2012 10月

儀間比呂志展
 
11月20日(火)~25日(日)
時間:午前10:00~午後6:00
 
旧伊計小中学校
住所:うるま市与那城伊計244
 
うるま市では、「島おこしプロジェクト」の第2弾として、版画家・絵本作家として活躍している儀間比呂志氏の絵本原画を中心とした展示会を開催致します。沖縄の伝統文化、自然、歴史等を描いた作品を古き良き時代の自然が残る伊計島で展示し、絵本の世界が感じられる展示会となっています。さらに、普段目にすることのない絵本の制作風景もご紹介致します。ワークショップでは「沖縄のくらしミーグルグル検索」と題して、絵本に登場する民具を展示し、子供たちが探して、見て、触って当時の暮らしを体験するコーナーを設けております。
 
うるま~る http://uruma-ru.jp
 

2012 10月

 
去年人気を博した、「サンマ皿講座」ご要望にお応えして今年も行います!
 
芸術の秋に、自分で作ったお皿で、プロの料理を盛り付けてもらって、お店の中で食べる!いつもと一味違った、ちょっとだけスペシャルな体験をご用意しました。
 
※講座の時間変更など、調整できる場合がございます。詳しくはご連絡ください。
  
 
開催日:11/3、10、17、24
時間:14:00~2時間程度
 
※最終日24日【サンマ実食会】18:00~
 
場所:陶芸体験…アバーン陶芸教室
   食事会……じまんや那覇店
HP:http://avurn.jp
 

2012 10月

最強のふたり
 
最強の映画があらわれました!
 
ここ数年観た中で一番いいです。
 
「スラムドッグミリオネア」以来の衝撃です。
 
これは、実話をもとにしているということですが、キャストがみんな魅力的です。
 
ドリス役のオマール・シー。
 
最強のふたり
 
最強のふたり
 
彼が最初にキャスティングされた、というのも納得。
 
ものすごくチャーミングです。やばい、ノックアウトされました。
 
フィリップ役のフランソワ・クリュゼ。実力派です。笑顔が素敵です。
 
最強のふたり
 
最強のふたり
 
大富豪なんだけど、首から下がマヒしている。
で、いくらお金持ちでも、彼のように、ユーモアも忘れなくて、ちゃんと人間を人間として扱うことができるひとがいるだろうか?
素敵ですよ。
 
ここで働いているひとたちもみんな魅力的。
 
私は、イヴェットがとても好きです。 アンヌ・ル・ニが好演してます。
 
「整体と薬で70歳まで私は生きられるらしい。幸い私には金があるから」と笑って話すフィリップ。
 
お金があるってすごいけど、このひと、それだけじゃないよね。
 
生きるってことをいろいろ考えさせられます。
 
この映画の素晴らしいところは、障害者のお金持ちと、スラム街の青年が心を通わす、というような単純なお涙ちょうだいの映画ではないんです。
 
そんなことは関係なく、人間対人間のお話なんです。
 
最強のふたり
 
押しつけがましいメッセージも小細工もなにもなく、ただただ素晴らしい映画なのです。
 
カメラワークも、映像も、脚本も、もちろんキャストも。プロットも文句なし。
 
まったく無駄もなく、笑いっぱなしで、わくわくする映画です。
 
オマール・シー、大注目ですよ。
 
最後に、このお話のもとになった二人がでますが、デリスは黒人ではなく、ちょっとイメージ違いました(笑)
 
とにかくおすすめです!是非、劇場へ。

KEE

 

 
<ストーリー>
不慮の事故で全身麻痺(まひ)になってしまった大富豪のフィリップ(フランソワ・クリュゼ)は、新しい介護者を探していた。スラム出身の黒人青年ドリス(オマール・シー)は生活保護の申請に必要な不採用通知を目当てに面接にきた不届き者だったが、フィリップは彼を採用することに。すべてが異なる二人はぶつかり合いながらも、次第に友情をはぐくんでいき……。
 
<キャスト>
フランソワ・クリュゼ
オマール・シー
アンヌ・ル・ニ 
 
サザンプレックス:11/10〜公開予定☆
098-835-6600
島尻郡南風原町字宮城371-1
HP:http://www.startheaters.jp/southernplex
MIHAMA 7 PLEX+ONE
098-936-7600
中頭郡北谷町美浜8-7
HP:http://www.startheaters.jp/mihama7plex

2012 10月


 
チェンバロ生演奏によるフレンチバロック音楽を
聴きながら味わうボージョレ・ヌーボーパーティー
 
 
開催:2012年11月17日(土)
時間:18:30開場 19:00開演~22:00終演
  
那覇市大道在(チェンバロ奏者/宮城理恵子宅/参加者へ詳細通知)
 
チェンバロ&ボージョレ・ヌーボーのマリアージュ
チェンバロ生演奏によるフレンチバロック音楽を
聴きながら味わう
ボージョレ・ヌーボーパーティー
 
<申込先・問合先>070-5536-0177  famproject2012@gmail.com
  *お申込みされた方へパーティー会場の詳細をご案内致します*
<主  催>famproject / 企画広報 山城 静香
 
日  時 : 2012.11.17(sat)  18:30開場  19 : 00 開演
場  所 :那覇市大道在 宮城理恵子宅 沖縄ホテル近隣
   -お申込みいただいた方へ直接、詳細をご案内致します-  
 
 
  一  般 : 3,500 円 (ボージョレ・ヌーボー&フィンガーフード込み)
*ドレスコード/フレンチレストランへお出掛けするような装いでお越しください
  -座席数に限りがございますので、ご予約はお早めにお願いします-
♪- 2013初コンサートのお知らせ 2013.2.2(sat)開催予定-♪ 
15:00~子ども向けチェンバロホームコンサート(~中学生)  
19:00~バロック音楽とワインに恋するコンサート(一般)
 
~時空をはるかに超え、五感まるごとフランスへいざなうアダルティナイト~
かのマリー・アントワネットが愛した
チェンバロによるフレンチバロックと
選りすぐりのボージョレ・ヌーボーを味わいつつ
ホームパーティーならではのラグジュアリーなひと時をご堪能ください
チェンバリスト/宮城 理恵子  那覇市出身
ピアノを永山哲男氏に師事。東京音楽大学チェンバロ科を卒業後、ベルギー王位
ブルッセル音楽院に留学。
 
チェンバロ独奏、古楽室内楽の両科においてプルミエブリを取得。
現在、バロック音楽解説を交えたホームパーティー形式のワインとのマリアージュ
コンサートを中心に活動。
現在、主宰する音楽教室ミュゼットでピアノ・ソルフェージュを指導。
西大学院にて音楽概論の非常勤講師、那覇西高校においてフランス語の非常勤講
師をつとめる。
 

2012 10月

 

長かった沖縄の夏もようやく終わり、朝夕涼しくなって、
空は高くて清々しくて、どこまでも歩いていけそうな秋の一日。
 
『HADANAの秋の植木市』の準備にもせいが出ます。
HADANA
 
とても良い香の白い花が咲くホワイトジンジャー。
 
 
HADANA
 
育てて食べれるバジルとローズマリーはフェルトのバッグへ。
 
 
HADANA
 
ビロード状のアメジストセージの花
 
 
HADANA
 
まあるい葉っぱがかわいいウォーターコイン
 
 
HADANA
 
沖縄ではなかなか実をつけないオリーブに実がなるとすごく良いことがあったような気がします。
 
 
HADANA
 
秋になって水やりもラクチン!(涼しくなったので)
 
 
HADANA
 
秋の光を感じる畑。
 
 
HADANA
 
本日も快晴!
 
 
HADANA
 
『HADANAの秋の植木市』@MIX life-styleのお知らせ
 
秋の訪れに晴れた空は高く澄み渡り、すがすがしい新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込むと体の中から元気になる気がします。
夏の暑さをしのいだ植物達もこころなしかほっとしているようにも見えます。
 
宜野湾市のMIX life-styleにてご好評いただいている『HADANAの秋の植木市』を開催いたします。散歩がてらにかわいい植物たちに会いにきませんか。
 
オリーブ、ウエストリンギア、果樹などいろんなお庭の植物がならびます。
開催中はHADANAも店頭にて皆様をお待ちしております。
お庭のこと、植物のこと、お気軽にご相談くださいませ。
 
HADANAへようこそ。
 
 
文 葉棚達也 
写真 葉棚由真
 
http://www.hadana-g.com
 
関連記事:HADANA(ハダナ)・葉棚達也 沖縄のくらしに合う「引き算の造園」を提案。

 

2012 10月


 
君のまわりにはどんなモノがあるかな?土・紙・ひもや段ボール…たくさんあるね。
それを使って、先生と一緒に作品をつくろう!
  
小学校高学年(小4~小6)
「身近な素材にふれよう!」
ひもや段ボールを使って版をつくろう。どんな版画ができるかな?
 
講師:比嘉良徳氏
日時:11月11日(日)10時~12時
場所:県民・子どもアトリエ
定員:15名 参加費:500円程度
申込期間:10/27(土)まで ※引き続き募集中!定員に達し次第終了します。
■先生からのコメント
自分の周りにある色々な物が簡単な方法で版画に利用できます。ただ、物の形を移すだけでなく、色々と工夫することで魔法のようにビックリする作品になります。そんなワクワクするような版画を作りましょう。
 
小学校低学年(小1~小3)
「紙をさわろう!」
紙の種類をいくつ知ってるかな?手をうごかしながら、変化を楽しもう。
講師:児玉 美咲氏(アーティスト)
日時:12月9日(日)10時~12時
場所:県民・子どもアトリエ
定員:15名 参加費:300円
申込期間:11/24(土)まで
■先生からのコメント
身近にある紙。折ったり、ちぎったり、貼り付けたり、少し工夫するだけでいろんなことができます。 紙の種類もたくさんあります。紙を使って世界を広げてみよう。
 
参加方法
・参加希望の方は、事前申し込みが必要です。
 プログラムによって申込み期限が異なりますのでお気を付けください。
・受付は、当館来館、またはFAX・郵送。*お電話における受付はできません。
 その際、希望する教室(番号)、お名前、年齢、連絡先(住所・電話番号)をお知らせください。
・応募者多数の場合は抽選にて当選者のみにおハガキにて開催1週間前までにご通知致します。
 
HP:http://www.museums.pref.okinawa.jp/art/topics/detail.jsp?id=892
 

2012 10月


 
孫本長は、何を求めて黄土高原に向かったのでしょうか。
そこで見たものは何だったのか。
孤高のアーティスト孫本長の残した作品の魅力に迫ります。
 
講師:安永 幸一氏(福岡アジア美術館顧問)
日時:11月10日(土) 15:00~16:00
会場:県立博物館・美術館 コレクションギャラリー1
※当日有効の観覧券が必要です。
 
HP:http://www.museums.pref.okinawa.jp/art/topics/detail.jsp?id=908
 

2012 10月


 
あなたが知っているのは、真実だと、言えますか?
 
女は、一晩で恋に落ちた。
男が愛したのは女の財産だった。
 
繰り返される夫からの暴力に、ようやく目を覚ました妻。
 
そして暴かれる、ウソとホント。
たくさんのウソから、見えてくるホントのこと。
 
秋の夜長の、男と女の物語。
「だましてあげる」。
   
 
 
開催日:2012年11月17日(土)
時間:開場19:30/開演20:00
場所:ハリジャンカフェ
住所:那覇市真嘉比339-6
   興南高校近く
   中山外科胃腸科医院裏 
電話:877-3999
ブログ:http://himitsukessha.ti-da.net
 

2012 10月


 
開催日:10月27(土)・28(日)
開催場所:沖宮境内
出店時間:12時 〜 夜8時
 

2012 10月

sousou
 
2012 年11 月7 日(水)~12 月3 日(月)
11:30~22:00/入場無料
 
昨年10 月にカフェユニゾンで沖縄初登場した、新しい日本文化の創造をコンセプトに、和装やテキスタイルデザインを提案している京都のブランド「SOU・SOU(そう・そう)」。
大好評の声にお応えして、今年も開催決定!
デザイン性に優れているだけでなく、日本の伝統技術を大切にした商品作りは、海外でも定評があり、有名人のファンも多いブランドです。
和装の要素を取り入れたデザインは、生地とあいまってとても着心地が良く、じつは沖縄の風土にもぴったりです。
沖縄向けにセレクトしたオススメ商品を、カフェユニゾンで販売します!
 
sousou
 
sousou
 
●「SOU・SOU」の最大の特徴は、そのコンセプト「日本の伝統の軸線上にあるモダンデザイン」。
日本の伝統技術を使いながらも今風で洗練されたポップでモダンなデザイン。日本各地の“本物”を作る確かな技を持つ職人達によって作り出される商品の数々は、美しくて機能性にも優れています。本展は、デザインにも素材にもこだわった 「SOU・SOU」の商品を直接手に取って、購入できる絶好の機会となっています。
 
【プロフィール】
SOU・SOU(そう・そう) http://www.sousou.co.jp
日本の伝統の軸線上にあるモダンデザインをコンセプトにオリジナルテキスタイルを作成し、地下足袋や和服、手ぬぐい等を製作、販売する京都のブランド。 脇阪克二(テキスタイル・デザイナー)、辻村久信(建築家)、若林剛之(プロデューサー)らによって2002 年設立。SOU・SOU のブランド名の由来は、日本人がよく使う「そうそう」という相槌。自分自身や物事を考えるとき、人との会話の中で「そう、そう」と肯定しながら認めることによってお互いを確認・発見・発展させ、そして社会を築いていくところより命名。
 
sousou
 
<販売予定商品>
◯手ぬぐい ◯足袋下 ◯小巾折 ◯くびまき ◯風呂敷 ◯あさぶら ◯四角衣
◯長方形衣 ◯甚平 ◯風靡 など
 
【会場・お問合せ】
カフェユニゾン
〒901-2201
沖縄県宜野湾市新城2-39-8 MIX life-style 2F
TEL:098-896-1060
E-mail:info@cafe-unizon.jp
HP:http://www.cafe-unizon.jp
twitter:@cafeunizon
facebook:http://www.facebook.com/cafeunizon
 

2012 10月

写真と文  田原 あゆみ

 
 
木漆工とけし
 
 
木地職人の渡慶次弘幸さんと、漆職人の渡慶次愛さん。
夫婦でもあり、仕事の上でもかけがえの無いパートナーである二人。
 
木漆工とけしのうつわはこの2人の魅力が形になっている。
 
木漆工とけし
 
 
 
二人の住まい兼仕事場はとてもシンプル。
好きなものを吟味して置いている空間には二人の美意識が静かに広がっている。
 
清潔で簡潔。
両方の言葉の中にある「潔さ」が空間に充ちていて、とても初々しくてさわやかだ。
 
きっと二人に出会った人は心から応援したくなるだろう、そんな魅力に溢れている。
 
 
木漆工とけし
 
彼らが作っている漆器にも、その簡潔さが顕われている。
 
作られたものをじっくりと見て感じていると、作り手の世界観がより色濃く伝わってくることがある。
人柄や、自分が知っていると思っていた作り手の知らない姿。
素っ気ないほど簡潔なものの背景から、感覚的に分厚く揺るぎないものを受け取ることがある。
静かだけれど、脈々と流れている時間の層を感じるような。
 
 
木漆工とけしの漆器からはそんなことを感じる。
 
 
 
 
木漆工とけし
 
木地師である渡慶次弘幸さんの使っている工具たち。
 
作り手が使っている道具と、その置き方から人柄や個性が見える。
渡慶次君の中には、かなりのご高齢のおじいさんが隠れているのではないか?と思うこともしばしば。
 
古くて、使い込まれたような味わいのある道具たちが新旧交え、まるでずっとそこに居たかのように収まっている。
 
 
 
 
 
木漆工とけし
 
仕事場にも生活空間にも、所々に彼らがうつくしいと感じるものがそっと展示されている。
自分たちの為に並べられているその展示物は、大概が個人的に価値を見いだしたもの。
自分が自分の生活と、ものづくりの為に戻る場所を思い出す為の展示のようだ。
 
 
弘幸さんはものをじっくりと眺めて吟味するタイプ。
自分の感覚で味わって、自分ならどう関わるかということを落とし込んでから言葉にする。
 
 
 
「木漆工とけしの作品を見ていると、とても簡潔で老成したようなうつくしさを感じるんだけれど、若いのにどうしてなのでしょうか?」
 
 
「目の前にものがあって、僕がいまそれを見ているのに、ここに在ってここに無いような、
時空が歪んでいるような感覚になるほどきれいだなって思うものとたまに出会うことがあります。
そう感じさせる要素ってなんだろうと考え探り続けながら、自分たちが作る普段使う器にも
そんな要素をそっと纏わせたいなと思っています。」
 
木漆工とけし
 
 
なるほど。
それで、木漆工とけしの漆器は自己主張しないうつくしさと、老成したような簡潔さがあるのだ、と私は納得。
 
「二人でやっていることも良いんだと思います。お互いの尖ったところや、自己主張が相手がいることでうまく押さえられているんだと思う。二人で一つの形にして行く過程で、お互いの我のようなものが取れてゆくんです。」
 
 
木漆工とけし
 
手前は弘幸さんが作ったうつわ。
その木地に愛さんが漆を塗って漆器が完成する。
 
 
弘幸さんと愛さんは、沖縄の工芸に関わるショップで働いている時に出会った。
今から13年前のこと。
 
弘幸さんはインテリアが好きで、空間にどういう家具を置くのかで全く雰囲気が変わることに興味を持ち、家具職人になろうと思い立ち、2000年から沖縄県工芸指導所(現 沖縄工芸技術支援センター)へ1年間通う。
 
そこから木地職人の道へと導かれるように進んでゆく。
 
 
 
木漆工とけし
 
弘幸君のろくろを挽く為の場所。
道具だけがあると、一体どのように使われているのか私には分からなかった。
座布団の前に置いてある木の枕のような道具は特に。
 
 
 
木漆工とけし
 
ろくろで挽いたうつわは左右対称の、一本軸が通った形だ。
それは作り手の軸そのものから生まれてくる形。
 
この道具は身体の軸を足で支える為のもの。
このために存在する道具の一つ一つにうつくしさを感じる。
用と美を兼ね備えた形。
 
 
木漆工とけし
 
そして私たちに与えられた手足が、しっかりとその役割の一つ「生み出す」という作業を支えているのが分かる。
頭も、感覚もすべて総動員して漆器の受け皿となる形が生まれる。
 
 
 
木漆工とけし
 
暑かったこの日、扇風機は回り、ろくろをまわす機械音と外を走り去る車の騒音、様々な音に囲まれているのに心はしんとして静かだ。
弘幸さんの集中と、ぶれない軸が場を整えているのだ。
 
 
 
木漆工とけし
 
 
自然界で時間をかけて育った木。
その木をうつわにして、人の生活の中で生かす。
その間につなぎ手のように存在するのが弘幸さんの仕事。
 
木の命が形を変えて、誰かの生活の中で末永く生きるように。
 
 
この材質はどんな形にするとその特性が生きるのだろうか?
どのようなフォルムが人の手や、唇にしっくりくるのだろうか?
自分がこの素材を使う意味ってなんなのだろう?
 
弘幸さんは哲学者のように自問しながら考え続ける。
 
ゆっくりと、けれど確実な手応えを体感するまで、その問いかけは繰り返される。
 
 
 
 
木漆工とけし
 
作業を見守る愛さん。
二人は兄弟のようにぴったりだと感じる。
雰囲気が似ているから兄弟という言葉を使ったが、二人がいてこの木漆工とけしという世界ができ上がるようなしっくりとした空気。
 
 
 
弘幸さんの作った木地に愛さんが漆を塗ることで、形の際がより濃くなってゆく。
漆を塗ることで、より確実な形の中に包まれ完成へと向かう。
 
 
そして愛さんの漆を塗る作業は輪をかけて淡々と繰り返され、より静けさに充ちている。
 
木漆工とけし
 
漆を塗る仕事場。
奥の方にあるのでより静かだ。
鳥のさえずりと、風がゆらす森の音が聴こえてくる。
 
 
 
木漆工とけし
 
 
 
漆は埃を嫌う。
塗師は埃が立たないように仕事場の掃除には細心の注意を払うという。
 
一通り目に見える埃を取り払った後、使っている漆を漉す所から一連の作業が始まる。
 
猫ちゃんも静かに協力、見守っているのか。
 
 
 
 
木漆工とけし
 
 
 
木漆工とけし
 
うつわの上の漉し紙の上に丁寧に漆を移してゆく。
うつわに残った漆は、ヘラできれいにへずり取ってゆく。
 
漆は「漆の木」の精。
漆を取ると、その木は枯れてしまう。
木のうつわを保護し、材質を安定させ長く保存することが出来る漆。
まるで漆の木がその姿を変えて、うつわとともに生きているような気がすることがあるほど、本漆には有機的で独特のうつくしさが宿っている。
 
 
 
木漆工とけし
 
漆は最後の一滴までとても大切に使われる。
 
 
木漆工とけし
 
 
漆の中の埃を漉き紙できれいに漉き取った後には、刷毛の中に入った埃を取る作業が待っている。
 
木漆工とけし
 
 
それらの行程を終えて初めて、漆を木地に塗る準備が整う。
 
 
 
木漆工とけし
 
 
愛ちゃんはとても丁寧に漆に触れる。
漆という不思議な物質に魅せられ、漆と共に生きることを選んだ人のたたずまい。
友人の中に、塗師(漆を塗る職人の名称)の姿を初めて見た。
 
華奢な彼女の身体とは対照的なもの、その中に宿っている道の定まった人の持つ強さやたくましさが伝わってくる。
 
木漆工とけし
 
 
漆は塗ったあと乾かされ、表面に漆が付着しやすいように研がれた後に再度塗り重ねられてゆく。
でき上がるまでの行程は、大体20~30ほど。
 
 
 
行事の時に使うピカピカに磨かれた特別の日の漆器とは違う、普段使いのための漆器。
一見地味だけれど、料理を持った時に盛りつけられた料理も、うつわも共に生きる容れ物。
 
その肌合いは、既に長く使われたような味わいがある。
 
 
 
「木や金属などのさまざまな素材が、自然と風化していく時の肌の表情に何ともいえないうつくしさを感じます。
時間の経過や、風や水や湿度等の自然の力が介在することででき上がる肌合いには、私たち人間の意図を越えたうつくしさがある。
 
外部の力を借りることで出来てゆくうつくしさを自分たちの仕事の中に取り入れることが出来ないか、二人で話し合っていろいろと試してみました。」
 
 
そうして、二人で話し合い、工夫し合って出来たのが現在の作品たち。
一見すると漆とは分からないような独特の肌合いを持つうつわたちだ。
 
木漆工とけし
 
中央にあるのが私も使っている風化した鉄の表面のような肌合いのうつわ。
 
乾燥の過程を調整することで、二人の意図を越えた風合いができ上がるそうだ。
じっと見つめていると一つ一つ全く違う味わいがあり、何とも引き込まれてゆく景色が広がっている。
 
触ったり眺めたりしながら、さまざまな感覚を楽しむことが出来る。
 
 
 
木漆工とけしのうつわもそうだが、普段使い用の漆器は質感がマットなものが多い。
それを使い込んでいくうちに、独特の艶が出てくるのが使い手にはとても愉しい。
 
中性洗剤を薄めて、普通に柔らかな布やスポンジで洗い、すすいだ後布で拭いて乾かす。
 
 
それを日々重ねることで、何とも言えない柔らかな輝きが漆器に宿ってゆくのだ。
製品となった後も、その景色はそれぞれに変化し続ける。
 
 
木漆工とけし
 
この日いただいた八重岳ベーカリーのクッキーを、6寸の皿にのせて。
楽しく会話し、笑い合いながらクッキーをいただく。
たまにクッキーたちを受け止めているうつわの肌や形を感じながら。
 
 
 
特別の日の晴れやかさは格別だけど、毎日の暮らしの中にこそしあわせがある。
好きなものを大切に使う。
長くつきあうことで、その変化を愛でる。
 
大切なものが、古びてゆく中にうつくしさを見いだせたら、私たちは時間を重ねることに抱く恐れからも開放されるのかもしれない。
 
 
 
木漆工とけしのうつわは修繕可能だ。
欠けたり割れたり、漆がはげたりした時にも時間はかかるが無償で修繕してくれる。
 
 
そこには人との関わりや、ものごとを通して様々なことを受け入れた心意気を感じる。
この仕事が、人生そのものへの信頼に根ざしているから出来ることなのかもしれない。
 
 
 
木と親しんで来た日本の文化の中で、漆器がその数千年の歴史に根ざしたものであるということ。
この夫婦が30代という若さで、その流れの中に根をおろして現代の生活の中に提案する普段使いのうつわたち。
 
 
「木漆工とけしが作る普段使いのうつわはどのようなものでありたいのですか?」
最後に私は聞いた。
 
 
「うつわはごく自然に生活の中に溶け込んでゆくものでありたいと思う。シンプルなんだけれど、何だか気になる、そんな感じが良いと思う。」
 
 
 
 
そんな二人が丁寧に作ったうつわたちがShoka:の常設になりました。
 
木漆工とけし
 
 
日々の時間の中で育ってゆくうつわ。
 
写真のうつわの殆どが、センダンの木で出来ている。
センダンは昔は女の子が生まれると庭に植えられて、その子がお嫁に行く時に倒されてタンスを作ったという木だ。
 
沖縄に育つ木で漆器を作りたい、そう思っていた二人はそのセンダンの木で普段使いのうつわを作ることにした。
軽く柔らかな木地を漆で固め、形を安定させる。
 
センダンの木は、沖縄に暮らす私たちの生活に寄り添う木として戻って来た。
昔の習わしには長い時間が培って来た理由がある。
二人がセンダンの木にその役割を再度与えたことにも、私は喜びを感じる。
 
それが一過性のものになるのか、これからどのような流れになってゆくのか、それは私には分からない。
けれどここに暮らす意味や、ものを作る意味を自問しながら、ものづくりを続けているこの2人の職人を私は心から応援している。
 
 
 
 
Shoka:の常設空間で、是非二人の仕事に触れてください。
 
 
 
*********************************************************************************************************
 
 
 
暮らしを楽しをものとこと
 
Shoka:
12:30~19:00
定休日 月火
 
http://shoka-wind.com

2012 10月

zumba
 
11月3日(土)
①13:00~13:50
『ZUMBAgold』クラス(50分)
…Zumbaビギナー、運動初心者向け
 
②14:00~14:50
『ZUMBA』クラス(50分)
…ベーシックズンバ
 
@宜野湾勤労者体育センター
宜野湾市伊佐4-7-13
(宜野湾バイパス沿いユニオン伊佐店から5分)
 
☆各レッスン¥600
☆両レッスン受講の場合¥1,000
☆レッスン会場内にキッズスペースをご用意(お子様連れでもOKです)
但しかわいいお子様がお怪我をしないよう各ママ責任を持ってご注意してあげてくださいね♪
★サークル参加申し込み、お問い合わせはお気軽に
class.mikimiura@gmail.comまで♪
 
代表者:糸数真弓
インストラクター:三浦美樹
 
ブログ:http://mamasoluna.ti-da.net
 
Zumba
 
「目指せ、美バディなズンバ」
をコンセプトにしたズンバサークル。

その名も
『美バ★ZUMBA』
 
大人の女性のみなさんに
ココロと体のリフレッシュとして
楽しく活用いただきたく立ち上げるサークルです。
 
ZUMBAならではの
ラテンムーブメントをいかし、
美しい姿勢、くびれ作り、ヒップアップ…
脂肪燃焼系なカラダを
一緒に楽しく作りましょ~☆
 

2012 10月


 
Webshopクラフト館では11月2日(金)~4日(日)の3日間 だけの実店舗をOpenいたします。
和紙の雑貨や月桃商品など日常で使える良質の商品を取り揃えました。
また、クリスマス・正月に向けてのグッズ、ウェディングペーパーグッズなど特別な日のアイテムをいろいろとご用意してお待ちしています。
 
 
開催日:平成24年11月2日(金)~4日(土)
場所:琉球和紙のクラフト館
住所:那覇市首里赤田町1-39
クラフト館HP:http://www.kraft-kg.com
クラフト館ブログ:http://y3kinrei.ti-da.net