NAKAI

 
 
鮮やかな色彩が目をひく可愛いノートの表紙は、
いずれも「どこかで見たような・・・」というデザイン。
実はこのノート、
お店や市場の裏手でよく見かけるダンボールの山から生まれているのだ。
 
どんな技術を使ってるの?
やっぱり工場に依頼して?
再生するのは大変な手間では?
 
「この小さなアトリエの中で、手作業で作ってるんですよ〜。
作り方? もちろんお見せできます。
企業秘密なんてありませんよ、
むしろみんなに真似して作って欲しい。
今ここでやってみましょうか?」
 

 
「普通のダンボールを適当な大きさにカットして、」
 

 
「水に浸します。」
 

 
「数分ほどするとのりが溶けて、
層になっていた紙がぺろっと剥がれます。」
 

 
「壁に貼付けて自然乾燥。
色々試したけど、この乾かし方が一番綺麗にできるんですよ。
波うってる部分を手で伸ばして貼るのがポイント。」
 

 
「しばらくするとぱりっと乾きます。
これに殺菌のためのアイロンをかければ出来上がり。
ね、簡単でしょ。
シンプルな作業からシンプルな紙ができるので
『 SIMPLE PAPER製法 』と名づけました。」
 

 

 

 
儀間さんは2つの名前を持つアーティストだ。
「rubodan(ルボダーン)」を始め、琉球人形などを元にしたコンセプト作品を制作するときは「儀間朝龍」、
そして、イラストの仕事や絵などを制作する時は「ギマトモタツ」と名乗っている。
 
そもそも、廃ダンボールから作品を生み出そうと思ったきっかけはなんだったのだろう?  
 
「アトリエが牧志公設市場の中にあるから、
毎日山のように捨てられる可愛いダンボールを目にする機会が多くて、
勿体ないな、これで何かできないかな? と思ってました。
もともと空き箱や紙袋、新聞紙などの廃材を使って作品を作ったりもしてたので、
ダンボールもどうにか使いたいなと。
 
でもダンボールってちょっと硬いから、
絵を描くにしてもはさみ入れるにしても、柔軟性が足りない。
 
ある日、雨に濡れてべろんってなってるダンボールのことが頭に浮かんで、
『そうだ!』ってひらめいて。
早速水に浸してみたら、しばらくするとノリが溶けてべろんとはがれて
『あ、紙ができた』
って。」
 
儀間さんは惜しげもなくその製作方法を話してくれる。
 
「みんなに言ってますよ(笑)。
この製法をもっと広めたいんです。
 
実はね、最初は特許もとろうと思ってたんです。
というのも、他の誰かが儲け目的で先に特許をとって、
それによってその人だけが大儲けしてみんなが作れない状況になるのが嫌だったから。
でもね、特許とれないんですよ、製法が簡単すぎちゃって(笑)。
特許って『新規性』がないとダメなんですって。
誰もが思いつかないアイディアであるってことが条件らしくて。
つまり、業者も知らないようなこと。
でも、こうすればダンボールの層がはがれるなんて業者なら絶対知ってるはずですもんね(笑)。
 
それに今のところ、『真似したい』『一緒にやろう』っていう人もいないので、
そこまで必死になって隠す必要もないなって(笑)。
気を遣いすぎちゃってたんですよね。」
 
そこでアイディアを広げるべく、
ワークショップなどの活動に力を入れ始めた。
 

「このダンボール可愛いでしょ?なかなか手に入らないんですよ、レアもの(笑)」
 

 
「rubodan の製作工程は、アトリエ内で一応システム化されてるんですよ。
ここにあるのがアイロンしたやつ、ここのはまだアイロンしてないやつ、
ここがオリオンビールのダンボール・・・って感じで(笑)。
 
手伝ってくれる人が一人いて、その方と共同で地道に作っています。
単純作業なので、今後は高齢者や障害者の方と一緒にできたらなって。
 
ただ、売れすぎちゃうと設備も充実させないといけないし、
なんだか商売人みたいになる気がして・・・。
 
でも、最初は『儲けるつもりはない』って言い切ってたんですけど、
最近はそれもちょっと違うかな? って思うようになって。
というのも、『ダンボールで儲けてオレは家を立てたよ〜』って言ったら、
みんな真似してくれるんじゃないかな?って(笑)。
 
とにかくみんなに真似して欲しいんです。
それでいつか、どこかの国に行った時に道端で少年がこれを売っている光景に出逢いたいなって。」
 

 

沖縄の海も南国の植物も載っていないが、一目で沖縄からの便りだとわかるハガキ
 

 
「僕、JICA(ジャイカ)の仕事で去年サモアという国に行かせてもらったんです。
サモアには紙を作る技術もなく、ゴミを処理する工場もないんですよ。
だから、ダンボールは100%輸入だし、他のごみも山に埋めてるだけ。
段ボールを使うことはあっても、リサイクル処理はされない。
 
だから、サモアでこのアイディアを実践したら、
今までは買っていた紙が、自分たちで作れるんだよなと思って。
 
そこでワークショップをやったら、先生方に
『ゴミも処理できて紙も作れるだけでなく、環境教育にも役に立つね』
とすごく喜ばれたんです。
これが大きなきっかけとなって、帰国後に『 rubodan 』をブランドとして立ち上げ、広く普及させる決意をしました。
 
ブランドとして SIMPLE PAPER 製法で作った商品はとても売れるんだよ、という状態を作った上で、製法とアイディアを色んな国に輸出したいんです。
 
日の光と水とダンボールさえあればできるから、コストも低いですし。」
 


 

ステッカーも多種揃っている
 

rubodan ステッカーでカスタマイズされた儀間さんのノート
 
rubodan は国内のコンペで入選も果たした。
応募総数105点の中から最終プレゼンテーションを行う候補12点まで残ったが、
「アイディアは良いが、値段が少し高い」
という評価を受け、優勝は逃した。
  
「作業所で働く障害者の方の一ヶ月の給料をきいたんですね。
その時『極端には安くしたくないな』って思ったんです。
この仕事をやっていれば、ある程度楽に生活ができるというレベルまで持っていきたい。
養護学校でワークショップをした経験もあって、
安いからという意味で仕事をお願いしたいとは思ってないんです。
 
それに、アイディアは僕のですけど、デザインしたのはどこかのデザイナーさんなんですよね。
だから可愛くないはずがない。企業が全力を尽くしてデザインしたものですから。
あななたちが作ったダンボールは役割を終えてもなお、
こんな良いモノに生まれ変わるんですよという証明になればいいなと思ってるんです。」
 

 
儀間さんの口から自身の利益について語られることはない。
いつも頭の中にあるのは、社会のこと、資源のこと、遠くの国のこと。
 
アーティスト「儀間朝龍」というフィルターを通過することで、
廃ダンボールは単純に「ポップで可愛い!」と感じられる商品に生まれ変わった。
そこに「廃材の再利用」「高齢者、障害者の就業機会確保」といった背景があることを知らずとも、
自然と手を伸ばしたくなる魅力のある商品に。
 
rubodan の出発地として沖縄という地は有利かもしれませんね、と言うと、
 
「そうですね、沖縄はローカル色が強いですから。
オリオンビールなど、地域性が強いながらも全国的な知名度もある程度備えたブランドも多い。
これからも製法を広めるためにワークショップも含めて色々な活動を行いたいけれど、個人で動くのは限界があるので、協力してくれる人や企業が出て来てくれると嬉しいですね。
もちろん、市場とも共同でお土産作りなどもしてみたいです。
これだけお世話になっていますから。
そして沖縄の離島でも、サモアと同じようにダンボールが処理できずにゴミになってると聞きました。
今後は是非、離島での普及も行いたいです。
島に入ってきたダンボールから、お土産にもなるような『島ノート』みたいなものを作ってみたいんです。
呼ばれればどこにでも行きますよ(笑)。」
 
rubodan の商品を持っていればきっと、
「何これ?!」「どこで買ったの、可愛い〜」「面白いね!」
と、きっと話も盛り上がるし、
お土産としても喜ばれるだろう。
 
これが沖縄土産の定番になれば・・・
海外でもみんなが真似して、その土地オリジナルの rubodan を作ってくれれば・・・
 
儀間さんの夢は国境を超えているが、
夢実現の出発点として沖縄は最適の地であるように思える。
 
私たちにもきっと何かができる。
 
ただ「可愛い」という、シンプルな気持ちがきっかけでも全く構わない。
その気持ちの集積は時に海を越え、大きな夢の達成をも実現に導くことができるのだから。
 

写真・文 中井 雅代

 

GALLERY point-1
那覇市牧志3-1-1 水上店舗 2階
098- 862-3653
(12月末より松尾2-7-8へ移転)
rubodan HP http://www.rubodan.com
ブログ http://gimatomotatsu.ti-da.net

 

NAKAI

 
宮原美樹・著  主婦の友社 ¥1,890/OMAR BOOKS
 
― チョコレートの箱 ―
  
冷え込んだ寒い朝。
体を縮めながらお湯を沸かして、熱く淹れた珈琲のおいしいことといったら。
珈琲中毒としては至福のとき。
その珈琲のおともに欠かせないものといえばチョコレート。
そこで今回ご紹介するのは、きれいなチョコレート色の表紙が目に優しい『Chocolate Book』。
 
人気のチョコレートショップ「Chocolatier Miki」のオーナー宮原美樹によるこの本。
チョコレート職人のことを「ショコラティエ」というのを初めて知る。
そのショコラティエとして注目されている彼女の、
まるで作品集の様なこの本の内容は、
パート1で本格味のチョコレートそのものを初心者でも家庭で作れるように基本からアレンジしたものを紹介。
またパート2では他のケーキや料理にチョコレートを加えた伝統的なお菓子まで見た目にも美しい写真とともにレシピを紹介している。
 
上品なオランジェット(スペイン産オレンジの砂糖漬けにビターチョコレートをコーティングしたもの)にも魅かれるし、
定番のトリュフやエクレア、
また白いアイシングで描かれた模様がかわいいい雪の結晶クッキーは女性の心をくすぐることまちがいなし。
今の季節で言えば、クリスマスモチーフの型で作ったチョコレートやシックな装飾の大人なブッシュドノエル。
 
また中に挟まれるリバティ柄のような美しいページや付録に
クリスマス・バレンタイン・ハロウィンカードと3つのシーズンに使えるメッセージカードやポストカードなどがついているなど凝った作りがされているところもおすすめ。
 
チョコレートの魅力を存分に伝えてくれるお菓子好きにはたまらない本。
ページを捲っているだけでチョコレートの甘い香りが漂ってきそう。
読んでいる間中、チョコレートを食べたくなってしょうがなかった。
 
チョコレートと言えば思い出すのが旅先のチョコレート専門店。
チェリーをまるまるコーティングしたものずらりと並んだショーケースや
チョコレートのブロック売りには驚かされた。
またそこで買うとサービスでもらえたのが、
どろりと溶けたチョコレートの海にその場でバニラアイスを浸してくれたもの。
お客さんはみんな幸せそうな顔をしていた。
 
甘さと苦さを合わせ持つチョコレート。
映画『フォレスト・ガンプ』の言葉にこんなのがあった。
「人生はチョコレートの箱みたいなもの」。
その箱が甘いチョコレートでたくさん詰まっているといいな。

OMAR BOOKS 川端明美




OMAR BOOKS(オマーブックス)
北中城村島袋309 1F tel.098-933-2585
open:14:00~20:00/close:月
駐車場有り
blog:http://omar.exblog.jp
 

NAKAI


 
「う〜ん、ちょっと胡椒が強くない?」
「確かに。色味ももっと明るい方がいいかな〜。もしくは明るい色の食材を足すとか・・・」
「それいいね、赤ピーマンとか?」
「山芋も白で可愛くない?」
 
次々と意見が飛び出し、終始賑やか&活発だった第一回試食会の模様をレポート。
 
沖縄の某社開発中の「もずくテリーヌ」を試食するため、
会場となった浮島ガーデンに集まってくれたのは、
20〜40代の大人女子6名。
 
試作品を配り、皿に開けて早速試食。
 

 

STEP1. まずはファーストインプレッションを本音トーク

 
 
– – – もずくなのに、辛い? 
 
Qちゃん(マラソンが趣味) もずくって感じがしないね。
 
ささ美(筋肉フェチ) なんか辛くない? 唐辛子みたいな味。
このピリっとするの、胡椒かな?
 
菊乃(お酒大好き)あ、そうかも! 味も濃いんだよね。肉の味が強い気がする。どお? もずく好きとしては。
 
もずくガール(獲りに行く程もずく好き) うーん、もずく感がないね、やっぱり。
肉に負けてるっていうか。
 
菊乃 味だけじゃなくて香りも肉々しい感じなんだよね。
 
てだ子(浦添出身) なんかおつゆの味しない?
 
藍(最近ゴルフ始めました)  うん、沖縄のおつゆっぽい。なかみ汁じゃなくて・・・なんだっけ、この味。
 


 
てだ子 味濃いからお酒のおつまみって感じ。
 
菊乃 おつまみだったら美味しい・・・かな? どうだろう。それにしてももずく感が少ないよね。
 
てだ子 ぷちぷち感もないし・・・。
 
Qちゃん このピリっとするの、胡椒かな?
 
菊乃 そうかも!
 
ささ美 味的にはポークっぽいでもあるし、コーンビーフっぽい感じもするし・・・。
 
菊乃 わかる〜! 匂いもね。子供にあげるにはちょっと辛いんじゃない?
 
ささ美 そうだね〜。
 


 
てだ子 これってどういう時に食べるものとして想定してるんだろう?
食卓に並べるのか、お土産なのか、酒のつまみなのか・・・。
今の状態だと完全におつまみって感じ、イメージ的に。
食卓に並ぶっていうよりは、お酒と飲みながらちょびちょび食べ進める感じ。
 
菊乃 胡椒が強すぎるからね〜。
 
 私、普段の食事も濃い目の味付けが好きなんだけど、それでもこれはちょっと濃いと思う。
 
もずくガール みんな水が進むね(笑)
 
一同笑い
 

 

 
– – – テリーヌっていうより、ゼリー? ようかん? 
  
 テリーヌって言うから、もうちょっと層があるのかと思ってた。
 
一同うなずく
 
 「テリーヌ」っていう響きのイメージと違うよね。
これだとゼリーかようかんか・・・「何だろう?」って感じ。
 
もずくガール もうちょっとおしゃれな感じかと思ってた、見た目も。
 
てだ子 これはちょっと給食っぽいよね(笑)。
テリーヌは四角いものっていうイメージもあるし。
女性ターゲットだったら、見た目とかパッケーじにもこだわった方がいいよね。
 
ささ美 色味が全体的に暗いよね・・・照明のせいかな?
 
てだ子 ささ美、優しいね(笑)。
 
一同爆笑
 

 

STEP2. もずくって女性の味方だよね


 
– – – おやつ代わりに、つわりの時に、夕食までのつなぎに・・・ もずくは意外と大人気。 
 
 みんなはもずく自体はよく買う?
 
てだ子 買う買う。
 
Qちゃん 私は料理法がいまいちわからなくて、そんなに頻繁には買わないな。
 
てだ子 みそ汁に入れても美味しいよ。
 
ささ美 スープとかね。
 
菊乃 うち、週1回は必ず食べてる。味がついてる多めにパックされたの買ってきて、洗って、ドレッシングかけてから。3個パックだと人数分足りないしちょっと高くつくから。量が結構多いんだけど2日くらいでなくなるよ。
 
ささ美 うちは家族が少ないから、多いと腐らしてしまいそうっていうこともあって3個パック。
小腹が空いたらもずくって感じでいつもお世話になってる。
カロリー低いから、夜にお腹空いたらもずくで我慢したり。
あと、つわりがひどくて食欲ない時にもこれは食べてた。
妊娠中って髪も抜けるさ?それもあって・・・。
もずく食べるようになってから、抜け毛が収まった気もする。
 
一同「おー!」
 

 
– – – 居酒屋のお通しでも。手間要らずな手軽さがいい。
 
てだ子 私は夕食までのつなぎに食べることもあるよ。あと、おかゆに入れて食べても美味しいんだよね。
 
菊乃 子供がお腹空かせてる時にあげるのもいいよね。
待たせないようにお菓子代わりに。消化も良さそうだし。
 
Qちゃん 私、待たせるときは今までお菓子あげてたけど、もずくあげるのいいね。みんな品数は結構作る?
 
ささ美 うちは三品以上作れ・・・っては言わないけど、作ってる人がいるってきくから目標四品。
でも疲れてて無理な時とかはもずくを足したりする。
 
菊乃 うちもご飯、汁もの、メイン、で副菜を一つか、できる時は二つ。
もずくやじーまーみがあればそれも一品に数える。
 
Qちゃん もずくってほんと需要多いね。
 
菊乃 さっと出せるから便利なんだよね。
 
Qちゃん 私、今育休中なんだけど、仕事行ってたときと今と品数がまったく変わらないねって言われる(笑)。
 
一同笑い
 
Qちゃん ご飯とみそ汁は必ずだわけ。あとは一つか二つ。
 
てだ子 十分さ。
 
Qちゃん でしょ? それ以上の努力はするつもりもないわけ(笑)。だからワンパターン。
 
ささ美 でも、みそ汁とごはんとメインだけでも、結構大変じゃない?
 
Qちゃん だからよ。「みそ汁で野菜も足りてるだろ」って言いたい。
 
一同爆笑
 
Qちゃん だから、サラダ作るならキュウリとかトマトとか、火を通さないで済むものをできるだけ選ぶ。
だからもずくも人気なのかもね、手間かからないから。
 
菊乃 そういえば、居酒屋のお通しでも出てくること多くない?
 
てだ子 うん。やっぱり便利ってことだね。
 

 

 

STEP3. 一気に飲む! 雑炊に! みんなの意外なもずくの食べ方

 
 
– – – 品数が少なくて困った時の一品にはいいかも? 
 
Qちゃん 酒のつまみとしてだったら、何のお酒をイメージしてるんだろ? ワインとか?
 
ささ美 日本酒って感じがする(笑)。
 
菊乃 あ~、「和」だからね。泡盛とかでも合うかも、味がしょっぱいから。
とにかく、ご飯のおかずのイメージではないね。みんなはお酒飲まないんだっけ?
 
一同首を横に振る
 
 みんな飲まないんだね。じゃあご飯と一緒に出すとしたら?
 
Qちゃん 何品かのうちの一品だったら・・・。
 
菊乃 ジーマーミ豆腐みたいに、簡単に出せる一品としてならアリかな。
出しやすいっちゃー出しやすいかも。冷蔵庫に入れといて、一品足したいときにさっと出せるから。
そういう食品ってそんなに多くないもんね。
 
ささ美 他には・・・納豆とか、冷や奴とか?
私、カップのもずくが食べやすいから結構常備してるよ。
 
もずくガール 私も。納豆もよく食べる。
 

 

 
– – – 斬新!「雑炊の素」案 
 
菊乃 カップのもずくなら朝も食べられるけど、これは朝のイメージないね。
 
ささ美 朝は酸味があるもの食べたいからな~。
 
一同うなずく
 
もずくガール 朝からこってりしたのはちょっとね。
 
ささ美 私、もずくは基本朝食べてる、ていうか飲んでる(笑)。
容器から直接・・・そしたらお箸も汚さなくていいし~。
 
一同笑い
 
ささ美 あ! ねえねえ、この味がもう少し薄くなるんだったら、
雑炊とかにポンと入れて混ぜるっていうの、どう?
そしたら子供にも食べさせられそう。
 
菊乃 それいい! 離乳食とかにも使えそうだよね。
 
一同うなずく
 
もずくガール ご飯に混じって味も薄まりそうだしね。
 
 料理した感も出るし。
 
てだ子 でも、ぐちゃぐちゃに混ぜたら明らかにテリーヌではなくなるね(笑)。
 
一同笑い
 
菊乃 雑炊の素だよね、それって(笑)。ま、裏メニューみたいな感じ?
 

 

STEP4. ところでテンションが上がるおみやげって?

 
 
– – – お土産に「可愛さ」はやっぱり外せない
 
菊乃 内地に持って行くとなるとある程度の特別感も必要だから、もずくのテリーヌがおいしくて可愛ければ全然オッケー。
そして、お土産だけじゃなくておうちで食べるのにもいいと思う。
たださ・・・味がね、濃いからさ。
 
 そこに尽きるね(笑)。
 
一同笑い
 
ささ美 今までもらったおみやげで嬉しかったのって何~?
 
菊乃 その土地の個性が出てるものかな。赤福とか、かすたどんとか。
 
てだ子 大きくて沢山入ってるクッキーとかよりは、小っちゃくて可愛いものもらえるとテンション上がる。くれた人のこと、好きになっちゃう(笑)。
 
一同笑い
 
てだ子 神戸にいる友達が、モロゾフの限定のお菓子を贈ってくれて。
サテンのピンクのリボンで、袋もピンクとゴールドのストライプ、
もらった時はお姫様みたいな気持ちになっちゃった(笑)。
 
菊乃 それだけしっかり覚えてるってことは、相当嬉しかったってことだね~。
やっぱパッケージ大事だよね。
 
てだ子 まず見た目の情報から入ってくるもんね。
 
菊乃 私は、友達からもらったデパート限定のはちみつが嬉しかったな。
可愛いコロンとした瓶に入ってて綺麗だった。
 
 食品でも、瓶やら袋やらの「可愛い雑貨感」って大事かもね。
結局、おいしさを突きつめてっていうより可愛さで選んじゃうことも多いから。
 
Qちゃん 私、静岡行った時に「お土産はやっぱお茶がいいかな?」と思ったんだけど、可愛い茶筒入りのお茶が売ってなかったから、自分で別に茶筒を買って、詰め替えてあげたことあるよ。
 
ささ美 え~!それすごい!
私が嬉しいのは栗きんとん。「すや」ってところのなんだけど、
甘いから一個で十分、ちょっとずつ大事に食べる。
 
てだ子 お土産ってほんと、量はそんなに必要ないんだね。
 
Qちゃん うん、必要ないと思う。
この間職場で女子みんなでチョコ配ったら、ホワイトデーの時、男性社員がオハコルテのタルトを一人一個配ってくれて。
 
一同「え~!いいなぁ~!」
 
Qちゃん テンション上がるんじゃない?
 
もずくガール 上がる上がる!
 
  結局自分が欲しいものをあげるんだよね、お土産とかプレゼントって。
そうなると、可愛さは外せないって感じだね。
 
一同うなずく
 

 

STEP5. テリーヌらしく四角に、山芋で彩りを足す、もずくをフープロで細かくする・・・改善案が次々と。

 
 
菊乃 現段階では、人んちにはこれ持ってけないな。
内地にお土産だったら・・・もっともずく感が出ればアリかも。
沖縄の健康食ってのをアピールするためにも。
 
もずくガール もずくがからだにいいっていうイメージはすごくあるもんね。
 
一同うなずく
 
菊乃 「フコイダン」とかよく聞くよね。
 
てだ子 沖縄のもずくは県外のよりも太くて歯応えもあるから人気ってきいたことがある。
 
菊乃 これはもずくらしさっていう点で言うと、ぬめり感しかないよね。
 
てだ子 色ももう少し入れたほうがいい気がする。
 
一同うなずく
 
菊乃 赤ピーマンとかプチトマトとか、明るい色を足してみるとか。彩りが寂しいよね。
 
Qちゃん これだけボーンと出されると寂しいかも。暗いし。
あと、肉がボボっと見える感じも可愛くないな。存在感ありすぎて。
もずく商品だったらもずくだけが見える方がいいと思う。
もっと可愛い方がいい、とにかく。
 
Qちゃん テリーヌって別に肉入ってなくてもいいんだよね?
 
菊乃 うん。層が欲しかったのかな?
 
ささ美 私はもずくがこんなわさわさしてなくてもいいかもって思った。
フードプロセッサーかなにかで一度もずくをつぶしてしまって、
それを固めた方が綺麗に層が出る気がする。
このわさわさしたもずくの見た目がなんか・・・
 
菊乃 可愛くないよね。
 
もずくガール うん。もっとおしゃれで綺麗な感じかと思ってたよね。
 
Qちゃん 見た目的にはもずくゼリーの方が近いかな。テリーヌってさ、あの四角いやつでしょ?レストランで出てくるやつ。
 
菊乃 色もいっぱい入っててね、赤とかオレンジとか。あと、層になってて・・・。
 
ささ美 野菜の断片が見えて・・・。
 
菊乃 みんな自分の中にテリーヌのイメージがあるから、それを期待するよね。
 
一同うなずく 
 

 
– – – サイズを変えるか、味を変えるか。 
 
Qちゃん 大きさもちょっと大きすぎる気がするな、この味付けだと。
 
一同うなずく
 
Qちゃん もう少し小さくして、他の料理と一緒に食べるんなら気にならないかもしれない。
もしくは大きさはそのままで味を薄くするか。
 
菊乃 一口サイズだったらこれくらい濃くてもいいかもだけどね〜。
このサイズだと食感も飽きてくるんだよね、大きいから。
 
 納豆、山芋、もずく、オクラを使ったネバネバ丼みたいなのも見たことあるけど・・・。
 
Qちゃん あー、山芋いいんじゃない? このテリーヌに足すには。彩り的にも白いのが入ると明るくなるし、食感も加わるしね。さくさくっとした感じで。
 
一同うなずく
 
菊乃 もっと味を薄くして、さっぱり酸っぱい系のドレッシングをかけて食べるっていうのもいいかも。
 
Qちゃん それいいね。じーまーみみたいにタレをかけるひと手間を加えてね。
 
 四角いパッケージにして切り分けるっていうのは?。
 
てだ子 あ〜、それも高級感出ていいかもね。
 
 そしたら幅も自分で好きなように決められるし。
 
もずくガール 絶対これ一個たべないといけないってのがね・・・。
 
菊乃 つまり、今はやっぱり味がイマイチってことか(笑)。 
 

 
– – – もずくのさっぱり感が欲しい。 
 
菊乃 味はもっともずくっぽい方がいいはず。「もずくのテリーヌ」っていうくらいだし。
 
てだ子 もずく味を期待して食べるしね。
 
Qちゃん みんなもずくは好きなんだよね。
 
一同うなずく
 
菊乃 普段もずくにかける三杯酢みたいな甘酸っぱい感じをイメージしてたから、全然違ってびっくりした。
もっと磯の香りがするかな〜と思ってたんだけど。アーサのおつゆみたいな。
 
 もずくっていうとやっぱり「さっぱり」っていう感じだよね。
 
もずくガール うん。でもこれは明らかに「さっぱり」ではないね・・・(笑)。
 
てだ子 もずく自体は身体にいいけど、これだとあまりに濃いし辛いから、子供にあげるのも抵抗があよね。
 
菊乃 年配の人にもちょっと・・・。おばあとか薄味が好きじゃない?
 
一同うなずく 
 
ささ美 味が薄くて健康的だったら、子供のおやつにもできそうだけどね〜。
 

 
てだ子 もずくのぷちっとした食感をテリーヌで残すのは難しいはずね。
 
Qちゃん 寒天で固まらしたら食感はきっとなくなっちゃうよね。
天ぷらにしても消えちゃうくらいだから。
 
菊乃 まあでも、食感がなくなっちゃっても味でもずく感が出てたらいいんだけどね。
 
 

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

 
 
味の濃さ、
もずく感、
見た目、
サイズ、
パッケージデザイン
 
と、感想の中から様々な課題が見えてきた第一回の試食会。
 
試食メンバーたちは
 
「これからどう変化していくのか楽しみ!」
 
と口を揃えていました。
 
開発段階から商品に関わると、
「自分が育ててるんだ」
という愛着もわいてくる。
 
メーカーさんの
 
「次回の試食会までに、できる限り改良して来ます!」
 
という頼もしい言葉を聞き、
試食会はお開き。
 

 
そうそう、浮島ガーデンのシェフからもアドバイスを頂きました。
 
私たちの「もずくテリーヌ」、
これからどう変わり、
果たしてどんな姿で店頭に並ぶことになるのか?
 
乞うご期待☆
 

– – お知らせ – –

カレンドでは、
モニター会を通して沖縄を盛り上げてくれるCALENDモニター会員を募集しています☆ 

詳しくは
CALEND-OKINAWAモニター会員募集
http://calend-okinawa.com/life/monitor/monitor.html
 
をお読みください☆ 

NAKAI


Day off
 
大きな車柄の個性的なワンピも、
コーデ全体の色味を抑えるとうまくまとまる。

グレーのレギンスと黒のスリッポンを合わせて。
 
面積を広くとるアイテムの柄の主張が激しい時は、
色遊びは控えめに。
 

 
にっこり顔がユニークなスリッポン。
 
「こういうちょっとへんてこなのが私好きってば〜。
つい買ってしまう。」
 

Working day
 
チェック柄ジャケットがメインアイテムのモノトーンコーデ。
 
アウターは、前をしめなければ妊婦でも問題なく着られるので便利。
 

 
今回の差し色は赤いハートのピアスのみ。
面積は小さくても、モノトーンコーデの中ではしっかり映える。
 

 
「自分のイニシャルのMと、牡羊座のネックレス。
牡羊座は誰の星座かって? もちろん私さ。
どんだけ自分好きだば?って感じだよね(笑)。」
 
もともとセットだったのではなく、
別々の店で買ったネックレス二本を重ね付け。
 
コーデの雰囲気がシックな時は、
アクセサリーで遊ぶのも楽しい。

ゴールドとパール、
ターコイズとシルバーなど、
手持ちの異素材アクセを重ねてみると、
まるで新しいアイテムのように見えてくることも。
 
「このネックレス、それぞれ別々につけることもあるよ。
他のと組み合わせることもあるし。その日の気分で。」
 

The other day off
 
逆に、服がシンプルなら思いっきり色で遊んじゃうのもアリ。
ブルーのロングワンピの上に、個性的なTシャツを重ね着。
 
「これまたへんてこなTシャツでしょ(笑)。
何気に着心地も抜群でお気に入りってば〜。」
 
青のワンピに茶色のサボサンダル、
バッグの毛糸は色まんちゃーと、
色みの共通項はほぼゼロながらちぐはぐ感が出ないのは
服のラインがシンプルだから。
 
 
どこかで「遊び」を入れるのが、
面白みの足りないコーデから脱却するためのポイント。
 
色、
柄、
ライン、
素材。
 
遊びのテーマを決めたら、
他の要素は控えめに。
あれもこれもと取り入れると、
まとまりが悪く、ぼやけた印象のコーデになってしまう。
 
逆に、コーデを決めて全身鏡でチェックしたとき
「何か物足りない」
と感じたら、
上記要素のどれかで遊んでみて。
 
差し色を足してみたり、
パッと目をひく柄ものアイテムを取り入れたり、
個性的なラインのトップスに変えたり、
ふんわり素材の中でジャケットだけは革素材にしたり。
 
足りなければ足す、
やりすぎたら引く。
 
鏡の前で、コーデの引き算を楽しもう。
一番のポイントは「自分が楽しむこと」。
人の目にどう映るかではなく、私がわくわくできるかどうか。
そのコーデを私が気に入るかどうか。
 
それこそが、一番わかりやすい物差しなのかも。 
 

写真・文 中井 雅代

 

NAKAI


 
2Dで見ました。
面白かったけど、これは3Dで見てみたかったかも。
 
スクルージのお話は、子供のころから何度も読んだり、聞いたりしていて馴染みが深いものですが、このお話は大人になってはじめて深い意味がわかるものだと思います。
 
ジム・キャリーは、こんな役はうってつけ。
 
スクルージ以外には7役演じてます。
 

 
わかるものとわからないものがありました。
 
「過去のクリスマスの亡霊」がとっても可愛かった。
 

 
クリスマスって、やっぱりわくわくするものですよね。
 
日本では、シングルだとちょっと肩身が狭いイベントですが(笑)、
アメリカでは家族が集まって祝える、とっても素敵なイベント。
 
そんなクリスマスを、スクルージは真っ向から否定。
ひどい人間なんだよね。
 
でも、どうして、スクルージがそうなってしまったのか、というのも、
精霊たちと観客も一緒に旅をして分かってくる。
 
このひと、なぜか、そんなに悪い人じゃないんだよね。
 

 

 
ジム・キャリーもすごいけど、ゲイリー・オールドマンすごいね。
 
3役やってるけど、まさか、ティム坊やまで、演じているとは。
 

 

 
コリン・ファースはそのままで、笑えた。
そっくりです、むしろ、ちょっとイイ男。
 

 
私は、実はケイリー・エルウィスが結構好きなので
オープニングクレジットにでてきたとき、楽しみにしてたんだけど、
どこに出てたかわからなかった(笑)
 
人はいつからでもやり直せる、というお話になっていました。
 
なんか、いろんなことに、too late (遅すぎる)かな、
とおもってあきらめることは多いけど・・・
never too late (遅すぎることなんてない)なんだよね。
スクルージはあんなおじいさんなのに、
やり直して未来を変えることができるんだから、
私たちにもできないことはないな、と思いました。
 
過去のことや、現在のこと、自分に本当に向き合って、周りをよく見つめたら、未来は変えられる。
そんなメッセージを受け取りました。
 
この季節におすすめしたい映画です。
暖かい食べ物がたべたくなりました。

God blesses us, everyone. Merry Christmas!!

 

KEE




 
<ストーリー>
クリスマス・イヴのロンドン。スクルージ(ジム・キャリー)のビジネス・パートナーのマーレイが死ぬ。スクルージは悲しむ様子も見せずに指定遺言執行者のサインをして、遺体の両まぶたに置かれた銅貨をひったくる。7年後の1843年、クリスマス・イヴ。金貸業を営むスクルージの事務所には暖炉もなく、事務員のクラチット(ゲイリー・オールドマン)は凍えながら働いている。スクルージの甥フレッド(コリン・ファース)がクリスマスの挨拶に来ると、スクルージは怒鳴り散らす。また、貧しい人への寄付を乞われると、「余分な人口が減った方がマシだ」と毒づく。夜、スクルージが家に帰ると、マーレイの幽霊が現れ、3人の亡霊がスクルージを訪ねてくると告げる。すると、老成した顔の子供の姿をした“過去のクリスマスの亡霊”が現れる。亡霊はスクルージを連れて、過去のクリスマスへ飛び立つ。
 
<キャスト>
ジム・キャリー
ゲイリー・オールドマン
コリン・ファース
ロビン・ライト・ペン
ボブ・ホスキンス
 


 

NAKAI


 
「ちんすこうを手づくりしてるところが見られるって貴重だよね!
ほとんどがもう機械化されてるでしょ?
ここはずっと手づくりにこだわってるわけ。
しかも超〜〜美味しいんだよ!
だから地元の人もよく買いに来るし、
いつもお客さんでいっぱいしてる。」
 

 
「良かったらコーヒーもどうぞ、
ちんすこうの試食もできますよ。」
 
と従業員の方に促され、コーヒーを注ぐ。
 
「ちんすこうとコーヒー、良いね〜。」
 

 
「ここのちんすこうさ、
他のところのと比べると生地が細かくてほろほろしてるわけ。」
 

 
「ん〜!やっぱり美味しい!
甘さも丁度良いし。
なんだろうね、この食感。
さくっとかじゃなくて、しっとりしてる。」
 

 
一代でながはま製菓を築き上げた、代表の長濱眞昭さん。
 
「店を始めるまでは色んな仕事を経験したよ。
最初は軍雇用で働いてたんだけどね、
そのあと自分で貿易を始めた。
ある時ちんすこう屋で働いていた友人から
『一緒にちんすこうを作らんか』
と誘われたもんだから、
これから沖縄は観光立県になる、
ちんすこうと言っても一つの味だけではだめだ、
色んな味の商品を作るのであれば良いよ、という条件付きで始めたんだよ。」
 
今から35年前の話。
つまり、味つきちんすこうの先駆けである。
 

 
ちんすこうの粉を型に入れ、
ローラーに体重をかけて何往復もさせ、しっかりと固める。
 
「この作業も今は殆ど機械化されてるけどね、
手でやるもんだから、しっかり固められるし、
噛んだらほろっと崩れる繊細な歯触りに仕上げられるわけよ。」
 

 
まるで板チョコのように固められた生地。
 

 
京都の職人に特注で作らせたという型で型をとる。 
 
「この型だけで数十万するんだよ。
作ってくださった職人さんはもう亡くなられてね。
作れる人がもういないから、大事に使ってるさ。」
 

 
生地に押し付け、鉄板に落とす、また生地に押し付け・・・
という作業がリズミカルに繰り返され、
鉄板の枠ぎりぎりに、美しくちんすこうが並ぶ。
 

 

 
「こんなしてちんすこう同士が触れないように並べるのだけでも難しいんだよ。
ちょっと間を取り過ぎると規定の数が入り切らなくなるからね。」
 

 
色よく焼き上がったちんすこうを、
一つ一つ袋詰めしていく。
 

 
箱売りだけでなく、単品でも購入可能。
その値段、なんと1個12円。
これだけ買っても96円という安さ。
 
「だからさ、子どもたちがよく買いに来てくれるんだよ。
『ちんすこう3個ちょうだ〜い』
なんて言ってね。
好きな味を選んでさ。
50円あれば4袋、つまり8本のちんすこうが買えるさーね。
こちらとしてもこうして買いに来てくれるのは非常にありがたいこと。
子供といっても素晴らしいお客さんだよ。」
 
わざわざここまで買いに来てくれる人のためにと、
事務所内で販売している箱詰めのちんすこうは、
市販価格より20%割り引きしている。
 

 
店にはひっきりなしにお客さんが訪れる。
甘いちんすこう、お客さん用のお茶請けであれば
わざわざ一箱買わずとも、数個で事足りることも多い。
単品販売は、こうして地元の人々にも重宝がられている。
 

 
「工程を見学できるようにしたのは、
お客様にもしっかり見張ってもらえるから、という理由もある(笑)。
私もそう若くないからね、
自分がしっかり見られなくなっても、
お客様が見てくださっていたら安心さーね。」

そういう長濱さんは元気そのもの。
「沖縄に伝わる伝統を、できるだけ守っていきたいからね。」
と頼もしい言葉。
 
見学だけではなく、制作の体験もできる。 
甘い香りの立ちこめる工場で、
いつもは買って食べるだけのちんすこうを手づくりできる、
大人も子供も楽しめるスポットだ。
 
ながはま製菓
恩納村真栄田3390
098-964-5904

 

 
「読谷一押し、『セーラの森公園』。
私ここが大好きでさ〜、ほんとひっちー来てるよ。
子供と一緒にだけじゃなくて、
一人でも来るし、旦那さんと二人でも。
つらいことがあった時とか。」
 

  

「今日はくもりだから暗いけど、
天気がいい日はもっと気持ち良いよー。」
 
左から右へ、延々続く水平線を見渡せるロケーション。
場所によって海の表情も違う。
悩みがあるとき、つらいとき、
ここに来ると気持ちが晴れるという心情も納得。
 

 
「ほら、あっち見て!
雲の間から光が見えるさ?」
 

 
「『レンブラント光線』。
あれも好きってば。なんかジーンとしない? 」
 

 
「一応大型遊具もあるんだけどさ、
こっから海眺めてるだけでも相当楽しいし、元気になる。
イヤなこと? そりゃあるよ〜、大人になったら色々。
そういう時にここに来て元気もらうわけ。」
 

 

 
可愛い形の街灯が立ち並ぶ。
夜に訪れてもきっと楽しい。
高台からは読谷の街の灯が見晴るかせるだろう。
 

セーラの森公園
中頭郡読谷村座喜味1975

 
 
「買いたい魚があるんだよね〜。」
一路、都屋(とや)漁港へ。 
 

 
「この独特な海水の色が良いよね。
うちの旦那さん、小ちゃい時は向こう岸まで泳いで渡ってたんだって。」
 

 
「ここで毎朝セリやってるんだよね〜。
私も参加してみたい〜。
一般人はやっぱだめなのかな?」
 

 
 
セリ市場に隣接した食堂「いゆの店」。
漁港の様子を眺めながら、
新鮮な魚介類を堪能できる。
 

 
「ここのてんぷらでーじ美味しいってば。
しかも1個60円!
何個でも食べられる〜」
 

 
食堂の裏手では鮮魚も販売。
「さんみんどぅくる」とは「計算する所」、
つまり支払い場。
 

 
「この細長い魚、なんですか〜?」
 
「これは『ダツ』。うちなーぐちで言うと『しじゃー』だね。
他のちっちゃい魚はアジよ。」
 

 
「グルクンも美味しそ〜!
唐揚げにしたら最高だよね。
でもさ、今日はいわしが欲しいんだ〜。
アンチョビにしたくて。保存食用。」
 

 
「いわし、1尾いくらです?」
 
「40円。」
 
「安っ!じゃあ・・・10尾下さい。」
 
10尾買っても400円という驚きの値段。
 
「でも、『◯◯大安売り!』の旗が出てる時はもっと安いんですよね?」
 
「そう。大量にあがってきた時に大安売りするわけさ。
その時の値段はこれとは比べ物にならないくらいもっと安いね。」
 
「でも、今日の値段でも相当満足。
おうちに帰ったらすぐさばこう、楽しみ〜!」
 
「いゆの店」
読谷村字都屋33
098-956-3774
10:00~19:00(月~土) 
10:00~18:00(日・祝)
正月・旧盆休

 
 

 
「私、ファーマーズが大好きだわけ〜。
県内各地のファーマーズ巡ったり。
でも、やっぱりここが一番近いからさ、
毎日のように買物に来てるよ。」
 

 
「子供が生まれてから特に、食には気をつけるようになった。
ちょっとマクロビも勉強したりして。
良いものを食べさせてあげたいさーね。」
 

 
「これ下さい、玄米で。」 
 
玄米は3kgから、白米は1kgから購入可能。
 
「ここで精米もしてくれるし、
欲しいぶんだけ買えるから良いよね。
どのお米がおいしいとか、保育園のママ友さんと情報交換したりもしてるよ。」
 

 
「玄米が好きってば〜。
そしてここのは本当に美味しい。」
 

 
「パッケージも可愛いんじゃない?」
 

 
「かぼちゃも色んな形のがあって
見てるだけでも楽しい〜!」
 

 
「そうそう、このひじきでーじお勧め。
味がついてるから、ちょっと塩抜きしてサラダに使ったり、
ご飯と一緒に炊いても美味しい。
初めて食べたとき
『何これ〜!』
ってびっくりしたくらい。
それからハマってる。」
 

 
「ターンムパイも是非。
色んなお店で売ってるけど、
ここの一押しだよ〜。」
 

 
「やさい天ぷらは是非トースターでチンしてから食べて欲しい。
カリカリになるわけさ。
しかも120円て。安くない?」
 

 
「ご当地バーガー、ずっと気になってたけど食べたことなくて。
結構有名みたいよ。
『紅豚バーガー』と『もずくバーガー』って。
今日はもずくバーガーにしてみようね。」
 

 
注文してからコロッケを揚げるため、
5分ほどかかる。
 
「できたて食べられるって嬉しいね。」
 

 
「バンズにもずくが入ってるんだって。
あいっ、本当にアチコーコー。
美味しそう、いただきま〜す!」
 

 
「ん〜〜!すごい、想像以上に美味しい!
コロッケさくさくだよ〜。
バンズだけじゃなくてコロッケにももずく入ってるんだね。
後味がほんのりもずく風味。
これ、子供も絶対好きだよ。
しかも150円て! めっちゃ安い。
キャペツもいっぱい入ってるし上等〜〜。
今度からこっち来たら絶対買って帰る!
紅豚バーガーも気になるし。
食べたらどんなだったか教えるよね。」
 
読谷ゆんた市場
読谷村喜名2346-11
098-958-1124
open 9:00~19:00

 

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

 
読谷といえばやちむん(焼物)。
窯所や城址など観光スポットには事欠かないが、
読谷在住の洋子さんが勧めてくれた場所は
まさに生活に密着したところばかり。
 
洋子さんがご主人と営む手づくりの家具屋「Indigo(インディゴ)」や、パン屋「水円(スイエン)」を始めとして、
読谷には今、通い詰めたくなる素敵な店も続々とオープンしている。
 
沖縄を何度も訪れているツウな方、
移住を検討している方、
忙しさから解放されてのんびりしたい方にもお勧めの読谷。
 
「こんなところがあったのか!」
 
と、沖縄の新たな魅力をきっと再発見できる。
 

写真・文 中井 雅代

 

NAKAI


 
パパイヤ、スターフルーツ、シークヮーサー、
フーチバー(よもぎ)、ネリ(オクラ)、シブイ(冬瓜)。
沖縄の果物や植物がパズルのように細やかに配置された楽しいテキスタイル。
 
「『絵を描きたい、人と違う絵を』
と思うようになったのは沖縄に戻ってきてから。
それまでは私、逃げてたんです。絵を描くことから。」
 
デザイナーのMIMURIさんの口から出てきたのは
「逃げていた」
という意外な言葉。
 

 

 
大学時代から「MIMURI」として活動を開始したが、
当初の作風は現在とはまったく異なっていたという。
 
「東京にいたときは幾何学模様ばかり描いていました。
描きたい題材も周りに見当たらなかったし、
絵の自信もなかった。
それで幾何学模様に逃げていた感じですね。
 
絵を描くようになったのは東京から故郷の石垣島に戻ってから。
石垣には描きたいものが沢山あって。
 
まずテーマを決めるんです。
例えば『海を描こう』と思ったら、
海の生き物なんかを見てばーっとスケッチをやって描き貯めておく。
 
つい描いちゃう題材は、自分が普段から目にしているもの。
石垣にいたときは周りに自然があるから
雑草や生き物を多く描いていて、
沖縄本島に引っ越して来てからは、店舗が市場の中にあったこともあって
『あ、野菜描こうやっさー、フルーツもー。』
って。
自然と目に入ってくるものを描きます。
市場ともなると、やはり沖縄を代表する食材が並ぶので、
そこから選んで。
 
色で選ぶこともあるかな。
でも、『この色合いがあったら良いかも』と思うときは
自然と沖縄産のものを選んでいたりします。
 
だから、沖縄への想いが強くて、というよりも、
実際に目にしてるから描くという感じですね。」
 
今は描きたい題材にも描くモチベーションにも困らないMIMURIさんだが、
その気持ちがしぼんでいた時期もあった。
 

 

 

 
「幾何学ばかり描いていた時は、
題材が見当たらないだけでなくて自信もなかった。
何を描いても自分の絵っていう感じがしなかったんです。
 
というのは、大学受験で一浪してるんですけど、
その時、受験用の絵を予備校で1年間びっしり描かされました。
その絵がすごくいやで。
 
『形を捉える』とか『こうでなきゃいけない』とか
『構図もこの方が受かりやすい』とか・・・
個性を抜きにしていかに上手く見せるか、という描き方がいやだったんです。
希望の大学に受かるためにしょうがないことだったかもしれませんが、
そういうことをやっているうちにどんどん絵が好きじゃなくなってしまって。
 
入学したのは絵を描くばかりの大学ではなかったので、
高校からやっていた油絵を続けていくのも違うな、
本当にやりたいことはなんだろう?と考え直しました。そして、
『私は油絵をやりたかったんじゃない、洋服を作りたかったんだ』
って思い出して。
 
昔は『テキスタイル』という言葉自体は知らなかったけれど、
自分の描いた絵が洋服になって動くっていうことが昔から『良いな〜』って思ってたんです。
布で終わらず、洋服まで仕立てるのが素敵だなって。」
 
大学ではテキスタルから衣服を制作するまでを勉強した。
 

 

 
沖縄に戻ってからは身の周りにあるものを描き始めたが、
最初から野菜や植物を描いていたわけではなかった。
 
「実は、最初は虫をよく描いてたんです。
それも蝶とかトンボみたいなのじゃなく、
みんなが嫌うような虫。ダニとか蛾とかムカデとかをいっぱい。
 
可愛く描けば、手に取ったお客さんも『可愛い!』って言ってくれるんですけど、
『その絵、ダニですよ』と言うと、『えー!』って(笑)。
 
そういうことから描くことがどんどん楽しくなってきて、
ちゃんと絵を描こう、幾何学だけじゃ面白くない、
人とは違う、自分の絵を描こうって思うようになりました。」
 

 

綿生地に特殊なペイントを施し、独特な質感に仕上げている。「よく革と間違われますが、綿素材です」 
 
MIMURIの商品は、最初は手描きだった。
 
「するとオーダーがあまりにも混んでしまって。
対応しきれなくなってお待たせしちゃうことになるので
今現在は新規のオーダーはお受け付けしていません。」
 
その後プリント生地のデザインも始めたが、
それもすぐに人気を博し、忙しさが軽減されることはなかった。
 

 
「身近にない題材を選んで描いたこともあります。
ハイエナや孔雀、見たことのないアフリカの鳥とか。

でも、そうするとちょっと『違うなー』っていう感じになるんです。
なんとなく抵抗があるというか。
目で見たものを大切に描きたいと思っていて。
 
それは沖縄のものじゃないとだめ、という意味ではなく、
ヨーロッパに行けばヨーロッパのものを描きたくなると思います。」
 

 

 
本来の夢であった洋服の制作も行った。
 
「自分のオリジナルテキスタイルで服を作れるというのは嬉しいけれど、
洋服って大変なんですよ、作るの(笑)。
やっていくうちに自分は服のパターンを起こしたりする作業は好きじゃないな、というのもわかってきたので、
誰か良い方とめぐりあったら一緒にやりたいなと思っています。」
 

 
「これからはまず、まだ納品していないオーダーの商品をしっかり仕上げたいです。
受注段階で『これを描いて』というのは既に決まっていますし、
必ずお客様の手に渡るということもわかっていますから
『これで良いか!』と適当なものは作れません。
一旦仕上がっても、納得できずに破棄してやり直すこともあり、
とても集中して制作しています。
そういう意味でもすごく良い経験になりますね。
 
でも、このままだと新規のお客様を受け付けることができないので、
ちゃんと仕上げてお渡しして、次に進みたいですね。

実はもう『これを描きたい!』っていう題材はあるし、
スランプに陥ったり行き詰まった時はこれをやろうっていうアイデアのストックもあります(笑)。」
 
 
「以前は描くことから逃げていた」というMIMURIさんだが、
現在は?と訊くと、
 
「逃げは無いですね、今は。だって楽しいから。」
 
自分だけの絵を求めて紆余曲折を経験したMIMURIさんには今、
やりたいことも描きたいものも山ほどあるという。
沖縄の枠にとらわれることのない、鳥のように自由なその感性は、
これから私たちにどういう世界を見せてくれるのだろう。
 

MIMURI(ミムリ)
那覇市 松尾2-7-8 MIMURI
050-1122-4516
open 14:00〜19:00
close 不定休
MAIL info@mimuri.com
HP:http://www.mimuri.com
ブログ:http://ameblo.jp/mimuri

 

NAKAI


 
会場:南風原文化センター
日程:12月16日(金)
開場:午後6時
開演:午後6時半
入場無料
 
口琴で恋を伝え、鼻笛で祖霊と交信するオーストロネシア語族に想いを馳せて、
三線以前の沖縄音楽の現代表現に迫ります。

*口琴、鼻笛などの民族小楽器販売もあります。無料レクチャー付き!
 
平成23年度文化庁ミュージアム活性化支援事業
 

NAKAI

バーバラ・クーニー 著    長崎出版 ¥1,575/OMAR BOOKS
 
― もとを正せば ―
 
クリスマスシーズンということで今回もまたこの季節に合う絵本をご紹介。
 
タイトルはその名も「クリスマス」。
著者は以前にも紹介したバーバラ・クーニー
 
小さな子どもにクリスマスってなに?と聞かれることがあるとしたら、
その質問にきちんと答えてくれそうな本。
  
この本を手にしようと思ったのは落ち着いた色合いの、
少女がキャンドルに火を灯そうとしている表紙に惹かれてのこと。
中のページも赤・緑・黒・白以外のよけいな色は使われずシックな趣き。
  
また特に内容をおすすめしたい。
「クリスマス」という今や世界中でたくさんの人が祝う特別な日。
街はツリーやクリスマスソング、リースやケーキ、プレゼントにあふれる。
でもそもそもクリスマスって何だろう?
というところに読む人を立ち還らせてくれる。
 
この本を読むとクリスマスの起源をシンプルに伝え、 
またそこから世界中へ形を変えていくクリスマスの変遷が面白く、分かりやすい。
 
サンタクロースがもともとは北欧神話のオーディンという神からきていることも知らなかったし、
その北欧ではクリスマスのことを「ユル」ということもこの本で初めて知った。
 
中でも好きなエピソードの一つがスウェーデンの慣習。
クリスマスシーズンの最初の日、
朝まだ暗いうちに女の子が家々を訪ねてコーヒーとケーキを届けるというもの。
その女の子は白いドレスに赤い帯をつけ、
ろうそくを灯した冠をかぶることになっている。
きっとそれは静寂に包まれた神聖なクリスマスの始まりなのだろう。
  
でもジングルベルが至るところで流れる
日本の普通のクリスマスだって悪くない。
ケンタッキーのクリスマスバーレルとケーキを買って
大切な人たちと美味しいものを食べ、
贈り物を交換し合い、暖かな時間を過ごすのもまた幸せなこと。
そんな中ほんの少し、遠い国で同じようにクリスマスを祝う人々に想いをはせてみる。
  
著者のバーバラは最後をこう締めくくる。
「もとを正せば、クリスマスははるか遠くの町の馬小屋で生まれた幼い男の子の話。」。


OMAR BOOKS 川端明美




OMAR BOOKS(オマーブックス)
北中城村島袋309 1F tel.098-933-2585
open:14:00~20:00/close:月
駐車場有り
blog:http://omar.exblog.jp
 

NAKAI

そろそろ、



 
うきうき

 
わくわく

そわそわの季節です。

 
本当は、もっと早くからこの高揚する気持ちを味わいたいものですが、
ここ最近のはっきりしない気候。
気温はぬるいし、雨だし、湿気だし。

 
おかげさまで天候のことばかりが気になってしまい、
日々のお洗濯と除湿機との狭間で太陽にこがれる日常であります。
些細な日常のひとこまにかまけている間にも
気がつけば着々と時は過ぎ、クリスマス、年末をむかえるわけです。

 
私のようにまんまと天気にふりまわされ、
イベントオンチになりそうな方々へ(いるのだろうか)。
お店屋さんという印籠片手にギフトのご提案です。

どっちにする?
「贈り物 vs 自分へのご褒美」

 
「Centennialアクセサリー」


 
できれば頂きたいものだけど、“自分へのご褒美“が有望でしょうか・・・

 
「リネンのリースやキャンドル」


 
気軽に「はい、どうぞ」
さりげないのに季節感もある。こういう所作に憧れます。
(なんだかこなれた大人って感じがして)

 

・自宅用に好きな色をチョイスして、ツリーに飾りつけても可愛い。

 
「うつわ」


 
趣味がわかっているのなら、お世話になったあの方へ。
又は胸を張って「ご自分のために」。
どうぞきれい色をチョイスして。

 
「ドイツ雑貨」
・お掃除用のブラシ類から靴べら等

ドイツから来たどれも本気のタイプです

 
こういうのって好みがあるので自分用に軍配があがりそうなところですが、
あらかじめ相手の好みがわかっているのならおすすめです。
周りと同じじゃないギフトで差をつけてみては?

 
「贈り物」、「自分へのご褒美」、
tous les jours(トレジュール)へご来店下さるお客様の中には
贈り物を選びにきたはずが、自分用へとシフトしたり、しそうになったり、
はたまたその逆パターンだったりで、
脳内でどうしようかと押し問答されている方もちらほら。
共通するワードはおそらくこれ、「どちらも大事」。
悩んでいるその光景はどの瞬間もとてもほほえましく、
どちらのくくりにしても贈り物を選ぶという行為は見ている側も幸せにするように思います。

 
皆それぞれにしっくりくるギフトに出会えますように。

 
(余談)
この季節、否が応でもあわただしい。
年内にやっつけておきたい仕事、
お歳暮やお年賀、
年賀状の準備等々。
日々のことも(私の場合)毎日こぼれて落ちている状態なのに、
やってくる年の節目。
なるべく気持ちよく2011年のフィナーレを飾って、
2012年へたすきを渡すのが今年最後の目標であります。

写真・文 占部 由佳理(tous les jours店主)


 
tous les jours(トレジュール)
那覇市首里儀保町2-19
098-882-3850
open:水~土
12:00-18:00
(変更あり。毎月の営業日をブログでお知らせしております。)
blog:http://touslesjours.ti-da.net


関連記事:ひとつ先のくらしを提案するtous les jours(トレジュール)

NAKAI


 
去年OMAR BOOKSで行われた朗読と音楽を組み合わせた朗読ライブが
今年も行われます♪
今回はOMAR’S READING星空編と題して、
宮沢賢治の代表作『銀河鉄道の夜』を取り上げます。
『冬の灯かり―have a tale to tell― 』
暖かいキャンドルの灯りの下、冬の夜空の物語と音楽に耳を澄ませてみませんか?
 
12/18(日)
@OMAR BOOKS
open 19:00 start:19:30
料金(前売り)¥2,600(WASITEオリジナルアロマキャンドル代込み/お持ち帰り出来ます!)
※「銀河鉄道の夜」をイメージしたオリジナルキャンドル
/飲食別
 
朗読作品: 「銀河鉄道の夜」 宮沢賢治・作
 

 
音楽・映像: 東正洋
池田明帆(ピアノ)
朗読者:  とわこ・ようこ・そのみ
作品セレクト:OMAR BOOKS 
空間: PLANTADOR (植物)
    WASITE  (キャンドル)
食:「イスキアのおむすび めえみち」
  「楚辺喫茶研究室-ソベラボ-」
 
定員45名
お問合せはOMAR BOOKS 098-933-2585(14時~20時)まで。
前売り発売は11/20(日)~になります。
————————————————————-
☆このイベントに合わせ、OMAR BOOKS店内にて
 冬の灯かり展12/10(土)-12/25(日)やってます。
 X’mas Book他、冬の夜に読みたい本をセレクト♪
 
blog:http://omar.exblog.jp
 

NAKAI


Working day
 
「妊娠しててもしてなくても、
可愛いコーデで出勤したらテンション上がるし、一日気分も良いさーね。
だから、会社に行く時の方がもしかしたらおしゃれを意識してるかも。」
 
出勤時はシャツスタイルが多いと言う彼女は、
小物でアクセントをつけるのが得意。
 

 
今日は細めのスカーフをシャツの襟ぐりにさっと巻いて。
襟もとは大きめに開け、
スカーフはかたむすびでハンサムに。
 

 
鮮やかなブルーのちょい派手柄バッグ。
よく見ると、襟もとに巻いたスカーフの柄にも同じブルーが。
小物同士で共通カラーがあるとまとまりやすい。
 
服が上下とも無地の時、
ぱっと目を惹く柄や色のバッグを選ぶとアクセントになる。
バッグを選ぶ時、
「何にでも合わせやすいように」
と無難な無地を選びがちだけれど、
服も無難、小物も無難だとちょっと寂しい。
これくらいの小さめバッグは、ぜひ柄で遊んでみて。
 

 
実はこのパンツ、妊婦用ではないという。
 
「ウエストゆるめで伸びる素材だから、今も普通に履ける。
便利だよ〜。」
 
ウエスト部分にゴムが入っていたり、
ベルトがついていたりと
大きさの調節がきくものであれば、
妊娠中も意外と問題なく着られたりする。
妊婦=ボトムスは全てマタニティ用
ではなく、手持ちのワードローブもできる範囲で生かそう。
 

Day off
 
太ももまであるゆったりTシャツワンピは、
妊婦コーデの強力な味方。
身体を冷やさぬよう、
お腹と足元はレギンスでしっかりカバー。
 

 
朝夕と昼間の寒暖差がある時は、
デニムシャツが重宝する。
Tシャツワンピとのレイヤー具合も良い塩梅。
暑くなったら脱いで腰に巻いても。
 
「ゆるコーデは靴でひきしめる」の法則通り、
レースアップのちょいかっちり靴でバランスをとって。 
 

 
今回のコーデのポイントはヘアーバンド。
おしゃれアイテムとして保有している人は少ないかもしれないけれど、
ショート、ミディアム、ロング、パーマと、
ヘアスタイルを選ばず誰でも使え、
また、似合わない人もあまりいないという頼もしいアイテム。
前髪のある人はターバンに入れるか出すかでも違った表情になるので楽しい。
 
ゴム入りで伸縮するタイプも便利だけど、
わざわざお店に買いにいかずとも、
柄のかわいいお気に入りのスカーフや大きめのハンカチを折って巻いてもいい。
その時、結び目を上に持ってくるとガーリーな雰囲気に。
 
こういう遊び心の効いたおしゃれは
第三者の印象に思いのほか深く残りやすい。
トップスの柄や羽織りものの種類、
ボトムスはジーパンだったか、チノパンだったか?
そういうことはなかなか思い出せなくても、
さりげなく巻いたスカーフや雰囲気のあるターバンのことは
鮮明に覚えていたりする。
 
おしゃれは、もちろん自分のテンションアップにも大きな効果をもたらすが、
それがセンスのある着こなしや
その人の雰囲気にぴったりの気持ちの良い服装であれば、
見ている人の気持ちまで明るく楽しくなる。
 
スカーフにバンダナ。
たかが布一枚、されど布一枚。
 
お気に入りのハンカチに、
新たな役割を与えてあげてみませんか?
 

写真・文 中井 雅代

 

NAKAI


 
**ネタばれあり**
 
この映画の質感が大変好きです。
 
観ている間にこの家族の間に何が起こったのか、、というのが段々わかってます。
 
ニコール・キッドマンとアーロン・エッカートが夫婦で、息子を交通事故で亡くしています。
 

 

 
美しい夫婦ですが、ニコール・キッドマンの顔がなんだか怖い(笑)
 
頬の高いところが全く動かない。何か入れているとしか思えない。
 
神経衰弱気味になっている妻のベッカを献身的というか我慢強く支える夫ハウイー。
 

 
アーロン・エッカート、身体もガッツリ鍛えてます。
 
交通事故の加害者の高校生をマイルズ・テラー。
 
実に特徴的なルックス。
 
この子も、いきなり道路に飛び出してきた犬をよけようとして、その犬を追いかけて同じく道に飛び出した、ベッカの息子を轢いてしまう。
ある意味被害者なんだけど、親として、この男の子と、冷静に話すことができるんだろうか?と思った。
 
私には子供がいないので、そのあたりがわからない。
 
お互い共通の事故で痛みを負った同士ではあるよね。
 

 
それで心を通わせては行くんだけど、私は、ハウイーのリアクションも当然だと思う。
やっぱり日本では、車が断然悪いからねえ。
 
それでも決定的に痛みは同じではないということを知るのだ。
 
夫のハウイーも、遺族の会に通い続け、同じく立ち直れないギャビーとちょっと危うい感じになる。
 
ギャビーはサンドラ・オー。「グレアナ」のクリスティーナです。
 
クリスティーナにしかみえない。この人の肌はなんでこんなにきれいなんだろ?
 
よく突然子供を亡くしたりすると、別れてしまう夫婦が多いと聞きます。
やっぱりつらいよね。
亡くなった家族のことをどうしても思い出させる存在でもあるしね。
 
この二人は、お互いをやっぱり思いあっている、一緒に乗り越えられると思うけど、先のことはわからない。
 
パラレルワールドの話も印象的。
 
いろんな世界に、いろんなバージョンの自分がいるとすればそれも悪くない。
 
とにかく、いきていくなら前に進むしかない。とどまっていることも永遠にできないし、まだ、愛する人たちが残されているのなら、やっぱり前に進むしかないのだ。
 
楽しい映画ではないですが、なんか良かったですよ。

 

KEE




 
<ストーリー>
閑静な住宅地に住む、コーベット夫妻。彼らはひとり息子のダニーを少し前に事故で亡くし、大きな喪失感の中暮らしていた。そのため、妻のベッカは妹の妊娠も素直に喜べず、夫に誘われて行ったグループセラピーでも苛立ちを隠せなかった。ある日、ベッカは車の中から見かけた少年の後をつけた。少年はジェイソン、ダニーを車で轢いてしまった高校生だった。彼もまた心に傷を負っていた。やがて二人は交流を持つようになる…。
 
<キャスト>
ニコール・キッドマン
アーロン・エッカート
ダイアン・ウィースト
タミー・ブランチャード
マイルズ・テラー
ジャンカルロ・エスポジト
ジョン・テニー
サンドラ・オー
 
<沖縄での上映劇場>
桜坂劇場(12/10~)
那覇市牧志3-6-10(旧桜坂シネコン琉映)
098-860-9555(劇場窓口)
HP:http://www.sakura-zaka.com/movie/1112/1112_rabitto.html