吉田

TILLA EARTH 新宿伊勢丹店店長

 

「ダイヤってすごく輝くじゃないですか。だからすごく大事な仕事の時にしていくんです。守ってくれてる気がするんですよ、悪いものから。そういうパワーがダイヤにはあるんじゃないかって勝手に思ってるんです。だから、リングに沖縄の太陽を浴びせたいなと思って、東京から連れてきちゃいました」

 

TILLA EARTH伊勢丹新宿店の店長の柳下万里子さんにとって、アクセサリーは装飾品であると同時にお守りでもある。TILLAの故郷沖縄で、石に太陽からの光を充電して東京でのエネルギーに変えるのだ。

 

TILLA EARTH 新宿伊勢丹店店長

 

TILLA EARTHのお客だった頃、オーダーで作ったというこのダイヤのリング、石にだけでなくデザインにもお守りとしての意味合いが込められている。

 

「デザインモチーフは珊瑚なんですよ。サンゴはお守りだから。珊瑚って、海の中で若い時はトゲトゲしてるじゃないですか。人間も若い頃はね、意気がるというか、そういう部分ってあるじゃないですか。サンゴの一生ってよく人間の一生に例えられるんですよ。でも、だんだん歳を重ねてイガイガのところがとれて、砂浜に上がって砕けて丸くなる。それが次のサンゴの土台になるんですよ。だからサンゴはお守りとしていいって昔聞いたんです」

 

TILLA EARTH 新宿伊勢丹店店長

 

アクセサリーには高校生の頃から興味があったという。大学生になった最初のアルバイト代で、18金のルビーのリングを手に入れたのが、柳下さんのジュエリー歴の始まりだ。その頃は小さくてもいいから本物を、というスタイルに憧れていた。

 

「シンプルなプチダイヤをずっとやってる、みたいな感じでした。高いからいくつも買えないというのもあるけど、色石やデザインものって、たまにしか出番がないんじゃないかなって思い込んでましたね。それに石についてもあまり知りませんでした。知ってる石と言えばルビーとかサファイヤくらいで…」

 

TILLA EARTH 新宿伊勢丹店店長

 

TILLA EARTH 新宿伊勢丹店店長

 

それが今では、毎日アクセサリーをコーディネートし、服と同じように着替えるという。

 

「同じアクセサリーを2日連続でつけるってことはないですね。あ、部分的に指輪とかブレスレットとかはありますが。今日は、トリコロールコーデなんですよ(笑)。ピアスはこれ一つで3色揃ってる。ブレスレッドは、三連づけでトリコロールなんです。昨日は、青いシャツにデニムにベージュのエナメルの靴履いてまして、それにターコイズの一粒ピアスと一粒ネックレスを合わせてました」

 

TILLA EARTH 新宿伊勢丹店店長

 

コーディネートの楽しさを覚えたのは、TILLA EARTHに出会ってからのこと。

 

「TILLAを初めて見た時、色の組み合わせとか、石の美しさとか、アイテムが醸し出す雰囲気とか、見たこと無い!って思ったんです。それで気になって緑色のピアスを一つ買ってみました。そしたら、それをつけた時の自分の気持ちも他ではない感じだった。それをきっかけに少しずつTILLAのオンラインショップで買い足して行ったんです。大げさかもしれないけれど、服よりアクセサリーを多く持ってる(笑)」

 

TILLA EARTH 新宿伊勢丹店店長

 

色石の世界にどっぷり浸かっている柳下さんだが、TILLA EARTHで店長として働く前は、英語に関わる仕事一筋だった。畑違いのジュエリーの世界へ転職するのにも大きな決断は要らなかったという。

 

「基本的に英語でコミュニケーションをはかる仕事をやってたので、接客や販売や営業やPRも、対人のコミュニケーションという意味では同じかなと。ケーキのスポンジは同じでデコレーションが違うだけ、みたいなものだと思っているのでそんなに違和感はなかったですよ。ケーキの土台がしっかりしてればその上にどんなデコレーションがこようと、きっと対応は出来るのかな人はっていう気はします。というとかっこいいけど、太陽のエネルギーを蓄えたTILLAのアクセサリーが、いつも私を守ってくれてるという気持ちもあったから、不安なくここにやってこれたのかもしれません(笑)」

 

 


TILLA EARTH ウミカジテラス店
沖縄県豊見城市瀬長174-6-11
098-996-1388
11:00 – 19:00
年中無休
※その他のショップは、TILLA EARTHの公式サイトをご覧ください。

 

吉田

 

沖縄のけん玉プレイヤーが交流するイベント”ryuken do it!!” 今月は、中城公園で開催します。初心者から上級者まで、小学生から大人まで。けん玉好きならどなたでも。

 

けん玉協会認定の級段認定試験、ケンダマクロスの認定会も実施します。

 

開催日: 10月18日(日)
時間: 10:00-12:00
場所:中城公園 ※雨天中止
参加費:無料
お問合せ:ryukendama@gmail.com
instagram http://instagram.com/nori_to_mo

 

 

 


 

吉田

 

「月桃って食べてもいいんだ」
「セイイカとか、シチューマチ(アオダイ)とか、初めて食べたかも…」
「まずいまずいと言われてる沖縄の近海魚、本当はこんなに旨味があるのか」

 

沖縄の食材は思う以上に美味しいと、地元民に再発見させる。観光客にだって勧めたくなるほど、沖縄色は強い。それが、ヒルトン沖縄北谷リゾートのメインダイニングCORRENTE(コレンテ)の料理だ。ジャンルはイタリアンだが、CORRENTEのイタリアンは、県産の食材をふんだんに使う、いわば沖縄だけのイタリアン。

 

もくじ
— 食材は主に地のもの。沖縄の食材をふんだんに使ったイタリアン
— イタリア料理の技法で、素材の味を引き出す
— 地産地消で新しいイタリア料理を創る
— クッキングクラスを通して、沖縄での料理をもっと楽しみたい

 

hilton okinawa

イラブチャーとアーサのクリームパスタ。月桃練り込みの手打ち麺

 

hilton okinawa

前菜/紅芋のスープ・セイイカのフリット・県産若鶏のサラダ

 

———食材は主に地のもの。沖縄の食材をふんだんに使ったイタリアン

 

パスタ一皿とっても、沖縄ならではの食材がいつもと違う形で、しかも色々と使われていることに驚きます。ふわふわのイラブチャーと、やさしい舌触りアーサ、鮮やかな緑の月桃の手打ち麺。沖縄の食材をここまで使うのはどうしてですか?

 

他所のもの使わなくても良いメニューができるのと、イタリア料理は基本的に地産池消の料理なので、わざわざ取り寄せるということは少ないですよ。ファーマーズとかに僕が行って買ってくることもよくあります。

 

 

沖縄は、肉に比べて魚を食べられるお店は少ないので、特にお魚の美味しさが印象的です。一般的に、沖縄の魚は脂が乗ってなくて美味しくないと言われているのに、わざわざそれを使っているのはどうして?

 

それは逆で、脂が少ないからこそ臭みがなくて色んな食材と合うってのがあると思うんですよ。以前にお客さんに喜ばれたのが、玉子と合わせた料理でした。夏の枝豆とスクランブルエッグを魚の下に敷いて、本部のワタリガニのビスクソースで仕上げたんです。普通、玉子と魚って合わせないじゃないですか。すごいトロトロの玉子と一緒に食べられるのは、県産の脂の少ない魚ならではかと思います。

 

 

沖縄の魚も本土の魚と変わらず美味しいと。

 

釣りに行って、釣った魚の刺し身を食べたときに、驚きましたね。こんなに美味しいのか!って(笑)。そこからミーバイにもアカジンやらガラサーやらいくつも種類があって、グルクンにもいっぱいあるって知りました。面白いですよ。釣れたての平ぐるくんの刺身は、めちゃくちゃ美味しかったですね。ファーマーズでも釣りでも、色んなところで出会った食材をメニューに取り入れてます。

 

 

hilton okinawa

 

———イタリア料理の技法で、素材の個性をストレートに引き出す

 

沖縄の食材を多く使うことで、イタリア料理でなくなるということはないのですか?

 

土地によって食材の味は全然違いますが、根っこがイタリア料理であれば、それはお客さんにとってもイタリア料理だろうと考えています。沖縄の人参、金美人参とか島人参は、ちょっと薬草っぽい香りが鼻に抜けますよね。本土の野菜は上品です、逆にイタリアはどちらかというと沖縄よりで、力強いというか野性味があるというか。そういう素材の個性をストレートに引き出すのが、イタリア料理だと思っています。食材は沖縄のものでもイタリア料理の技法で作っていますよ。料理のベースを泡盛にしちゃうとかそういうことはないです。

 

 

お魚のやわらかさに驚きましたが、そのやわらかさもイタリア料理の技法で?

 

そうですね。今回は、魚の下にちょっとブイヨンを入れて、オーブンで焼いてます。オーブンだけだとカサカサになっちゃうんで、。上からカナポータもかぶせてブイヨンの蒸気で蒸すような感じで作ってます。上のパン粉はカリカリになって下の魚はふわふわして仕上がります。大事なのは火入れかなと思っています。優しく火を通すのがいい。魚って煮過ぎてもいけないし、焼き過ぎてもいけない。70度ぐらいの芯温で15分ぐらいがいい。100度ぐらいで焼いちゃうとタンパク質が全部固まっちゃうんですよね。

 

 

hilton okinawa

大東島のラム酒COR CORを使ったデザート

 

hilton okinawa

 

hilton okinawa

 

————地産地消で新しいイタリア料理を創る

 

地のものをふんだんに使う、今の料理のスタイルはいつから?

 

一度、イタリアに働きに行っていた時の経験からですね。働いた店が、そこある食材で工夫して新しいイタリア料理を作るっていうスタイルのシェフだったんです。わざわざ別の地方から野菜を取り寄せてということはしなかった。それが自然に身についたんですかね。

 

 

イタリアに行くことで、手塚シェフの料理に変化がでた?

 

イタリアに行く前は、東京で教わったことをそのままやるだけ。店にシェフがいて、シェフのレシピがあって、そのまま作って味を見てもらうだけでしたね。イタリアが好きだしイタリア料理が好きだけど、行ったことがないから風がわからなかった。ですけど、イタリア行って1年間過ごして、自分でイタリア料理ってなんだろうって考えて料理を作るようになりました。自分で考えて消化するってのが1番大きな変化でしたね。

 

あと、作る料理も変わりました。イタリアへ行く前は、イカスミのスパゲッティとか、ペンネアラビアータとか、そういうナポリ料理をずっと作ってました。日本人がイタリアンと聞いて思い描く王道の料理。東京の流行に流されるままに作ったり試してみたりしてましたね。イタリアに行って後は、新しさのある料理を作るようになりました。レシピの本も比較的読む方なんですが、そういうのにも載ってないような料理ですね。イタリアで僕がいたのが、地産池消はもちろんで、新しいイタリアを創ろうみたいな店だったんです。クッチーナモデルナって言うんですけど、フランスで盛り上がったヌーベルキュイジーヌみたいなものです。フォアグラに飴を置いてオーブンで表面だけ焼いた、甘いカリカリとしたフォアグラを出したり。そういうイタリア料理の伝統という枠からは外れたものも作るんです。

 

 

イタリアで受けた影響は地産地消だけでなく、新しい料理を創ろうというクッチーナモデルナもあった。

 

そうですね。イタリアの店だけでなく、東京に戻ってから6,7年いた店も基本は守りながらも新しい料理を、モダンな料理を創っていこうという店でした。ミシュラン星付きの東京店で、双方での経験が今に大きく影響しています。今でもそこの人たちの言葉を思い出しながら作っています。よく思いだすのが、「新しい物を作るときは、その料理の地盤を考えなさい」という言葉です。その土地にある料理を改造するんでも、一回バラバラにして再構築していく中で、ちゃんと辞書で調べて自分なりに解釈した上でやりなさいっていう。 そういう料理への姿勢も影響を受けてます。

 

hilton okinawa

 

料理の解釈というと難しいのですが、どういうことを指しているのですか?

 

今日のお肉の料理でいうと、「白ワインとブラックペッパーの豚バラ煮込み」というイタリアでは普通の料理を再構築しています。白ワインと胡椒、野菜と煮込んでポトフみたいに出す料理なんですけど、それをまず1回崩します。そしてそれを再度組み立てる。胡椒は絶対外せない、野菜のソフリットっていうのが入っているんですけどそれも外せない、という風に。そうやって作っていて、豚を真ん中に、ザワークラウトというキャベツの漬物やきのこなんかを付け合せにしたのが「◎料理名◎」です。皿に乗ってる全部を食べれば煮込みの味になるんです。

 

 

伝統的な料理と、クッチーナモデルナの料理と、双方に共通するイタリア料理の真髄ってどこにあると思いますか?

 

地のものを使ってシンプルに調理する、素材をストレートに出すというところだと思います。野菜や肉に、鶏の出し汁とにんにくソースだけをつけて食べるみたいなもの。あと、アスパラの美味しい季節だったら、アスパラと目玉焼き、それにトリュフをかけるとか、本当にシンプルな食べ方をする。こういうイタリアの歴史の凝縮したもの、食材そのままをだすのが食堂です。クッチーナモデルナの場合は、そこに何か技術を盛り込む。違いはそこで、根本は同じという印象です。

 

 

 

手塚シェフ

 

———クッキングクラスでお客様とのやり取りを通して、沖縄での料理をもっと楽しみたい

 

CORRENTEでは、実際に食べたメニューを手塚シェフから習える料理教室ががあるそうですね。しかも無料で。

 

ええ。ランチの特定のメニューをご注文いただいた方に限定ですが、クッキングクラスが無料で付いてきます。店の料理のレシピや技法を皆さんに伝えたいというのはもちろんですが、僕自身の楽しみもあります。皆さんからの料理についての疑問や、家庭での料理の話を聞いていると、一緒にセッションしているような感覚を味わえるんです。仕事でも一番楽しさを感じるのは、他のスタッフとセッションしていると感じるときです。しかもCORRENTEはホテルですから、レストランの外のスタッフと一緒になってメニューを考えたりすることもあります。そういう楽しさをお客様とも持てるなんて幸せですよね。

 

 


イタリアンレストランCORRENTE(コレンテ)
住所:沖縄県中頭郡北谷町美浜40-1(ヒルトン沖縄北谷リゾート内)
ランチ:11:30 ~ 15:00(14:30 L.O.)
ディナー:17:30 ~ 22:00(21:30 L.O.)
バー:17:30 ~ 23:30 (Bar Food L.O 22:30, Bar Drink L.O 23:00)
定休日:無休
TEL:098-901-1130(直通)
http://hiltonchatan.jp/restaurants/corrente

 

 

<クッキングクラス付ランチセット>
販売期間:10月15日(木)〜
料金:2,250円(税サ別)※クッキングクラス付き
コース内容:前菜盛り合せ・メイン(パスタ or お肉 or お魚)・デザート・ドリンク
http://hiltonchatan.jp/plans/restaurants/corrente/1812

 

 

<クッキングクラス>
開催日:毎月第3木曜日(11月19日10:30~、12月17日10:30~)
※参加申し込み数が定員より多くなる場合、追加開催を予定しております。
受講料金:無料
イタリアンレストランCORRENTEにて10月15日(木)以降に【ランチセット】をご注文いただくと、クッキングクラスへの参加申し込みが可能です。 レストラン受付にて申込用紙へ記載し、希望日にて予約を行います。その他の詳細に関しては、下記連絡先へお問い合わせください。

 

吉田

oldmark

 

「あ、生地がいい」。服好きなら一目でわかる。肌触りの良さや、着やすさに惹かれて欲しくなるのがOld Mark(オールドマーク)の服だ。立ち上げから4年の若いブランドで、ほとんどのアイテムを生地からオリジナルで作っている。オーナーでありデザイナーでもある竹本賢一さんがブランドに込める想いは一つ。生地もコンセプトも、全てが“本物”であること。

 

もくじ
— ほとんどのアイテムが生地からオリジナル制作
— コンセプトはリゾートラウンジウェア
— 沖縄発で作りたい。これからは、全部沖縄生産に

 

オールドマーク

 

 

———ほとんどのアイテムが生地からオリジナル制作

 

生地から制作というのは、生地の織り方を指定するということですか?

 

そうですね。糸は流通しているものを使ってるんですけど、その糸を選ぶところから始めます。番手って言う糸の太さ細さを指定して、詰めて織るとか深く織るとかをお願いするんです。例えばですけどね、ガーゼ風にしたいときは、織り機のテンションを下げてとか、糸を2本ごとに飛ばしてとか、色々できるんです。糸の種類を混ぜることもありますね。綿メインのところに麻糸を少し入れて、独特の光沢をだしたり。あと、生地を作るという意味では、染めもそうですね。ヴィンテージ風にしたい場合は、ピグセント染めという染の手法を使ったりします。

 

 

ボーダーコックシャツ ボーダー

 

オールドマーク

クルーネックP/Oシャツ ホワイト/ネイビー

 

脇下の通気穴、菊穴。

 

Old Markの代名詞になっているボーダーコックシャツの場合はどうですか?

 

これは1番こだわって造ったんですよ(笑)。生地はシャトル織り機という、昔の機械で織ってるんです。今の機械ってすごく高速で織るので、糸に負担がかかるんですよね。シャトル織り機だと、布の耳が出来るし、ふんわり感も出る。古いジーパンはシャトル織り機で織られてることが多いですよ。シャトル織り機が1番揃ってるのは、日本の岡山なんですよ。だからこれは岡山の工場に頼んでいます。それと、脇の下の通気穴、菊穴って言うんですけど、これも昔の機械で作ってます。100年前の機械で、現存稼働できる機械としては、世界に1台しかないんですよ。壊れちゃっても自分たちで修理するんだそうですよ。今の機械だとこんな綺麗に出来ないんですよね。

 

オールドマーク

 

オールドマーク

 

生地からオリジナルで作るのは、大規模なメーカーじゃないとできないというイメージがあるのですが、なぜお一人でされているブランドなのにここまでするのですか?

 

うちの服は、基本的にデザイン性の強いものはあまりないんです。そうなると、生地の良さありきになると思うんです。なので、生地には必然的に力が入ります。それに何事もフェイクは嫌なんです。デザインでも生地の織り方でも。と、言えばかっこいいけど、昔から生地フェチだったからかな(笑)。二十歳くらいの頃、行きつけの古着屋さんで働いてて、その頃に僕は生地フェチになったような気がします。

 

今のような服づくりというのは、いつごろから?

 

服をつくり始めた事自体が4年前からなんです。元々は、イラストレーターだったんです。カフェとかエステとかのグラフィックデザインもしていました。服屋さんの店舗デザインも。だんだん締め切りに追われるのが辛くなってきて(笑)。でも、仕事を変えたいと思った一番の理由は、やっぱりずっと服が好きだったからです

 

 

 

オールドマーク

 

———コンセプトはリゾートラウンジウェア。

 

服自体だけでなく、竹本さんの着こなしからも海を感じるのですが、Old Markのコンセプトは海ですか?

 

コンセプトは、リゾートラウンジウェアです。基本は、カジュアルで着心地はいいけど、だらしないのとは違って品がある服。例えば、ブセナに泊まるっていうとき、海で泳いだ後、ちょっと食事でもってなって、これでもいいと思える服です。

 

 

オールドマーク

 

リゾートブランドを立ち上げようと思ったのはなぜですか?

 

僕、南国が好きで、沖縄にも旅行で何回も来ていたんです。その時にすぐ着るためにTシャツとか欲しいなと思っても、そういう服屋さんを探せなかったんです。南国で、ゆったりしててっていう、沖縄みたいな場所で着たくなる服が欲しくて始めました。

 

リゾートラウンジという概念が竹本さんの中に生まれたのには、どのような経緯が?

 

鎌倉が地元なんで、16でサーフィンを始めて、20代30代の頃にはハワイで地元の若い連中ともサーフィンしたりしてたんです。で、プールがある家でパーティするからセミドレスな感じで来てって誘われたんですよ。カジュアルでもいいけど、そんなカジュアルすぎない格好で来てって言われまして。僕はね、ラルフローレンの白のシャツに白いショーツにグッチのビットモカシンで。これで十分カッコいいだろうと高をくくって行ったんです(笑)。昼間汚い格好した人たちだし、どーせ大したことないだろうと思ってた。そしたらねー、向こうの人達、昼と全然違うんですよ。12月ぐらいだったんですけど、カシミア着てたんですよ! 一人は素肌にラルフローレンのカシミアのニット着てました。Vネックでわりと薄手のすごい綺麗なカシミアなんですよ。一人の女の子は、がつんと開いたワンピースの上にラルフローレンのカシミアのカーディガン着てました。はーカシミアなんだ~と思って。僕にはそういう概念がなかったですよね。それでね、根本的に違うなと思って。サーフィン好きな人たちがアフターで格好つけるというか、そいうノリも格好いいなって思いましたね。

 

oldmark

 

オールドマーク

 

———沖縄発で作りたい。これからは、全部沖縄生産に。

 

鎌倉のご出身とのことで、リゾートブランドなら鎌倉でもよいのではと思うのですが、なぜ沖縄で?

 

沖縄だからできる、ちゃんとしたリゾートラウンジウエアを作りたかったからです。誰にも頼まれてないんですけどね。使命感ですよ。沖縄が好きで勝手に使命を感じてる(笑)。だから、これからは全部沖縄生産にしたいんです。でも沖縄には生地屋さんがないんですよね。だから、まずは縫製から始めたいです。あと、かりゆしウェアに近いものも作っていきたいです。沖縄には麻が一番合っていると思うので、麻を使ったシンプルなものにしたい。これも沖縄の生地を使いたいですね

 

使命感を持つほどの沖縄の好きなところとは?

 

カルチャーに関してもフェイクは嫌なんです。沖縄には本物のリゾートがある。沖縄は、気候と人がいいですよね。那覇空港で飛行機を降りた時の匂いがいいし、毎日陽の光を見てるだけでも気分がいい。それと、みんな顔つきが違う。親切な人も多いです。隣の保育園の園長先生なんて、僕が独り身だってことで食事を届けてくれたりするんです。そういうのまでひっくるめてのリゾートかなって思うんです。

 

 

オールドマーク
Old Mark(オールドマーク)
沖縄県浦添市牧港1-57-24
TEL:098-917-4521
営業時間:12:00〜20:00
定休日:不定休
http://www.oldmark.net/