付いて、
そして、読み進めると、なぜか、今度は「わたしのひしゃく」でも水を注ぎたくなる。
嬉しいのは、相手に水を注ぐと自分のバケツにも水がたまるということ!やった〜!


『魔法の比率 ネガティブ:ポジティブ = 1:5 』 もわかりやすい!


これは、パートナーにでも、こどもにでも、水をくみだす1回に対して、注ぐ5回があればいい。というもの。
はーい、1:5ね!!これなら覚えられる! 


「ずっと注ぎ続けなさい!」じゃない、それもまた嬉しい。 だってムリだもの。


心のバケツはからっぽになってもまた注げばいい。
なんてったってバケツの水なんだから、いつでも挽回できます!


で、早速試してみました。 
1回の小言に対して5回のありがとう。 


これ、効きます!(特にパートナーに!)


それから、それから、最後に思いがけない贈り物が。


この本のカバーの裏にあるIDナンバーで、『ストレングスファインダー』というwebテストが受けられる。
これは、34の資質の中から自分の上位5つの強み、才能を診断してもらえるというもの。


大人になったら弱みは見る必要はなく、強みだけを伸ばしていけばいいそう。
(後日結果を友人に見せると「あー当たってる!」といわれかなりびっくり。
自分で自分って案外わからないものなのね・・)


『心のなかの幸福のバケツ』
薄い本ですぐに読めますが、なんだかすご〜く得した気分です。

Written by Rico

NAKAI

さとうめぐみ 著

手帳、使っていますか?


毎年この時期になると書店にならぶ色とりどりの手帳、
新しい手帳を手に取ると、新年が素晴らしい1年になるようで
ついつい新調したくなる・・・ でも、実際はなかなか使いこなせてな~い! 


そんなあなたに(わたしに)、ぴったりの本を見つけました。


『マンスリー&ウィークリーで幸運を呼び込む「2度書き」手帳術』(さとうめぐみ著)


この本では1ヶ月かけて、「手帳セラピー」と呼ばれる独自の手帳術を身につけられるようになっています。


とはいっても全然難しくない! できることから、少しずつ取り入れていけばいいみたい。


具体的には・・・


☆手帳は5色のペンで色分けして書く。
(日常:黒、仕事:青、ワクワク:緑、重要:赤、夢への行動:オレンジなど)
日常におけるひと月の、そして一週間のバランスが一目でわかる。


☆手帳のマンスリーページには「今月やりたいこと」「今月やるべきこと」「今月のテーマ」を書く


☆週に一度15分の手帳タイムをとり、マンスリーページからウィークリーページへ予定を書き写す


☆一日の終わりに今日受け取った「ハッピーギフト・豊かさのギフト・シンクロ」を記録する


☆何度も見る手帳に「ワクワクリスト」と「ほしいものリスト」を書く


といった感じ・・・・


で、わたしも1ヶ月間実践してみましたよ!


結果は・・・・・・・・


た、たのしい!!!


なんだかワクワクしちゃいます。


少し時間があれば、自然に手帳をひらいて
楽しい予定や欲しいものに想いをはせてニヤニヤ・・・ 


そして一日の終わりに手帳を開くときには
「あ~ きょうもシアワセだったなぁ・・・」と心の底から実感が。


こんなこと今までなかった。びっくり!


記したハッピーギフトといっても
「女子会ランチが超おいしかった。特に栗のシフォンケーキ」だったり、


ワクワクリストは
「今月中にひとりでレイトショーを観に行く」
といったこれまでと変わらない日常の気持ち。


ウィークリーでは
「あ、後半緑がいっぱい!前半はがんばるぞ」
といった自分なりのバランス感覚。


それを書き記し、気持ちを「見える化」し、嬉しい気持ちを何度も味わえることがこの手帳術の特徴なのか・・・


『手帳セラピーでは「小さな幸せ」を日々絶やさずに、
心が満たされた状態を継続させることが大切と考えています。』


なるほど!


そんなに大きな夢はないけれど、ささやかな幸せをちりばめて毎日を楽しくしたいわたしに(あなたに)ぴったりかも!


そして、今度こそ手帳つづくかも!

Written by Rico