2011 7月

出場のお申し込み、始まってます!

 
【第3回沖縄キッズトライアスロン大会inうるま】
 
開催日:2011年7月31日(日)

 
開催場所:海中道路ロードパーク

 
参加費:【個人部門】6,000円 ※保険料含む ※ファミリー割引(同じ家庭内,2人以上の参加により,2人目から5,000円)
【リレー部門】9,000円(チーム) ※保険料含む ※スイム1人,バイク1人,ラン1人 計3人で編成する

 
申し込み期間:2011年6月1日~

 
申し込み方法:参加申込書,誓約書に必要事項を記入,押印の上,参加費振込書の写しとともに,事務局宛に郵送する。必要書類すべてが揃わないと参加受付できない。参加申込書及び誓約書は各ホームページにてダウンロードしてください。
うるま市商工会▶http://www.uruma-shoko.jp
うるま市商工観光課▶http://www.city.uruma.lg.jp/5/4617.html
沖縄県トライアスロン連合▶http://otu.majun.jp/
沖縄タイムス社▶http://www.okinawatimes.co.jp/

競技内容
制限時間:全種目共通12:00
定員:各学年50人(計450人)・リレー部門各10組(計120人) ※先着順 男女混合
参加資格:レース当日健康な小学1年~6年,中学1年~3年の児童生徒
競技方法:自転車はヘルメット着用のこと
※水泳はウェットスーツ推奨,給水はランコースのみ
表彰:【個人部門】男女別学年別総合1位~3位(賞状授与)
【リレー部門】カテゴリー別チーム総合1位~3位(賞状授与)

 
申し込み先・問い合わせ
沖縄キッズトライアスロン大会inうるま実行委員会事務局
〒904-2427 沖縄県うるま市与那城屋平4番地先
TEL:098-978-0077 FAX:098-978-1177

 
※7月24日(日)に初心者対象の「トライアスロン教室」を開催します。参加希望者は、申し込み用紙に明記すること。

 
主催:うるま市観光物産協会
共催:沖縄タイムス社
特別協力:沖縄トライアスロン連合
後援:沖縄県,沖縄コンベンションビューロー,うるま市,うるま市教育委員会,うるま市商工会,琉球放送,琉球朝日放送,FM沖縄,FMうるま

 
大会ボランティアスタッフも募集中!
大会当日は会場の模様をFMうるま86.8MHzで生中継いたします。
 

2011 7月


 
『刺繍をしながらお茶とケーキを楽しむ会』

 
かわいい絵本の登場動物を刺繍するお茶会を開きます。
材料はすべてご用意しますので刺繍に興味のある方、
初めての方でもお気軽にご参加いただけます。
お茶、みぃーむ~ん工房のマクロビ・ケーキ、お喋りを楽しみながら
針と糸で遊びましょう!

 
講師:原泰子
@浮島ガーデン 

 
7月10日(日)14時~16時
会費:1300円(材料・ケーキセット代込み)

 
参加申し込みは
dakkom1019@gmail.com
 

2011 7月


 

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 コザ歌舞団公演 VOL.6 (キジムナーフェスタ参加作品)
           
      「御座楽」 
 
日時:平成23年7月31日(日) 開演15:00
場所:沖縄市民会館中ホール
料金:キジムナーフェスタセンターにて問合せ(098-921-2100)
HP:http://koza-ashibina.com

 
御座楽(うざがく)とは
明代、清代を通じて琉球に伝わった中国系の宮廷音楽である。
琉球王府においての特別な儀式(正月や王家男子の元服祝い)や江戸上り、
冊封儀式などで演奏されていた。琉球王府の滅亡とともに伝承が途絶えていたが、
沖縄県によって2001年に復元された。

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2011 7月


 
MANABAN 朗読ライブ VOL.Ⅷ
 
「夏・恋を朗読む」

出場者大募集!

8月27日(土)
 
真南蛮 さんぴん食堂

 
開場18:00
開演19:00
終演21:30

 
大人1,000円 小中学生700円
・お食事+1ドリンク付

 
・朗読出場者は半額
・開演中のお食事はご遠慮下さい。

 
予約と申込
真南蛮さんぴん食堂、
098-884-5523
■Mail:manaban@nirai.ne.jp

 
珊瑚舎スコーレ事務局
098-836-9011
■Mail:sango@nirai.ne.jp
でご予約下さい。  

 
詳細はMANABAN http://www.sangosya.com/frame.htm朗読ライブでご覧下さい。



2011 7月


 
「一生懸命ヨガをやっていても、食生活がきちんとしてなかったり食べ過ぎたりしてると効果が少ないんです。
だから、食とヨガのコラボができたら良いなと思って。」
 


 
ヨーガセラピスト比屋根先生の自宅を開放して、月に二回行われる食とのコラボレッスン。
料理教室を主宰する徳元先生がキッチンで食事を作り、
リビングでは最初にヨガや食、身体のメカニズムに関するレクチャーがある。
6月は
「肝臓の働きを知る 〜毒素を分解〜 休まず働く私の臓器」
がテーマ。
 
脂肪肝は、肝臓に脂肪がたまって機能が損なわれると発症するが、極度の飢餓状態でも同様に発症するという驚きの事実。
「飢餓状態と飽食状態の肝臓が同じだなんて・・・」
と、生徒達も唖然。
また、ファスティングのメカニズムと効用、先生が実践した記録なども紹介。
映像や図を用いての説明なので、とてもわかりやすい。
 

最初にデザートを作り、冷蔵庫で冷やす
 


ツンと鼻を突くみょうがの香りが漂う
 

野菜をふんだんに使う徳元先生の料理は、緑色が鮮やか
 


 
 
レクチャーの後、ヨガの時間が始まる。 
 

 
少人数制で行うため、先生の目も一人一人にしっかり行き届く。
 

 
「普段は殆ど汗をかかないんです」
と話していた生徒にも、うっすら汗が浮かんでいる。
 


 
1時間ほど、たっぷりとヨガを行った後、
感想を報告し合う。
どう感じたか、何を考えていたか。
 
ヨガの間、先生は何度か
「意識化してください」
と呼びかけていた。
普段は無意識のままにしておきがちな自分の体の感覚や反応を、しっかりと意識するように、という意味だ。
ヨガの本来の目的は体操することではない。
精神面への働きかけがとても重要視されている。
 

 
ヨガの後に食べるのは、肉や魚を使わない、野菜中心の身体に優しい料理。
 
「今日の為に昨日の夜ご飯を軽めにして、朝は抜いて、プチ断食してから来ました。」
 
という生徒も。  
 
肉や魚を使わないのは、ファスティング後の回復食としても有効だから。 
 

「野菜のテリーヌ」
 

 
「すごい、ゴーヤも入ってる。」
「こんなして食べたら、子ども達もゴーヤ沢山食べそうだね〜。」
「料亭で食べるような味!本格的で美味しい〜。」
 

「季節の野菜の煮びたし」
 

「玄米がゆ」トッピングされた三つ葉やみょうがの香りが食欲を誘う
 

レシピを聞いて「こんなに簡単なんだ。おうちで絶対に作ります。」と好評だった「もずくスープ」
 
「肉も魚も使ってないのに、すごくお腹いっぱいになる。」
「味はもちろんだけど、見た目にも美味しくて視覚的にも満たされるね。」
 

 
食後は、徳元先生がレシピを伝授。
作り方のコツ、応用の仕方も教えてくれる。
その場限りでなく、家庭に持ち帰って家族で楽しんで欲しいという先生の想いが伝わる。
 

「グレープフルーツのジュレ」
 

リピーターも多く、教室のムードは和やか。食後のトークも弾む。
 

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

 
 
– – – ヨガを始めたきっかけは「満たされたくて」
 
私がヨガを始めたのは、自分自身に満足してなかったからかも。
特別体調が悪かったわけではなくて、なんとなく満たされていない感じがあって、
それがきっかけでした。
当時は30代前半で子育て真っ最中、健康ではあるんだけど社会からは離れている感じで、社会にもっと関わりたいという気持ちもあったのかも。
 
健康とは言っても、産後はそれまでなかった腰痛や偏頭痛の症状に悩みました。
今思えば、精神的なダメージが身体に出ていたのかもしれません。
ちまたで丁度ヨガがはやっていたので、習いに行き始めたんです。
 
通い始めたらすっかりハマったのですが、最初はヨガの目的をきちんと理解していませんでした。
やり始めてから興味を持って、本を読んで勉強するようになりました。
すると、ヨガの本来の目的は体操ではなく心をしずめることだと書いてあって。
私が求めてたのは、やっぱりこれだ〜って実感しました。
 
当時習っていた先生に、本格的に勉強できる所を紹介していただき、新垣道子先生に習いました。
そこで、ヨーガ療法士の講座も受けたら?と勧めて頂き、勉強しながら教室を開いたんです。
 
– – – あるがままを受け容れ、朝から家族に優しくできるように。
 
ヨガの効果はすぐに表れました。
体調面では、辛かった腰痛と眠れないほどひどかった下半身のむくみがなくなりました。
偏頭痛も緩和、生理痛も軽減。
 
精神面では、心がおちついて優しくなったと思います。
だから、子育てにのイライラも無くなりましたね。
夜のヨガレッスンの後はそのままの状態で眠れるので、朝起きると家族にもすごく優しく接することができるんです。
だから、最近はケンカもまったくしないんです。
 
ヨガをやってると、あるがままを受け容れる事ができるようになっていくんですよ。
だから、同じことを言われても、以前は怒っていたのに今は怒らない。
現状が変わってなくても怒らなくなってくるというか、そこに意識が向かなくなるんですね。
 
自分が変わると相手も変わるとよく言いますが、今は主人もヨガをやってますし、本も読んでいます。
 
– – – レッスン後、涙を流す人も。ヨガで心身解放。 
 
ヨガ教室の雰囲気は、集まった生徒さんが求めていることによっても変わります。
心の浄化を求めている時は、そういう方向にクラスを導きます。
そうるすと心の緊張がぱっと緩むみたいで、涙を流す方もいらっしゃいます。
それは良い機会なので、レッスン後にセッションの場を持ってあえて言葉に出すんですね。

心をゆるせる相手ってなかなかいないでしょう?
でも、ヨガを一緒にやっている人には何でも話せたりするんですよ。初対面でも。
みんなも言ってるから自分も言っちゃおう!っていう気持ちにもなるのかも。
 
先日は、教室で進化論の話をしたんです。
生きていくには進化が必要。みんな「変わりたい、成長したい」と思っているのに変わりきれない。あなたが執着しているものは何?手放せないものは何なのか考えてみましょう、って。
ペアを組んでそれぞれ話すんですが、みんな話に夢中になっていて。
相手は初対面の知らない人だけど(笑)。
これがヨガでは普通のこと。最初はびっくりするかもしれないけれど。
そして、ヨガに慣れている人は傾聴するのが上手になっているので、相手も話しやすいんですね。
 
毎日忙しい人もわずかな時間をさいてヨガをやってみると、それだけで全然違いますよ。
「疲れた〜」っていう日こそ、そのままの状態で眠るよりヨガをやってから眠ったほうがぐっすり眠れます。
心身ともに解き放たれるからかもしれません。 
 

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

  

比屋根先生のヨガレッスンのパンフレットには、次のような文章が綴られていた。
 
「幸せのバイブレーションは、波紋のように広がり
共鳴現象を引き起こします。
だから、あなたが幸せでいるということは、立派な社会貢献!
まずは、あなたが幸せになってください。
あなたはもっと幸せになれるはず・・・。
 
素敵な人とは、その人が何を成し遂げたかではなく、
今その人が幸せな気持ちでいるかどうかではないでしょうか。」

 
 
ぼーっとしていても、忙しく飛び回っていても、毎日は過ぎていく。
それこそ無意識のうちに、時間の針は一秒一秒を確実に刻み続けている。
私たちが本当に求めているものの殆どは、大きく括るときっと「幸せ」にカテゴライズされるものだと思うが、そのゴールばかりが輝かしくクローズアップされ、そこに意識が集中し、今この瞬間の幸せはすっかりおろそかにされてはいないだろうか?
 
からだと心。
どちらが損なわれても、求めている「幸せ」から遠ざかってしまう、人間の基本。
  
ここは、ヨガと食を通じて「幸せ」について考え、学べる教室。
私たちはもっと、幸せになれるはず。
  

写真・文 中井 雅代

 
関連記事:料理教室「 You.me.x(ユーミックス)」
本格イタリアンを、主婦の味方の時短レシピで

 

「Yogaと食でリセット」
月2回 10:30〜14:00
場所:豊見城市(詳しい住所はお電話にてお尋ねください)
講師:比屋根優子(ヨーガセラピスト)
   徳元由美子(イタリアン カジュアル料理教室 主宰)
参加料:¥4,000(食事代込み)
連絡先:090-9783-9659(比屋根)

 

2011 7月

 
ライブ・イン・寓話 ミュージックキャンプIN座間味

 
 去年亡くなった沖縄県文化功労者であるジャズピアニストの
 屋良文雄さんのライブハウスが主催するプロからド素人まで
 様々なジャンルの音楽の演奏が楽しい野外ライブです。
 県内外から演奏者をはじめ大勢の方が参加しています。
 今年は27回目になります。珊瑚舎スコーレの音楽講座の講師を
 屋良さんが担当して下さっていた関係で、開校以来毎年参加して
 います。2004年からは夜間中学校の生徒も参加しています。
  

日時:7月30日ー31日
参加費:10,000円
    (往復の船代と夜・朝・昼の食事代及び飲み物代)
問合せ/申込み:ライブ・イン・寓話 ℡867-0449(19:00以降)


 

2011 7月


 
講師 穂積 儀間 クラウディア 直美(県交流推進課ペルー国際交流員)
日時 7月7日、14日、21日の3回  各回19:00~21:00
会費 各回500円(1ドリンク+軽食付)
定員 各回12名(ペルーと楽器サンポーニャに関心のある沖縄県民)
申込み/問合せ
真南蛮さんぴん食堂 ℡884-5523
県交流推進課 穂積直美  ℡866-2479

2011 7月


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★ 真南蛮 じんぶん&買付け旅行 ★
MANABANの買付けに一緒に出掛けませんか!
もちろん、じんぶん旅行です!

 
カンボジア編

 
 「じんぶん」とは沖縄の方言で知恵とか知識のことです。
珊瑚舎スコーレが作る「じんぶん旅行」はフィールドワークや
講座、実習、地元の方々との交流などを中心にした
大人も参加できる新・修学旅行です。

 
世界文化遺産 アンコール遺跡群

様々なフィールドワーク

シェムリアップ市場巡り

 
参加者募集!
http://www.sangosya.com/frame.htm


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2011 7月


 
房指輪のモチーフの一つで、
「 ニライカナイ(理想郷、天国)からの使者」
の意味を持つ蝶。
マットな光沢を放つ、大人っぽいシルバー。
自分の好きな文字を刻印できるという。
 
「ご自分の名前や誕生日を刻印してもいいし、
結婚記念日やお子さんの誕生日でも。」
 
伝統的なイメージが強い房指輪が、
一気に身近に感じられる。
 

 
沖縄県民であっても「房指輪」を知らない人、
または実物を見た事がない人は少なくないのではないだろうか。
 
琉球王朝時代、位の高い女性達が婚礼の際に身につけたと言われ、
伝統工芸である金細工(くがにぜーく)で作られた扇、魚、蝶など、
それぞれに願いが込められた7つの房がついている。
 
「沖縄風がきらいだったんです、実は。」
 
と笑う喜舎場さんが、
沖縄風の最たるものの一つである金細工を始め、
房指輪を作るようになったきっかけはなんだったのだろう?
 

作業台。ここで作品が生み出される。
 


歯医者さんの道具みたいですねと言うと、「そうそう、同じですよ。パーツも歯医者さんみたいに先端を付け替えて使うんです。削る時の音はまさに歯科医院で聞く音ですよ。」
 

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

 
高校では焼き物を先攻していました。
卒業後は読谷の工房に弟子入りしたんですが、続かなくて。
1年くらい通って辞めました。
 
物づくりからは離れたくなかったので
バイトしながら色々作っていましたね。
 
24歳の時に上京して、そこで金属の世界に出逢ったんです。
有名な和彫りの職人さんについて、指輪の作り方を勉強しました。
 
昔からインディアンジュエリーが好きで、
革も使って作品を作っていたんですが、
良いパーツがなかなか無いので、
パーツ作りから自分でやりたいなーと思っていたこともきっかけの一つ。
 
そこで二年学んだのですが、当時は若かったから
「よし、自分はこれでやっていける!」
と思っちゃったんですね(笑)。
それで沖縄に戻ってきたんですが、現実は甘くなかったですね。
 

工房に置かれた機具はどれも男前。
 

 

 

 
キーストーンに勤めていた友達が
「うちの店に置いてみないか?」
と言ってくれ、試しに置き始めました。
 
当時の作品は全てオリジナル。
抽象的なものが好きで、金属をただ曲げただけのものなど、
シンプルなのをよく作っていました。
でも、キーストーンはお土産品が多く、沖縄風の商品が売れ筋なので、
私の作品は全然売れなくて。
だから他の仕事、Tシャツデザインなんかもしていました。
 
その頃、初めて又吉健次郎さん(200年以上続く金細工職人の家の7代目。伝統金細工職人。)の存在を知ったんです。
実はそれまで沖縄にそんな伝統工芸があること自体知らなくて、
学校もなかったですし。
 
又吉さんのところで勉強を始めたんですが、
当時は沖縄風がきらいで。
1年くらい学んだあとフリーになり、
自分の工房を出そうと場所を探しました。
 

「房指輪を作る流れをお見せしましょう
パーツの原型です。これを板の上に置いて・・・」

 

「形をなぞり、糸鋸で手動でカットします。
細かい部分は電動ではできません、手動の糸鋸でないと。」

 


「火を入れて熱しながら『たがね』という工具を当てて、
金槌でトントンとたたき、模様を入れていきます。」

 

「最後に凹凸を出してガサガサした表面を削り、パーツを繋げれば完成です。」
 
「東風平に一カ所、工房にできるところがあるよ」と友達に紹介してもらい、
友人たちと「こちんだアトリエ」という名で活動を始めました。
デザイン等色々な仕事をしていると、
自分に足りない事がよくわかるようになり、
ジュエリーの勉強もしました。
 
そして30歳の時、ずっと行きたかったイタリアに思い切って勉強に行ったのが、
今思えば転機だったんだと思います。  
 


 


 
イタリアでは、伝統技法を学べる学校をわざと選びました。
そこでは技術だけでなく、イタリアの文化や想いも学んだ気がします。
イタリア人って、代々受け継いで来た伝統をとても大切にしていて、
外国人にそれを自慢して、みんなすごく嬉しそうにしてるんですよ。
そういう姿を見るにつけ、自分もそうありたいなと思うようになって。 
 
イタリアではよく、
「智子のふるさとはどういう所なの?」
と訊かれました。
 
質問に答えようと考えることで、改めて沖縄の良さがわかったというか。
そう言えば房指輪とかあったなーと思い出して伝えると、
「すごく素敵だね!」
と言われて。
そうだな、房指輪って良いよなぁと、そのとき初めて思いました。
 
イタリアに行っていなかったら、房指輪は作っていなかったと思います。
それまでは
「伝統工芸は人の真似だからな・・・
私は自分なりの新しい表現をしたい」
と思っていましたから。
 
でも、行き詰まった時にどこに戻るかというと、
やっぱり自分の根っこ、沖縄だったり首里だったりなんですよね。
それで改めて調べてみると、そこにはちゃんと意味もこめられているし、素敵だなって。
行き詰まった果てに戻って来た、という感じかもしれません。
 
思い返してみれば、
私が惹かれるのって全部共通点があるんですよね。
ネイティブアメリカンジュエリーもそうですけど、土着というか、
自分たちの文化や信仰、家族を大切にするという強い想いが反映されたアクセサリー。
結局私はそういうのが好きなんだなって気づいたんです。
 
イタリアから帰国して最初の個展で、房指輪を作りました。
 

今秋から沖縄で始まるドラマ「ハルサーエイカー」の登場人物が身につける予定のアクセサリー。
左はヒロイン、右はヒーローが使う予定だという。

 

 
 

沖縄風には作っていない作品が、沖縄風の作品に寄って来たような気がして。お客様からも「なんか似てきたね」といわれます。
 
房指輪のモチーフは、伝統型をベースに自分でアレンジしています。
中には象や亀など、オリジナルのモチーフも。
金細工の起源は中国で、吉祥や縁起物の指輪ですから、
亀や象があっても良いのでは?と作ってみたところ、
実際、昔は亀のモチーフも使っていたみたいなんですよ、偶然ですが。
 
房指輪の解釈は、昔は口頭で伝承されていたわけだし、
詳細が記された文献は戦争で無くなっているものが多いので、
モチーフ一つとっても鳩と捉えたり、桃と捉えたり、ざくろじゃないか?と言ったり、解釈が曖昧なんです。
 
それなら自分風にアレンジして、
新しい形で伝統を刻んでいっても良いんじゃないかな?と思って。
 
例えば、紅型の柄は元をたどると本土から伝わったものもあります。 
伝統って他の土地から伝わってきて、
その土地で形を変えつつ馴染んでいくものじゃないかなと私は思うんです。
だから、伝統が失われていくよりは、現代の人たちが使いやすいように少しアレンジを加えてでも伝えていった方が良いと。
 
例えば房指輪は、琉球王朝時代のお金持ちでもそうそう買えるものではなく、
貸し出し用として使われていたほど高価で、だからこそ数が残っていないそうです。
 
そこで、真鍮を使うことでコストを抑え、
誰でも買えるようにリーズナブルな値段設定にしています。
 
作り方も昔と比べると機械化が進んで変わっていますけど、
それはそれで良いんじゃないかなと、最近は思っています。
 

 
今後は、海外でも個展をやれたら良いな、と。
友人がイタリアにいるので、
彼女を沖縄に呼んで私はイタリアで、という感じで。
 
海外の友人に沖縄を見て欲しいという気持ちも強いですし、
沖縄という小っちゃい島が日本にあって、そこで作っているものだよと、海外の人に見て欲しいという想いもあります。
 
琉球王朝時代の祖先たちが、船に乗って海外に出て貿易をしていた歴史を思うと、
自分ももっと外に出て行きたいし、
色々できることがあるんじゃないかな?って思えるんですよね。
 
私の祖父は17歳からハワイに渡り、
40を過ぎるまでハワイで懸命に働き、沖縄に戻って来てからも奮闘していた人。
そういう話を聞いているので、自分にできないことはないんじゃないかなって思えるんですよね。
 

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

 
「房指輪って上等だよね、すごく素敵。」
 
という声は、少なくない。
若い人たちからも。
しかし実際問題、7つの大きなモチーフが揺れる指輪を普段使いできるだろうか?
無論、古来から普段使いするものとして作られてはいないわけだが、
普段使いできず、保有し使用する人自体が少なければ、
どれだけ輝かしい歴史があろうと、作りが良かろうと、受け継いでいくのは難しい。
喜舎場さんは、沢山の人が実際に身につけてくれるよう、
素材にバリエーションをもたせたり、
房指輪のモチーフを一つ一つバラバラにしてネックレスとして販売したりもしている。
 
オリジナルを100%完全にトレースし続けて次世代に伝えることも大切だと思うが、
時代に合わせてアレンジを加えたり作家それぞれの味を足したりすることで、
より多くの人が無理なく普段使いできるようにしていくことも、
伝統を守るために有用な「伝え方」の一つではないだろうか。
 
伝統工芸品を購入・使用する人々は、
伝統がたどっていく道に沿って立つ灯明のような存在であり、
道が閉ざされることのないよう、行く手を明るく照らしてくれるのだから。 
 
「お客様の殆どは観光客。
うちなんちゅの方にも、是非見て、手にとっていただきたいですね。」
 
自身が、沖縄風が嫌いだったという経緯があるだけに、
知って欲しいという気持ちは、人一倍強い。
 

ci.cafu
那覇市首里儀保町3−9 1−A
(ゆいレール儀保駅より徒歩1分)
TEL 098-886-8093 FAX 098-886-8073
OPEN 10:00〜19:00/日・祝 10:00〜18:00
CLOSE 月
駐車場 3台
HP:http://www.cicafu.com
ブログ:http://ci-cafu.blogspot.com

 

2011 7月

 
渡辺満里奈/著 新潮文庫 629円(税別)/OMAR BOOKS
 
―旅のおともに。「食」と「茶」の国台湾―
  
日に日に陽射しが強くなるこの時期、
そろそろ夏休みの予定が気になる頃。
そこで今回は旅本を一冊。
 
旅は計画を立てているときが一番楽しい、とはよく言われること。
だからこそ巷にはガイドブックが溢れているけれど、
紹介するのはただ情報が載っているだけのガイドブックではなく、
そのサイド本的な
「満里奈の旅ぶくれ―たわわ台湾―」。
 
だいぶ前に出た、台湾好きなら一度は通る(とは言いすぎかな)この本、
台湾の観光大使を務めたこともある彼女の旅の記録なので
知っている人も多いはず。
台湾の北から南まで現地の人々と交流を重ねながら食べ歩いた様子を
写真とともにまとめた一冊。
  
この本を読むときは注意事項が一つ。
絶対に空腹時に読むべからず。
とにかく彼女(とその仲間たち)の食べることに対する執着、
よく言えば情熱に驚かされる。
 
大人気の小龍包のお店では
細切れにされたたっぷりのしょうがと一緒に小龍包をほおばったり、
極上スープや屋台の焼餅、
具だくさんのお粥、ちまき、おこわ、豆花などなど
ほんと呆れるほど食べる食べる。
気持のいいほどの食べっぷりなのだ。
 
また中国茶に関する記述も豊富で、
楽しみながらお茶の種類や茶うけのお菓子、
茶藝館の知識に詳しくなれる。
 
老若男女がお湯がこぽこぽ沸く中、
何杯もお茶を飲みながら静かに語り合う光景が見られる茶藝館。
日本でいえば喫茶店のような存在。
 
本の中で紹介されている志が高い茶藝館、「紫藤廬」は魅力的。
台湾で一番古い茶藝館で、
日本統治時代に建てられたハイカラな日本建築風のこのお店で、
優雅にお茶するのも乙なもの。
 
また茶うけでは、「茶梅」と呼ばれる
烏龍茶と砂糖や甘草液で梅をつけて干したものが個人的には好き。
 
お茶に関してだいぶツボを押さえているので、
旅のお供に持って行ったらけっこう役立った。
 
私自身、最初は単行本で読んだのだけど
後で文庫に買い替えた。
この片手で持てるコンパクトさがいい。
 
実際この本が出た後、
これを片手に台湾を旅する女子が多かったらしい。
 
この本を読むと実際にあの台湾の熱気に触れたように不思議と元気になる。
人と話したり、おいしいものを食べたり、親しい人とお茶を飲むことは生きることの基本。それが見えにくくなっている昨今、
まだしっかりとそれが息づいている国「台湾」の魅力が存分につまった一冊。
 
ああ、また台湾熱がぶり返しそう。



OMAR BOOKS 川端明美




OMAR BOOKS(オマーブックス)
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2011 7月

 
組踊公演 「万歳敵討」
公演日:2011/07/09(土)
開演時間:14時
会場:大劇場 舞台形式:張り出し舞台
入場料:一般:3,000円 (全席指定) 
チケット発売日:2011/06/01(水) チケット販売所
公演内容
田里朝直作。仇討物が多い組踊のなかでも人気の高い作品で、能の「放下僧」の翻案とされています。

 
-演目-

第1部 解説及び舞踊
 解説:大城學(琉球大学教授)
斉唱と舞踊 かぎゃで風
独唱 二揚 仲風節
舞踊 稲真積節
舞踊 江佐節
舞踊 天川
舞踊 しゅんどう

 
第2部 組踊「万歳敵討」(作:安里朝直)
立方監修:眞境名正憲
立方指導:島袋光尋
地謡指導:西江喜春

 
-あらすじ-
 父を高平良御鎖に闇討ちされた謝名の子と弟の慶雲は、父の仇討ちを決意、母と別れ旅立ちます。高平良御鎖の家では、不吉な予兆が続いたため、穢れ払いに一家で浜下りに出ます。そこに万歳芸人に身をやつした謝名の子と慶雲が近づき踊りを披露しながら仇討ちの機会を狙います・・・。

 
-配役-
 謝名の子  川満香多
 慶雲    嘉数道彦
 高平良御鎖 眞境名正憲
 妻     岸本剛
 娘     岸本隼人
 列女一   大城常政
 列女二   糸滿盛幸
 供一    宮里徹雄
 供二    海勢頭秀光
 道行人   島袋光尋
 きやうちやこ持 仲村正雄

 
-地謡-
(歌三線)西江喜春・花城英樹・神谷大輔・玉城和樹
(箏)安慶名久美子
(笛)知念久光
(胡弓)石川清二
(太鼓)金城盛松

※出演者は都合により変更する場合がございます。予めご了承ください。

 
問:国立劇場おきなわチケットカウンター:098-871-3350
HP:http://www.nt-okinawa.or.jp/index.php?option=com_theater&act=look&ID=626/