吉田

 

開催日:2015年12月25日(金)
会場:19:00
開演:19:30
場所:桜坂劇場ホールA

 

前売り3,500円 別途1drink代300円
当日4,000円(全席自由)別途1drink代300円
*未就学児入場不可

 

チケット取り扱い
桜坂劇場/リウボウ8階プレイガイド/ 高良レコード(那覇市 098-863-3061)/ラ・クッチーナ(沖縄市 098-934-7627)

 

お問合せ・チケット予約:桜坂劇場 098-860-9555
*ご来場の皆様へメッセージ入り20周年記念ポストカードをプレゼント。

 

http://www.satokoishimine.com

 

吉田

TILLA EARTH

 

テリア柄のワンピースに、ヒトデのジュエリー。陸のものと海のものを合わせるなんて、なんてインパクト! その上、黒に赤とターコイズ。強い色同士でカラーコーディネート。この斬新なスタイルは、TILLA EARTHの姉妹ブランドBRANCHES by TILLA EARTH(ブランチズ バイ ティーラ アース)のスタッフ、平良美咲さんのもの。

 

「ワードローブは花柄が多いです。他にはリボンとかチェリーとかドクロとか。なので友人には『本当に柄もの好きだね』なんて言われるんですが、コーディネートで私が一番気にしているのは、実は色なんです(笑)。今日はメインカラーが黒なので、ジュエリーはゴールドを合わせてます。黒にゴールドって絶対合うじゃないですか。そこに差し色でカーディガンの赤とネックレスのブルーを入れてるんです」

 

TILLA EARTH

 

TILLA EARTH

 

元々カラフルな服が好きだったというが、そこにさらに色のアクセサリーを合わせるようになったのは、BRANCHES by TILLA EARTHに出会ってから。

 

「以前は、もうちょっとシンプルで何にでも無難に合いそうなジュエリーを選んでいました。ゴールドだけとか、シルバーだけ、とか。洋服が大好きで、アパレルショップで販売員をしていたこともあるんですが、その頃から、私物のジュエリーをお店に持ち込んでお客様にコーデの提案をしていました。それくらいジュエリーは好きだったんですけど、今みたいにジュエリーでも色を足すっていうことはしていませんでしたね」

 

 

美咲さんの何にも囚われない自由な発想は、BRANCHES by TILLA EARTHからの影響も受けてのことだという。

 

「初めて見たのはパンフレットだったんですが、一瞬見ただけで可愛い!って惹かれました。珊瑚のピンクの隣にラブラドライトの黒があったり、ブルートパーズに白いパールをあしらってたり。それに、一つひとつの石の形が違ってたりと、丸と四角を組み合わせてたり。見たことないって感じでした。決まり事って無いんだなって思いましたね。今日のターコイズのネックレスも、ビビッドな色と形が好きです。石の一粒一粒が不揃いな、このごつごつ具合とかがいいんです」

 

TILLA EARTH

 

TILLA EARTH

 

美咲さんにとって、BRANCHES by TILLA EARTHは、大好きな服のコーディネートを何倍も楽しくしてくれるもの。天然石の魅力を知ったことで、コーディネートの幅が広がったと感じている。

 

「BRANCHES by TILLA EARTHを知る前は、天然石を使ったジュエリーは全部同じに見えてたんです(笑)。サンゴもおばあちゃんのイメージでしたし、自分がつけるなんて考えたことも無かったです。でもBRANCHES by TILLA EARTHのジュエリーは、同じものはひとつもなくて面白いし、天然石を若い人がつけても可愛いなって思えるんです」

 

 


TILLA EARTH ウミカジテラス店
沖縄県豊見城市瀬長174-6-11
098-996-1388
11:00 – 19:00
年中無休
※その他のショップは、TILLA EARTHの公式サイトをご覧ください。

 

吉田

unico's wreath

 

触れればホロリと崩れそうなアッシュな質感。憂いを帯びた色の陰影。その夢見心地な美しさに、単純に魅了されインテリアの装飾用にと欲しくなる。だけど、このリース、実は癒やしのためのもの。アロママッサージサロンUnicoの森井裕子さんが、疲れた人の心身をほぐす日々の中で生み出したものだ。

 

「元々、サロンでは空間の浄化のために、ベッドの下にユーカリの葉を枝ごと置いているんです。それをふと巻いてみたら、かわいかった。それが始まりで、お客さんを目からも癒やしてあげられたらと、天井から吊るしたんです。そしたら丁度、ベッドの下からも上からも浄化になっていいなと思いました」

 

unico's wreath

 

unico's wreath

 

リースが生まれたのは不意な思いつきからだったが、それをきっかけに森井さんはリース作りに没頭する。

 

「リースを作っている間、無心になれたんです。それが良かったんでしょうね。ハマってしまって、深く考えないで手に入る色んなお花でリースを作っていたんです。そのハマりっぷりを見ていた友人には『何かに取り憑かれてるみたい』って言われました(笑)」

 

unico's wreath

 

目的など特に考えずに作った沢山のリース。それらを目の前にして気づいたのは、サロンでのマッサージに通ずる癒やしの力だ。

 

「後で思ったんですが、リースにもアロマオイルみたいな効果があるなって思ったんです。マッサージの効果を高めたくて、アロマをよく使うんです。香りも癒やしにとてもいいものだから。アロマオイルって、花から抽出しているものも多いじゃないですか、それと一緒だなって。リースも花によってですが、香りがすごくある。それに、ドライになったら、ポプリのように好きなオイルを落として使える。あれー!?マッサージとつながったって嬉しくなりました」

 

unico's wreath

 

香りという物理的作用とは別に、もう一つ気づいたのは精神的な作用。

 

「リースを吊るすことで、視線を自然と上に向けることができるんですよね。人って下ばっかり見てるとネガティブな思考になるらしいんです。逆に上を向いているとポジティブな思考になる。確かにそいうのあるのかなって思います。お客様がマッサージ終わった後に目の前にあるリースをしばらく眺めていらっしゃる様子は、とても気分が良さそうですよ。『ぼーっと見ちゃう』って言ってくれたりします。家にリースを吊るすと、家でも自然と視線が上がっていいですよね。皆、思考が忙しいからずっと考えているから、一度リセットしたら良いのにと思います。忙しいと思考のトラップみたいなのに引っ掛かっちゃう。そういうときに、マッサージ行くみたいにリースを眺めるといいアイディアが浮かんできたり、ヒーリング効果がある気がします」

 

unico's wreath

 

unico's wreath

 

アロマオイルもリースも、サロンで人を癒やすのに欠かせない。けれど、癒やしの根幹を成すものは、自身の手だと考えている。

 

「私は手を使って人の体を癒やすことを大事にしてるかな。よくお手当って言うじゃないですか。手を当てることが、治癒という意味でも癒やしにつながるように、病気でなくても人の心と体を癒やすことになると思うんです。アロマもよく使うんですが、私にとっては、それは飽くまでも手での癒やしあってのものなんです」

 

unico's wreath

 

unico's wreath

 

森井さんは、高校生の頃からマッサージで人に喜んでもらうのが好きだったという。その大きな力を実感したのは、現在10歳になる娘さんを生んでからのこと。

 

「娘にベビーマッサージをするようになって分かったんです。手を使って、人に触れて癒す効果ってすごいって。それまでもマッサージが趣味みたいなものだったので、独学でツボとかは若い時から勉強してたんですよね。肩こりとか、頭痛とかにはこのツボがいいとかの知識はあったので、それを生かして娘をリラックスさせられたかなって思います。娘は、もう大きいんですが、今でも寝かせるときは、毎日マッサージするんですよ。すごいなと思うのは、泣いててもちょっとマッサージしたら寝るところ(笑)。あと、少し夜更かしするのが何日か続くと、子供って寝なくなっちゃったりするんですよね。でもうちはマッサージがあるから生活リズムがちょっと崩れても、マッサージひとつでスッて寝ちゃいます」

 

unico's wreath

 

unico's wreath

 

リースを作り始めてからというもの、マッサージよりもそちらの方が耳目を集めるようになった。でも、手を使って人を癒やす、それが森井さんのずっと好きなこと。リースの美しさで評価を得るよりも、リースで人を癒すことの方に大きな意味を感じるようだ。

 

「皆に言われます(笑)。『リースメインにしたほうがいいじゃん』って。『これから値段もどんどん上がっていって、ブランディングして』って。色々アドバイスをもらえるんですけど、難しくて理解できないし、マッサージもしなきゃって思うんですよね。私にとってマッサージは、『育てなきゃ子供!』みたいなのと似てるかな。やりたいことでもあるけど、やらないといけないことでもある。ただただ人を癒したいと思って、マッサージをやってるんです」

 

 

unico's wreath
Unico’s wreath(ユニコズリース)
http://unico.okinawa-spot.com
取扱店:ZHYVAGO COFFEE WORKS OKINAWA

 

 

個展のお知らせ

『First Exhibition』
2015.12.2wed-12.6sun 時間:12:00-20:00
『After Party 』12.6.sun 18:00〜
Charge 1,500yen (finger food + one drink)
Special LIVE
DJ :isolator,vega toricot (fc∞py,chiaki,unico)
場所:VIVACE SPACE/沖縄県那覇市首里石嶺町4-318-3F
TEL:098-887-6600

 

吉田

TILLA EARTH

 

自分の個性が表れるもの。それは服だったり、ヘアスタイルだったり、車だったり、人それぞれ。TILLA EARTHデザイナー、平良佳保里さんの場合、それはジュエリーだ。

 

「大袈裟に言うと、もう、体の一部ですね。ジュエリーをつけない日はほとんど無いというか、1日もないかも。洋服と同じ感覚です。近くのコンビニに行くときでも何かしらつけますね。出張とかで持って来忘れてると、その日は一日中落ち着かない。何かが欠けてるような違和感を感じるんです」

 

TILLA EARTH

 

ジュエリーをつけて初めて自分が完成する。そう聞こえる。そこまでジュエリーに自分を投影できるのは、きっと、身につけるジュエリー、TILLA EARTHを自身でデザインしているから。

 

「ジュエリーのデザインには、セオリーというか、固定観念というか、そういうものがあるんです。例えば、ルビーとかエメラルドのような高額な石の脇にはダイヤでしょとか、パールはパールだけで使いましょうとか。私は色石屋出身なので、ルビーにはグリーン系も合うからグリーンガーネットも合うんじゃないかなと考えたりするんです。あと、形の不自然さも好きなんです。おおかた私のデザインってそうなんですけど、ほぼアシンメトリーなんですよ。ネックレスって、左右対称に石を並べて作るのが一般的なんですけど、わざと崩すんですね。それに石も定型のものよりも変形モノ、パールや珊瑚も丸玉よりあえてバロックを使います。わざと均質にしないとか。その方が、私にはしっくりくるんです」

 

TILLA EARTH

 

TIILA EARTHを立ち上げて10年、独創的な色石遣いとデザインで、沖縄だけでなく東京でも人気を得て来た。節目の年を迎えて、佳保里さんは何がしたいのかを改めて自身に問うた。見つけた答えは、佳保里さんらしさ、言い換えればTILLA EARTHらしさをもっと前面に出すこと。

 

「TILLAらしさって、簡単に言っちゃえば色石とアシンメトリーなデザインかなと思うんです。それがどう生まれてるかっていうと、やっぱり自然の美しさだなって改めて感じました。うちのブランドは石垣島の美しい自然をモチーフにしてるんです。よそのブランドとの大きな違いってなんだろうって考えたら、やっぱりそこかなと。石垣島に住んでいるからこそ感じる形だったり色だったりをジュエリーにのせて表現するっていうことが使命かなって思ったんです」

 

TILLA EARTH

 

自然の美しさを表現することこそが、自分たちのしたいこと。見つけた答えを元に、生まれたのが、珊瑚をモチーフにした新作のシルバーのコーラルネックレス。これまで無かった大振りのラインだ。パターンの繰り返しのない、自然な曲線が何よりの特徴だ。

 

「ジュエリーとしての珊瑚の美しさを表現したくて、誰にも頼まれないのに衝動的に描いてました。自然の曲線美を意識してフリーハンドで。ジュエリーデザイナーって、楕円とか色々な形のテンプレートをよく使うんです。私もフリーランスでやってたときはテンプレート使いまくりだったんですけど、TILLA EARTHではフリーハンドが多いんです。というのも自然をモチーフにしているので、その感覚をデザインにのせて届けたいなって考えると、機械的には描けない。自然の美しさには敵わないというか。自然って直線のものってないんですよね、幾何学的なものもない」

 

TILLA EARTH

 

佳保里さんにとってTILLA EARTHのジュエリーは、自然を愛する彼女自身を表現するもの。ジュエリーを自身で生み出しているのだから当然だ。だけど、佳保里さん以外の人にとってもそれは同じ。TILLA EARTHのジュエリーを身につけるということは、佳保里さんの“美しい”の価値観に共感しているということの表れだから。

 

 


TILLA EARTH ウミカジテラス店
沖縄県豊見城市瀬長174-6-11
098-996-1388
11:00 – 19:00
年中無休
※その他のショップは、TILLA EARTHの公式サイトをご覧ください。

 

吉田

 

クリスマスシーズンに先駆け、クリスマスイベントを開催します。クリスマスツリーや冬の風物詩のジンジャーブレッドハウスが登場。クリスマスデコレーションを背景に、サンタさんとの記念撮影やクリスマス・ハワイアン・フラダンスショーをご覧いただけます。また、3階レストラン「SURIYUN」では、ハワイアン&アジアンフードフェアを行っていますので、ご友人やご家族とご一緒に、一足早いクリスマスの雰囲気をお楽しみください。

 

開催日:11/29(日)
時間:1:00pm ~ クリスマス・ハワイアンフラダンスショー
   1:30pm ~ サンタクロース写真撮影 ※当日はカメラをご持参ください
場所:ホテルロビー
お問合せ:098-901-1111

 

http://hiltonchatan.jp/news/detail/1203

 

吉田

 

今年デビュー25周年を迎えた LITTLE CREATURES。
メンバーの青柳拓次が在住する沖縄で初の単独公演を開催します!

 

開催日:11/13(金)
時間:19:30開場 / 20:00開演
会場:桜坂セントラル
http://littlecreatures.jp

 

吉田

 

「パスタを作っても、いつもソースにトロミが出ないんです」
「あさり出汁を取るのが面倒なときはどうしたら…」
「麺を茹でるときは塩はどれくらい入れればいいんでしょうか?」

 

ヒルトンホテルの手塚シェフが講師とあって、ここぞとばかりに生徒たちから質問が飛び出す。そのくらい、手塚シェフの経歴は華々しい。イタリアの1つ星のレストランでパスタシェフにまで登りつめた後、東京で長く腕を振るったのも2つ星を持つイタリアのレストランの東京店。その経験に裏付けられた技術とセンスで、今、ヒルトン沖縄北谷のメインダイニングCORRENTE(コレンテ)の料理長として、沖縄食材をモダンなイタリアンに変身させている。

 

この贅沢な料理教室、驚くことにある意味タダ。CORRENTEのランチメニューを食べた人だけが受けられる、おまけの料理教室なのだ。

 

hilton okinawa

ランチメニューのイラブチャーとアーサのクリームパスタ。月桃練り込みの手打ち麺

 

「今日は『イラブチャーとアーサのクリームパスタ』を作ります。皆さんに先日ランチで召し上がっていただいたものです。今日はイラブチャーの代わりに白鯛で。これも沖縄のお魚なんですよ」

 

手塚シェフが材料の説明から入る。すると。

 

「この四角いのがアーサ? 冷凍しているんですか?」
「この小さい唐辛子は何ですか?」

 

食材を目にしただけで、この質問。

 

「アーサは採れる旬の時期にまとめて生のものを冷凍してます。この唐辛子は、カラブリアという唐辛子なんですが、島とうがらと同じでものすごく辛い種類のものです。島唐辛子を使ってもらってももちろんいいですよ」

 

コレンテ料理教室

 

 

中でも皆の注目は、月桃の粉、サンニン粉。県民なのだから、東京からやってきたばかりの手塚シェフよりも詳しそうなものだが。

 

「こんな商品あったんだ!」
「これを買う人って、一体何に使っているんだろう?」
「香りがすごーい」

 

ほとんど知らない様子で、逆に教わる。

 

「健康にいいらしいじゃないですか。おじーおばーじゃなくても、お茶にしてよく飲まれるんですよね? 肌にも良いらしくて、東京で流行ってるんですよ。パスタに月桃を使ったのは、お魚の香りだったりを軽くするためだったりします。生クリームも軽くなるんですよ」

 

コレンテ料理教室

ホテルのキッチンでも開催なので、実習ではなく、デモンストレーション形式。

 

生パスタなんて、習ったところで家で作る人なんてほとんどいないのでは?と思うが、手塚シェフは、レストランの味をきちんと教える。そうしながらも、家庭でも気軽に出来るように考えてくれるのは、手塚シェフの心遣い。

 

「ちゃんと作るなら、粉は強力粉と薄力粉半々。それに3分の1程度のセモリナ粉を。セモリナ粉がなければ入れなくてもいいですよ。それでも、まあ美味しく作れます」

 

コレンテ料理教室

 

デモンストレーションは、配られたレシピにはないコツを説明しながら。

 

「お渡ししたレシピには卵1〜2個って書いてあるんですけど、沖縄って湿度が高いので、粉が空気中から水分を吸っているんですよね。なので、様子を見ながら足してくださいね。で、ここで凄く練ってもうことがポイントです。圧力をかけることで麺にコシが出るんです。疲れますけど、体重かけてもらって10分、15分ぐらい練ってください」

 

ここでも口々に質問が出る。

 

「コシのないパスタというのはどんな感じになるんでしょうか?」
「これ、切るときは包丁で切っていいですか?」
「月桃以外の粉があったら、それを入れてもOKですか?」

 

「コシがないというのは、噛まなくても食べれる、茹で過ぎた沖縄そばみたいな感じになっちゃいます(笑)。切るのは包丁で構いませんよ。パスタマシーンをお持ちの方は、ぜひパスタマシーンを使ってください。月桃の代わりに混ぜるものは、粉でしたら結構なんでも大丈夫だと思いますよ。よもぎとか、ウコンとか」

 

コレンテ料理教室

 

及んだ話はイタリアの食文化まで。それもやはり生徒の興味から。

 

「イタリアの人は、こうやって手打ちパスタを作るのが普通のことなんですか?」

 

手塚シェフは、イタリア修業に出ていた頃の体験から答えてくれる。

 

「地方によってですね。南の暖かい地域の人は乾麺を使うことが多いですね。北の方のおばあちゃんとかは、普通に手打ちしますよ。寒いから、体を温めるために、クリームとかチーズを多用したパスタをよく食べるんですよね。クリームにもチーズにも生麺の方に合うからでしょうね。北イタリアとか行くと、おばあちゃんが作るのはパスタ。お母さんが作るのはお肉や前菜って感じが多いみたいですよ」

 

コレンテ料理教室

 

手打ちパスタが自分でも作れそうな気がしたところでソースづくりに。

 

「お店でお出ししているのは生麺のフィットチーネですが、今日は乾麺のスパゲッティに合わせるソースを作りますね。にんにくと唐辛子を温めたらお魚を入れて、ワインを入れます。よくあるんですが、すごい熱くなった鍋にワインを入れて火がボッとなるとかってのは、パスタではご法度です。油に火をつけちゃうことで焦げ臭さがついちゃうので。ワインを入れるのは、お魚の磯くささを消すのと、生クリームをさっぱりさせるため。くどくないソースになるんです。かるくソテーしたらあさりのだし汁を入れます。あさりはイタリア料理にはよく合うんです」

 

美味しく作りたいけれど楽もしたいと考える、主婦ならではの質問がまた一つ。

 

「あさり汁が面倒くさいときは?」

 

家でもできる代案が、手塚さんの口をついて出てくる。

 

「本だしとかでもいいですよ。今、色々と市販のダシがありますよね。無添加とか。乾燥ホタテの戻し汁とか」

 

コレンテ料理教室

 

しばらくすると、シェフが表面が白くなった切り身を次々と取り出していく。皆が知りたかったふわふわのお魚の秘密がここに。

 

「魚に完全に火が通る前に、ここで一度取り出します。エビを使う場合も取り出してくださいね」

 

コレンテ料理教室

 

このタイミングで麺を茹で始める。

 

「お渡ししたレシピには、麺の塩分濃度の1%から1%〜1.5%って書いてありますけど、感覚では海水よりちょっとしょっぱい程度。口に入れた時に飲めないぐらいです。麺に塩味が入んないとおいしくないんですよ。茹で時間は、スパゲッティが1.7ミリだと6〜7分。クリームソースの場合は、固いうちに合わせちゃうとクリームがあまり中に入っていかないんです。なので、なるべくしっかり茹でます。オイルベースのパスタの時は早めに上げた方がいいですね」

 

コレンテ料理教室

 

市販の乾麺を使う場合は、ここで月桃粉の登場だ。

 

「あさりの汁と生クリーム入れてもらって、月桃粉をここで入れます。月桃入りのパスタを使う場合は、ここでの月桃は要らないですよ。そして、3分の2ぐらい煮詰まってきたら茹で上がった麺を入れます」

 

コレンテ料理教室

 

「塩をまだ使ってないんですが、このメニューではあえて足しません。生クリームにも0.2グラム胡椒を入れていますし、あさり汁とアーサに塩気があるので十分です」

 

コレンテ料理教室

 

最後に家で作るパスタときに思う、皆に共通する疑問がでた。

 

「私が作るパスタはいつも水っぽくなったり、油まみれになったりするんです。レストランのパスタのソースってトロトロしてるじゃないですか、あれがいつも出来ないんです」

 

手塚シェフはこれにも明快に答える。

 

「ソースにとろみをつけるのは、麺を入れてからです。よく麺とソースを絡めることで出来るんですよ。サラサラしているソースは、混ぜる作業が足りていないんです。ここは重要な作業で、パスタのデンプンを出しながら混ぜないと乳化が進みにくいんですよね」

 

コレンテ料理教室

 

「家にエキストラバージンオイルがあれば、仕上げに掛けて出来上がりです」

 

コレンテ料理教室

ソムリエからワインのアドバイスは、ホテルのメインダイニングならでは。

 

試食では、月桃フィットチーネと乾麺とを比べた感想が口々に漏れた。

 

「乾麺で十分美味しい! 手打ちは特別な日だけにしようかな(笑)。でもそれじゃ上手くならないね…」
「この間ランチセットを食べに来た時には、生パスタだから美味しいのかと思っていたけど、乾麺で作っても私のとは違う…。当たり前か(笑)」

 

相手は、料理一筋25年のシェフながら、皆さん臆せず感想を飛ばす。ホテルのキッチンで、緊張とは無縁のこの和やかな雰囲気。手塚シェフの気さくさが生み出す空気だ。どんな質問にも快く答えてくれる手塚シェフ、実は沖縄に住む主婦たちから色々なことを教わりたいという気持ちも持っている。

 

「料理の楽しみって、僕にとってはセッションにあるんです。キッチン内のスタッフと一緒につくることもそうだし、レストランの外のスタッフと新しいメニューについて案を出し合うのもそう。料理教室をしているのは、生徒さんたちとのセッションを楽しめたらなっていう気持ちがあるんです。沖縄に住む主婦から、沖縄の食材や食文化について色々と話ながら、一緒に料理を楽しめたらいいなと思って開いてるんです」

 

ランチメニュー、一部

 

教室の内容は、レストランのランチセットと連動していて、ほぼ月替り。新しいメニューが出ると、今度はそれが習える。「料理を習いに行くのよ」。そんな言い訳を用意して、贅沢に毎月ホテルランチと行きたくなる。CORRENTEの料理教室は、いぶからず素直に乗りたい、レストランならではの新しいランチスタイルの提案だ。

 

 

関連記事:ヒルトン沖縄北谷リゾート イタリアンレストランCORRENTE(コレンテ) カラフルなお魚も、普段食べない月桃も。イタリアンの技法で、沖縄の味を再発見。

 

CORRENTE
イタリアンレストランCORRENTE(コレンテ)
住所:沖縄県中頭郡北谷町美浜40-1(ヒルトン沖縄北谷リゾート内)
ランチ:11:30 ~ 15:00(14:30 L.O.)
ディナー:17:30 ~ 22:00(21:30 L.O.)
バー:17:30 ~ 23:30 (Bar Food L.O 22:30, Bar Drink L.O 23:00)
定休日:無休
TEL:098-901-1130(直通)
http://hiltonchatan.jp/restaurants/corrente

 

 

<クッキングクラス付ランチセット>
販売期間:10月15日(木)〜
料金:2,250円(税サ別)※クッキングクラス付き
コース内容:前菜盛り合せ・メイン(パスタ or お肉 or お魚)・デザート・ドリンク
http://hiltonchatan.jp/plans/restaurants/corrente/1812

 

 

<クッキングクラス>
開催日:毎月第3木曜日(11月19日10:30~、12月17日10:30~)
※参加申し込み数が定員より多くなる場合、追加開催を予定しております。
受講料金:無料
イタリアンレストランCORRENTEにて【ランチセット】をご注文いただくと、クッキングクラスへの参加申し込みが可能です。 レストラン受付にて申込用紙へ記載し、希望日にて予約を行います。その他の詳細に関しては、下記連絡先へお問い合わせください。