NAKAI

沖縄もやっと肌寒くなってきましたね、
秋になると柔らかく暖かな音楽が聴きたくなりませんか?
そんな今の季節にぴったりなアルバムをご紹介。


『 akiko/across the universe 』
日本のジャズ界で人気実力ともトップのakiko。
2001年、日本人女性シンガーとしては初のジャズの名門レーベル「ヴァーヴ」からデビュー。
これまでにリリースしたアルバムには、
ビリー・ホリデイ(ジャズ・ヴォーカリストとして最も有名なアーティストの一人)のカヴァーやロック〜ニューウェイブ、ボサノヴァのカヴァーなど、
常に独自の観点からジャズを提案している。
そんな彼女が今回取り上げたのはビートルズ。





なぜに今ビートルズ?と思わなくもないのですが、
そこには彼女なりの理由がありました。
今作を作るにあたって、人とのつながりや縁をとても強く感じたというakiko。
それは震災後、周りで支援活動をしている人達を見ていて何も出来ない自分に虚無感すら感じていた時、
たまたまライブで歌うことになったのが「アクロス・ザ・ユニバース 」。
この曲を歌うことで、「音楽の力」「生きる活力」を感じる事ができ、
自分の中にあった「歌うことで何が出来るか?」という疑問が解消され
音楽が持つエネルギーを伝えたいと感じるようになったのだそう。


ここまで読むとなんだかとてもメッセージ性の強いちょっと小難しいアルバムなの!?と思う人もいるかも知れませんが、もちろんそんな事はなく、そこはビートルズのカヴァーですからバラエティーにとんだ曲達が並んでいます。


アルバムタイトルにもなっている「アクロス・ザ・ユニバース 」は、
ジョン・レノンがインド哲学や日本の俳句に影響を受けて書いたと言われていて、
サビの「Jai Guru Deva Om」の部分がマントラで歌われていたり、
なんだか全体的に精神世界(私の勝手な解釈ですが)を歌っているようにもとれる歌詞が印象的な曲。


他にも、愛があればそれでいい、愛こそすべてと繰り返し歌われる
「オール・ユー・ニード・イズ・ラヴ」
といったメッセージ性の強い曲もあれば、
今風なエレクトロポップにアレンジされた
「レディ・マドンナ」や
「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ」
のような底抜けに明るい曲があったりと、
メッセージだけじゃなく遊び心も入ったアルバムに仕上がっています。


「人とのつながりや縁をとても強く感じ」作り始めたという本作、
いつにも増してakikoのヴォーカルが優しく包み込みそして語りかけるように聴こえるのは、
「アクロス・ザ・ユニバース 」を聴いて彼女自身が感じた
「音楽の力」「生きる活力」
を、沢山の人に伝え感じてほしいという想いが詰まっているからでしょうか。
彼女が感じた、音楽のエネルギーをぜひ皆さんも感じてみて下さい。
 
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akiko/across the universeと合わせて聴くならコチラ↓

通称「赤盤」「青盤」と呼ばれている、ビートルズのベスト盤。
タイトル通り、赤盤が初期の楽曲を青盤には後期楽曲を収録。
年代別に分かれているだけに、彼らの音楽の移り変わりも分かる、
ビートルズを知るうえで持っていたいアルバムです。
 
ザ・ビートルズ 1962年~1966年(赤盤)

ザ・ビートルズ 1967年~1970年(青盤)


桑江成美

 

NAKAI


 
えりあしをすっきりカットしたショートスタイル。
女性らしさが失われないのは、ラインと毛先に丸みがあるから。
 

 
セニング(すきバサミ)を使わない繊細なテクニックが生み出す絶妙なライン。
 
「トップをふんわりさせるのが好き。」
 
というめぐみさん。
トップに動きが出やすいようカットし、
ポイントにパーマをかけて更にエアリー感をプラス。
 

 
「パーマがかかっていると簡単にボリュームが出せるから、
頭の形も綺麗に見えるので気に入っています。」
 
後頭部がいわゆる「絶壁」の人にもおすすめのスタイル。
 

 
「朝のスタイリングもらくちん。
乾かしてワックスを揉みこむだけ。」
 
美容室ではあんなに素敵だったのに、
自分ではそのスタイルを再現できない・・・
という方はきっと多い。
スタイリングのしやすさを重視しているAUBE(オーブ)でカットすれば、
「美容室の鏡に写った自分」を自宅でも再現できる。
 

「ごわごわ感が気になる」という彼女、縮毛矯正でさらさらストレートに。
 

 
東京、福岡、沖縄と各地で経験を積んだ宮里尚也さん、
今年11月、ついに念願の自身の店をオープンさせた。
開店して日が浅く、特に広告も出していないにも関わらず、
すでに紹介で来る客もいるほどの評判だ。
 

 

 

 

 
髪に本当に良いものであれば、
サロン業界の最新技術も積極的にとり入れる尚也さん。
 
スチーム機の最新モデル「プレゴ」も、沖縄で最初に導入した。
 
水蒸気をさらに加熱・加圧することによって、
湯気の分子の約10万分の1、0.3nm(ナノメートル)という超微粒子のスチームを実現。
毛髪内部に入り込んでキューティクルを開かせるため、
髪にダメージを与えることなく、トリートメントやカラーなどの薬剤を芯まで浸透させることができる。
 
「パーマやカラーに使う薬剤量も少なくて済むし、かかる時間も短縮できる。
その分、髪に与えるダメージも軽減できるんです。」
 
と、尚也さん。
 
「この子はうちの3人目の従業員。
それくらい良い仕事をしてくれます。」
 
と、妻のめぐみさん。
 

縮毛矯正の前にスチームをあてることで、薬剤の浸透をサポートする。 
 

薬剤の浸透を待つ時間も短縮。おしゃべりを楽しんでいる間に終わってしまう。
 

 
めぐみさんのヘッドスパも好評で、
ヘッドスパのみお願いに来る人も少なくない。
ホホバオイルを使って丹念にマッサージ、頭皮の柔軟性を高める。
 
「ホホバオイルは万能オイル。
脂質性の高い頭皮はその脂質を適度に落とし、
乾燥性の頭皮には潤いを与え、頭皮の状態を整えてくれるんです。」
 

リラクゼーション効果も高く、すっかり眠り込んでしまったよう。 
 
洗浄には「炭酸マイクロバブル」の水を使用。
 
「パーマやカラーでアルカリ性に傾いた髪を、髪本来の弱酸性に戻します。
薬剤による髪の負担を取り除けますし、
キューティクルが引き締まるので髪に艶が出ます。
毛細血管が活性化されるのでハリやコシも出ますし、
私の手荒れもすっかり良くなりました(笑)。
毛穴の皮脂汚れを細分化して洗い流すので、
ビフォーとアフターの頭皮映像を見比べると、皆さん驚かれますよ。」
 
ひとりひとりを大事に、しっかり時間をかけたいというめぐみさん。  
AUBEにはせかせかと慌ただしい雰囲気とは無縁の、
穏やかな時間が流れている。
 

 
尚也さんは、客の「なりたい自分」像を尊重する。
 
「具体的な髪型のイメージを明確にもっている人であれば、
髪質やクセ、頭の形などを考慮した上でアドバイスしつつ、
そのイメージに近づけるようカットします。」
 
だから、得意なスタイルは特に決まっていない。
 
モードも、フェミニンも、カジュアルも、コンサバも?
 
「はい、大丈夫です。」
 

 
目指すイメージが特にない場合は、
 
「『おまかせで』とおっしゃる方にも必ず要望はあるんですよ。
それをできるだけ引き出すようにします。」
 
見ていると、尚也さんは自然と会話を膨らませるのがとても上手だ。
決してべらべらと多くを語るタイプではない。
しゃべり過ぎず、適度に話をふり、会話の中から客の真意を探る。
 
ふたりの間には親密な空気が流れていて、
切られているほうはとてもリラックスしているのがわかる。
 

 
尚也さんはセニング(すきバサミ)を使わない。
 
「セニングを使うと、すき過ぎてしまうことがあるんです。
そうなるとパサパサ感も出るし毛先もはねやすくなる。
つまり、スタイリングも難しくなるんです。」
 
セニングを使えば一気に済んでしまう「すく」という作業を、
ふつうのはさみ一本で丁寧に仕上げる。
はさみだけで髪の毛一本一本に角度をつけることで、
より丸みのあるフォルムにしたり、毛に自然な流れをつけることもできる。
 
「妻である私が言うのもなんですが、
カットは本当に上手だと思います。」
 
と、自身も美容師であるめぐみさんも太鼓判を押す。
 

 
驚くことに、AUBEではブラシを使った美容室独特のブローをしないことが多い。
 
「お客様が自宅でできないことは、できるだけやらないようにしています。
丁寧にブローしないとキマらないスタイルは、
おうちではなかなか再現できませんから。
そうせずともキマる髪型に仕上げます。
もちろん、丁寧なブローが毎日の習慣になっている方には、
ブローありきのスタイルも提案できます。」
 
忙しい朝、ブラシをつかって丹念にブローをする女性がどれくらいいるだろう。
ぱっと乾かし、さっとスタイリング剤をつけるだけで完璧に仕上がる髪型になれば言うことはない。
尚也さんの言葉が嘘でないことは、
めぐみさんの言葉とヘアスタイルからも証明されている。
 

 
「こんなにサラサラになるなんて!
縮毛矯正って、髪に良くないってイメージだったのに。
しかも、パーマや縮毛矯正はカラーリングとは別の日にしないと髪が傷むって言われちゃうのに、
一緒にやっても大丈夫なんて嬉しい。」
 
スチームが髪へのダメージを軽減するため、
同日に施術してもサラサラに仕上がる。
休みがなかなか取れない、忙しい女性にはありがたい。
 

 
触ってみると、髪にしっとりとした重みがある。
パサパサの傷んだ髪にはない、健康的な重み。
髪の内部まで潤っている証拠だ。
 

 
尚也さんは職業柄、道を歩いていても人の髪型が気になるという。
 
「あー、もっとこうしたらいいのになーとか、
うちに来てくれたら更に素敵になるのにな~って。」
 
修業を積んだ場所、東京や福岡とつい比べてしまう。
 
「沖縄の女性を素敵にしたいって思うんです。
髪をただ伸ばして、ゴムでひとつにまとめている人が多い気がして。」
 
 
尚也さんは、「変わりたい」と思う女性をそっと後押ししてくれる。
「とりあえず」とか「いつもこんな感じだから」となかなかヘアスタイルで冒険できない人にも、
さりげなく新しいスタイルを提案してくれる。
 
歳を重ねると髪質も変化する。
それまで気にならなかったところが気になり始める。
艶がない、
コシがない、
べた付く、
ボリュームが少ない・・・
 
スタイルだけでなく、髪の毛そのものにもアプローチしてくれる、
長くお付き合いしたい美容室だ。 
 

写真・文 中井 雅代

 

AUBE(オーブ)
豊見城市豊崎1-444
(TOMITONと戸田書店の間の道を直進、2つ目の交差点の白い建物)
098-987-1895
open 10:00~20:00 土日祝 9:30~19:00
close 火
カット 3780円(学割、その他割引あり)
パーマ 8400円~(カット込み)
カラーリング 3780円~
小学生未満 1050円(シャンプー無し)
前髪カット 525円
 
駐車場 有り
 

NAKAI


 
12月1日(木)~11日(日)
10:00~19:00 会期中無休/入場無料
会 場 : @ 陶・よかりよ 那覇市壺屋1-4-4
電話 098-867-6576
http://www1.ocn.ne.jp/~yokariyo
 

 
アルファベットの AKAMINE と、漢字の赤嶺は 彼の2つの異なる取り組みを交互に往来する制作方式から、双方に取り組む時に より柔軟な感覚で土に向かえる事を目指している様です。
期間中、陶・よかりよでは赤嶺 学の二つの顔をお楽しみ頂けます。
なお、同日程にて御近所の那覇市立壺屋焼物博物館では、「アカミネサイクリング」と題したオブジェ展を開催。
2会場を巡ると、合わせて3つ、赤嶺の顔を御覧になれます。
 

NAKAI


 
12月1日~12月11日
開催地 那覇市立壺屋焼物博物館3階 企画展示室
那覇市壺屋1-9-32
開催時間 10:00~18:00
月曜休館 ※入館は17時半まで
料金 無料
駐車場: 有り
 
昨年、東京・八重洲 T – BOX さんにて初開催の自転車をモチーフにした展覧会は
同年・秋、沖縄市グローバルギャラリーで県内御目見えを果たし、
2012年には新潟、東京、愛媛、と(その都度、新作の)ツアーで巡り、那覇へ戻って参りました。
この度も、また新作を加えてのお披露目です。
 
問い合せ先 那覇市立壺屋焼物博物館 (098-862-3761)
URL http://www.edu.city.naha.okinawa.jp/tsuboya
 

NAKAI


 
評判悪いね(笑)
 
私は、泣きました。
若干最後のほうで無理やり泣かせようとしちゃったかな?と思いましたが、まんまと私は泣きました。
 
ちょっと「おくりびと」っぽいんだけど、なんとなく「告白」みたいな感じもあり。
 
私はこの映画の質感は好きです。
何せ、岡田将生 がやっぱり美しい。
 

 
このひとなんでこんなに綺麗なんでしょ。
そして、演技もどんどん上手くなる。
 
榮倉奈々の演技も割と批判されてますが、私はこの自然な感じが結構いいと思いました。
 

 

 
そして 原田泰造。大好き!!!
 

 
いいよね、泰造(笑)。
このあたりの関係性が「おくりびと」っぽいんだけど。
実際にこういう仕事はあるわけで、この映画の中ではクーパーズという会社でしたが、実際はキーパーズという会社が実在しており、協賛にもなってました。
私自身は絶対にできない仕事ですが、実際に働いている方たちはどのような想いで働いているのかな?
 
私の周りには高校生がいないのでよくわからないのですが、今、高校ってこんな感じなのかな?
 
「告白」の時も思ったけど、怖いよね~。
 

 
ネットいじめとか、無関心とか。
 
この映画の登山のシーンがあるんだけど、あんな危険なところを学生二人で、引率もなしで先生が行かせるなんて考えられないんですけど。
原作読んでないから、実際どんな感じなのかな?
 
心の傷や何か、重りを背負って生きていくって本当にしんどいんだよね。
 
みんな何かを背負っている。それが人の命だったりすると、なんだか、訳が分からなくなる瞬間が必ずある。
 
同じように苦悩して、それでも生きているという人と、少しでも共有できることができるというのはかなりの少ない確率だと思う。
 
それを運命というのだろうか?
 
生かされている、生きていく、最近の邦画のテーマに非常に登場します。
 
人と自分を比べることはできない、比べてもいけない。
 
あの時の命が繋がって、今の自分がいるのだと、感じながら生きたりしている若者がどれだけいるのかな?
 
私が若いころは何にも考えてなかった。
母の死に直面するまでは、生も死も全然、現実の出来事に感じることはできなかった。
 
「命を大事に」だとか、「生きることの重さ」だとか、人に言われてもわからないよね。
別に意識しながら生きることが正しいことだとは言えないし。
 
自分で感じるものだから。映画を観て、何か感じることがあればいいと思う。
この映画がそういうきっかけになる人もいるだろうし、いないだろうし。
 
 
GReeeeNの主題歌、『恋文〜ラブレター〜』も、「元気ですか~?」というフレーズもなんとなく、作りこまれた感はあるけれども、それはそれでいいのではないか?と思いました。
 
一人じゃない、と本当に感じることができれば、人は生きていけるのだと思います。
 
エンディングは、半分納得いって、半分納得いかないような(笑)
 
いろいろ考えてみることも時には必要だと思います。
岡田将生 演じる永島杏平の成長ぶりには、なんだか心が暖かくなりました。

  

KEE



 

 
<キャスト>
永島杏平(遺品整理業者「クーパーズ」アルバイト) – 岡田将生
久保田ゆき(遺品整理業者「クーパーズ」アルバイト) – 榮倉奈々
松井新太郎(杏平の高校時代の同級生) – 松坂桃李
山木信夫(杏平の高校時代の同級生) – 染谷将太
萩原先生(杏平の高校時代の山岳部顧問) – 津田寛治
佐相(遺品整理業者「クーパーズ」社員) – 原田泰造(ネプチューン)
古田(遺品整理業者「クーパーズ」社長) – 鶴見辰吾
永島信介(杏平の父親) – 吹越満
逸美(杏平の母親) – 洞口依子
大沢稔(遺族) – 堀部圭亮
井上正志(遺族)- 柄本明
岡島あかね(遺族)- 檀れい(友情出演)
美智子(遺族) – 宮崎美子
 
<沖縄での上映劇場>
シネマQ
098-951-0011
那覇市おもろまち4-4-9 那覇メインプレイス2F
HP:http://www.startheaters.jp/cinemasq
 

NAKAI


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「『首里、海が見える』で物件を検索して、
一番最初に出て来たのがこの物件だったの。」
 
と、家主のNさん。
首里に住む事は決めていた。
あとは眺望。
検索してヒットした物件を見た瞬間、
そこで暮らしている自分の姿がありありとイメージできたという。
 

 

 

 
しかし、不動産屋に問い合わせていざ物件を見に行ってみると、
そこは不動産屋のホームページで見た部屋とは違っていた。
実は、該当物件の階違いの部屋に案内されていたのだ。
 
「そこは畳部屋もあったりして、まったく雰囲気が違ったの。
キッチンもオール電化になっちゃってて。
私は火がつくコンロでしか料理はしないし、
『私が見たのはここじゃないんですけど』
って言ったら、
『ああ、じゃあ下の階ですね』
って。」
 
しかし、当時はとある理由で貸し出しはしていなかった。
不動産屋が間に入り、オーナーと交渉、
結局、希望の部屋を借りることができた。
 
「ネットで見た瞬間から、そこで暮らす自分をリアルにイメージできていて、
現実がそのイメージに追いついたっていう感じでした。」
 

 

玄関を入ると、目の前に広がるLDKの広さに驚く。
 

首里の町が一望できるその眺めは圧巻。遠くには海も見える。
 

 

「子供が描いた絵みたいって言われるけど、うちにある絵の中で一番高価なの(笑)。」
 

絨毯はご両親から譲り受けたもの。「中国のものだったかな。」
 

 
世界一周旅行に出たことがあるNさん。
各地で買い求めたインテリアや楽器類がさりげなく置かれ、
また、好きで購入した絵もバランスよく壁に飾られている。
 
「本物からもらえるパワーってあるんですよ。
絵は特にそう。
そこに一枚あるだけで、まわりの空気までぱ〜っと変わるのがわかるんです。
疲れた時は眺めているだけで元気ももらえるし。」
 

 

 

 

 
インテリアとか雑貨がお好きなんですね、と訊くと
 
「好き? ・・・どうだろう、考えたことないなぁ〜。
でも、気づいたらこうして増えているってことは、好きなのかもしれませんね。
でも、そんなに高価なものを集めているわけじゃないんですよ。
私、古道具が好きでね、安くで良い道具を売っている良いサイトがあってよく見てるんです。
ほら、ソファの前のテーブルもそうだし、本棚も。キッチンにあるテーブルもそう。
・・・やっぱり私好きなのかも、インテリア(笑)。」
 
本人に自覚がなくとも、
自然と部屋に集まって来るのは良いモノばかり。
その由来を一つ一つ聞くのも楽しい。
 
「このカップとソーサーは北欧製。
今は復刻版が出回っているけれど、これは発売当時の珍しいもので・・・」
 
どんなに貴重な品でも、
飾って楽しむのではなく、日常使いしているところも素敵。
そして、そんな選び抜かれた品々は、古道具に不思議とマッチする。
 
首里の町と那覇の海を眺めながら、淹れたてのコーヒーを飲むひととき。
ここにはいつも、豊かな時間が流れている。
 

写真・文 中井 雅代

 

NAKAI


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おもろまちで1日限りの出張文楽デモンストレーションを行います。
いつも賑やかなメインプレイスが、ほんのひと時、上方の情緒溢れる文楽の世界に様変わり! 
休日のお買い物がてら、サンエー那覇メインプレイスにぜひお立ち寄りください!
 
11月23日(水・祝日)午後4時~5時   
サンエー那覇メインプレイス 1階 中央コート
  
内容 
・大夫・三味線の実演
・人形の実演及び体験
(2月文楽公演チケットの先行販売もございます)

問い合わせ:国立劇場おきなわチケットカウンター:098-871-3350
 

NAKAI

 

 
特徴的なフリンジとリボンでそれとわかるミネトンカのモカシン。
高いデザイン性だけでなく、ラバーソールが実現する履き心地の良さ、ハンドメイドならではの丈夫さから、店内で試着している人の姿が途切れることがないほどの人気。

 

 

 

新作でも古着テイストが味わえる、ハリウッドランチマーケットのアイテム。

 

「着た時の感じも最高に良いんです。
古着のデザインを元に作ってはいるけれど、昔の型で作るとダボっとしてしまうので細めにアレンジしたり、生地も良いものを使ったりと、細部までこだわって作られています。

 

例えばネルシャツって定番アイテムですけど、ハリウッドランチマーケットのネルシャツは、他のものとはどこかが違う。着る人だけでなく、見る人にもその違いはわかります」

 

定番ものだけれど、スペシャル。そんな服がここには揃っている。

 

 

 

 

 

オープンして4年目になる。オーナーの内間さんは、以前「アメリカ屋」で働いていた。

 

「その時に『物の良さ』について学びしました。いつかは自分の店を、と思っていたので、
アメリカ屋で培った価値観で商品を選んでいます」

 

本当に良いものを沖縄の人に知って欲しい、そして選んで欲しい。

 

 

 

 

 

 

ブランドセレクトの基準は「歴史があること」。

 

「ハリウッドランチマーケットは日本のブランド。そして、日本で最初に古着屋を営んだ会社でもあります。また、古着風のアイテムだけでなく、藍染めなど日本の伝統技術を生かしたもの作りにも定評がありますし、服に対する熱い想いが感じられる素晴らしいブランドです」

 

歴史があるということは、長い間人々に指示され続けているということだ。

 

「でも、ブランドのみにこだわっているわけではありません。古着も少し置いていますし、アクセサリーや小物、最近では本も扱っています。」

 

内間さんが店を開いた本来の理由は、歴史あるブランドを知って欲しいから、ということ以外にある。

 

「お客様と店員という関係性を大切にしたかったから。最近では何でもネットで買う方が増えていますよね。そうすると、店頭で店員に服のことを尋ねてそれに答えるというようなやり取りがなくなっていく。それは寂しいな、と。だから、実際に商品を買わなくても、お店に来て頂いてやりとりできるだけでも嬉しいんです。

 

様々な選択肢があるなかで、わざわざ店に足を運んでくれるという行為はすごくありがたい。だから、来てくださった方を少しでも楽しませる店作りがしたくて、内装も外装もほぼすべて自分で手がけました。」

 

 

 

 

 

「洋服に関しては国内外問わず素晴らしいブランドが沢山ありますから、
沖縄のお客様にもっと紹介していきたい。実は、県内のブランドや紅型のような伝統技術にも興味があるんです。まだまだこれからですが、いつかオリジナルでジャケットやデニムのパンツを作れたら嬉しい、それが夢ですね。」

 

内間さんが一から造りあげた店には、ひっきりなしに常連さんが顔を見せる。男性客、20代のカップル、30代の子連れファミリー・・・年齢層も性別もバラバラ。しかし、その誰もが店に入って最初に内間さんの姿を探し求める。

 

「お〜、久しぶり〜。」
「元気? この間はありがとね〜。」

 

内間さんが求めていた対話がそこに生まれる。

 

お客さんの年齢層がバラバラなのは、世代を超えて愛される「良いモノ」が置いてあるしるし。そして、絶えずお客さんが訪れるのは、対話を大切にしたいと思っているのが内間さんだけではないという証でもある。

 

 

 

HONOR’S STORE 
宜野湾市新城2-44-16
098-988-6290
open 12:00〜21:00
ブログ:http://honor200804.tumblr.com/

 


 

NAKAI


 
11月27日(日)16:00~18:00
浮島ガーデン お庭にて
2000円(1ドリンク付き)
絶賛ご予約承り中 TEL:098-943-2100
HP:http://ukishima-garden.com
ブログ:http://ukishima.ti-da.net
 

 

 

 
熱海生まれ浦安育ちの杉山拓による音楽プロジェクト。
風博士という名前は、坂口安吾のデビュー作から。
HP:http://www.kazehakase.info/index.html
 
2002年ごろ、バンドとして京都で活動を開始する。
2006年、くるり岸田繁プロデュース『みやこ音楽V.A.』に「シャボン玉飛ばない」で参加、好評を博す。
2008年3月から3年間、定住所を持たずギター一本で全国を回るツアーを敢行(風博士の風まかせツアー)、
2011年3月、自身の入籍と共に旅を終えた。
その後、3ヶ月半の長野での借りぐらしを経て、
2011年7月末より、5枚目となる新作『home』を発表、
今度も定住所を持たずに、車をマイホームに見立てて全国を回るツアーを妻と二人で続行中(風博士のマイホームツアー2011)。
マイホームツアーは、住所が決まるまで続く予定。
 
トラディショナルジャパニーズポップスに基づいたメロディセンスと、
ブラジル音楽に影響を受け独自の進化を遂げた弾き語りスタイルは、
「軽快さと熱さ、都会的で土着的、叙情とクール、センスあふれるメロディとギターのバッキング」と評された。

 

 

浮島ガーデン
那覇市松尾2-12-3
098-943-2100
open:14:00~24:00
close:火
HP:http://ukishima-garden.com
ブログ:http://ukishima.ti-da.net
 

NAKAI

 
ヤンソン・著  講談社文庫  ¥390/OMAR BOOKS
 
― 銀のおぼんの使い方 ―
  
本格的な冬を前に、ひと足早くその気分を味わおうと手に取ったのが、
ムーミントロールを主人公にしたヤンソン作・『ムーミン谷の冬』。
ムーミンといえば、あまりに有名なキャラクターゆえ「ムーミン」は知っていても、
ちゃんとお話を読んだことのある人は意外と少ないんじゃないだろうか。
私もつい最近までそんな一人だったのですが。
 
「たのしいムーミン一家」を始めとしたシリーズの5作目にあたるこの本は、
真っ白な雪に覆われた冬のムーミン谷で家族全員が冬眠する中、
一人だけ目覚めてしまったムーミントロールが
初めて知る冬の世界でいろんな冒険をする、というストーリー。 
 
確か以前にも読んだはずの本作。
読み返してみてこんなに深い内容だったんだ!と驚きがあった。
この物語が生まれてから30年以上経つのに、
お店にムーミン関連本を置くとすぐに出てしまうほどの根強い人気なのもうなづける。
 
周りの誰もが眠っていて目を覚ましているのが自分一人だけだったら?
もうその設定がわくわくする。
いつものムーミン谷と違いほの暗い世界を、
帽子をかぶったおしゃまさんや小さくて生意気なミイと
降り積もった雪をかき分け上がら歩きまわり始めたムーミントロールは、
初めて知る冬に少しずつ魅力を感じていく。
このおしゃまさんが言うセリフがいちいちまたいいのです。
 
「ものごとってものは、みんな、とてもあいまいなものよ。
まさにそのことが、わたしを安心させるんだけれども」
 

 
「あんたたちはいったい。あんまりいろんなものをもちすぎてるのよ。
思い出の中のものや、ゆめで見るものまでさ」
 
など。
 
他にも示唆に富んだ詩的な言葉がたっぷり詰まっている。
 
またこの本、「人間関係」について書かれた本だとも読める。
さまざな人がいること。
そしてみんないいところと悪いところがあるということ。
ムーミントロールを通してヤンソンさんが伝えたかったことのひとつだろう。
 
そしてもう一つ。
ムーミンママが目覚めて、大切にしていた「銀のおぼん」が寝ている間に雪を滑るそりに使われたのを知って言うセリフ。
 
「世の中って、ほんとにおもしろいものね。
銀のおぼんのつかいかたは、一つきりだと、一生みんなが思ってきたんだわ。
それなのに、ぜんぜんべつの、ずっといい使い方があったのね。」
 
大人になった今、この本を読むとより心に沁みる。
さし絵もふんだんに入ってページをめくるのも楽しいこの本。
のほほんとしただけのお話ではない、
現実世界で忙しくしている大人にぜひ読んでほしい一冊です。

OMAR BOOKS 川端明美




OMAR BOOKS(オマーブックス)
北中城村島袋309 1F tel.098-933-2585
open:14:00~20:00/close:月
駐車場有り
blog:http://omar.exblog.jp