吉田

 


 
簡素で素朴で素材感がある。
 
これは雑貨屋[そ]の名前の由来、そ(素)をあらわす
ウチの店のコンセプトだったりします。
店に並ぶモノたちはこのフィルターを通して
選ばれたものばかり。
 
簡素で素朴なものは飽きること無く
長くつきあっていける良さがありますし
素材感のあるものは触れて使って
その作り手の体温を直接感じることができます。
 
 

 
 
長く暑い日がつづく沖縄にはやはりと言った感じで
沖縄で生まれた器、やちむんがとても似合います。
呉須やコバルトを中心に彩られる柄が食卓に並ぶだけで
涼しげに目に映り、料理をグンと引き立たせます。
大宜味村でやちむんをつくる田村窯さんの作品は
まさに簡素で素朴で素材感があるという言葉にぴったり。
まいにちの暮らしに自然に溶け込みなじんでいく
これから先もずっと連れ添っていけることを予感させる器です。
 
 

田村さんのやちむんは沖縄料理はもちろんパスタなどのイタリアンともとても相性がいい。
 
 
「あたらしいことをするつもりは全然なくて、
読谷で修業して培ったことを重んじながら
丁寧にコツコツとカタチにしていきたい」
 
という田村夫妻の言う通り
そこにあるのは簡素で素朴な土肌の感触が心地いいやちむん。
毎日の生活の中であたりまえに使える器だけれども
どこにもない田村窯さんらしさを感じるのは
作り手の素朴なお人柄と愛情がたっぷり詰まっているからなのだろうなあ、
とひしひしと思います。
 
 

大宜味の気持ちいいゆったりとした風が抜ける田村窯さんの工房にて。
 
 
 
写真・文 タナベユウヘイ(雑貨屋[そ]店主)
 
雑貨屋[そ]sso

住所: 沖縄県宜野湾市大謝名1-24-18

TEL:098-898-4689

OPEN: 12:30-19:30 (CLOSE/Wed & Thu)[臨休あり]

HP:http://sso-design.jp/zakka.html

ブログ:http://sso.ti-da.net

 

吉田


 
みなさんこんにちは。梅雨も明け、いよいよ夏ですね!
アバーンではこの夏の体験講座として「今年一番おいしいうどん」を開催することになりました。
昨年秋の「さんま一匹丸々乗るお皿」今年春の「MY泡盛カップ」に続く、アバーン×じまんやコラボ講座第3段です!
「うどん県」として、昨今何かと話題な香川県出身の「じまんや那覇店」店長、横井聖司が厳選した、「最高のさぬきうどん」を、ざるでいただく。
自分で作った世界でただ一つの器で食べる、陶芸のだいご味ですね。さらにプロの作った料理をお店で食べるとなると、ひときわ美味しい!!
 
講座は7/14、21、28、8/4の全4回。翌週8/11には焼きたての食器を使ってうどんランチ会を行います!この夏の思い出に、新しい趣味に、お子様の夏休みの宿題に、ふるってご参加ください~!
 
開催日
7/14,21,28 8/4,11
 
時間
第一部15:00~90分
第二部18:00~90分
最終日ランチ会12:00~(予定)
 
場所
アバーン陶芸教室
沖縄県那覇市牧志2丁目17-2-2F
 

公式HP http://www.avurn.jp/
ブログ http://avurn.jp/blogs/blogs/
 

吉田


 
 
 
 
 
Shoka:は今、常設に向けて改装工事の真っ最中。
そんな中、使わなくなったクローゼットの中を整理する棚を田原より譲り受けた。
 
 
これを機に今まで見てみぬふりをしていた自宅のクローゼットの中を
一気に二部屋分片付けようと思い立った。
さあ、片付け開始!
 
 
 
実際とりかかると、何とものにあふれていることよ。
自分のためこむ習性を目のあたりにし、驚いた。
まるで冬眠する動物のねぐらみたいな空間だな、と苦笑いした。
 
 
でもすぐに、いやいや違うと思い直した。
冬眠前の動物がわっせわっせと、一生懸命にねぐらへとたくさんの食物を運び込むのは
長い冬を越すためのものであり、それは生きてゆくための本能だ。
絶対的に必要な、もの。
 
 
私の持ち物を見回すと、不必要なものも結構ある。
そんなものたちと、日常で大事にしているものとが混在し、クローゼットはごった返していた。
 
 
 
あふれた「ものたち」で、身動きがとれなくなるような感覚。
 
そろそろ身軽になろう。
自分にちょうどいいサイズの風通しのいい暮らしへ。
いざ!
 
 
 
 
ダンボールを3箱作った。
フリーマーケット用、処分用、1年後用。
てきぱきと仕分けしていく。
 
一度は大事にしようと思って手に入れたもの。
誰かが、またこのものたちで楽しんでくれますようにと、フリーマーケット用の箱へときれいにしまう。
今までありがとうと言いながら、少し胸が痛んだ。
前に飲食店をしていた頃の細かな消耗品や資料などは、この際処分しようと決めた。
うるうる
 
 
処分しきれず、かといって使う頻度の少ないものは1年後用の箱へ。
これは来年もう一度、行き先を考えるとするか。
 
 
 

 
最近の整理しきれてない書類や領収書などは、沖縄の古い飯籠にひとまず入れておく。
ばさっと、この辺はあまり気にしない。時間が空いた時に整理しよう。
 
 
 
 
外は夏まっさかり。
私は室内でクローゼットのいろいろと格闘すること一日半。
 
だんだん片付いてきた。
 
どんどん整理してゆくと、気持ちまですっきりしてくる。
なんだか楽しい気分になってきたぞ。
 
前回田原が書いたカレンドのお手入れの記事、
家事が遊びに変わる瞬間が楽しいと書いていたな。
それがすごくよくわかる。
うんうん、と一人うなずきながら首に巻いた手ぬぐいで顔をふく。
 
 
 
 
最後の仕上げ。
布をきれいにたたみ、文具も仕分けした。
あとは取り出しやすいようにしまうだけ。
 
暑さも忘れて没頭した。
 
 
 

 
お気に入りのストールは陰干ししてからしまう。夜に風にあてるだけでもいい。
 
 
 
 
 
 
 
 
ものたちと格闘しながらふと思った。
ここ4、5年は、少しずつものの選び方やそれに対する姿勢が変わってきたな、と。
 
自分の暮らしに楽しさや美しさをもたらしてくれて、そのもの自体の背景が見えてくるような、もの。
そしてやはり永く愛せる、もの。
感覚的な好みももちろんなのだが、出会った時に暮らしの中でいきいきして使われているところを想像できること。
そんな自分の「ものさし」ができてきた。
 
 
 
このガラス戸棚には大好きな日常使いの器が並べている。
 
丁寧に扱うが、もちろん時には欠けたり折れたりも。
真ん中のカップからのぞいた安藤雅信さんの小さなれんげ。
持ち手がぽきっと折れた時はショックで反泣き状態だったが、
金継ぎを施してもらい、ますます愛おしい存在に生まれ変わった。
 
 

 
 
 
 
 
消耗品にも我が家のロングセラーがある。
 
食器洗いや洗濯、拭き掃除、体だって洗えちゃう万能選手「松の力」
これは使い始めて一年ほどだが、大活躍。
原液をうすめ、ベランダのローズマリーを入れて毎日つかっている。
 

 
 
 
 
そして、アレッポの石けん。
実家にいた頃から、切らした事の無い愛用品。
浮気も多少したが、結局のところこれに落ち着く。
 
香りが土と森のようで、いつまでも嗅いでいたくなる。
寝る前にくんくんと嗅ぐと、安眠安眠。
 

 
 
 
私の片腕、暮らしの友人のような道具たち。
 
 
 
今回大掃除を終えて、さっぱりすっきり軽やかに。
 
自分にとって本当に必要なものと、そうでないものが明確に分かった。
整理整頓って、たまに必要だな。うん
 
 
 
風通しのよくなったクローゼットの中身は、新鮮でいきいきしている。
 
 
 
 
 
。。。。。。
 
 
そんな軽やかな気分なった翌日、きましたきました筋肉痛。
結構夢中になって掃除してたから、背中なんて鉄板級です。
 
そんな中、ちょうどタイムリーな連絡が!
「明日ヨガいかない?」と、Roguiiのみかちゃんからのお誘い。
みかちゃんのお姉ちゃん、tenのさんちゃんも一緒に。
 
よしよしよし。
運動不足のわたくし。
さらに筋肉痛のガタピシな全身をのびのびゆるめたいと、久しぶりのヨガへと出かける。
 
からだに、気持ちに
新鮮な空気をたっぷり注ごう。
 
 

 
 
いざ、ろみちゃんこと新垣ひろみさんがやっている、ヨガ教室「SHANTI SVASTA」へ。
http://www.yoga-svasta.com/
 
「私、笑えるヨガ教室にしていきたいんだ」
なるほど。
明るくいつも周りに元気を伝染させていく、ろみちゃんならではのこの一言。
 
いいな、笑えるヨガ。
皆でリラックスして、一緒に大きな笑顔になる時間。
笑いは、体も心も解放させてくれる。
 
 
 
さてさて!
ろみ先生。はじめてくださいな。
 
 

 

 
 
伸びたり、縮んだり。
 
お母さんと一緒にちびっこも参加。
みんな真剣。
けれど空気はリラックス。
ヨガは普段使わない部分を目覚めさせてくれる。
進めてゆくと、徐々に細胞単位でぼわーっと開いていくのがわかる。
 
これは日々の暮らしの中でもリンクするなと思った。
仕事の時にはキュッと集中。
休憩のお茶の時間は、ゆるゆるぽかーんと間抜け顔。
 
伸びたり、縮んだり。
そして私の中にある「いろいろな細胞」を、伸びてる時も、縮んでる時も思いっきり全部使ってあげたい。
きっとその先には、解放という感覚が生まれるはずだ。
 
 
そんなことを思いながら、私の体はポーズを決めようとプルプルグラグラ。
 
「自分の核を感じて」と、ろみ先生。
息を吐くとき、お腹の奥を意識すると体の中心がわかり、ぶれなくなるそうだ。
柔軟な身体、けれど軸はしっかりしている。
確かに軸を常に意識することで、不思議と安定した動きになっていく。
鉄板だった背中もいつしかやわらかくなっていた。
 
 
 
 
みんないい汗をかいてゆるゆるになったところで、ヨガは終了。
さあ、みんなでお昼ごはんをいっただきまーす!
 

 
皆でわいわい楽しい時間。
体がのびのびした後に、食べるご飯は格別だ。
目覚めた細胞達も喜んでいるような気分になる。
おいしさも倍増だな。
 
そして友人たちと一緒に食事をするって、やっぱり幸せ!
ごちそうさまでした。
 
 
 
 
掃除も、ヨガも、何だか似ている。
余分なものを流して、すっきり身軽。
 
なんと風通しのよいことか。
ああ、気持ちいい。
 
 
梅雨が明けて本格的な夏が始まったこの1週間。
家も、身体も、そして気持ちも大掃除!
 
 
空も海も一番輝くこの季節。
みなさんはどのような時間を過ごされましたか?
 
 
 
 
 
 
 
 
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Shoka:の改装工事も始まり、8月31日から新たに常設としてスタートする空間も、着々と形になっています。
ブログは、楽しく更新していますので、ぜひのぞいて見てくださいね。 http://shoka-wind.com
ひとまずは8月3日から始まる企画展「赤木智子の生活道具店」でみなさまと再会出来るのを楽しみにしています。
 
 
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「赤木智子の生活道具店」
 
2012年 8月3日(金)~12日(日)
 
 
「日日是好日」をモットーとしているという、赤木智子さんは、
エッセイストで、塗師 赤木明登さんの伴侶。
 
家族とお弟子さんたち、次々と訪れる来客を迎える輪島での暮らし。
新潮社から出版されている「赤木智子の生活道具店」を読んでいると、
 
食べること、着ること、住まうこと、
そのすべてを支えてくれている生活道具たちと、
まるで友人のように共に暮らしている
赤木家の様子が生き生きと伝わってきます。
 
大好きなものと暮らしていると、一日一日が特別に感じられる。
 
智子さんが選んだとっておきの生活道具たちを迎えて、活気ある夏到来!
 
全国で人気の「赤木智子の生活道具店」沖縄で初めての開催です。
 
 
 
入荷するラインナップは以下のものです。
みていてわくわくしませんか?
 
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及源の南部鉄フライパン
早川ゆみのスカート
白木屋伝兵衛のちりとり・ほうき・たわし
上泉秀人の大きな湯飲み
小野哲平の小皿
花月総本店の原稿用紙とカード
mon SakataのTシャツと小物
大村剛の小さな片口
安藤明子のよだれかけとガーゼもの
晴耕社ガラス工房のコップ
リー・ヨンツェの角皿
野田琺瑯の洗い桶
ギャラリーONOのガベ
井畑勝江の湯呑み
佃眞吾の我谷盆
ヤオイタカスミの子供服・ワンピース
輪島・谷川醸造の「塩麹くん」「米麹みるくちゃん」
秋野ちひろの金属のかけら
広川絵麻の湯呑みと蓋物
岩谷雪子のほうき
村山亜矢子の塗り箸
而今禾のパンツ・スカート・ワンピース
壺田亜矢のカップと片口
新宮州三の刳りもの
丸八製茶場の加賀棒茶
高知谷相の和紙
輪島のほうき
赤木明登のぬりもの
輪島のお菓子
 
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吉田


 
 
fireworksについて
 
「fireworks」は、花火のセレクトショップをコンセプトに立ち上げられたプロジェクトです。
 
コンビニやスーパーでセット売りされている花火が主流の今。
 
だからこそ、普段、街中では余りお目にかかることのできないような
素敵な家庭用花火を、敢えてそれら1 つ1 つをバラバラに販売することで、
花火を1 つずつ吟味して選び、そして買う行為から、
新しい花火の楽しみ方が生まれるのではないだろうか?と、
私たちは考えています。
 
例えば、家族や友達、恋人と一緒に、
どんな花火を選べば、楽しいかな?とか。
やっぱり締めは、線香花火だよね??とか。
そんな花火を楽しむ場面や情景を、頭の中で描きながら選ぶことで、
きっとオリジナリティに溢れた、
自分たちだけの小さな花火大会を開催することができるでしょう。
 
「fireworks」は、夏に無数に開かれるであろう小さな花火大会を、
少しでも楽しくするためのお手伝いができれば、と願っています。
 
www.enjoyfireworks.jp
 
 
夏を彩る花火展
2012年7月14日(土)-8月12日(日) at MIX life-style
fireworksの花火を中心に楽しい花火が, 並びます。
※在庫状況により、上記期間内であって, も終了となる場合がございます。予めご了承下さい。
 
MIX life-styleのちいさな花火大会
2012年7月15日(日) 19:00 - 20:00 入場無料
場所:MIX life-style 建物横の駐車場
親子でのご参加大歓迎です。当日限定のお得花火セットを30セットご用意しています。
また、終了後20:00頃, からシーポート北谷カーニバルの打上花火がご観覧可能です。
合わせてお楽しみ下さい。
※お車でお越しの際は、臨時駐車場をご利用下さい。
※雨天の場合は翌週21日(土)に延期となります。
 
 

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吉田


 

 
日時:2012年7月14日(土)〜15日(日)
 
参加費:
27,000円(宿泊付プラン)
ツインルーム使用時1名様1泊+2食+バス運賃
+オープニングレセプション
 
6,800円(宿泊なし地元参加プラン)
1食+バス運賃+オープニングレセプション
 
場 所:D&DEPARTMENT PROJECT OKINAWA by OKINAWA STANDARD、読谷やちむんの里など
 
http://www.mixlifestyle.com/d_dokinawa_trip.html
 

吉田

モンシュシュ

 

「できる範囲のオーダーメイド、と言うのでしょうか。例えば 『トロピカル系のケーキで』とご注文いただいたら『パッションフルーツのムースの上にマンゴーを飾った夏らしいケーキはいかがでしょう?』。誕生日ケーキのご注文で『桃が好き』とうかがったら『生地に紅茶を入れて香りをつけてみましょうか?』 という風に、お客様のご要望をうかがって作り方をご提案することも多いです」

 

ケーキ屋として店を構えているわけではないのに熱烈なファンを数多く持つmon chouchou(モンシュシュ)。やましろあけみさんに目指すお菓子をきくと、

 

「食べたあとに疲れないお菓子」

 

と予想外の答え。思わず「えっ?」ときき返してしまった。

 

「甘いものを食べたあとに胃がもたれたり、やめときゃよかったな〜って思うことありませんか? 私はほっとした感じが続く味わいのお菓子をつくりたいなと思っています。複雑なものよりシンプルなお菓子、お店の味よりもカフェのケーキのような手づくり感のある味が好きです」

 

 

モンシュシュ・パッションフルーツムース

 

モンシュシュ・チーズケーキ

 

mon chouchou をオープンさせて6年。以前はプログラマーとして活動していた。

 

「とにかく忙しくて。
本当は暮らすことにすごく興味があったし、丁寧に暮らしたいと思っているのに余裕がありませんでした。実践できないものだから、せめて見るだけでもと当時は雑誌ばかり買っていましたね。お菓子作りも好きだったのに、そのことも忘れて…」

 

思い返すと、子どものころから料理に興味があった。

 

「両親は自営業で忙しくていたので、調理師免許取得を目指していた叔母の家に、友だちを引き連れてよく遊びに行きました。叔母が作って私たちにふるまってくれたものを、見よう見まねで友だちと一緒に作ってみたりもしていましたね」

 

成人し、プログラマーとして忙しい毎日をすごしながらも、あけみさんはお菓子教室に通い始めるようになった。

 

「仕事をしながら2年間くらい、読谷のお菓子教室で学びました。お菓子づくりはもちろん楽しかったのですが、すぐにはそれを仕事にしようとは思えませんでした。華やかに見えるぶん、内情は厳しいんじゃないだろうか? 自分にできるだろうか?と不安もあって。でも、何か捨てたら得るものもあるかな? と思うようになり、仕事を辞めて通信でお菓子作りを勉強し始めました」

 

モンシュシュ・パイナップルタルト

 

モンシュシュ・ドームケーキ

 

最初は身近なひとたちのためにお菓子を作っていた。

 

「友だちや知人がみんなおいしいと喜んでくれるものだから調子にのっちゃって(笑)。2007年に開業しました」

 

あけみさんのこだわりは「完成したものだけを提供する」こと。

 

「最初お出ししていたのはショートケーキ1種類のみ。
でもそのうち『チョコケーキも食べたいな〜』と言ってくれるひとが出て来て。
試作を続けながら、チョコケーキ、チーズケーキ、焼き菓子…と、徐々に種類を増やしていったんです。当時も今も、レシピはほとんど変わりません。それくらいちゃんと納得できるものが完成してから、商品としてお出しするように心がけています」

 

モンシュシュ

 

モンシュシュ

 

モンシュシュ

 

あけみさんがお菓子をつくる間、作業台が汚れることは殆どない。台の上に何かが落ちた瞬間に、きれいな布巾で素早く拭き取るからだ。作業と作業の合間には、特に汚れていなくてもさっとひと拭き。ステンレスは常に輝きを保っている。

 

また、機具も容器も美しい。普段から丁寧に手入れされていることが一目でわかる、清潔なアイテムたち。それらは洗われるときを待つ必要もなく、使われている最中も輝いている。

 

文句のつけどころが見当たらないキッチンで、あけみさんはてきぱきと動く。粉をふるいにかけたかと思うと、さっとかがんで冷蔵庫から材料を取り出し、いつの間にか握られている泡立器で小気味よい音をたてながら手早く、しかし丁寧にボウルの中身を混ぜる。

 

そんな一連の動作が、ほんの一瞬の躊躇も見せずに行われる。

 

美しい仕事をする人は、使う道具も美しいのだ。

 

「几帳面? そう言われることは多いかもしれません。意識してそういう風にしているところもあると思います。食べた方が損をしたような気持ちにならないようにつくりたいんです。そのためには、ちゃんとすべき部分はちゃんとしたいなって。例えばクッキーに入れているアーモンドはカリッとした食感が失われることのないように、焦がし砂糖でコーティングしてから入れます。そうするとかりかり感が残るから。こうしたほうがおいしいとわかっていることはすべてやるようにしています。わかっているのに、できるのにやらなかったとしたら、きっと罪悪感を感じると思うんです。
食べた方に満足していただくためなら、できることは全部やりたいんです」

 

モンシュシュ クッキー、ビスコッティ

 

モンシュシュでは「お茶の友 定期便」と名付け、申し込みがあった人に月1回、お菓子の詰め合わせを3ヶ月間発送している。

 

「定番のお菓子に季節の素材も取りいれてお作りします。お受け付けする人数に限りはありますが、その名の通り、お客様のティータイムに彩りを添えるお菓子をお届けしたいと思っています」

 

ブログで募集の告知があると、すぐに定員に達してしまうほどの人気だ。

 

「奥様や彼女さんの為に男性から注文があることも。『彼女がずっとインターネットで見ているのを知っていたので、代わりに注文しました』という方がいらして。素敵ですよね。すごくうれしかったのでよく覚えています」

 

モンシュシュ

 

さくさくとした繊細な食感と、京都の濃厚な抹茶の香りに魅了される抹茶のサブレをはじめ、モンシュシュの焼き菓子をひとつつまめば、みんながとりこになる気持ちがすぐに理解できる。

 

不思議な感覚なのだが、お菓子を口に入れた瞬間、他のことが考えられなくなる。舌触り、風味、香り…そのすべてを丁寧に味わいたくて。

 

「私はシンプルなお菓子が好きですが、クセのある材料を使ったり、全粒粉やメープルシュガー、ココナッツ、ナッツ類など素材感のあるものを使うのが好き。
注文くださったお客様に、『エネルギーがいっぱい入ってるね』『噛むほどに味わいが出ておいしい』と言っていただいたことがあって、すごく嬉しかったです」

 

モンシュシュ

 

モンシュシュ

 

モンシュシュ・抹茶チーズケーキ

 

モンシュシュ・抹茶チーズケーキ

 

モンシュシュ
冷蔵庫の中はすっきりと整頓されて

 

毎月行うお菓子作りの教室も好評、イベント出店やお茶の友定期便の発送をこなしながら個々のオーダーも受け付け、あけみさんは多忙な毎日を送っている。

 

「つくっているときももちろん楽しいのですが、やっぱりその後が一番の楽しみ。私がつくったケーキや焼き菓子を喜んでいただけると、仕事を詰め込みすぎていたとしても『やって良かった!』と思うので、また詰め込んじゃう(笑)。あまり未来のことは考えず、毎日とにかく一生懸命お菓子をつくりつづけていこうと思っていますが、いつかできる時がいたらお菓子とお茶をたのしめるカフェを開けたらいいなというのが夢です。自分がつくったお菓子を、お客様が目の前でおいしそうに食べていらっしゃるところが見られたらいいなー、幸せだなーって」

 

モンシュシュ
取材中にさっと作ってくれたプラムのドリンク。くらしを大切にしていることが伝わる一杯

 

モンシュシュ・パインタルト

 

モンシュシュ・パイナップルタルト

 

優しい物腰や話し方からおっとりとした第一印象を受けるが、キッチンに立つと一変、話に受け答えしながらも、あけみさんの動きが止まることはない。

 

「普段の私を知っているひとがお菓子作りしているところを見ると、みんな『思ったよりちゃきちゃきしてるんだね』って驚くんですよ(笑)」

 

あけみさんの携帯電話が鳴った。電子音ではない。

 

「おーい、もんしゅしゅ〜、でんわよぉ〜」

 

かわいい甥っ子さんの声が着信を知らせる。

 

「仕事用の電話番号にかかってきたらこの声が流れるように設定しているんです。忙しくてあわてて電話をとらないように、ひと呼吸置いてゆったりした気持ちで出られるように、甥っ子にお願いして録音しました(笑)」

 

気配りの人でもある。電話をかけてきてくれた人のこと、定期便を楽しみにしてくれている人のこと、教室に通ってくれる生徒のこと、今日、自分のケーキで誕生日を祝ってもらう人のこと、モンシュシュに関わる人すべてに、あけみさんは気を配る。

 

「ちゃんと大事にしてるっていうことが伝わるお店が好き。そういうお店にしたいんです」

 

その想いはもうすでに、多くのひとに伝わっている。 

 

モンシュシュ
mon chouchou(モンシュシュ)
中城村(詳しい住所はお問い合わせください) 
090-8661-0696
http://monchouchou.ti-da.net

 

吉田


 
日本のデザインシーンを「売り場」の視点で考えつづけ、今年で13年目を迎えるD&DEPARTMENT PROJECT。東京、大阪、札幌、静岡、鹿児島に続き47都道府県に拠点をつくる計画が進行中です。その沖縄の拠点としてD&DEPARTMENT PROJECT OKINAWA by OKINAWA STANDARDがオープンします。「ロングライフデザイン」をキーワードにセレクトされた、家具、キッチンウェア、文具などの生活用品の販売や、沖縄の工芸品や地元のロングセラー商品の紹介を行います。地域のコミュニティと連動するギャラリースペースも併設し、さまざまなデザイン活動を展開します。
 
OPENING PARTY
2012年7月14日(土)
19:00-22:00 (18:30開場)
場所:カフェユニゾン
オープニング前日はレセプションパーティを開催いたします。19時からは「ロングライフデザインで沖縄らしさを考える」をテーマにナガオカケンメイによるトークイベント、20時からは沖縄のおいしい料理とお酒をご用意しての交流パーティとなります。どなたでもご参加いただけます。皆様お誘い合わせの上、是非ご来店いただきまして、オープニングの夜を心行くまでお楽しみください。(トークイベントは先着受付定員100名を越えた場合、お立見となります)
 

SPECIAL EXHIBITION
7月15日(日)~8月14日(水)
札幌、東京、静岡、大阪、鹿児島の既存店が独自にセレクトする各地域のロングライフデザインの工芸品や特産品は、通常はセレクトした自店でしか販売を行っていません。その各店セレクトが沖縄店のオープニングに合わせて、一同に揃います。OKINAWA STANDARDが選ぶ沖縄セレクトと合わせて特別に展示販売いたします。
 
http://www.d-department.com/jp/shop/okinawa/
 

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吉田


 
※HPやブログ、twitterなどはまだないそうです。

 
はじめまして服部と申します。
来週の日曜日(7月8日)に『FABRIC』という洋服屋さんをオープンします。
いろいろな方々のお陰でようやくここまでこれました!
 
7月は何かとイベントが多く皆々様お忙しいとは思いますが、中部方面にお立寄の際はちょっとのぞいていただければ嬉しいです。
 
気持ちいいヘンプウェアや、ヨガウェア、アクセサリー、サボテン、ガーデニンググッズ等々取り揃えて御待ちしております。
 
場所は
沖縄県中頭郡北谷町港7−10
です。海岸倉庫・月と器さんから歩いて1分です。
 
オープン当日は特にパーティ等の予定はございませんが飲み物(お茶、ジュース、お酒)は用意してますのでお時間のある方は一緒に飲みましょ!
 
open 7月8日 12:00~8:00頃
 
よろしくおねがいいたします。
 
晴れてくれー!!!
 

吉田


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ゆらり市に出店していただいている皆さんに、
個別にご出店いただき、ちょっと普段とは違った
ワークショップなども入れて楽しんでいただけるイベント。
お子様には夏休みの宿題になるかも??
もちろん、大人も楽しめます!
 
ちょっと長いですが、ざっとご覧いただけたらと思います。
 
<1>貝で小物を作ってみよう!&貝細工の販売会
貝やサンゴ、シーグラスを使って、小物を作ります
貝やサンゴは拾うけど、そのままではおもしろくない!
思い出の一品にして飾ってみよう!
 
日時:7月13日(金)〜15日(日)10:00〜18:00
主催:貝細工From Sea
体験料:フォトフレーム 500円・1000円
うさぎと亀の置物 500円
小物入れ 500円 メモばさみ 500円
対象:小学生以上(幼児は保護者同伴で可)
事前申込:不要
 
<2>大好評!!ひとつひとつ手作り♡赤ちゃんだっこひも
赤ちゃんだっこひも販売と笑顔の写真展
コンパクトで持ち運び便利、着け心地よく、洗濯もできていつも清潔!
ご出産祝いプレゼントとしても大人気です。
だっこひもと同じ生地の巾着プレゼントしています。
 
日時:7月13日(金)〜15日(日)10:00〜18:00
主催:ハイビスカスおきなわ
 
 
<3>かわいいハンドメイド雑貨の販売
&レジンで手作りアクセサリー体験!
 
世界で一つだけのオリジナルアクセサリーを作ってみませんか?
ハンドメイドshop Amorです。
たくさんのかわいいハンドメイド雑貨をお持ちします。
お好きな作品に出会えますように。
 
日時:7月20日(金)〜22日(日)10:00〜18:00
主催:ハンドメイドshop Amor
体験料:600〜1500円 ※作品の種類により異なる
対象:小学生以上(幼児は保護者同伴で可)
事前申込:不要
 
 
<4>手作りのファンシー雑貨販売!
貝殻・布を使った小物や、スイーツデコなど、
かわいい手作りの雑貨を販売します。
きれいな貝殻・お気に入りの布や思わず食べて
しまいそうなスイーツデコで、癒されるもの作っています。
 
日時:7月20日(金)〜22日(日)10:00〜18:00
主催:タカラガイ
 
 
<5>ヘンプストラップ編み編み教室!
エコロジーなヘンプ(麻)を使って
オリジナルストラップを作ってみませんか?
カラフルなヘンプ・ビーズの中から
お好きなものを選んでヒモを結んでいくだけで、
とっても簡単に作れます。
 
日時:7月27日(金)〜29日(日)10:00〜18:00
主催:シルバーとヘンプの手作りアクセサリーinOKINAWA
体験料:500円(材料費込) 所要時間約30分
対象:蝶々結びが出来る人
事前申込:不要
 
 
<6>黒土や備前土、信楽土を使って読谷村で作った陶器の展示即売
自作陶器の展示・即売を行います
普段使いの器から酒器や茶器まで、
普段のゆらり市には持っていかない作品も展示します。
お待ちしています。
 
日時:8月3日(金)〜5日(日)10:00〜18:00
主催:ceramicart shusei
 
 
<7>多肉植物の寄せ植え体験!&香りの袋作り体験
植物の色や香りがよい風を運んでくれます!
緑と香りで癒しの日々を。
「こんなの初めて!」を笑顔で楽しめます。
ほっこり時間を過ごしてもらいたいと思っています。
植物の苗・鉢植えの販売も行います。
 
日時:8月3日(金)〜5日(日)10:00〜18:00
主催:みどり屋
体験料:寄せ植え体験 500円・香りの袋作り体験 400円
対象:小学生以上(幼児は保護者同伴で可)
事前申込:不要
 
 
<8>アート体験!『にじみで描く夏野菜』
アートってむずかしい?ううん、アートって楽しい!
トマト、キュウリ、なす、ゴーヤなどの個性豊かな
夏の野菜を水彩絵具で和紙に描いて、絵はがきに仕立て、
額に入れてお持ち帰りいただきます。
むずかしく考えずに感じたままに色を置いていきましょう!
きっと素敵な自分に出会えるはず。
 
日時:8月10日(金)〜12日(日)
①10:00〜12:00 ②13:00〜15:00 ③16:00〜18:00
主催:Jamira’s Studio
体験料:1500円 ※材料費込み
対象:どなたでも可(幼児は保護者同伴)
※汚れてもいい服装でご参加ください
定員:各回6名
事前申込:要(主催者TEL:080-3961-7030(大川)
またはjamiras.studio★gmail.com)※★を@に変えてください。
 
<9>手縫いシュシュ&くるみボタンのアクセサリー作り
エコクラフトの小物入れ作り体験
日時:8月17日(金)10:00〜18:00
主催:あだい屋
体験料:300〜600円
対象:小学生以上(幼児は保護者同伴で可)
事前申込:不要
 
<10>フェイクスイーツを作ろう!
美味しそうなのに食べられないスイーツ?&その場で作れる資材屋さん
ふわふわしてておいしそう!でも食べられない…
そんなスイーツを手作りしてみませんか?
詳細→ http://ameblo.jp/kam-ecafe/
 
日時:8月18日(土)〜19日(日)10:00〜18:00
主催:hawano*&kam*e
体験料:500円〜 ※1回20分/3名・1日70個まで
事前申込:不要
(予約は可能・aminimum69★gmail.comへ
 「みんなゆらり予約」と記載)
 ※★を@に変えてください。
 
 
 
<11>きずなもじといっしょに、あなたのありがとうを伝えよう。
言葉と心をつなぐ「きずなもじ」の展示と販売
漢字の中にメッセージをこめたらきずなもじができました。
きずなもじを送って、あなたとあなたの大切な人との絆を深めてください。
 
日時:8月17日(金)〜19日(日)10:00〜18:00
主催:きずなもじ工房 SHIN
 
 
 
<12>沖縄素材の酵素ジュースと塩麹を作ろう!
おいしい酵素と麹で体の中からきれいに。
酵素ジュースやその他ビン詰めの試飲・試食販売をします。
飲みやすいフルーツの酵素ジュースと自家製玄米麹の塩麹作りワークショップも開催します。
 
日時:8月24日(金)〜26日(日)
11:00〜塩麹作り(所要時間 約30分)
14:00〜フルーツ酵素ジュース作り(所要時間 約1時間)
主催:ビンfood
体験料:塩麹 1500円(仕上がり約500g)、酵素ジュース2500円〜(仕上がり約1ℓ)※体験料込み
定員:各回6名 ※容器等持ち物があります
事前申込:必要(070-5414-2012か、info★binfood.jpまでお願いします。)
※★を@に変えてください。
 
 
 
<13>焼桐下駄の展示販売!〜KOTO 〜
一度履けばやめられない!とまらない!
解説:浴衣だけじゃもったいない。スカートやデニムなど普段履きにもどうぞ。おしゃれな和柄の下駄誕生!
 
日時:8月31日(金)〜9月2日(日)10:00〜18:00
主催:KOTO
 
 
<14>自分だけのガラスアクセサリーを作ろう!
Made in OKINAWAのとんぼ玉。やさしい光にほっこり。
 
沖縄の職人が作り上げたとんぼ玉で
オリジナルのガラスアクセサリーを作りませんか?
約30色のガラスを組み合わせ、お好きなカラーで仕立てます。
 
日時:8月31日(金)・9月1日(土)10:00~18:00
主催:ヤドカリ工房
 

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吉田


 
【夏休み直前のママや女性に ビューティー、ヘルシー、癒しの情報を発信♪】
 
「プチ☆薬膳ビューティー講座」や「「パステルアート」「ハンドマッサージ」「美・ゴージャスなローズオイルのアロマクラフト講座」「カラーセラピー」「ビンfoodさんの 大人気の瓶詰め販売や その場で飲食できるドリンクの販売」「キネオロジー☆カードリーディング」などなど 素敵な出展でたくさんの皆さまのご来場をお待ちしております。
 
また出展者さまも若干ではありますが受けつけております。
http://mothertree.ti-da.net/e3882621.html
 
開催日:2012年7月11日(水)
時間:10時30分から 14時まで
場所:あやかりの杜 2F 多目的ホール
 

吉田


 
那覇のデパートリウボウにて、山田義力(陶)と金城宏次(染)による展示会を行います。それぞれの個性が表現された作品をお楽しみください。
 
 
開催日:7/3(火)~9(月)
時間:10:30~20:00 ※最終日は17:00にて閉場
場所:リウボウ7階美術サロン
住所:那覇市久茂地1-1-1
 
山田義力ブログ:http://tsuchibito.ti-da.net