2012 10月

NAHA ART WALK
 
昨年、第1回を好評のうちにおさめた NAHA ART WALK が今年は参加29ヶ所にパワーアップして第2回を開催です。
芸術の秋に、涼しく歩き易くなった街に広がる ART のカケラを拾い探すアートウォークを楽しんで下さい。
5月より配布を開始しているNAHA ART MAP 2012と共に、今イベントの案内となるフライヤーも御用意致しました。参加各店舗 及び 市内のカフェなどで配布致しますので 是非、手に入れてください。
 
NAHA ART WALK 2012
 
*)フライヤーの案内番号はアートマップの店番号とリンクしております。
 
http://www.artokinawa.com/?p=2604
 
1.「百革繚乱」Eicamino 〈10月26日(金)〜28日(日)〉
@ 花屋ちゅらパナ ☎098−861−6220(地図No.1)
皮革と花(植物)のコラボレーション。花をモチーフにした革の作品&革の花器の展示会です。
 
3.「わが街のロミオとジュリエット」 〈10月26日(金)〜28日(日)〉
@ わが街の小劇場 ☎070−5413−1932(地図No.3)
原作:ウィリアム シェイクスピア/脚色・演出:福永 武史
 
4.「FUJISAN のハイキング展」 〈10月22日(月)〜27日(土)〉
@ FUJISANN FACTORY STORE ☎090−2717−2796
涼しく活動的な季節に外遊びやお出掛けしたくなるような洋服や小物達を FUJISAN が 提案致します。
 
7.「言葉の朗読会 vol. 2」 〈10月20日(土)19:30〜〉
@ KIYOKO SAKATA studio (言事堂との共同企画と成ります。)
お問い合わせは ☎098−864−0351(言事堂) 及び KIYOKO SAKATA studio 090−8353−1300
様々な言葉を、声に出して空中に放つひととき。参加費¥500要予約です。
 
8.「CONA FACTORY(矢野 綿子)展」 〈10月19日(金)〜28日(日)〉
@ ちはや書房 ☎098−868−0839
本棚の間から 陶製の動物や絵などが、ひょっこり顔をだす空間を作る予定です。
 
10.「Leather Art & Candle」 〈10月19日(金)〜28日(日)〉
@VAICE ☎098−867−0356
店内にはレザーを焼きながら描いたレザー画を展示。期間中だけ、オリジナルキャンドルもパッケージをレザーに変更して販売致します。
 
11.「zine! zine! zine! 2」 〈10月19日(金)〜28日(日)〉
@ renga  ☎098−868−6577
zine の展示を行います。
 
12.「賀川理英『私のいない世界』」 〈10月19日(金)〜28日(日)〉
@琉球ぴらす ☎098−863−6050
「紅型だいだい かがわりえ」めったにやらない個展(笑)。なんと7年振りだそうです。次はまた7年後かも?
 
14.「珈琲博覧会 vol.1」 〈10月19日(金)〜28日(日)〉
@ 珈琲屋台ひばり屋 ☎090−8355−7883
珈琲豆の展示や珈琲機材の展示に留まらず、飲み比べセット等、珈琲のあれやこれやをお楽しみ頂きます。
 
19.「びわこの東のすてきなところ」 〈10月19日(金)〜28日(日)〉
@ cafe プラヌラ ☎098−943−4343
店主地元の素敵なお店の文具や雑貨、カバンなどの出張販売と地元の作家の展示会を行います。
 
20.「オールドキリム展」〈10月23日(火)〜28日(日)〉
@ Lamp ☎098−863−2491
今年もオスマンさんがステキなキリムと共にやって来ます。
 
21.「Luz 金 憲鎬 展」〈10月19日(金)〜28日(日)〉
@陶・よかりよ ☎098−867−6576
Luz = スペイン語で「光」の意味。生命力に溢れるキム・ホノの作品は、飽くまでもポジティブな印象です。
 
22.「 zine 展 ボンジュール下克上!!」〈10月20日(土)〜28日(日)〉
@ GARB DOMINGO ☎098−988−0244
参加アーティスト:宜寿次 美智/ぐりもじゃサスケ/Doucatty/タナベ ユウヘイ/ナカ ハジメ/
眞榮田 文子/KAPALUA/タイラアリサ。
 
23.「sub conception 作家 多賀橋 明美」〈10月20日(土)〜25日(木)〉
@ MAXI MARKET ☎098−863−3534
普段とちょっと違う多賀橋さんの頭の片隅にあるような、あれこれが並びます。
 
24.「Dia de Muertos 」〈10月19日(金)〜28日(日)〉
@ tope ☎098−862−4000
「死者の日」だよ! プチガイコツ祭り
 
25.「 Before it’s too late.」藤代冥砂 写真展 〈10月19日(金)〜28日(日)〉
@ chahat ナハ ☎098−861−3878
再開発のどしどし進む那覇の風景を藤代冥砂さんが写真に残しました。
 
26.「Leather bag 展」〈10月19日(金)〜28日(日)〉
@anshare project ☎070−5499−6119
真鍮と革の「Brathess」新作 bag を展示販売。
 
27.「ながいけともこ 織展」〈10月18日(木)〜30日(火)〉
@ ti tu ti OKINAWA CRAFT ☎098−862−8184
 
28.「tuitree glass etching」〈10月19日(金)〜23日(火)〉
@ zakka TUK TUK ☎098−868−5882
エッチングのビンやガラス窓などを制作致します。
 
29.「 BB 友の会」〈10月20日(土)〜28日(日)〉
@ MIMURI ☎050-1122-4516 
MIMURIの看板猫、BB のグッズ販売と会員証の発行を致します。
 
30.「比嘉拓美 in 玩具ロードワークス」〈10月20日(土)〜28日(日)〉
@ 玩具ロードワークス  ☎098−988−1439
(たぶん)初個展です。これを機会にいろんな人に知ってもらえたらと思います。
 
33.「かぎの服 展」〈10月1日(月)〜31日(水)〉
@ 沖縄の風 ☎098−943−0244
毎日使う「かぎ」に服を着せたらすこし「Happy」になるかも。
 
34.「日下知子『ちいさい世界』展」〈10月19日(金)〜28日(日)〉
@ GALLERY point−1 ☎050-1122-4516 
可愛くて不思議な動物たちの絵と版画の展覧会。
 
35.「二匹の猫の陶芸」展 〈10月19日(金)〜28日(日)〉
@ MITSUOシーサー美術館 ☎098−862−7800
天才光男の元に弟子入りした二匹の猫の職人の制作した陶器を展示します。
 
36.「エンジェルアート展Ⅱ by アンディ・レイキ」〈10月26日(金)〜28日(日)〉
@ ギャラリーアート・ミューズ ☎098−862−3268
 
37.「沖縄県立芸術大学 × PinoO展 Part Ⅱ」〈10月19日(金)〜28日(日)〉
@ Gallery Space PinoO ☎098−866−2388
Part Ⅰ 好評に付きPart Ⅱ が決定致しました。
 
38.「紅型 × やちむん 二人展」〈10月19日(金)〜28日(日)〉
@ 沖縄アートギャラリー / チャンプル荘
紅型:新垣優香/陶:徳尾聡人、独特のデザインで表現し、他に類を見ない制作をしています。
 
39.「中村 かおり 陶展」〈10月19日(金)〜28日(日)〉
@ 高光ギャラリー ☎098−943−3925
 
☆.「美ら海動物園」〈10月19日(金)〜28日(日)〉
@Churaumi ukishima accessory lab ☎098−927−6415
入園無料!いろんな動物がアクセサリーやオブジェに成って勢揃い!!
 

2012 10月

Luz キム・ホノ
 
「 Luz 」  キム・ホノ(金 憲鎬)展  
( タイトルは、スペイン語で「光」の意。読みは「ルス」)
2012年10月19日(金)~28日(日)10:00~19:00
@ 陶・よかりよ 那覇市壺屋1-4-4 1階
電話:098-867-6576
http://www1.ocn.ne.jp/~yokariyo
 
Luz キム・ホノ
クリックで拡大します

 
光 を あゆむ  光 へ 歩  光 が 歩
 
やはり 夢と希望 が あること だと 思います。
 
でも どんどん 光 のある ところへ 歩いて 行くと思います。
 
                             キム
 
 
 モノツクリの役割を考える時に、ふと「光」という言葉が浮かびました。
20年程前に、金 憲鎬 と初めて出会った瞬間のことは僕の脳裏に焼き付いています。
いままでにみた事の無い、自由で、生命力に満ちた作品の数々に、まるで眼の前が「光」で溢れた様な感覚に包まれました。まだまだ、紹介しきれていないキムの魅力を多くの方に御覧頂きたいとおもいます。 
キムさん4度目の来沖展に成ります。
 
 
Luz キム・ホノ
 
物事を優しく包むひかり。
 
行く末を指し示すひかり。
 
探し物を照らし出すひかり。
 
様々な「光」によって我々の生活は成り立っています。
 
今回キム・ホノは、どの様な光源となって皆様の前に
 
現れるのでしょうか? 楽しみにお待ち下さい。
 
 
*)今展は、NAHA ART WALK 2012への参加イベントになります。
10月の下旬は那覇の街に ART のチカラが集結致します。地図を片手にアートのカケラを探して廻る10日間。
 
**)N.A.W. 2012の詳細は、コチラで → 
 

2012 10月


 
チャリティー遊書展を展開する西口賢治氏の出美遊(デビュー)10周年の記念展。
文字に想いを表現する新しいパワー文字「遊書」。
 
沖縄復帰「福喜」40周年に愛を込めオリジナルの遊書40作品を展示する。
 
西口氏は1949年生まれ、兵庫県在住の遊書家。伊是名島観光大使。
 
沖縄を拠点に広く5大陸を舞台に国内外で活動。
 
今回の展示会では遊書、絵画、写真など幅広い交流からの友情作品も展示いたします。
 
 
会場 那覇市立壺屋焼物博物館 http://www.edu.city.naha.okinawa.jp/tsuboya/
開催期間 10月16日(火)~21日(日)
 
<入場無料>
 
【主 催】子供の教育を考える会
 
西口賢治 ブログ:http://ken2492.ti-da.net
http://www.facebook.com/aitoyume.museum
 

2012 10月

それからはスープのことばかり考えて暮らした
 
吉田篤弘・著 中央公論新社 ¥629(税別)/OMAR BOOKS
 
―弱火でコトコト、スープが出来上がるように―
  
 高くなった空や葉が落ちてしまった木々。しだいに深まっていく秋。その先には寒い季節が待っている。
ちょうどこの時期にぴったりの小説を今回はご紹介します。 
 
以前に紹介した『つむじ風食堂の夜』の姉妹編とも言える本書。
前作と同様、読んでいるととにかくお腹が空いて困った。
目次には「サンドイッチ」「遠回り」「アンテナ」「時計」など連作短編のタイトルが並ぶ。その活字を眺めているだけで、どんな話が待っているのだろうと想像するのが楽しい。
 
ストーリーは、「僕」の住むこじんまりとしたアパートには魅力的なマダムがいて、窓からは教会の頂にある十字架が見える。路面電車が走るその町を起点に「人生の味が変わってしまうほどの味」のサンドイッチ屋で働き始めた彼の元へ、ちょっと風変わりな登場人物たち(流行には無頓着なサンドイッチ屋の安藤さん、その息子で大人びたセリフを言う律くん、緑色のベレー帽を被ったチャーミングな老婦人など)が入れ替わり立ち替わりおいしいものを食べながら思いを巡らすお話。
物語の傍に食べ物がある、というより食べ物の傍らに物語が寄り添っている、そんな小説。
 
著者の吉田さんの描く町の住人になりたいと思うときがある。ゆったりとした空気の流れる僕の町。それぞれがそれぞれのペースで、お互いを尊重しながら生きている。
 
「あっという間に時間は過ぎてしまうよ」と安藤さんがそっとつぶやく。
そのすぐに消えてしまう愛おしい時間の一秒一秒を繋ぎ止めるかのように、登場人物たちは丁寧に、そして穏やかに関係を育んでいく。まるで弱火でコトコトと心地よい音を立てながらスープが出来上がっていくように。
読みながら「そういえば」ととりとめもなく主人公の僕と一緒になって甦った記憶を辿り直す、そんな豊かな時間だった。
 
とにかくおいしい、ただそれだけの「名なしのスープ」を飲んでみたい。
きっとこの本を読み終わるとタイトル通りしばらくスープのことが頭から離れない。
心にほんのりと明かりが灯る、優しい温かい飲み物のような小説です。

OMAR BOOKS 川端明美




OMAR BOOKS(オマーブックス)
北中城村島袋309 1F tel.098-933-2585
open:14:00~20:00/close:月
駐車場有り
blog:http://omar.exblog.jp
 

2012 10月

沖縄料理教室 ヌンクー 
 
大根が沢山食べられる、簡単でおいしい煮込み料理を紹介しようね。
別に冬を待たなくても、スーパーに大根がある時期はいつでも作っているよ。
 
沖縄料理教室 ヌンクー 
 
沖縄料理教室 ヌンクー 
 
大根は輪切りにしたあと、短冊切りに。
あんまり薄くしすぎないでね、煮込んだ時に少し歯ごたえが残った方がおいしいよ。
 
沖縄料理教室 ヌンクー 
 
豚肉と油揚げも適当な大きさに切って。
食べやすい大きさであればどんなでも良いよ。適当さ。
豚肉じゃなくてツナで作ってもいいのよ。
うちはツナは買い置きしてあるし、豚肉で作るよりラクチンだからツナバージョンでもよく作るよ。
 
沖縄料理教室 ヌンクー 
 
最近は健康、健康というからね。
私はオリーブオイル使ってるけど、もちろんサラダオイルでいいのよ。
 
沖縄料理教室 ヌンクー 
 
豚肉を先に炒めます。
だし汁少々と醤油も適量加えて味を付けます。
 
沖縄料理教室 ヌンクー 
 
肉に火が通ったら大根を加えて。
 
沖縄料理教室 ヌンクー 
 
鍋を振って味を全体に馴染ませたら蓋をして、大根から汁が出てしんなりするまで、弱火でしばらく炊きます。
 
ヌンクー、ヌンクーと昔から呼んでいるけど、どういう料理のことかね。詳しいことはわからないさ。
まあ、大根とかにんじん、揚げ豆腐なんかを煮込む鍋料理のことだと思うんだけど。地域によっても違うはずね。
 
沖縄料理教室 ヌンクー 
 
大根が透き通ってきたら残りの具材を入れます。
 
沖縄料理教室 ヌンクー 
 
まず、油揚げ。
私は油揚げも冷凍保存してあるよ。
みそ汁にでも何でも入れるさ。
 
沖縄料理教室 ヌンクー 
 
最後にチリビラーね。
 
沖縄料理教室 ヌンクー 
 
チリビラーはね、冷凍にはあんまり向いていない気がするのよ。
味が落ちてしまう気がする。
だから、買ったらこんなして、新鮮なうちにすぐ使ってしまわないとね。
 
沖縄料理教室 ヌンクー 
 
チリビラーと言えば、ソーメンチャンプルーにはどのそうめん使ってるね?
宮城県の温麺(うーめん)、上等よ〜。
以前人から頂いたので使ってみたら、普通のそうめんと違ってむちゃむちゃーしないのよ。
さらっとしたソーメンチャンプルーが簡単にできるよ。
 
沖縄料理教室 ヌンクー 
 
具材を全部入れたら、また鍋を振ってよく混ぜてね。
味をみて薄いようだったら醤油を加えて調えて。
 
でも、大根から優しいだしが出るので、そんなに沢山調味料は入れなくて大丈夫だはずよ。
 
沖縄料理教室 ヌンクー 
 
大根って一本買うと最後まで使い切るのが大変だという人、多いんじゃない?
ヌンクーにしたらペロっと食べてしまうよ。
子ども達も昔からこれはよく食べよったよ。
野菜が苦手な子どもさんがいるお母さんにもおすすめよ〜。
 

写真 中井雅代

 

2012 10月


 
秋と言えば食欲に、運動に、睡眠に、学びに、ドライブに。
今回のニラ大の授業は秋を満喫するための“ニラ大秋の大遠足!”
エコドライブのテクニックも、文化・歴史の学習欲も、もちろん食欲も大満足な大遠足です。
 
勝連城址、浜比嘉島の散策に、
浜比嘉島の“むいにー亭”でこだわりの食材を使ったフランス料理を堪能、
移動はエコドライブ!特別な計測器を取り付た車を交代で運転し、自分の運転のくせを数値とグラフでしっかりチェック!
エコドライブ指導員がしっかりとあなたのエコドライブをサポートします!
 
歴史も文化も食事もドライブも!欲張りなニラ大秋の大遠足は、限定9名までなので、早めにお申し込みください。
 
参加費はランチ代込で 2000円
 
参加のお申込みはニライ大学HPから。
http://www.niraidai.net/class_detail/id0068.html
 
開催日:平成24年10月27日(土)
時間:10:00~15:00
場所:うるま市(洲崎、勝連、浜比嘉島)
 

2012 10月

「子ども達に笑顔を届けよう」をテーマにチャリティーイベントを行い、
集められた収益を児童養護施設「美さと児童園」の図書購入寄付を目的とし賛同された皆さんでチャリティーコンサートを行ないます。
 
出演者:沖縄吉本(漫才)/キラ星エイサー隊/ビビデ・バビデ・ブー(ママさん吹奏楽)
みゆい童(八重山三味線)/R@BECCA(バンド)/諸見里青年会(エイサー)
他・・・
 
 
様々な楽しいイベントがあります。 お友達お誘いの上、是非ご参加くださ~い。
お待ちしておりま~す。
 
開催日:平成24年10月20日(土) 
時間:10:00~17:30時
場所:沖縄市民会館 中ホール
料金:大人500円 小学生以下無料
 

 

2012 10月


 
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「言葉の朗読会 VOL.2」
日時 2012年10月20日(土) 19時30分~
会場 KIYOKO SAKATA studio
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詩、小説、絵本、料理本、広告、学校の時間割、
取扱説明書、歌詞カード、エッセイ、twitter、
facebook、日記、etc…
声に出して、言葉を、空中に、放つひととき。
 
朗読会を開催いたします。
 
参加費 500円(飲み物付き)
募集人数 10名(※要予約)
 
*当日、朗読したい本などをお持ち下さい。
*遅れて来るという方も予約をお願いいたします。
*差し入れ大歓迎です。
*会場にて飲み物を用意しています。 アルコールのみ有料です。
*見学だけしたいなぁという方も予約の連絡を下さい。
 
 
予約・お問合せ
・言事堂 098-864-0315
 info(a)books-cotocoto.com
(※お電話は営業時間内にお願いいたします。 
  また、10/6~14の間は店舗がお休みのため、
  電話連絡はこの期間お受け出来ません。 ご了承くださいませ。)
・KIYOKO SAKATA studio 090-8353-1300
 kiyoskt(a)gmail.com
 
 
ブログ:http://journal.books-cotocoto.com/?eid=1243889
 

2012 10月


 
スクエア泡瀬とmaxplus古島店で
3日間限りの「緊急!ゲリラセール」急遽開催決定!!
期間限定で大ご奉仕!
 
明日10月6日(土)・7日(日)・8日(月)の3日間限り!
営業時間も通常20時閉店→22時閉店と、延長いたします!
この期間内にご来店のお客様は
 
(現金でお買い上げの場合)10%OFF!
(クレジットの場合)5%OFF!
 
http://maxplus.jp/event/post/794
 

2012 10月

色彩検定3級降格のための対策講座です。経験豊かな講師が丁寧に講座を進めます。
(AFT公式テキスト・カラーカードをお持ちの方。お持ちでない方は講師に、ご相談
ください。
講師:M’sスタイル Michiko
 
開催日:10月19,26日、11月2,9日(毎週金曜日)
時間:19:30~21:30
場所:J-style 那覇市安謝1-22-38 かふうBL.305
HP:http://jstyle-okinawa.com
 

 

2012 10月


 
日下知子が描く 小さな世界からやってきた かわいくて不思議な動物たちの
絵画、版画の作品展
 
※展示、販売を致します
 
期間:2012 . 10.19(fri)- 10.28(sun)  
時間:14:00-19:00
場所:GALLERY point-1 那覇市松尾2−7−8 050-1122-4516
ブログ:http://gallery-point-1.com/index.02.html
 

2012 10月

八重岳ベーカリー

 

鼻を近づけると、濃い自然の香りがする。
土、麦、畑に渡る風。そういう諸々が余計なものに邪魔をされず、ダイレクトに伝わってくる。

 

八重岳ベーカリーが全粒粉のパンを作り始めたのは1977年、今から35年も前のこと。
現在のように健康志向の食生活が注目されていたわけでもなく、「パン=白くてふわふわしているもの」という考え方が当たり前の時代。黒くて歯応えのある固めのパンなど、他ではほとんど見られなかった。

 

八重岳ベーカリー

 

八重岳ベーカリー

 

オーナーである比嘉恵美子さんの夫は医師。患者のために健康に良いパンをという思いが発端となり、パンづくりを始めた。
精米する前の玄米の栄養価が高いように、精製前の小麦である全粒粉には食物繊維、タンパク質、鉄分、ビタミン群、亜鉛、マグネシウムなどが豊富に含まれている。健康の回復を目指すひとだけでなく、健康維持にも効果的であることは言うまでも無い。比嘉さん夫妻はやがて患者だけでなく、より多くの人に届けたいと思うようになり、病院の売店でもパンを売ることにした。

 

小麦をまるごと食す「全体食」でもある黒パンは滋味深く、栄養面を抜きにしても魅力的で、最近では全粒粉使用のパンを見かける機会も増えたが、小麦粉の全体量の80%も使用している店は今でも稀だ。

 

八重岳ベーカリー

 

八重岳ベーカリー

 

現在、オーナーとともに八重岳ベーカリーの経営にあたるのは小原裕輔さん、祐子さん夫妻だ。
天然酵母パンを販売する日本のパン屋のさきがけともいえる名店「ルヴァン」で修行した経歴をもつ裕輔さんは、パン屋を営む前は京都で広告代理店に勤めていた。

 

「インテリアのカタログやサンプルブックと呼ばれるものを製作する会社にいました。大きな会社ではありませんでしたが業界でのシェアはトップ、若い社長が熱意を持って動かしている会社で勢いがあり、その中で揉まれながらも懸命に働きました。夜中の二時まで残業ということもよくあり、充実した日々でしたが、あまりの忙しさに体をこわしたりもしました」。

 

5年後、ある外資系企業から裕輔さんにヘッドハンティングの声がかかった。

 

「その時初めて自分の人生プランについて考えました。周囲には家庭を顧みる暇もないほど仕事に時間を費やしている上司も多く、それは自分の求めている働き方とは違うな、とも感じていた時期だったんです。新しいオフィスは新宿のど真ん中にある高層タワー。単純にカッコイイ!と舞い上がる気持ちもありましたし、収入もそれまでの2倍の額を提示されて。
実は、学生時代にバイクで日本を一周したことがあるのですが、退職後のセカンドライフはまた日本各地を巡ったり、田舎暮らしをして、悠々自適に過ごしたいと考えていたので、そのためにも若いうちにしっかり働いて蓄えを増やしておきたいという考えもあり、迷った末に転職を決めました」

 

八重岳ベーカリー
手づくりパンの多くが県内各地のスーパー等販売店に配達される。遠方から通わずとも気軽に購入できるのが嬉しい

 

新しい職場で働き始める前に、裕輔さんは休暇をとって沖縄を訪れた。田舎暮らしの雑誌での沖縄特集を読んで興味がわいたのがきっかけだった。

 

「車で島内を一周、道中さまざまなお店に立ち寄りました。色んな方と話をさせていただくうちに、ゆいまーるやもあいといった沖縄独特の価値観や風習を知って感動しました。多くの日本人が無くしたものがここにはあるなーと」

 

やがて北部へと到着。八重岳をのぼる途中でパン屋があることに気づいた。一度は通り過ぎたが、「なぜこんなところにパン屋が?」と気になって引き返した。

 

「中に入ると気さくなおばちゃんが色々と話しかけて来てくれて。それがオーナーの恵美子さんだったのですが、どこに泊まるのかと訊かれたので瀬底ビーチで野宿するつもりだと言うと、『じゃあ、うちに泊まりなさい』と。
僕の運転する車に乗り込んで、『家はあっち』と指差した方向を見ると、樹々がうっそうと茂り、まるで森の入り口のようなところ。ゲートまでついていてまるでジュラシックパークの世界。そこを分け入るように進んでいくのですが、こんなところに家あるわけないやろーというような雰囲気。どこかに連れ去られるんじゃないかと不安にもなりました(笑)。やがて、突然開けた土地に出て大きな家が建っていて、伊江島まで見渡せる見事な景色が目の前に広がりました。それを見て『泊まります! 泊まらせてください!』と(笑)」 

 

八重岳ベーカリー
店の向かいには山をのぼっていく散歩道が。

 

八重岳ベーカリー
山頂からは絶景が見渡せる。

 

八重岳ベーカリー
麦を植えている畑も一望できる。

 

比嘉夫妻は敬虔なクリスチャンで、心身に病を抱えたひとや社会で暮らしていくことが難しいひととを迎え入れて共同生活をし、パン作りや農業に携わることで健康の回復を目指す活動をひっそりとおこなっている。

 

「僕が訪れたときは三名ほどの方がいらしたのですが、『どこから来たの?』『名前は?』と尋ねてくるときの目がきらきらと輝いていて。彼らの純粋さに心を打たれました」

 

比嘉夫妻の暮らしは裕輔さんが歩んで来た人生にはない要素に満ちていた。それまで従事した仕事も楽しんできたが、献身的に他者に尽くす二人の姿を見て、目が覚める思いがしたと言う。

 

「結局そこに泊まらせていただいたのですが、帰り際、『あなたみたいな若いひとで、ここで働きたいというような知り合いがいたら紹介して』と言われて」

 

裕輔さんは心の一部を八重岳にひきとめられたまま、本土へと戻った。

 

八重岳ベーカリー

 

八重岳ベーカリー
海に雨が降り注ぐ、神秘的な様子がはっきりと見えた。

 

 

「飛行機に乗って帰り、空港に降り立った瞬間に強烈な違和感を感じました。至る所にある企業の広告やCMを目にして『これ、なんやろ?』と。しばらく考えて、『モノ売るためのものか。そういえば自分もそういう会社に勤めていたんだ、世界はこうして回っているんだ…』と」

 

釈然としない気持ちを抱えたまま、裕輔さんは新しく勤める会社の入社式に出席した。

 

「みんな他社から移ってきたひとばかりで、『俺が、俺が・・・』と周囲に先んじようとする気合いをひしひしと感じました。無意識に『この人たちを自分の同僚だと胸を張っていえるだろうか』と考えていました。八重岳ベーカリーのひとびとに出会っていたからこそ、そう感じたのだと思います」

 

働き方に迷いを覚えた裕輔さんは友人たちに相談したが、「一時的な旅の熱だ」「辞めてはもったいない」という意見ばかり。沖縄移住の可能性を示すと両親からは猛反対された。しかし唯一、「面白そう!」と即答してくれた人がいた。現在ともに店を営む祐子さんだ。

 

八重岳ベーカリー

 

「人生プランは大きく変わるし、しばらくは離れて暮らすことになるのに大賛成してくれて」と裕輔さん。
「私はもともと人の手を使う、地に足のついた仕事や生活がしたいなと思っていました。パンと農業と聞いて『良いな~』って羨ましく思ったくらい」と祐子さん。

 

八重岳ベーカリーに電話をして恵美子さんに早速相談したが、慌てた様子で諭され、まずは3ヶ月試しに働いてみることになった。
しかも、当時の裕輔さんのパンに対する知識はほとんどゼロに近いレベルだった。

 

八重岳ベーカリー

 

八重岳ベーカリー

 

同僚やオーナーからやり方を習いながら実際にパンづくりを始めてみると、すぐに自分の性に合っていると感じたと裕輔さんは言う。

 

「それまで就いていた広告の仕事は6ヶ月~1年という長いスパンで結果がやっとでる世界でしたが、パンは一日一日が勝負、その日にやったことがすぐに目の前に現れるのでやりがいも感じました」

 

パン作りだけでなく裕輔さんは農業にも参加、草刈りや畑を耕す仕事など大地に触れる作業に

 

「たまに電話で話すと彼の声から生き生きとした様子がうかがえましたが、実際に私もこちらに来て、その気持ちがよく理解できました。一般的にはどんな仕事も効率や利益を追求しますが、ここで暮らす人々や八重岳ベーカリーでは日々をいかに気持ちよくすごすかに重点を置いているのです。海を眺めたり、パン生地や土に触れたりすることで心が喜ぶのが実感できます」

 

充実した日々を送りながらパンの関する知識を徐々に深めていった裕輔さんは、天然酵母の存在を知った。

 

八重岳ベーカリー

 

「自然界のものを利用してパンを膨らませることができるというので興味を持って調べてみると、ルヴァンというパン屋の甲田さんという方が第一人者だと知って。そこで彼が書いたコラムを読んでみるととても興味深かった。パン職人というといかにおいしく美しいパンをつくるかに尽力しているイメージがあったのですが、甲田さんはパンを通じて平和を伝えたい、健康を提供したい、パンはそのための手段にすぎないという確固とした理念をもっている人でした」

 

店の経営状態も知っていた裕輔さんは、今のままだと店を存続させていくことは難しい、パンの知識をより深めて新たな可能性を模索するためにも、自信が経験を積むことが必要だと感じ、ルヴァンで修行したいと考えた。
押しも押されぬ人気のベーカリーで、全国から訪れる修行志願者はひきもきらず、スタッフとして採用されるのは狭き門だったが、裕輔さんの熱意が通じて東京店で働くことになった。
比嘉夫妻には「必ず戻る」と約束し、裕輔さんは上京した。

 

東京店に約一年勤めた後、長野県の信州上田店に配属され、併設されるレストランで祐子さんもともに働き始めた。

 

まだ日も昇らぬ明け方3時には出勤し、パン作りが始まる。洗練され、理念の徹底されたパン作りの世界に身を置き、二人は多くを吸収した。

 

「ルヴァンで働く日々はとても充実していましたし学ぶことも多かった。自然豊かな信州の地や、人とのつながりに後ろ髪を引かれる思いはありましたが、約束は守りたいという気持ちはあったし、比嘉夫妻への恩返しも済んでいない。そもそも、パンに出会ったのはお二人のおかげですから、まずは沖縄に戻ることを選んだのは、必然的な流れでした」

 

4年間の修行を終え、裕輔さんは祐子さんとともに沖縄へ向かった。

 

八重岳ベーカリー

 

八重岳ベーカリー

 

八重岳ベーカリーに戻った二人はこの土地にしかない、この土地に合ったパンを模索し始めた。そして、比嘉夫妻が保有する土地に自生するシークヮーサーをふんだんに用い、八重岳の桜にできるさくらんぼ、沖縄の塩、八重岳の水で酵母を立て、パン種を育て始めた。 
 


 

「天然酵母は生き物なので、一朝一夕にはできません。味がなじむまではお客様にお出しせず、自分達用に作り、食べ続け、時を待ちました。そして1年半ほどたってから、県内のイベントに出展するのを機にお客様にお出しすることに決め、そこで手ごたえを感じることができ、販売に踏み切りました」。

 

天然酵母パンという新戦力を得て、八重岳ベーカリーにこれまでにない新しい風が吹き始めたが、黒パンの製造量は減らしていない。

 

「当店には30年来の常連のお客様が多く、高齢者の方もよく求めにきてくださいます。本土から戻ったばかりのころは『八重岳ベーカリーを変えよう!』と意気込んでいたのですが、この沖縄の気候や舌に合ったパンは何か? という視点になり、イーストのパンを天然酵母のパンに変えるということがよいこと=自然なことではないのだと気づきました。

でも、自分達の舌が毎日食べてもおいしいように、国産小麦を使うようにしたり、油や糖分を減らすなど、マイナーチェンジはしています。
黒パンを食べるようになってからは白いパンでは物足りなくなると言ってくださるお客様も多いので、これからも黒パンは作り続けます」

 

八重岳ベーカリー

 

八重岳ベーカリー
「自家製の麦を作ることにも力を入れています。今年で3年目なのですが、無農薬で想像以上に美味しくできたので喜んでいます。当店のパンをすべて自家製小麦で作れるようになるまでは何年かかるかわかりませんが」。麦畑の管理も行うスタッフ、かっちゃん。

 

八重岳ベーカリー

 

「店を通じて多くのご縁にもめぐまれましたし、沖縄という地に感謝しているので、恩返しをしたいという気持ちがあります。ひとつひとつのパンを、自分や工房みんなの気持ちを合わせて良いものにしていきたいと思っています。
目指しているのは食べたときに『頑張ろう!』と思えるパン。
毎日に感謝をしながら、食べていただく一人一人を想って、丁寧にパンを作り続けていれば、未来は自然とついてくるんじゃないでしょうか」

 

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なにかに込められた純粋な思いというのは、それがどういう形をとっていてもしっかり伝わるのだなと実感した。
八重岳ベーカリーのパンを一つ、丁寧に味わってみてもらいたい。
そこには工房ではたらくスタッフの想い、裕輔さんと祐子さんの熱意、オーナー夫妻の慈愛がしっかりと感じられるはずだ。

 

「暗い雰囲気やトゲトゲしたムードの中で作ると、パンって絶対おいしくできないんです。これは本当にそう。
楽しいな、幸せだな、ありがたいなと、今という現実に感謝しながら作るとすごくおいしいパンができるんですよ。この素朴で、なんでもない形の中に、そういう目に見えないものを体現していきたい」。

 

パンは生きている。
そのパンを生み出す人々の心に愛が満ちているからこそ、愛にあふれるパンになる。

 

 

写真・文 中井 雅代

 

八重岳ベーカリー
八重岳ベーカリー
本部町字伊豆味1254
0980-47-5642
open 9:00〜17:00
close 土
HP http://yaedake.com
パンの取り扱い店舗一覧:http://yaedake.com/free/sale