NAKAI


 
「この麺がすっごい好み!
つるつるっとしてて、すーって入っていく感じ。
沖縄そば、基本的には好きなんだけど、
お店によってはちょっと食べづらいなーっていう麺もあって。
でもここの麺は私的には100点!」
 

 
「この看板がすごく目立つよね。
ずっと気になってて、美味しいっていう噂も聞いてたんだけど、
実は、来たのは今日が初めて。
うちから徒歩圏内だよ〜、
こんなに美味しいんだったらもっと前から行っておけば良かった!」
 

 
取り分け用のお皿をお願いすると、
スープとかまぼこ、ネギ入りという親切さ!
 
「おそばの種類も色々あるから、
友達と別々の頼んで味見するときも良いし、
子供に分けてあげるときも助かるね。」
 

 
「店内もこんなに広いなんて思わなかった〜。
外から見てたらもっとこぢんまりした感じだと思ってたから。
しかも平日の12時前にこんなにいっぱい!
やっぱり美味しいところってみんなよく知ってるんだね。」 
 

 
「ここはリピート確実だな。
絶対旦那さんも連れてきてあげよう〜。
本土から友達来たときもお勧めしよう!
北部とかまで行かなくても美味しいおそばが食べられるんだね、嬉しい☆」
 
けんぱーのすばやー
那覇市おもろまち4-9-11
098-869-9281
open 11:00~19:00
close 正月のみ
 


 
「見て〜!
新都心にヤギがこんなに沢山いるって知ってた?!」
 
「那覇市役所の銘苅庁舎敷地内にいるの。
この辺の雑草を食べてもらうために放してあるっていう話も聞いたことがあるけど、
本当のところはどうなんだろうね?」
 
 

おじさんが舌を鳴らしてやぎを呼び、
品定めするような視線を送りながら、
 
「あい、このヒージャー美味しそうだね〜〜」
 
とつぶやいているのが聞こえたりもする・・・。
 
「・・・沖縄的だね(笑)。」
 

 
「金網をちょっとゆらしてカチャカチャって音させると、
えさがもらえると思って近づいて来ることもあるんだよ〜。」
 

 
庁舎の隣には那覇市消防本部があり、
訓練風景が見られることも。
 
「ヤギともふれあえるし消防車も見られるし、
甥っ子が遊びにきたら連れて来てあげよう。
子供は絶対喜ぶよね。
私も動物大好きだからすごく癒される。
新都心で半分野生のヤギとふれあえるなんて
なかなか想像つかないよね。」
 
新都心銘苅庁舎
那覇市銘苅2丁目3番1号
 

 

 
「ヤギを見たら、庁舎の近くにあるこのコースを歩くのも気持ちいいよ。」
 
銘苅庁舎の裏手には、330基以上の墓によって構成される「銘苅古墓群」がある。
 

 
中でも最も大きいのが「伊是名殿内(いぜなどぅんち)の墓」。 
南北約30m、東西約22mと
沖縄県内でも最大規模の亀甲墓だ。
 

 
「あれ?
前来たときはこんなに草は生えてなかったんだけどなぁ。
亀甲墓っていつ見てもすごいよね。
本土では考えられない大きさ。
伊是名家って琉球王朝時代に伊是名と伊平屋の総地頭をつとめたんだって。
それでこのお墓の立派さなんだね。」
 
墓を出てさらに上へとのぼる。
 

 
「春はね、この道沿いに沖縄のピンクの桜が咲いてすごく綺麗なの。
お弁当もって来たくなるよ〜。」
 

 
小高い丘を登ると、この景色。
安謝方面まで見渡せる。
 
「新都心ってさ、こうして見ると緑が結構たくさんあるんだよね。」
 

 
「自宅の前は道路だし、
普段生活していると緑を目にすることがあんまりないから、
こうして癒されに来るんだ〜。」
 
伊是名殿内の墓と裏の丘
銘苅庁舎裏手 
 

 
「『Tacos-ya』は北谷店と国際通り店がよく知られてると思うけど、
新都心にもあるんだよ〜。
皮がパリッとしてて大好き!」 
 

 
「具沢山なのも嬉しいよね。
そしてチーズが濃厚!
辛いのが好きなひとにはソースも追加してくれて言うことない。
 
ここのタコライスも美味しいし、
サイドメニューのオニオンリングも大好き!
そのすべてが味わえる『タコスヤプレート』がお勧めだよ〜。」
 


 
「美味しいお店だから満席に近いこともあるんだけど、
あんまり待たずに食べられるのも良い。
回転が速いっていうか。
並んでたらテイクアウトにしちゃっても良いしね。」
 

Tacos-ya
那覇市おもろまち4-12-13
098-867-2644
open 11:00~22:45
無休
 

 
「泊近くの黄金森(くがにむい)公園の向かいにある、歩道橋へ向かうこの道も好き。
この歩道橋、『なんの為にあるんだろう?』ってちょっと思うけどね(笑)。
だって、歩いてる人あんまりいないよね。
でも私は好きで結構渡ってるよ。」
 

 
沖縄県立博物館・美術館前を通る、
新都心のメインストリートとも言うべき道路を一望できる。
 
「この道路っていつも結構混雑してるでしょ?
そういう車の流れを見るのもなんか楽しい。
ずっと見てても飽きないんだよね。」
 
向こうまで降りると新都心公園につながっている。
 
「新都心公園にはウォーキングしに行ったり、
あ、あと美味しいおそば屋さんがあるんだよね、公園内に。
そこに旦那さんと行くこともあるよ。」
 

 
来た道を戻る。
 
「ほら、ここから道が長ーく向こうまで伸びてるでしょ?
この感じが好きなの。
広々としていて、開放感があって。」
 

 
歩道橋横にある趣のある建物は「那覇第2地方合同庁舎1号館」。
国土交通省による「営繕(建築物の営造と修繕)技術コンクール」において、
平成19年には優秀賞も受賞している。
 
「建物自体は古いのに、
古くさい感じがしないよね。
緑が植えられてるからかな〜?」
 

 
「この可愛い街灯もお気に入り☆
沖縄の花笠を模してるんだよね。
夜になってあかりがついた時もきれいなんだよ〜。」
 
おもろまちの歩道橋
那覇市おもろまち2丁目7 黄金森公園向かい
 

 
「ここはね、私みたいに新都心に住んでる友達から教えてもらったの。
コーヒー専門店でコーヒーが美味しいのはもちろんなんだけど、
コーヒーが飲めない人も大丈夫。
紅茶も美味しいんだよ。」
 

 
自家焙煎のコーヒーはもちろんハンドドリップで淹れてくれる。
ヨーロッパでは第一級コーヒーとして名高い「ケニアAA」。
上品な艶をたたえたそのコーヒーを一口飲むと
ふくよかな香りが一瞬で口の中に広がる。
驚くほどコクがありながら、のどごしはすっきり。
 

 
「これ、お客様から頂いたお土産のお菓子とチョコレート。
美味しいのでよかったらどうぞ。」
 
スタッフの温かな心遣いも嬉しい。
 

 
JCQA(全日本コーヒー検定)認定コーヒーインストラクターでもあるオーナーのTAKAKOさん。
 
「豆にしっかりこだわった、
本格志向のコーヒー専門店というのが沖縄には殆どなかったので、
本当においしいコーヒーを沖縄の方にも味わって頂きたくて始めました。」
 
また自身が習得した技術を惜しむことなく、
カルチャースクールで教えたり、
カフェ内で講座を開いたりもしている。
 


 
エチオピア、キューバ、グアテマラ、ボリビア、コロンビア・・・
世界各地からとりよせた選りすぐりの豆が並んでいる。
 
「匂いをかいでみてください、
違いがすぐにわかりますから。」
 
と言われてかがせて頂くと、
 
「わ〜!すごい、濃厚!
コーヒーっていうと苦いイメージだけど、
なんだか甘い香りもする。
コーヒーの概念が変わりますね。」 
 

 
目の前は公園という住宅街の一角にひっそりとたたずむカフェ。
都会の喧噪から逃れ、自分と向き合うのも良し、
友達や恋人と静かに語り合うも良し。
 
コーヒー豆の購入も可能だ。
 
Cafe de cantate(カフェ・ド・カンタータ)
沖縄県那覇市天久2-4-1
098-867-6388
10:00-22:00
定休日 月曜日
 

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紹介した全てのスポットすべてを徒歩でまわることもできる。
新都心は規模のコンパクトさも魅力。
 
車で乗り付けてショッピングを楽しむことが多い場所だけれど、
モノレールおもろまち駅で下車し、
一日散策してみるのも楽しい。
 
住宅街にあるカフェやパン屋といったおしゃれスポットだけでなく、
亀甲墓やヒージャ(ヤギ)にも出逢え、沖縄そばまで楽しめる。
 
那覇市の中でも都市化の進んだ場所でありながら、
実は沖縄の魅力が凝縮されたスポットでもあるのだ。
 

写真・文 中井 雅代

 

NAKAI

 
1月6日(金)
14時~
@那覇市消防本部(那覇市銘苅2丁目3番8号)
*一般駐車場はございません(公共交通機関をご利用ください)
 
お問合せ:消防本部総務課 098-867-0119 (担当 宮城)
*雨天時等での中止は当日の早朝に決定します
HP http://www.city.naha.okinawa.jp/fire
 
出初式内容
①職員・団員・女性防火クラブ員による特別点検
②市長訓辞
③優良職員・団員表彰
④特殊消防車両紹介、消火・救助隊による展示訓練 etc・・・
 

 
消防出初式の由来
万治2年(1659年)1月4日、4代将軍徳川家綱は、
老中をはじめ主な家臣を上野東照宮に集めて、
定火消(武家によって組織された火消)の顔見儀式を行いました。
これが、出初式の始まりといわれています。
出初式は、江戸幕府の崩壊とともに廃止されました。
 
明治8年(1875年)1月4日、「消防の父」といわれた川路利良警視総監は、
警視庁練兵場において消防組による出初式を復活させました。
 
那覇市においては、明治20年(1887年)に石門通り有志たちが
私設の石門通り消防団を結成し、
翌21年1月に出初式を挙行したと伝えられています。
 
本市における戦後第1回の出初式は、
昭和25年(1950年)1月6日に行われました。
その後毎年続けられ、平成24年に第63回目を迎えます。
 
昭和25年、本市の消防力は、常備消防団員6人、水槽付きポンプ車2台でした。
平成23年12月現在、1本部・5課・2消防署・6出張所・1消防団を配置し
消防職員273人、消防団員数87人となっています。
消防車両は、水槽付きポンプ車15台・軽ポンプ車2台・梯子車2台・化学車2台・救助工作車3台・大型 タンク車2台・高発泡車1台・照明車1台・指揮車3台・水難救助車1台・後方支援車1台・高規格救急車 8台(非常用3台含む)、消防活動二輪車2台、その他の車両等36台の合計79台を配置して
約31万余市民の生命、財産を火災やその他の災害から守るため日夜活躍しています。
 

NAKAI


 
これは良かった。
 
何がいいって、メリルが、ジュリア・チャイルドにそっくりなんですけど!!!
 
私は「フレンチ・シェフ」っていうTV番組を昔見てたことがあって、それに、ジュリア・チャイルドが出てたんですよね。
 

 
びっくりするような特徴のある英語を話すので、アメリカ人じゃないと思ってました。
 
あのしゃべり方が、まったくそっくり。「ボナペティ」とか、
 
「I’m Julia Child 」って番組で言うんだけど、その言い方が似てる。やばい。
 
私自身、食べることも、料理することも大好きなので、この映画はツボだったなあ。
 
この映画の中のジュリアをメリルが生き生きと演じています。
とっても、素敵。
 
ジュリアの夫をスタンリー・トゥッチ。
この夫がすばらしい。
愛情いっぱいで、しかも、外交官。
何があっても、ジュリアを暖かく受け止めてくれる。
ジュリアも、夫ポールの心の支え。
子供のいない二人は、ヴァレンタインデーをとても楽しく過ごす。
こういう夫婦いいなあ。
スタンリー・トゥッチがめっちゃかっこよく見えます。
 

 

 
この二人は、40過ぎて出会って結婚、そんなこともあるのね~。
希望を捨てないようにしよう。

普通の主婦だったジュリアが名門、「コルドン・ブルー」に入って、大奮闘。
たまねぎを刻むこともできない彼女が、負けん気を発揮して、誰にも負けない生徒になるところがかわいい。
 

 
陽気で、優しいジュリアは本当に魅力的。
 
この映画は、そのジュリアを崇拝する、50年後の、
ジュリーという働く主婦の生活とうまく対比させながら描かれている。

ジュリーを演じるのは、いま、大活躍のエイミー・ アダムス。

彼女は、ジュリアに比べて多少情緒不安定なんだけど、
とっても素敵な旦那、エリックとNYで二人暮らし。
 

 

 
エリック役はクリス・メッシーナ。
このひと、「それでも恋するバルセロナ」ではさえないと思ったのに、この映画ではかっこいい!
素敵でした。
こんな素敵なひとがこの世に存在するのか、と思うほど、優しい夫です。
 
ジュリーはジュリアのレシピをもとに毎日料理をつくり、ブログに掲載していきます。
映画のなかでは写真を撮っている場面がなかったけど、
このブログには写真が掲載されているのかな?と変なことが気になりました。
料理って、写真がないと、なんか伝わらないよね。
 
最後のほうで、ブログの存在をしったジュリアが、
ジュリーの番組を「不快に思っている」というタレこみ?があったけど、本当なのかしら?
 
あんなに陽気で素敵なジュリアが、そんな心の狭いことを言うなんて。。。
 
最後まで、そこが気になった映画でした。
 
 
しかし、おいしいものを作って食べるってこんな幸せなことはないですね。
 
食べ歩きももちろん楽しい。
 
これで、愛情あふれるパートナーがいれば、最高だなあ。
 
是非、どうぞ。

 

KEE




 
<ストーリー>
アメリカの食卓にフランス料理の一大革命をもたらした、
料理研究家ジュリア・チャイルド
その豪快かつ爽快な人生を映画化した、感動のトゥルーストーリー!
 
身長185cm、かん高い声と陽気で大らかなキャラが大人気となった料理家ジュリア・チャイルド。好奇心旺盛で食べることが大好きな彼女は、パリで仏料理に出会い、524のレシピを載せた本を出版し、その後のアメリカの食文化に“大革命”を起こすことになる。その“大革命”は、50年後の現代のOLジュリーの人生をも大きく変える。キッチンから夢をかなえ、時代を超えて悩める女性たちに勇気を与え続けるジュリア・チャイルド実話の映画化!
 
<キャスト>
メリル・ストリープ
エイミー・アダムス
スタンリー・トゥッチ
クリス・メッシーナ
リンダ・エモンド
ヘレン・ケアリー
メアリー・リン・ライスカブ
ジェイン・リンチ
 

 

NAKAI


 
– – – 思考の末に浮かぶというより、蓄積されたものが溢れてくる感じ。
 
一番最初に作ったテキスタイルのタイトルは「 flower 」。
すごくシンプルな名前ですね。
ジャカードという、織りで柄を出していく技法を用いていくつかの花をちりばめました。
縦をコットン、横をプロミックスという牛乳のタンパク質で作られた糸で織ったんです。
横糸を7色くらいに分けて25m 織ったのですが、
25m というと本来はサンプル織りのような長さです。
最初の刺繍のタイトルは「 hoshi*hana 」。
星のようにも花のようにも見える柄を描こうと思ったんです。

昔のことはよく覚えてるんですけど、最近のことになるとかえってだんだん記憶が・・・(笑)。
 
デザインを考える順番としては、
ときどき同時発生的に「ぽんっ」と服の映像が浮かんでくることもありますが、
テキスタイルの頭とカッティングの頭とファブリックの頭がそれぞればらばらに動いていて、それを描きとめたり記憶したりということの方が多い。
頭の中ではばらばらに進んでいる気がします。
 
不思議なんですけど、図案については比較的自分の奥の方から出てくる感じがするんです。
思考が活発に働いて出てくるというよりは、
蓄積しているものが溢れたときにぽんっと出てくる感じ。
色んな考えやイメージがブレンドされてひとつの形になっていたりするので、
自分のアイディアのようではあるのだけど、
「あ、こんなことが出てきた」
と感じることもあるんです。不思議ですよね。
 
– – – ペースメーカーであることが自分の役割
 
最初はすべてひとりでやっていたのですが、今は共同作業。
今の自分の役割はペースメーカーであることだと思っています。
他の人が全力で走れるように。
ペースメーカーが速く走りすぎちゃったらみんなついてこれなくて「はあ、はあ・・・」ってなっちゃうし、
遅れちゃったらペースメーカーじゃないし。
みんながちょうどゴールしたときにベストタイムを出せるようなペースメーカーであることが、自分の役割だと思っています。
 
それはスタッフにとってだけではなく、工場さんなどにとっても。10数年やってきているので、「ここまでできそうだな」というポイントをさっと提案し、
「あ、それならできるよね」というのがすぐに感じられるように、お互いステップアップしていきたいと思っています。
 

 
– – – やめてしまう人が多いのは、そこに希望がないから。
 
四方の幸せを目指そうと思っているのは、
それこそが一番力が出る最善の状態だから、ということも関係しています。
一番力が出るのはみんながやりたいって思ってるときであって、
いやいやだと、プロセスは進んでも限界値がすごく低い。
やりたいなと思っているほうが、色んなアイディアが浮かんだり、それを目指してみたりという力が強い。
満足が得られないと、大体良い結末にはならないから。
やりたいという状態をつくることで、一番ものがうまくできると思ったんです。
こういう考え方はちょっと合理的に過ぎるかもしれないけれど(笑)。
 
ファッション業界のつくる現場が日本からどんどんなくなってるのは、
つくるひとが満足できてないからでしかないです、経済的にも精神的にも。
やりがいが感じられないからやめたり続けられなかったりするわけで、
やりがいがあってきちんと生活の糧になっていればやめる理由はないはず。
やめるってことはそこに何らかの原因があるということ。
もともと好きでやってる人がやめる理由として、大きいのはその二つかなって。
 
後継者がいないのも、その仕事を継ごうと思えないのはそこに希望がないからですよね。
 
– – – ×を+にシフトさせる。それがデザインの仕事。
 
服は人生の中でいつまでも追っていきたいものですけれど、
社会の中でなんとなく足りないなと思う部分をちょっと変えるのもデザインの仕事かなと思って。
 
たとえば宿泊施設。
簡易ではあるけれど心地良いホスピタリティを備えた空間がもっと日本にあったら、日本を旅する人も楽しいんじゃないかなって。
デザインの仕事をしているときにいつも頭に思い浮かべるシンプルなイメージは、
×印、つまりデメリットとかネガティブなことが、デザインという作業によって少し角度を変えると+印になる感じ。
ネガティブをポジティブにシフトするように動かすのがデザインの仕事だと思うんです。
洋服に限らず、宿泊施設でも車でもなんでもそう。
 
– – – アイディアは粒子、それがくっついてデザインになる。
 
デザインのアイディアが出てくるときは、
普段見ていることや思っていること同士が、時間軸もバラバラに自然と繋がり合う感じ。
頭の中に元素記号みたいな様々な要素があってそれらがくっつき合い、水になって出てきたりするので限界がないんです。
頭の中に入っているもの同士の組み合わせは無限なので。
 
だからアイディアが尽きるということは殆どなくて、
表現の仕方で迷ったり試行錯誤したりということはあります。
物理的に実際に形にする量は本当に限られていますが、
頭に入ってくる要素は時間の経過につれて増えていきますし、
それぞれがくっつきあうパターンも増えるので、
出せば出すほど自由になるというか。
 
今はアイディアについて悩むというよりも、
シーズンのテーマに最も適した表現はどれだろう?という選択に時間をかけています。
デザインというアイディアにおいては自由なんです。
それは沢山の魚が泳いでいる海に釣り糸をたれているような気分。
待ってはいるものの何が釣れるかはあんまりわかってなくて、「この辺に魚がいそうだぞ」みたいな。
それで実際釣りあげた魚を見て
「ああなるほど、あれとこれとがくっついて出てきたんだな」
「あのとき見たあの景色と、今考えているこういうことが形になってんだな」
という感じで。
 
小ちゃい粒子のようなアイディアがくっつきあってできるのがデザインですね。
 

 
– – – 何気ない景色の反対側をのぞく好奇心。
 
子供のころに特に何かの影響を受けたということはないと思います。
 
minä perhonen のデザインの中に電信柱の図案があるのですが、
電信柱のある風景というのは誰でも見たことのある景色ですよね。
そういう何気ない景色の反対側をのぞこうとする好奇心があるのかもしれません。
電信柱というものをデザインとして見る好奇心というか。
 
女性の服のデザインに電信柱なんてありえないと思ってしまうとアイディアではなくなってしまうんだけれど、電信柱というものが女性の服にデザインされていたら素敵だなーって思ったら、それはアイディアになると思うんです。
 
アイディアになりえないものはそもそもなくて、アイディアとして出発するかどうかって所かもしれないですね。
 
– – – 言葉にどんな感情を乗せるかが大事。 
 
共同作業の難しさというのはあると思います。
一つの材料をゼロからあがりまで一人でつくるという作業ではないので、
他の人たちの事情をくみながら、また無理してもらいながらやってもらうので、
常に言葉や絵で説明します。
コミュニケーションによって形をつくっていくのが、苦労といえば苦労かもしれません。
 
同じ言語でしゃべっていても、そこにどんな感情を乗せるかというのがすごく大事になってきます。
気持ちを高揚させて一緒に行こう!と言うときもあれば、
ネガティブなことに対してお互いに飲みこみながらやっていこうって言うときもある。
色んな感情を持ちながらも最後に洋服になったとき、みんな「よかったね」っていう状態を目指したいといつも思っています。
 
この部分はきっと、工場の人もきついだろうなと思うけど、
このきつさを取り除いた結果、最終的な満足度が落ちるなと思ったらそこは説明する。
「ここはちょっときついんだけど、この坂登っちゃうとあとは下りですから」
という風に(笑)。
そうやって会話しながらつくっていって、最終的な満足度が高いと次に繋がると思うんです。
 
自分たちがやってることは最終的にどういう意味を持つかという点をうまく説明することが、仕事の中で一番難しいところかなと思います。
 
– – – 最終的な満足には向かうけれど、最善を模索することも必要。 
 
最終的なデザインの完成形は頭の中にあるんです。
でも、それぞれのプロセスの中で物理的に難しかったとか時間的に今回は間に合わないというときはところどころ変更する必要があるのですが、
「最善はどこなんだろう?」と考えます。

沖縄で例えると、「あの海の景色を見たいから、さあ行こうか」と言って、
このルートで行こうと思っていた矢先に事故があって渋滞に巻き込まれてしまった。
すると、あそこに駅が・・・あ、沖縄って電車あるんでしたっけ? ないんだ(笑)。
じゃあ場面は沖縄じゃないとして(笑)、
電車があったらあそこまで行けちゃうから、そこからまた歩いて行こうかとか。
最終的な「綺麗な海が見たい」という目的は変えないんですね。
 
でも「今回は間に合わなかった」という場合も、その海はもうあきらめてしまうんじゃなく、「じゃあ次回見に行こう」って。
ファッションはシーズンごとに動いているようですけど、
僕らは時間的に間に合わなかったら次のチャンスでまたつくるんです。
 
最終的な満足には向かっていきますが、
沢山のプロセスの中で100%が達成できない時、最善がどこかを探すという仕事もあると思います。
 
– – – 労力には敬意を払う。 
 
スタッフとのやり取りの中で、
途中の段階でもっと良いことに気づいたりした場合、
「あ、こっちのほうがいいね」
と変えることはあります。
結果、最初に描いてたデザイン画とはまったく違っちゃうことも。
 
途中までずっとやってたのに
「だめだ、合わない、やめちゃえ」
っていうこともしょっちゅうあります。
 
労力に対しては敬意を払いつつも、
労力に敬意を払った結果、最終的なできあがりに満足できないのであれば、それは結果無駄な労力になってしまいます。
だから、そういうことはやめてしまおうということもあります。
 
また、違うやりかたを思いついて、そっちの方が意味があると思えばすぐに方向転換します。
そのときはきちんとスタッフにその理由を説明します、
こういう理由でこっちのほうが良いので変えますと。
さきほどの海の例え話で言うなら、
途中で出逢ったおじさんにきいてみたら、あっちの海のほうが良いらしいよ、という感じ(笑)。
だから、「ちょっと引き返します」とか「道を変えます」ということはありますね。
 
スタッフにそういう事情を話すときには気を遣います。
労力に対しての敬意が損なわれないように、ということもありますし。
そこに誤解がうまれないように話しますね、ちょっとドキドキしながら(笑)。
 
だから「スタッフとうまくいっているか?」という問いに答えるとすると、
・・・表面化してないですね、もし問題があったとしても(笑)。
 
結果としてベストを選んでないことも多々あると思うんですけど、
誰かが舵取りをするということがチームにはやはり必要なので、
僕の判断が間違っていたとしても、判断に責任を持つこと自体が仕事だと思うんです。
正しい判断をするという責任よりも、判断をすることの責任が重い。
 
「どっちが正しいかわからないから、あなた決めて」ということはあまりないですね。
自分が決められないから誰かに判断を委ねるということはしません。
 

 
– – – 精神的なしんどさについてはけっこう鈍感なんです。 
 
ブランドを始めたときはもちろん、もっているお金にも限りがあったから不自由さはあったんですけど、
自分の中で大きな玉のイメージがあって。
すごく大きな玉を転がすとすると、慣性の法則で自ずと転がっていくまでの最初の段階は結構重いだろうから、今はそんな状態なんだろうなって。
そう思いながらやっていたので、しんどいというよりも「そういうもんだろうなー」と。
しんどいといえば、体力的に疲れたなーということは日常的にあるんです。
でも、精神的なしんどさについてはけっこう鈍感なのかもしれません(笑)。
 
そういえば、先日ウィーンとハンガリーを旅行したのですが、
今まで何十回も旅しているのにこの間初めてスリにあってしまったんです。
お財布もとられちゃったんだけど空港に向かわないといけなくて「どうしようかなぁ」と。
 
すられて残念だな、という気持ちはもちろん一瞬あるんですけど、
すぐにどうやって駅員さんに交渉してタダで空港に向かうかについて考え始めて(笑)。
 
まずは切符を確認しにくる車掌さんに、「切符を持っていません」と残念そうな顔で言う(笑)。
そう、残念そうに。
もちろん本心から残念だということもあるけれど、楽しそうな顔では納得してもらえないでしょう。
それから、
「ハンガリーのお金は持っているので、空港についたら両替してあなたの事務所に払いにいきます。」
と言うと、
「どうしてお金がないんですか?」
「すられちゃったんです。」
「そうか、じゃあいいよ。」
と。そこで「セーフ!」 と思って(笑)。
 
それで空港まで行って会社のスタッフに「すられてお金がないんだ」と連絡を入れる。
するともう、頭の中にはジェームズ・ボンドの「デンデデデンデーン・デデデ ♪ 」というテーマが流れてきて、
僕がハンガリーの両替所でお金を受け取れるよう、スタッフがあっという間に手配してくれるシーンが浮かぶんですね(笑)。
ハンガリーに到着したらiPhoneの地図を見ながら両替所に行って、送られてきたメールに書いてある必要事項を記入してお金を受け取って・・・みたいな(笑)。
 
そういう力があるんです。
いや、僕の力じゃなく、周りの人がそうして助けてくれる力(笑)。
 
うん、やっぱりしんどさについては僕、鈍感みたいですね(笑)。
この仕事を辛くてやめようと思ったこともありませんから。
 
 

『minä perhonen (ミナ ペルホネン)皆川明トークイベント @ Shoka: 』終

 

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

 
 
皆川さんの視点は常に、高い空を飛ぶ自由な鳥のそれに似ているように思う。
デザイナーという「個」が評価されがちな職業にありながら、
個人のカタルシスではなく「四方よし」を目指し、
自分が表現できる「今」だけでなく、100年先を見据えている。
 
はじめのうち、それは単に皆川さんの温和な人柄に由来する価値観だと思っていた。
個人の達成という輝きよりも、
継続という確かさを優先しているのだろうと。
 
話の続きを伺っていくうちに、すべてにおいて合点がいった。
皆川さんは達成や満足を二の次にしているのではなく、
じつは誰よりもそれらを希求しているし、
その上ではものづくりに携わるすべての人々の満足が不可欠であるのだ。
 
こういう考え方や皆川さんの実際の行動を目の当たりにし、
「合理的に過ぎる」
と眉をひそめるひとはまずいないだろう。
 
なぜならそれは、クリエイターとしての表現に対する純然たる想いに裏付けされた価値観だからというだけでなく、
皆川さんからは一点の曇りもない誠実さをありありと感じるから。
 
世間一般的にもまれに見るその真摯な姿勢は、四方の一つである買い手に対しては無論十分発揮されるし、
Shoka: の田原あゆみさんの
「 minä perhonen で働くスタッフはみな幸せそう」
という言葉から、それが作り手や売り手にも発揮されていることがわかる。
 
では、みんなの幸せの中から生まれた服とは一体どんな着心地なのか?
 
それは実際に見て、触れ、袖を通して感じてほしい。知ってほしい。
 
 
今年も一年の幕が開けた。
きっと色々あるだろう。
楽しいことばかりじゃない、つらいことも、泣きたくなるようなことも。
そんな時、minä perhonen の服はきっと優しく寄り添ってくれるだろう。
穏やかな励ましの声も聞こえるかもしれない。
心躍る幸せな瞬間は、その喜びをともに分かち合ってくれるだろう。
 
そういう力が確かにあることを教えてくれる服。
それが、minä perhonen 。
 

写真・文 中井 雅代

 

NAKAI


 
来年のカレンダーはもう用意されましたか〜?
私、今年は気になる商品がいっぱいで迷っております。
 

 
「D-BROS」のカレンダー「joy by day by toy」。
 
一見、超シンプルなデザイン。
 
でも、予定をガンガン書き込みたい私には
大きな余白がありがたい。
 
そして、このカレンダーがほかのものとひと味違うのは・・・
 

 
付属のシール!
これがめちゃんこ可愛い☆
 

 
よ〜く見ると、シールの真ん中に穴があいていて・・・
 

 
カレンダーの日付部分に穴部分を合わせて貼るとこんな感じに☆
 

 
ペンで書き込めばさらにさらに可愛い!
 

 
シールの種類も豊富☆
うなぎとかハロウィンのかぼちゃとか、
貼るべき日が決まってるシールもあって貼るのが楽しみ。
 

 
UFOとか目玉焼きって、いつ使うんだろ?
 
でも、給料日に貼りたいお財布型シールが6枚しかな〜いと思ってたら・・・
 

 
ちゃんと2枚ついてた☆
これで心おきなくがんがん貼れる〜!
 
家族の誕生日や年間の行事ごとに、
前もってシールを貼るのが楽しそう☆
家族全員分の予定も無理なく書き込めるほどスペースも十分だし。
かな〜りお気に入りです。 
 
VIVACE SHOP
那覇市首里石嶺町4-318
098-887-6600
OPEN:11:30-20:00 水曜定休
 
 

 
こちらはちょっと変わり種。
沖縄本土復帰40周年となる2012年を記念して作られた旧暦カレンダー。
 

 
まず、名前の通り軸となるのは旧暦。
なので、旧暦の1月1日(新暦の2011年12月25日)から始まる。
・・・ということはつまり、今年のクリスマスからすでに使用可能!
 

 
しかも、終わりは旧暦の12月29日、新暦の2月9日までカバー。
365日以上使えるなんて、なんだかお得☆
 

 
うちなんちゅならみんな気になる
清明(シーミー)やウンケー、ウークイなどの旧暦基準の行事も
もちろんしっかり網羅。
御願解き(ウガンブトゥチ)など、ヒヌカンを祀っているお宅にも嬉しい情報入り。
 

 
さらに楽しいのが毎月の写真!
こちらは1967年の栄町。
わ〜〜なんとなく面影残ってるけど、やっぱり全然違う〜!
 
60年代後半〜80年代の沖縄の街並みが見られる写真が満載で
毎月めくるのが楽しみ。
 

 
こちらは80年の国際通り。
両親の青春ど真ん中の時代。
こうやってきっとツイスト踊ってたのね〜☆
 

 
こちらは変わったような変わってないような?桜坂。
 
両親にプレゼントしたら絶対喜んでもらえるだろうし、
月の満ち欠けもイラスト入りなので女子にはなにかと便利。
しかもこのカレンダー、紙質がかなり上等。
書き込む時に、紙質が悪いと汚くなってしまうのが気になる私にはかなり嬉しい。
 
購入は県内各書店
またはコチラから。
 
 

 
桜坂劇場内で出逢ってしまったのはこちら。
「ことだまころころ」
と名付けられた、ちょいレトロなイラストが目をひくカレンダー。
 
この絵、どこかで見たことある・・・と思ったら、
以前 OMAR BOOKS の明美さんが紹介してくださった
吉本ばななの「もしもし下北沢」
の表紙を描いている大野舞さんによるイラストなのだ。
 

 
「ことば」をテーマにしたカレンダーでありながら、
「詩でもない、回文でもない、意味もルールも特にない」
と書いてある通り、なんとも不思議な文章が綴られて。
ひらがなで書いてあるため意味がとりづらいのだが・・・
 

 
ちゃんと漢字変換された文章も記載。
・・・確かに、特別意味は無い文章。
だけどなんだか耳に心地よい不思議な響き。
 

 
そんな文章がひらがなになると、こんなにも味が出る。
この文字、イラストレーター大野舞さんの祖母であり書道家の春水さんによるもの。
春水さん、御歳90歳!
 

 
おばあちゃんとコラボという微笑ましい背景もさることながら、
この独特なタッチのイラストと流麗な筆致がなんともマッチしていて、良い。
 
難しいことはちょっと横に置いといて、
のんびり楽しくいきましょうよ、と語りかけてくるようなカレンダー。
そして、人気小説の表紙になるのも納得の、
異世界へと誘う雰囲気も素敵。
 
ふくら舎
那覇市牧志3-6-10 桜坂劇場内
098-860-9555
ブログ:http://panafukura.ti-da.net
 
 

 
犬好きな方、
ペットを飼われている方にはもちろん、
多くの人に知って欲しいカレンダー。
売り上げは、保護された犬たちの為に使われます。
 
関連記事 
:RESCUED DOGS カレンダー 田辺あゆみ
華やかなペット業界の裏側に隠された暗く悲しい現実

 

 

 
ご覧の通り、
単純に「可愛い〜!」という理由で買いたくなってしまうカレンダー。
それもそのはず、写真はいずれも写真家 藤代冥砂氏による撮りおろし。
 

 

 
愛犬家である氏の前では犬たちも心をゆるすのか、
自然で愛らしい表情ばかり。
 
2011年は命や絆について考えさせられることが多い1年でしたが、
2012年も、あらゆる生き物の命の尊さをしっかりと胸に刻んで歩んで行けるよう。
 
是非手に取って、やがて失われてしまうはずだった命の輝きを見つめてみてほしい。 
 
RESCUED DOGSカレンダー販売店舗
那覇市
chahatナハ:http://chahat27.com
玩具ロードワークス:http://toy-roadworks.com 
 
宜野湾市
宗像堂:http://www.munakatado.com
UNIZON:http://www.cafe-unizon.jp
 
沖縄市
roguii:沖縄県沖縄市与儀1663 電話番号: 098-933-8583
shoka:http://shoka-wind.com
 
読谷村
水円:http://www.suienmoon.com
 
本部町
カタチ:http://catachi-plus.com
 

NAKAI


井形慶子・著 集英社 ¥1,575/OMAR BOOKS
 
― ただ考え続けるだけでは―
  
今年が終わりますね(年明けに読まれる方もいらっしゃると思いますが)。
2011年は誰にとっても大きな意味を持つ年だったのではないでしょうか。
そして2012年。
新年を迎えるにいたって、何か気持ちが前向きになる本を取り上げたいなと思っていたときたまたま手にしたのがこの本。
  
イギリスの暮らしから社会事情まで、
イギリスに関する著作で定評のある著者による本作は、
イギリス人の生活から仕事観、趣味・お金・街作りなど
幅広いテーマから彼らの生き方について語られたもの。
 
読みやすい文章で私たち日本人との違いが浮き彫りに。
どの章も自分の生活、生き方に参考に出来るような内容が詰まっていて読み応えがあった。
  
本の冒頭にある
「今を立て直す人、ただ考え続ける人」
とは前者がイギリス人、後者が日本人のことだと読んでいくと分かる。
 
文中のジャーナリストの言葉が耳に痛い。
「問題が起きると(日本人は)じっくり検討しなければいけないと思い、とても長い間考え続けるため決断という最終目的にたどり着けない」
って私のことじゃないの!。
 
また、
「Never mind(気にしない)がイギリス人の口癖だが、そう言いながらポイントをずらさず現実をしっかり見据え、現状を認めたうえで今度は行動を起こす」
という部分はまさに私たちの多くが苦手とすることなのでは?
読みながら思い当たる節が多々あって身を振り返ることが多かった。
 
さて、これをどう活かすかは読む人次第。
  
他にも面白かったのはイギリスにおけるオーガニックの考え方。
もともとオーガニックとは、
本質的な機能をあらわす=作物本来の姿
という意味で
イギリスでは日本や他国と比べてオーガニック人気は同じでも、
レストランオーナーから生産者まで認定が厳しく、
認められるとミシュラン以上に店の価値を高めてくれるそうだ。
 
何でもとりあえずオーガニックと付ければイメージがいい、なんていうのはとんでもない。
だからイギリスでオーガニックと聞けば信頼出来るということらしい。
 
英国式ガーデニングについての章も紹介したいのはやまやま、
あとは実際に手にして読んでもらいたい。
 
この本で言うイギリス人のいいところとしてあげているのが
目線が未来を向いている、ということ。
ないもの、起こったことを嘆くのでなくてそこから何を始めるか、
今足元にあるものから何を作りだすか。
 
新年を機に生活もしくは生き方を改善したいと思っている人はきっと多い。
今までのやり方、考え方を変えることはそう簡単ではないけれど、
こういう違った視点から見てみるとちょっとしたヒントになるかも。
 
2012年がどうぞ明るい年になりますように!
 

OMAR BOOKS 川端明美




OMAR BOOKS(オマーブックス)
北中城村島袋309 1F tel.098-933-2585
open:14:00~20:00/close:月
駐車場有り
blog:http://omar.exblog.jp
 

NAKAI


 
沖縄では「おせち」と言えばたいてい「オードブル」。
親戚中が集まって大人数で年越し&正月祝いとなれば、
人数分のおせちを作るのはナンギ~ですもんね。
でもオードブルの中身はたいていハイカロリーな揚げもの。
しかもカラダには良くない油を使っていそうです。
一般的に販売されている低価格の油の多くは溶剤を使って抽出し、
漂白剤を添加した非常に危険な食べ物です。
だから揚げものは食べないよーという方、大変懸命ですが、
摂らないと健康を損なう油もあるんです。
それがオメガ3(αリノレン酸)とオメガ6(リノール酸)。
 
よく健康のためにオリーブオイルを使っているという方がいますが、
オリーブオイルはオレイン酸・オメガ9と呼ばれるもので、
これは体内で作り出せるもの。
でもオメガ3とオメガ6はカラダの中で作り出せない必須脂肪酸。
だから意識して摂らないと体調が悪くなることもあるんです。
 
たとえばオメガ6が欠乏すると肝臓や腎臓が弱り、
オメガ3の欠乏は高血圧、うつ、代謝が下がる、血栓ができやすくなるなどトラブルが起ってきます。
 
でもこの二つの油はむやみに摂ればいいといいうものではなく、バランスが大切。
オメガ3の代表的な油 “アマニ油” ばかりを摂っていると、
オメガ6の欠乏症が起こるそうで、
オメガ3とオメガ6は2対1のバランスで摂るのがいいと言われています。
 

 
と言うわけで浮島ガーデンではオメガ6の『ゴマ油』とオメガ3の『菜種油』を3対7の割合で配合して使っています。
ベスト・バランスの油でカラリと揚げた揚げものなら、
体にもいいし毎日食べても太りません。
(ただしベジタリアンの方に限りますが)
 
お正月料理には嘉例をつける食べ物“田芋”を、
ゴマ油と菜種油3:7で素揚げにしてみてはいかがでしょう?
ドゥルワカシーを作るのは面倒でも、
フライなら手間もかからず簡単でおいしくできて、家族にも喜ばれるはず。
大山の「サンキューファーム」さんの田芋なら、
無農薬なので皮もそのまま素揚げで食べられます。
実はコレが一番おいしい田芋料理かも!

2012年もハッピーな1年になりますよう!!
1月は嘉例をつける田芋料理、
お店でも出して参りますので、ぜひ味しにいらして下さいね☆
 
 
「フライド・ターンム&皮チップス」
 
<材料>
田芋 適量
菜種油・ゴマ油 適量
塩 適量
 
180度に熱した油で揚げて、塩を振りかければ出来上がり~☆
 

 

 

 

 

 

 

Text by 中曽根直子(浮島ガーデン フードデザイン)




浮島ガーデン
那覇市松尾2-12-3
098-943-2100
open:14:00~24:00
close:火
HP:http://ukishima-garden.com
ブログ:http://ukishima.ti-da.net
 

NAKAI

 

 

クリックで拡大します
 
1/7 SAT
@L’abbraccio(ラブラッチョ)
那覇市前島1-1-1 3F
098-911-5900
Open 19:00
Start 20:00
1,500円(1ドリンク&スナックピッツァ)
 
hanchan が歌う
PEACE-K が奏でるニューイヤーライブ。
オダヤカでヤサシイ ハンピーノオト。
 

 

 

NAKAI


 
12月31日(土)
@Woody’s
豊見城市豊見城566−8 ドミールとよみ1F
お一人様2,500円(食べ放題&飲み放題)

 

 

シェフお勧めのハワイアンチキンを堪能あれ!
フライドポテト、サラダ、オニオンリング・・・
サイドメニューも豊富です☆
 
なんど!ドリンクも飲み放題 ♪
シャンパン、コロナ、カクテル、ワイン(ボジョレー・ヌーヴォー!)、ウィスキーもお好きなだけ☆
英語が話せない方も大歓迎。
 
お問い合わせ:098-987-1505