吉田


 
去年から今年にかけて作った木彫作品を展示します。展示のタイトルは、「TRANSLATION」にしました。人や物の形の中の彫刻性を拾い上げていく、という事をテーマにして作品を作っています。 お客さんが展示を見終わって家に帰ってから、僕と同じ視点でいろいろな物を見れるようになっていてくれたら嬉しいです。(大塚泰生)
 
大塚泰生 個展「TRANSLATION」
 
オープニングパーティー:3月31日(土) 18:00〜
会期:2012年3月31日(土)〜4月8日(日) *月曜休み
時間:11:00〜18:00(入場無料)
場所:galleryラファイエット 〒904-0004 沖縄県沖縄市中央4-1-3・2F
TEL:098 937 3918  Mail:rougheryet@gmail.com

吉田

写真・文 田原あゆみ

 
 
 

 
坂田敏子さんに会うのは、大きな楽しみのひとつ。
 
 
 
自分の考えや経験からは、予想も出来ないような反応や返答が返ってくるときに、人は刺激を受けて自分の枠から抜けることが出来る。
目から鱗が落ちたり、爽快さを感じたり、なるほど!と思ったり、時には心底可笑しくなってくる。
 
坂田さんと話していると、短い間にそのどれもがやって来て、最後は大笑いで終わる事が多い。
 
そう、いつも、私の期待を上回るような反応が返ってくるのだ。
 
 
 
 
 
「mon Sakataの服は、どのようなプロセスの中で形になってゆくのですか?」
 
 
mon Sakataのデザイナーである坂田敏子さんは、まずは素材を手で存分に味わってから立体をイメージしていくという。
糸を指でいじってみたり、織られた状態をなでたり、指でなぞったり、しっかりとその感触を感覚の中にインプットする。
そうして、この素材ならばどのような形がいいだろうかと、イメージを膨らませてゆく。
 
 

 
手の触感を味わう事で、あらゆる感覚が起動して立体のイメージが膨らんでゆくのだろう。
人の手は、触る事を通してたくさんのメッセージを読み取ることが出来る。
その情報は視覚と合わさって、私たちの脳にメッセージを送り、そして形を作り出す作業もしてくれる。
 
情報を読み取るバーコード以上の役割を果たしつつ、製造までこなしてしまう私たちの手。
 
 
 
 
私はずっと坂田さんの手の動きを追いかけていた。
 
そうやってみていると、とても表情豊かに「手」自体が表現をしている。
当たり前の存在になっている手の事を、じっと観察していると、あり得ない位大切なものだと実感が湧いてくる。
 
 

 
 
 
 
 
形へのイメージが育ってゆくと、今度はそれを立体に起こす人とのやり取りが始まる。

絵を描いたり、イメージに近い画像を探し出して見てもらったり、言葉で説明したりと、自分の中にある形と実際の形を近づけてゆく。
 
 
 
 
この「手」は、絵を描き、映像を集めるだけではなく、様々な動きを表情豊かに表現するコミュニケーションツールとしても活躍する。
 
 
 

 
 
「私はね、寒がりなのよ。だから重ね着が好きなんだけど、ほらね。今日も4枚重ねているのよ。あら、もっとだったかしら? ふふ、この仕事に向いているわね」
と、笑いながら、薄手のコットンのリプセや、コットンウール、ウールのニットの重ね着を見せてくれる。
 
 
 
 
手の感覚からうまれた服たちは、素材と形が自然に結びついているせいか、着るうちにどんどん肌になじんで柔らかくなってゆく。
その心地の良い感触は手だけではなく、肌全体で楽しめる。
 
 
 
私のクローゼットの中のmon Sakataの綿のカットソーたちも、かなりしんなりと肌になじんで来た。
たたんでいる時には一見くたくたに見えるけれど、着ると形はいいし、とにかく肌触りがいい。
これも、手で味わった素材の感触が元にあって、それに見合う形になっているからなのだろう。
 
 
 
 
坂田さんの手の感覚はステキだ。
 
 
 
 
 
 
 

 
mon Sakata の始まりを象徴する小さなシャツ。
息子さんの彩門さんが、小学校に入学する時にデザインした子ども用のブラウス。
mon は彩門さんの「門=モン」でもあり、フランス語では「私は坂田です」という意味にもなる。
 
 
飾らないそのまんまの印象と、ユニークさが坂田さんらしい。
 
 
 
 
 
 
 
「坂田さんの自由な発想はどこから来るのでしょうか?」
 
 
 

 
 
 
 
色の組み合わせが楽しめるアームウオーマーは、人気者。
腕に通して日除けや防寒の役割をしてくれるだけじゃなくて、結んで長くすることでマフラーのように首元に色を添える事も出来る。
 
中央の写真は、金属の繊維が織り込まれている綿のコート。
四角い平面な形を、金属の質感を利用してくしゅくしゅ感を出したり、その人の身体のラインになじんだ着こなしが出来る。
 
 
 
 
 
坂田さんがデザインする服や雑貨には、どこか使い手が着こなす時に楽しめる「遊び」という空白の部分、隙間のようなものがあるように思う。
着る人達がその隙間に入って、その人の感覚で自由に遊び、着こなす。
そして面白いのが、変化を楽しめるという事。
昨日着ていたカーディガンを今日はひっくり返したり、逆さまにして着てみる。
カットソーブラウスの重ねを変えたり、袖をつけてみたり外したりと、決してひとつの型にはまる事がない。
完成しない事が楽しい服なのだ。
 
 
なるほど、変化し続けることの中に人は自由を感じるのかもしれない。
 
 
 
 
どうしてそんなに自由な発想が出来るのだろう?
 
 
疑問を持って見つめてみると、坂田さんのスペース、空間そのものにも余白があるんだな、と。
それは坂田さんという人柄もそうだ。
 
ニュートラルな余白、会話の中の間を楽しむゆるさ。
 
 
 


 
 
 


 
 
 

 
余白を残したような感覚的な遊びが、あちこちに。
 
 
 
服をデザインする時にも、ちゃんと余白があって、意図せず起こった事が入り込むことが出来る。
内側にしまい込むはずのマチの部分が、くるくるとねじれているのを見て「あら、これもいいわね」と、採用されて製品になる。
パンツのフックに使うはずのフックが、ちがうところで活躍したり。
 
 
偶然を楽しめる柔らかさがmonSakataの服を自由にしている。
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
そうそう、忘れられないことがある。
2回目に坂田さんに会ったときのこと。
 
緊張している私に、
 
「あの~、沖縄ってどんな形をしているのかしら?・・・・・私知らないのよ沖縄のこと。
沖縄の形、紙に描いてくれる?」
 
 
手渡された紙に、妹と一緒になって一生懸命思い出しながら沖縄の形を描いてみた。
 
多分間違っているだろう、その沖縄の形をみながら、
 
 
「そうなのね、沖縄ってこんな形をしているのね・・・ふーん、そうなんだあ・・・・
沖縄にはどんな形の服がいいのかしらねえ・・・」
 
 
 
坂田さんは、長いことその紙の上の沖縄を眺めていた。
 
 
 
 
 
その時から、私は坂田さんが大好きになったのでした。
まさしく私にとっての、「思いがけない反応」だったのです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
「2年ぶりですね mon Sakata展」
 
4月20日(金)~29日(日)
初日には坂田敏子さん在廊予定
12:30~19:00
※初日はトークイベントを開催のため、18:00までの営業となります。
  
素材を手でしっかりと味わってから作られるmon Sakataの服。
逆さまにしたり、重ねたり、自由な着こなしが自分流に楽しめる。
洗ってくたくたになってからがまた気持ちがいい。
自由な発想、自由な着こなし。
ニットは8年前に買って、一番のお気に入りの麻のニットを
坂田さんがリバイバルで作ってくれました。
本当にいい形です!
ちなみに上の写真のパンツは「gagaパンツ」という名前だそうです。
2年ぶりのmon Sakataが楽しみです。
 
 
 
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「2年ぶりですねmon Sakata展」にあわせ、坂田敏子さんのトークイベントを開催します
 
「手の力 感覚を立体に」
 
4月20日(金)18:00~19:30まで 完全予約制
(初日のみShoka:はトークイベントのため18:00にてクローズいたします)
 
坂田敏子さんのデザインは触感から始まります。
素材を触って、手と目で存分に味わってからその素材がどのような形になるといいのか、どんな風に着たいか、をイメージします。
自分の感覚を頼りにして何かをする事は、回り道のようだけれど実は自分に合った土台がしっかりと作れる確かなステップだと思います。
最初にマニュアルがあるのではなくて、自分で自分の中にある形を探り出してゆく。
こんなふうがいいよ、と提案されてみんなが鵜呑みにしていた様々な型が崩れてゆくことが多くなった今、自分の感覚を大事にし育ててゆく事はとても大切だと感じています。
目に見えるものを作る時にも、方法や仕組みなどの見えないことを作る時、そのどちらにも自分の感覚をONにして取り組むという事はとても大切なことだと思います。
 
 
今回田原は、感覚的でとてもユニークな坂田さんからそんな話しを聴いてみたいと思っています。
いつも予想外の反応が返ってくる坂田さんから、どんな応えが返ってくるのかとても楽しみです。
 
どんなお仕事をされている方でも、とても楽しく参加出来ると思います。
 
 
 
なお今回から駐車場からShoka:までの送迎を業者さんへ頼む事にしました。
代行に押されながらもがんばっている、地元のタクシー屋さんへ依頼しようと思っています。
なのでみなさまから300円ずつを参加費として頂戴する運びとなりました。
どうぞよろしくお願いします。
地元の仕事人も応援したいと思います。
 
では、Shoka:にてお会いしましょう。
 
  予約方法 
 1 全員のお名前
 2 人数
 3 メールアドレス
 4 携帯番号
 5 車の台数
(当日は初日と重なり、駐車場が少ないため、近くのカフェRoguii(ロギ)に駐車していただく事となります。
何人かでお越しの際は乗り合わせのご協力をお願い申し上げます。
 
6 住所(Shoka:からイベントの案内が欲しい方のみ記入をどうぞ。もう届いている方は記入しなくても大丈夫です)
 
shoka.asako@gmail.com  関根麻子までメールでご予約ください。
 
 
◯Shoka:の展示期間中はお子様連れも大歓迎ですが、今回はお話に集中していただきたいことから
 大人のみのご参加とさせていただきます。ご理解のほどお願い申し上げます。 
◯先着順で定員に達ししだい、締め切りとさせていただきます。
◯ご予約のメールをいただきましたらこちらから、返信をお送りいたします。
◯2日たっても返信が届かない場合は、お手数ですが確認のお電話を(080-3221-8135 関根麻子まで)
 くださいますようお願いします。
 
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Shoka:
住所:沖縄市比屋根6-13-6
電話:098-932-0791
ブログ:http://shoka-wind.com
 
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吉田



 
優れた職人の卓越した技術によって作られるトンボ玉「ホタルガラス」を使って手作りのオリジナルアクセサリーを制作し、母の日に世界に1つだけのプレゼントを贈っていただくワークショップです。
 

ネックレスとイヤリングまたはピアスのセットを仕上げていきます。
スワロフスキーやチェコビーズを使用し、よりエレガントな仕上がりになっています。
 
黒ホタル、白ホタル、チェーンやビーズなどの色もお選びいただけます。
ビーズにピンを通して曲げたり丸めたりしてパーツを作り、繋いでいきます。
 
工具の扱い方も含め、それらの技法を丁寧にお教え致します。
アクセサリー作りが初めての方も是非ご参加下さい。
 
 
日時
2012年04月21(土) 第1回 10:30~ / 第2回 13:30~
2012年04月28(土) 第3回 10:30~ / 第4回 13:30~
 
開催場所
handmade accesories Daisy 店内工房
 
各回7名
講習料
5,000円(材料費/作品レジュメ/ラッピング)
 
講師:山田 美香
講師プロフィール
カラーリストの資格を活かし、カネボウのファッション部門(東京)にて店舗のディスプレーを担当後アクセサリーの企画を手掛ける。その後、製作技術を学ぶためイタリアに留学。
帰国後オリジナルアクセサリーの製作を開始。
店舗や百貨店などの販売や作品展、レッスンなどを行う。
現在沖縄県在住。
 

 
04/21(土)
第1回 10:30~ / 第2回 13:30~       
04/28(土)
第3回 10:30~ / 第4回 13:30~

 
ご参加方法
店頭でスタッフに直接お申しつけいただくか、お電話、E-mailにてご予約下さい。

 
電話:098-987-1594
営業時間:10:00〜19:00(定休日 火曜日)
E-mail:info@daisy-hm.com
*mailでのお問い合わせやご予約で、携帯電話のアドレスを利用する場合
 迷惑メール設定などにより届かない事があります。
 また、Hootmail、Yahooなどのフリーメールの場合迷惑メールとして処理
 される可能性があるため、迷惑メールボックスもご確認ください。

 
※当日キャンセルの場合、返金はできませんのでご了承くださいませ。
 

吉田


 
■イベント名
第4回コザ・てるりん祭
http://terurinsai.com/
 
■日時
平成24年4月4日(水)14:00~21:00(予定) 【雨天決行】
 
■場所
沖縄市中央•パルミラ通り~一番街エリア
地図:http://terurinsai.com/archives/940
 
■料金
無料
 
■出演(順不同・敬称略)
知名定男 大城美佐子 大工哲弘 上原知子 前川守賢 饒辺愛子 仲本興次 玉栄政昭 新良幸人 チアキ よなは徹 松田一利 仲宗根創 島袋辰也 知念こずえ 徳里隆行 園田青年会 シャンピン(旧名カラハーイユニット) 玉城満(司会)
 
■お問い合わせ
てるりん祭実行委員会
904-0004沖縄県沖縄市中央3-3-3 Art KOZA
090-6861-3434
info@terurinsai.com
 

吉田



 
………☆初夏のゆらり市★…………
 
道の駅いとまんに手作り品が大集合!
 
日時:4月29日(祝) 11時~16時(一部18時まで)
   5月5日(祝) 11時~16時(一部18時まで)
 
場所:道の駅いとまん イベント広場付近 ※小雨決行
http://yurariitoman.ti-da.net/e3868844.html
お問い合わせ:098-992-1030(糸満市物産センター)
 
 
 
 
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 糸満は、まだまだおもしろい。
 年中無休で、『糸満自慢』発信中!
 
 ■イイモノアリマス
 糸満が一番!⇒http://shop.yukura.jp/
 
 沖縄県糸満市西崎町4-19-1
 糸満市物産センター 遊・食・来(ゆくら)
 

 
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吉田



 
チェコソロバキア、イングランド
 
スエーデン、日本、チャイナ.....
 
いろいろな国でうまれて、
 
世界を旅してきたアンティークホーローたちが
 
インド経由でチャハットにやってきます!是非!
 
記事:chahat(チャハット) インドの刺し子、ネパール製水牛革バッグ・・・『旅』を感じる雑貨店。
 

期間:4月13日(金)午後〜
 

吉田


 
130年前にタイムスリップ!古民家でゆし豆腐を作ってみよう!

開催日:4月15日(日)
時間:10:00 (現地集合)
場所:八重瀬町の安里(旧具志頭村)の上江門家と安里集落
 
なんと約130年ほど前から現存する貴重な古民家が八重瀬町の安里(旧具志頭村)集落にあります!
那覇とは違って集落も落ち着いた雰囲気で見所もたくさんあります。
当時はどんな生活だったんだろう。想いを馳せながらみんなでゆし豆腐やジューシーを作って食べたり先生のお話を聞いてみませんか?
上江門家の話、集落の歴史や文化などみんなでゆんたくしましょう!

HP:http://www.niraidai.net/class_detail/id0056.html
 

 

吉田


 
『あけびと鈴竹とマタタビのかごとざる』
 
4月6日(金)→15日(日)
12:30~19:30
(*期間中の水木(11日、12日)はお休みになりますのでどうぞご注意ください)

 
東北の手仕事から生まれたあけび蔓の手提げかごや鈴竹の買い物かごに椀かご、
マタタビの米研ぎざるなどを集めて今年の春も雑貨屋[そ]では小さなかご展を開催いたします。
東北のかごづくりが絶え間なくつづきますように。南から小さく応援ができたらと思っています。

 
これからの季節や夏にむけてますます重宝するかごやざる。
この機会にぜひ雑貨屋[そ]へお運びください。

 
*この展示販売の売り上げの一部は被災地復興のお役に立てますよう
日本赤十字社の担当窓口にお渡しさせていただく予定です。

 

吉田

 
 
沖縄 五人展 -島のものがたり vol.2-
 
日時
2012.4月5日(木)~4月23日(月)
open→12:00~18:00(最終日は17:00まで)
期間中の定休日→火、水曜日
作家在廊日→岩田:15、22日
      山田:7、8日  
      縄 :21、22日
 
場所 
くらしの器と切子ガラスの店「結」
 
〒604-0934
京都市中京区尾張町212-1
(麩屋町通押小路上ル西側)
TEL:075-334-5821
 
http://www.yuiyui.info/
 

吉田


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Age of Acte 1
Exhibition in Paris ~第1回パリ展示会~

 
【開催日時】
2012年4月2日(月)~8日(日)
open→12時~19時
レセプション…6日金曜日18時半
 
【参加アーティスト】
Iwata Mayuko、たつみなつこ、鷲尾蓉子、上田言々、縄トモコ、堀江美智子
*期間中、私は在廊予定です。
*額の作品の他、鞄などの小物も展示販売予定です。
*グループ展詳細HP→http://www.beartproject.com/
 
【会場】Galerie Metanoia パリ4区マレ地区
ポンピドューセンターから1分、ギャラリーメタノイアは、アニエスBギャラリーや、ネルソン・フリーマンギャラリー等の有名なギャラリーが立ち並ぶカンコンポワ通りにあります。

 
ギャラリーHP→http://www.galerie-metanoia.fr/