@国際通り
2013.01.02
@国際通り
2013.01.01
@国際通り
2013.01.01
ユベール・マンガレリ 著 田久保麻理・訳 白水社 ¥1,680/OMAR BOOKS
― 音が聞こえてくる小説 ―
急に冷え込んだ昨夜から天気は荒れ模様。
閉め切った窓の外からは、吹き荒れる風や葉を叩く雨の音が聞こえてくる。
一日中かけている暖房の室外機の音も。
今回紹介するこの『おわりの雪』を読み終わって後はそれらの音がやけに耳に響く。それはあまりにも静けさに満ちた小説だったから。
年明け、最初に取り上げるのは、フランスの作家・ユベール・マンガレリの長編小説。
「トビを買いたいと思ったのは、雪がたくさんふった年のことだ」という冒頭から始まる、雪のよく降る街を舞台にした父親と息子の話。
水道の蛇口から滴る水滴の音を聞きながら眠る夜の深さ。雪の降り積もった地面に沈み込む足元から聞こえるサクサクとした音。見渡す限りの平原に音もなく降りしきる白い雪。父と子が見守る中、鳥籠の中でトビが羽を拡げる音。深夜そっと外出する母親が自動消灯スイッチをつける音。
印象的な場面がいくつも思い返される。
この物語の中でこんなにも様々な音が響き合っているのは、登場人物たちの静謐な心の世界がそこに横たわっているからだろう。
その彼らの自由な空想の中で、音は反響し、共鳴し合う。そしてまた彼らの悲しみまでその中に吸い込まれていく。
この物語の中で主人公の少年は、ある事を境に子供時代に別れを告げる。
子どもと大人の違いはなんだろう。
その答えのひとつが「気付いているのに、気付かぬふりをすること」。
少年はいつしかそれが出来るようになった自分を知る。相手の本心を気づいていながら、そのことに触れないようにすること。もし触れてしまえば相手を、またそれ以上に自分を傷つけかねないことを知ってしまったから。
この物語は少年が大人になる成長物語としても読める。
これぞ小説。
それぞれの事情を抱えた人々の心の機微が丁寧に描かれる。
彼らの心の声をしっかり聞き取ろうと、読んでいるうちに自然と耳を澄ませている。
しんしんと降り積もる雪景色が目に浮かぶ、豊かな情感に満ちた一冊です。
OMAR BOOKS 川端明美
OMAR BOOKS(オマーブックス)
北中城村島袋309 1F tel.098-933-2585
open:14:00~20:00/close:月
駐車場有り
blog:http://omar.exblog.jp
2012.12.31
@国際通り
2012.12.31
きんかんの甘煮、フーチャンプルーを添え、ミヌダル、ちんびんとポーポーも一緒に並べたら…。
お正月にもピッタリな御膳のできあがり。
しょうがのパワーでからだもぽかぽかに温まる一椀。
ぜひ作ってみてくださいね。
今日のレシピは「沖縄友の会」が出版したこちらの本に紹介されています。ぜひご覧ください。
「私たちが伝えたい琉球料理」
連絡先:098-885-5601(奥間)
写真 中井雅代
2012.12.30
@新城
2012.12.30
以前から気になっていた映画。
どうも後回しにしていたがやっと見てみました。
舞台は50年代のアメリカ。
コネチカット。ここは本当に紅葉とかが有名なところで、木々の色の移り変わりが美しい。
飛行機で上空を通るときも、こことニューイングランド州は、いつも感動する。
キャシーは美しく賢く優しい理想の妻であり、母。
本当にちょっとした現代のキャリアウーマンくらい色々頑張ってます。
もちろん使用人とかいるんだけど、よくやっているなあ、と感心。
ジュリアン・ムーアのルックスが、この映画に良く似合う。
カラフルなドレスを着てるんだけど、赤い口紅と素晴らしくマッチする。
みんなにもてはやされてるけど、羨望のうらにはドロドロした嫉妬もあり。
時代的なものが大きいけど、人種差別よりも何よりも、そっちのほうが問題だよね。
この映画、いろんな問題点がちりばめられています。
人種問題、同性愛問題。
夫が同性愛者であることが突然判明。
当時のことだから「病気」と考えているところも、凄い。
そして、世間体や家族を守るためそのことを誰にも相談できないキャシー。
ここがつらいよね~。
私が高校のときホームステイを少しだけしてた家庭で、そこのパパが食卓でいきなりゲイであることをカミングアウトしたときには仰天した。
ほかの家族は泣き叫んでいたけど、私はどうしていいやらわからなかった。
すぐに他のホストファミリーに変更になったけど、かなり衝撃的だった。
やはり若いBFができて「彼を愛している」と言っていた。
この映画をみて、そのことを思い出した。
黒人庭師 レイモンドにデニス・ヘイスバート。
どの映画をみてもパーマー大統領にしかみえないが、本当に素敵。
この映画のふたりはとってもお似合いなのにね。
プラトニックでこんなに惹かれあうってあるんだろうか?実際に。
時代的な問題かな?
キャシーの親友を演じているのがパトリシア・クラークソン。
「何でも相談して。親友なのよ」
みたいなことをいっていたくせに、キャシーのフランクへの思いを聞いたとたん、汚いものをみるような眼でキャシーをみる。
フランクが同性愛者で若いボーイフレンドと一緒に住み始めたことには同情的なのに、その部分は許せないなんて、やっぱり人種差別のほうが激しいのか。
男性は不倫しても女性は許されないという時代なのか。
というより、「可哀想なキャシー」はOKだけど「恋をしているキャシー」は許せないんだろう。
女の嫉妬というのは本当に根が深い。。。
ラストは納得のような、納得いかないような感じで、ごまかされた感じはするけど、それでよかったのかな?
この作品でジュリアン・ムーアがオスカーノミネートをされていますが、私は夫役のデニス・クエイドの体当たり演技を評価したい。
すごい(笑)
KEE
<ストーリー>
1957年、コネティカット州のハートフォードという町でキャシー・ウィテカー(ジュリアン・ムーア)は一流企業の重役婦人として何不自由なく暮らしていた。ある日、警察から夫のフランク(デニス・クエイド)を保護しているという電話が入る。夫を車で迎えに行き、車中で保護された理由を訪ねるが夫は固く口を閉ざしたままだった。
<キャスト>
ジュリアン・ムーア
デニス・クエイド
デニス・ヘイスバート
パトリシア・クラークソン
ヴァイオラ・デイビス
ジェームス・レブホーン
ベット・ヘンリッツ
マイケル・ガストン
他
☆DVDでどうぞ
2012.12.29
@国際通り
2012.12.29
「うちのゆし豆腐そばのスープはね、だし汁を使ってないんだよ」
ゆし豆腐そばを含め、一般的な沖縄そばのスープは
豚骨やカツオ節、昆布などのだし汁ありきだと思っていた。
さらに店主の内原彰さんは
「ゆし豆腐を作ったときの煮汁をそのまま使っているんだ。そばを作るとき、調味料は一切追加していません」と言葉を続ける。
淡白な味を想像しつつひと口飲んだとき、まろやかな塩味と深いコクがじわ〜っと広がり、驚きを隠せなかった。
大豆の濃厚な風味が特長のやわらかなゆし豆腐はもちろん、
程よい塩加減でさっぱりと仕上げたスーチカーも旨味に溢れている。
加えて大量のネギ。
「ネギでもなんでも、ちょろっと使うのは好きじゃないんだ。
素材の香りも食感もしっかり楽しんでいただきたいからね」
揚げ出しジーマーミ豆腐も見逃してはならない名物。
ジーマーミ豆腐のもちもち、とろとろとした食感が際立ち、ピーナッツの濃厚な味わいもまた格別。
サクサクの衣とわさびも、おいしさに拍車をかける。
「以前お客さんに『上質なふぐの白子みたい』って褒められたことがあるんだ。だからわさびをつけているんだよ」
そう言って彰さんは顔をほころばせる。
手作り豆腐料理が人気を集める「まめや」は、
豆腐作りに一本気で、おしゃべり好きな彰さんと、ひと手間かけた料理が得意な妻の美千代さんが切り盛りする小さな店だ。
まだ日が昇らない時刻。
彰さんは水につけてふやかしておいた大豆をミキサーにかけたり、にがりを作ったりと、豆腐作りの仕込みを開始。
生しぼり豆乳が入った鍋に火をかけたとたん、
先ほどまで冗談ばかり言っていた彰さんは職人の顔を見せる。
「ゆし豆腐の原料となる大豆は、豆腐作りに適した佐賀の大豆を使っています。
にがりはぬちまーすとアルカリ還元水を使っていて、ほかの島マースも少し加えていますね」
火をつけて5分おきに2回ずつ撹拌して、沸騰したら差し水をする。
「うちはね、アクがたまってきたらその都度取り除きます。
素材本来の味をしっかり出したいし、安心できるものを提供したいという思いが強いんです。
ぬちまーすを選んだのもそのため。
豆腐を作り始めた頃は、渡嘉敷島の海水からにがりを作っていたんだけど、水質汚染について知ってね。
問題ないとは聞いたが、私は自分が食べたくないものをお客さんに出すのは絶対嫌だったんだ。解決策を探っているとき、ぬちまーすのことをテレビで観て、これしかない! と思ったよ。
きれいな海水から作られた、天然ミネラルだけの塩が身体に悪いわけがないさ」
彰さんはその日の沸き具合を見極めて、豆乳ににがりを打つ(加える)。
自分の理想の味となるタイミングをつかめるまでは、失敗につぐ失敗を重ねていたという。
にがりを打った直後、ふわふわとした固まりが出現。みるみるうちにゆし豆腐に。
豆腐は鍋の中央に集まりだし、汁の色は白色から薄く透明な黄色へと変化。
あっという間の展開に興奮が止まらない。
「うちの孫にも見せたら感動してね。僕も豆腐屋になるっていうんだよ(笑)。
うちの豆腐は食品添加物や化学調味料を使っていません。
煮汁がこんな黄色がかった色をしているでしょ。これは昔ながらの豆腐作りをしているからこそ出せる色だといいます。
アクもきちんと取っているからだと思いますが、以前調べてもらったところ、うちのは一週間近く日持ちするんですよ」
アクを取ったら蓋をしてしばらく置いておく。
几帳面な内原さんは、差し水をした時間やにがりを打った時間を必ずメモし、次の手順までの時間をしっかり計測する。
蓋をして15分後のゆし豆腐
1人分ずつビニール袋に分け、ストックしておく。
「厨房が手狭だから開店前に鍋をきちんとしまっておきたいし、適当によそって出したくないから前もって小分けしています」
「そもそも、私がゆし豆腐を作るようになったのは、1997年に故郷の渡嘉敷島で両親の沖縄そばの店を継いだから。
自分が店をやるなら、ゆし豆腐そばも提供しようと思いました。昔からの好物だし、他にはないものを作ってみたかった。
それで那覇の豆腐屋さんに協力してもらって、できたてのゆし豆腐を島に冷蔵配送してもらうことにしたんです。でもその日のうちに渡嘉敷島に到着しても、夕方になる頃には傷んでしまうんですよ。
作り方なんて全く分からなかったけど、これはもう自分でやるしかないと思ってね。親戚に教えてもらったり、そのお世話になっていた豆腐屋さんで製造工程を一度見させてもらったりして、手探りで作り始めたんです」
美千代さんと共に試行錯誤を重ね、苦心の末に完成したゆし豆腐そばとジーマーミ豆腐は瞬く間に話題に。島に訪れた観光客やダイバーで長蛇の列ができるようになり、翌年には店舗の規模を大きくするために移転したという。
その後、東京や埼玉に出向いて店を切り盛りした後、2010年に沖縄へ戻り、ここ首里で再出発を果たした。
話の合間に「私は頑固者なんです」と、時折口にする彰さんを
長年にわたって支え続けているのが美千代さんだ。
調理をメインに担当する美千代さんは、健康に配慮したオリジナルメニューも次々と考案している。
なかでも、女性に特に人気を集めているというのが
雲南百薬とマンジェリコンの葉を使ったサラダ。
店の周りに植えてある、マンジェリコンと雲南百薬。
「渡嘉敷にいるときに、夫の叔父から雲南百薬をもらって育てていたの。マンジェリコンもいっぱいあってね。でもこれ、そのまま食べるとものすごく苦いのよ。
熱を加えずに特徴をいかせないかなと思ってね、細かく刻んだら驚くくらい苦みが減ったの。
でも、この2種類だけでは味がもさっとしているし、歯触りも良くしたいと思ってダイコンをあわせたらすごく良くなったの。少しだけ苦みはあるけど、そこがまたおいしいのよ」
と美千代さん。
インゲン豆の黒胡麻和え。ほんのり甘い黒胡麻とシャキシャキのインゲンが見事にマッチ
二番絞りのおからで作った「まめや大人のプリン」
「ジーマーミーを作ったときに出るおからって、そのまま捨てられることが多いんだけど、妻はおからをもう一度絞ってプリンにしているんだよ。
プリンって普通カラメルソースをかけるでしょ。
でもうちはぬちまーすと一緒に出している。風味が際立っておいしいって好評だよ」
彰さんは結婚する前から、美千代さんの料理の大ファンだ。
チャンプルーも添加物、化学調味料不使用で、ポークの代わりに自家製スーチカーを使うようにしているという。
「妻は添加物をできるだけ使わないようにしているんです。
私はね、友人らと集まってお店に食べに行くようなときでも、ほとんど箸をつけないんです。あまりおいしいと感じないんだよ。
妻には『お金は払っているのにもったいない!』ってよく怒られるけどね(笑)。無添加の食事に舌が慣れているからでしょう。彼女の料理が一番ですよ」
醤油などの調味料も、こだわって厳選している。
冗談を言い合いながら明るく話す2人だが
彰さんは少し落ち着いた声で今後について話し始めた。
「私は今68歳ですが、豆腐づくりの後継者を育てたいんです。
こんな性格だし、自分の技術を教えるとなると非常に厳しくもなりますが、まめやの味を次の人に譲ることができればと思っています。
まずは気軽に食べにきてもらえると嬉しいですね。
できれば事前に電話してくれたほうがいいかな。
せっかく足を運んでいただいても、目当てのものがなかったら申し訳ないから」
彰さんはゆし豆腐を作るとき、 丹念に手を洗い、きちんと手順をふまえて進めていく。その実直で丁寧な仕事ぶりが印象的だった。
「道具もあきれるくらいしっかり洗うのよ」と美千代さんが言うと、「思い通りの味にならないと嫌なんだ」と彰さんは返す。
「私は自分がこうだと思ったら曲げない人間だし、人生いろいろありますが、こうしてこだわりをもって作ったものを、喜んで食べていただけることに誇りを持っています。それが一番良いことなんじゃないかと思いますね」
彰さんは自ら言うように、時に頑固に映ることがあるかもしれない。
だがそれは、できる限りのことをして、お客さんに気持ちよく過ごしてもらいたいという思いの表れのように感じる。
まめやは、渡嘉敷島で店を始めた頃からの常連も多い。
ここでごはんを食べることを目的に、
本土から日帰りで訪れるほどのファンもいる。
それは、ここでしか食べられないおいしい料理は言うまでもなく、素朴で家庭的な2人のもてなしによるところも大きいだろう。
初めて店に訪れた人でも「おとうさん、おかあさん」と違和感なく声をかけられるほどに。
きちんとこちらを見て作ってくれた料理、
かけてくれた言葉は、
得がたい思い出として心に残るはずだから。
文・仲原綾子 写真・中井雅代
まめや
那覇市首里寒川町1-3
090-6116-7443
open 11:00~15:00、17:00~22:00 ※18:30以降は要予約
close 水曜、1月1日~3日
http://www.mame-ya.net
2012.12.26
シンプルでありながら力強い線で描かれたギター。
伝統柄とは異なるモチーフが印象的だが、沖縄のやちむんの雰囲気もしっかりと備えている。
陶芸家の仲間功(いさお)さんが制作したうつわに、アルベルト城間さんが絵付けをした焼き物が並んだ二人展。
ミュージシャンと陶芸家のコラボレーションという画期的な企画に、初日から大勢の人が会場に訪れた。
二人展開催に至ったいきさつや制作活動について、お二人に話を伺った。
– – – 「しっかりとクラシック」「線の力強さが面白い」。それぞれの作品に抱いていた感想。
アルベルト:仲間さんの先生である糸数ホルヘさんは僕と同じ日系ペルー三世で、彼は結構モダンな作品を作る方なんですよ。でも仲間さんはお若いのにクラシックな、古典的なやちむんをしっかり作っている人だな〜という印象がありましたね。
仲間:僕がアルベルトさんの作品を初めてみたのは、沖展で入賞したグラフィック作品「謝恩」です。アルベルトさんが絵を描かれているという話は伺ってはいたのですが、どんな絵を描いているかは知らなくて。でも、結構ストイックに描いているという噂は…。
アルベルト:んんっ?!(笑)
仲間:そう、噂は聞いていました(笑)。でも、ストイックなアルベルトさんというのが普段の感じからは想像ができなくて。
アルベルト:そうそう。僕はね、静か〜に描くんですよ。音楽かけたり、鼻歌を歌いながら「ふふふ〜ん」という感じでは描かないんです。すべての音を消して、息を殺すような感じで描くんです。確かに、僕の普段の姿からは想像できないと思いますね。
仲間:最初に「謝恩」を見たとき、僕の中ではしっくりきましたね。原色が多く使われていて、すごく鮮やかな絵。「こんな色彩を使うのか、なるほど南米の方でもあるし」と納得したのを覚えています。
また、線の力強さも非常に面白いと思いましたね。
アルベルト:僕も、仲間さんが描く力強い線にひかれていました。特に、彼の唐草はいつもいいなーと思っていたんです。沖縄のやちむんの伝統柄ですから一般的にもよく見かけますが、彼の描く線は勢いがあって独特なんですよ。
僕は昔から絵を書くのが好きだったんですが、ゆっくりゆっくりと描くタイプなので、一回勝負の線というのがなかなか描けないんですね。焼き物って一旦描いてしまったら消せないから、書道みたいに一気に描いてしまわないといけない。だから、「こういう線はどうやったら描けるんだろう?」といつも思っていましたね。
– – – 新たなチャレンジ。沖縄の土で制作可能な最大サイズの焼き物も。
仲間:アルベルトさんはね、制作中全然休まないんですよ、ずっとやり続ける。
アルベルト:それはね、楽しかったからなんですよ、実は。
仲間:アルベルトさんが休まないもんだから、僕はもうどうしようかと思って…。僕らが先に参ってしまいそうで。
アルベルト:早く帰って欲しいと思っていたでしょ?!(笑)「この人、まだいる!」って。
仲間:(笑)。でも集中して仕事をする方だから、時間はそんなに長くはなかったですね。長くても一日5〜6時間。アルベルトさんは潔いんですよ、描く線が。決めたらもう迷いがなくて。傍で見ていてもとても気持ちのいい仕事でした
アルベルト:本当ですか? やっぱり大事なのは思い込みですね。「何でもできるんだ!」と(笑)。
仲間:僕はアルベルトさんに感謝しています。自分以外の人に絵付けをしてもらうという新しい試みだけでなく、しばらく取り組んでいなかった大きい作品を作る機会をいただいたので。
今回、沖縄の土で作れる限界サイズまでチャレンジしました。ここまでのサイズのものはなかなか作らないですね。焼きも難しいですから。
サイズに関わらず、焼き物はどうしても作り損じというのが出てしまい、全部あがることはないんです。だから、すごく期待していたものが割れちゃうこともあるんですね。
アルベルト:焼き物は生き物ですからね、天候にも左右されるし、いろんなことに影響を受けるから。すべての条件がそろっていないと無事に焼き上がらない。
仲間:窯から出るまではどんな形で出てくるかも完全には把握できません。もちろん予測はできるのですが、想像以上に良く上がることも。
今回は、焼く前の感じからけっこうワイルドな作風で仕上がるかと思っていたのが、窯から出してみると優しく仕上がっているものが多かった気がします。柔らかさがあるというか。
やっぱり人間性が出るんですよね、作ったひとの気持ちがそのまま焼き物に表れる。アルベルトさんはすごく優しいですから。
…というわけで、今回は僕の人間性は押さえて作りました(笑)。
アルベルト:(笑)。いやいや、仲間さんはいつもこんな感じですよ、すごく優しい人。
– – – 「苦しい時期を絵が救ってくれた」。高校時代の陶芸部、幼少時のクレヨン画。アート活動の原点と今。
仲間:僕も最初は絵を描いていたんです。美術が好きで、昔からデッサンしたりしてましたね。
高校時代、先生が陶芸の設備を整えてくれたことをきっかけに、絵から焼き物に転向したんです。僕の為にというのではなく、多分先生がやりたかったんじゃないかな?(笑) 今考えても非常に贅沢な設備をを作ってくださって。
もともと焼き物にも興味がありましたね。原因はやっぱり土地柄でしょうか。僕は焼き物が盛んな読谷で生まれ育ち、同郷には金城次郎さんという陶芸の人間国宝もいらっしゃって、同級生には金城さんのお孫さんも何名もいましたから。生まれ育った環境の影響は少なからずあったと思います。
でも、陶芸自体が身近というわけではなかったんですね。その先生が教えてくださるやちむんがとても楽しくてのめりこんだんです。それがそのまま仕事になっちゃった、という。
高校時代に陶芸に出逢い、そのままずっと現在まで走ってきたという感じですね。
アルベルト:僕は、母がデザイナーをしていたということもあって、小さい頃からクレヨンを持って絵を描いていましたね。本当にいつも描いてましたよ、好きだったんですね。
でも、大人になってからはずっと描いてなくて。二年くらい前からですね、また描き始めたのは。
きっかけは、東京の六本木にあるギャラリーで行われていた展示を見に行ったこと。音楽と絵のコラボだったんですが、見ていたら作家さんに声をかけられて。
「アルベルトさんは絵を描かれますか?」
「まあ、好きなんですけど…」
「じゃあこっちでちょっとやってみませんか?」
という感じで。
そう言われたときになんとなく、「できるかもしれない…」と。やっぱ、思い込み大事ですよねー(笑)。
その時、本当に久しぶりに絵を描きましたね。
なんで絵を描く気持ちになったのかというと…苦しかったのかもしれません。
当時はあまりにも大変な時期でしたから…。
描いてみると、すごく助けられた部分がありましたね、絵に。
描くことに集中できたことが救いだったのかもしれません。
音をすべて消して描くというスタイルも、そういうことに関係しているのかもしれませんね。
そう考えると、音楽からは得られない力というのが絵にはあるのかもしれません。
僕にとって絵を描くことと音楽とでは、根本的には違わないように感じます。自分の中で楽しいと感じることであればどんなに大変なことでもやり遂げられると思うし、音符を並べるのと色を重ねていくのはそんなに違わない気がするんです。
でも、その時期絵を描くことで救われたということは、音楽と絵は表現としてどこかで似ていて、また違うところもあるのかもしれませんね。
– – – お母さんの手料理を食べながら。アットホームな制作現場。
アルベルト:今回はでも、普段と比べるととても楽しく制作できましたね。それはやっぱり仲間さんの工房の雰囲気のおかげかな。一人黙々と描くというんじゃなくて、みんなでやってるという感じや、お母さんがたまにのぞきに来てくれたりとかね、とてもアットホームで、お母さんが作ってくれるご飯もすごくおいしくてね。
あまりに楽しいもんだから、たまに「…ん?ちょっと無責任かな?」と思いながら(笑)。
仲間さんが作った大切な陶器を眺めながら「ん〜、本当に僕が描いていいのかな〜。…でも、描いちゃおうかな!」みたいな(笑)。
でも考えてみたら、これは僕を信頼して描かせてくれた仲間さんの存在のおかげだね。
…といっても本当のところは「この人にまかせて大丈夫かな〜?」と思っていたかもしれないけどね!(笑)
仲間:いやいや(笑)。
アルベルトさんはとても集中して制作にあたるんですよ。また、体力もある! 逆に僕が伸びそうになってましたから(笑)。
制作自体が急ピッチだったんですね。実際に筆を持ったのが10月末。そこから強行軍で作業を進めて。
アルベルト:そうだね、短期間でやりましたよね。
最初はね、ペインティングも仲間さんにお願いするつもりだったんです。だってまさか、本当に描かせていただけるとは思っていなかったんですよ。仲間さんがひとつひとつ大切に作った焼き物ですから、それに僕が筆を入れるなんて、と。だけど…いつの間にか自分で描いていたという(笑)。
だから、思い込みって大事ですよね〜!
「もしかしたら描けるかもしれない…。じゃ、ちょっと貸して〜」って(笑)。
グラフィックを描いたとき、何を描こうかな?と考えて、僕はギターしか描けないんじゃないかと思ったんです。ギターなら描ける自信があったし、モチーフとしても面白いと思った。シンプルだけれど曲線が美しいし、素敵なデザインができるんじゃないかなーと。
だから、同じように焼き物にギターを描いても面白いんじゃないかと思ったんですね。やちむんに描かれる魚の代わりに。普通の向きと反対の向きのギターをそれぞれ描いたら、ギターが泳いでいる感じで面白いかなーと。
陶器に描くというか…削るんだよね。自分にとっては初めてのことなので、最初は簡単に触れないという感じがしたんです。だから仲間さんにお願いしようと。
でもまあ、いつのまにか僕が描くことになっていたというか(笑)。
実際に描いてみると、描くのと削るのとではそんなに違わないんだなと思いました。でも一旦削ったら消せないですから、思った通りに迷わずにやらないといけない。だから勇気がいるんですね。
あとは多少の思い込み(笑)。自分も描けるんだ!っていうね。
初日は仲間さんの誕生日でもあり、アルベルトさんからのサプライズで歌とプレゼントが贈られ、会場は大きな拍手で包まれた。
– – – きっかけは「なんとなく」。二人展開催のいきさつ。
アルベルト:きっかけは…何だったかな?仲間さんのところに遊びに行ったんだよね。「ちょっとトイレ貸して〜」という話じゃなかった?(笑)
仲間:アルベルトさんが何度か事務所の方に来てくださって、話しているうちに「一緒に何か作れたらいいね」と。
アルベルトさんはもともと読谷に住んでいらっしゃいましたから、その時から知り合いだったんです。僕の焼き物の恩師がアルベルトさんと同じ日系ペルー人の糸数ホルヘさんだったということもあって、僕が糸数先生の工房で学んでいた頃から知っています。17〜8年ほど前からですね。
アルベルト:えっ!18年? そんなになる?…うわ〜っ。
二人展の話しは…本当になんとなく(笑)。どちらから、というのはなかったですね。
仲間:急激に話が進んだのは今年の1月でしたよね。それで、具体的に作り始めたのが10月末から。
アルベルト:温めて温めて、一挙に!という感じでしたね。
– – – 「沖縄はこのままでは終わらない」。作品から感じてほしい想い。
アルベルト:今回は制作していてすごく楽しかったので、見てくださる方にもその楽しさや、わくわくする気持ちが伝わったらいいな。
音楽の仕事でもそうだけど、僕は、沖縄にはもっと可能性があると思うんですね。沖縄はこのままじゃ終わらない!というのがよくわかるんです。そういう想いが音とは違うかたちで伝わるといいなと思いますね。前進していくこの島において、文化が進化していく姿の一つであればいいなと。
また、「私も何かやってみたいな」と感じていただけたら嬉しいな。焼き物に限らずね。色んなことにチャレンジすることはとても大事、自分を成長させてくれるからね。それは、今回の制作を通じて自分たちが感じたことでもあります。
僕はもともと焼き物を買うのも触るのも好きなんだけど、まさか自分でつくるとは思っていなかったから。なんかすごく不思議なんだよね。
今回は仲間さんに、そして仲間ファミリーみんなに感謝して、また本業の音楽のほうもこの気持ちをぶつけてやっていきたいですね。
仲間:アルベルトさんと一緒に制作することで「こんなこともできるんだ」と色々な発見もありました。ミュージシャンの方が陶芸家の道具を使って作品を作るという企画自体珍しい気がするし、やっていてもすごく楽しかったんです。
また、今回の企画がきっかけで僕ら以外にもこういうことをやる方が出てきてくれるかもしれない。もしそうなったら面白いし、僕らにとっても励みになりますね。
– – – また、二人展をやりたいですか?
アルベルト:それはどうでしょう。…もう、いいよね? いやいや、そうじゃなくて(笑)。機会があったらぜひまたやりたいですね。もう、すごく楽しかった!お互い時間さえあればね。
仲間:そうですね。あと一ヶ月もあれば色んな表現がもっとできたんじゃないかなーと思ったりもしますが、日々の仕事がまた別にありますから(笑)。時間があればぜひやりたいですね。
アルベルト:そして皆さんからのリクエストがあればね。今回は一点ものが多いんですよね。そして、柄はギターが多い。…次は、ギターばっかりじゃだめだね!(笑)。
「一番好きな作品の前で写真を撮らせてください」とお願いすると、仲間さんは迷いなくアルベルトさんのグラフィック作品「謝恩」の前に立った。
「ちょっと意外かもしれないけれど、僕はこのシンプルな作品も気に入っています」
二人並んだ写真を撮影する際、カメラのファインダー越しに見えた二人の笑顔があまりに似ていたので、おもわず兄弟のようですねという言葉が口をついて出た。
「イサオのお母さんが作ったミートスパゲティを、一緒に食べたからね!」
普段は仲間さんのことを「イサオ」と呼ぶアルベルトさんは、顔をさらにほころばせながらそう言い、仲間さんもその隣りで微笑んでいた。
同じものを食べ、同じものを見たり聞いたりしていると、顔や雰囲気が似てくると聞く。「似た者夫婦」というのはそれが所以だと。
ともに工房で制作にあたり、同じ釜の飯を食べ、ひとつのことに向かって心と力を合わせていれば、似てくるのは当然なのかもしれない。
二人が似ているのは、見た目の雰囲気ばかりではない。
奇をてらうことなく、心に素直に従った、実直な制作活動とその作品。
自分のことを実際よりも大きく見せようとか、人よりも優位に立とうとすることなど絶対にしない、誠実で朴訥とした性格。
自分のことを語るよりも、相手の素晴らしさを説明するときのほうがずっと饒舌になる、謙虚な姿勢。温和で柔らかな物腰。
約束や言葉を交わさずとも、なんとなく、でもまっすぐに個展の開催へ向けて足を踏み出しはじめたということが、お二人の話を伺ったあとではよく理解できた。
きっと、ごく自然な成り行きだったのだろう。
初日の会場には仲間さんのお母さんの姿もあった。
オープニングパーティーではアルベルトさんの歌も披露されたが、舞台に立つアルベルトさんを見るお母さんのまなざしは、我が子の姿を見つめていたときと寸分変わらぬ優しさに満ちていた。
その姿から、私は工房での制作風景を想像せずにはいられなかった。
楽しげに制作している仲間さんとアルベルトさん、二人を暖かく見守りながら台所に向かうお母さんの様子を。
どんなものであっても、生み出した人の人柄がその作品に反映されるように、生み出されたときの環境も作品の雰囲気を左右するのかもしれない。
会場に並んだ作品を前にして、私は目を細めずにはいられなかった。
どのうつわも、愛の溢れる環境で二人が心から楽しんで制作したことが、あなたも一目でわかるはずだ。
写真・文 中井 雅代
2012年12月5日(水)~ 2013年1月7日(月)
11:30~22:00
@カフェ ユニゾン
宜野湾市新城2-39-8
MIX life-style 2F
(※2012年12月31日(月)~2013年1月3日(木)はお休みをいただきます。ご了承ください。)
入場無料
本展覧会開催に向けた、お二人のコメントです。
2012.12.26
忘年会・クリスマス・模合・・・・カロリー摂取が続くこの時期。
年が明けたら、美しい姿勢と歩き方で脂肪燃焼&代謝を上げて
シェイプアップしましょう。
美しく歩いて、美しいカラダに・・・。
歩くだけで全身整形!是非実感してみませんか?
■■■1月12日(土)・那覇・ベーシックレッスン(1回完結)■■■
① ベーシッククラス 17:00~18:30 初めての方対象
http://www.posture.co.jp/lesson/detail.php?id_lesson=7735
② リピータークラス 19:00~20:30 2回目からの方対象
http://www.posture.co.jp/lesson/detail.php?id_lesson=7736
会場: 男女共同参画センター てぃるる フィットネスルーム 駐車場有
レッスン料:3500円。
レッスン内容:美しい立ち姿勢~重心のとりかた~足運び・ヒップアップウォーキング~腕の振り方
レッスン詳細&申込 → http://www.posture.co.jp/mie/
ポスチュアスタイリスト ディレクター
遠藤 美絵
mie@posture.co.jp
公式HP http://www.posture.co.jp/mie/
ブログ 「沖縄を美しく歩く!ポスチュアスタイリストMIeのマダム日記」http://ameblo.jp/mie-pos/
子連れOKの産後ママクラスや集中美姿勢コースも開催しています。
詳しくはHPやブログをご覧ください。
2012.12.25
@浦添市当山
2012.12.25
ディー・レディー 著 江國香織・訳 飛鳥新社 ¥1,470
― 一人と一匹のまっすぐな愛情 ―
猫を飼わなくなって6年ぐらい経つ。
嫌いになったわけではなく、むしろ好き過ぎて飼うのを躊躇してしまう。
たまに出先で出会う猫たちにちょっと撫でさせてもらうだけで満足することにしていたのが、この本を読んでまずいことになってしまった。
猫と暮らすことのあれやこれやの素晴らしさを思い起こしてくれたからだ。
今回紹介するのは、ある一人の女性と誇り高い猫の人生を描いた『 あたしの一生 猫のダルシーの贈り物 』。翻訳は絵本の翻訳も多く手がけている江國香織さんによるもの。
私でもなく、吾輩でもなく「あたし」の一生。どんな一生だったのか。
知性の宿った瞳でこちらを見つめる一匹の猫の表紙に吸い寄せられるように本を開いた。
数多ある「猫」を主人公にしたお話の中でも、これほどまっすぐな、一人と一匹の間の「愛」について語ったものはないと言えるかもしれない。
主人公ダルシーの語る言葉を読んでいくうちに、心の中の柔らかな部分が温かな優しさで揉みほぐされていく。
猫と(あるいは犬と)暮らしたことのある人なら、そうそうと頷く場面も多い。
凛としたダルシーの強さ、それでいて孤独に弱い寂しがりの彼女に誰もがとりこになってしまうはず。
相手が何を求めているか。どう応えればいいのか。ダルシーと飼い主の女性が関係を築いていく様子は私たちが日々誰かと接する上でのお手本とも成り得る。
そしてこの本の中に流れているダルシーたちの過ごす何気ない、でも絶対的にかけがえのない時間。
読む人はきっとその人自身の、愛猫との思い出を再度辿り直すことになるだろう。
それも悲しみだけではなく、楽しかった輝くような日々を。
まるで今でもそばに寄り添っている気配まで感じる。
久しぶりに「物語」の力を再認識させてくれた一冊。
猫の一生は短い。
だからなのかは分からないけれど主人へのひたむきな愛情は時間ではなくその濃度においてとてもとても深い。読み終えてひとしきり余韻を味わった。
物語の後半は涙もろい人や人前で読むのには注意が必要。
ダルシーの贈り物をあなたもぜひ受取って下さい。
OMAR BOOKS 川端明美
OMAR BOOKS(オマーブックス)
北中城村島袋309 1F tel.098-933-2585
open:14:00~20:00/close:月
駐車場有り
blog:http://omar.exblog.jp
2012.12.24
充分温まったら油を薄く敷いて、液を流し入れます。
「じゅっ」という音がいいでしょ。良い温度になったという印ね。
一度に焼く分量として、私はお玉の8分目くらいを目安にしています。
そうすると大体7~8本焼けるの。ということは一本当たりに使われるお砂糖は約10gということになりますね。
分量と作れる数を把握しておけば、「集まる人数によって何本焼きたいからこれくらいの材料が必要」ということも、あらかじめわかって便利なのよ。
こうして泡がぐつぐつ出てきて…。
回りが透き通ってきたらひっくり返します。
ちんびんやぽーぽーは、つぶつぶとした穴が見えた方がいいと言います。
このつぶができるかどうかは、油の敷き方や温度によって決まるみたい。
また、私は一枚ずつ焼くことにしています。
そうすると焦げ付きもなく、すべて綺麗に焼けますよ。
裏を見て、ちゃんと焼けていたらホットプレートから取り上げます。
ここからはあっという間よ。
片手で端っこを丸めて…。
くるくるっと押していくの。
はい、できあがり!
両手でやると熱いし大変。やっぱり片手がいいわね。
片手でやると巻き具合もこういう風にちょうど良くなるしね。
あまりきつく巻いちゃうといけないし、ゆるすぎてもだめなのよ。
次はぽーぽーね。
黒砂糖を使わず、小麦粉、ベーキングパウダー、水を混ぜて液を作ります。
焼き方もちんびんと同じよ。
両面が焼けたら、具を置きます。
普通は肉味噌なんだけど、今日は練り梅にしてみました。
塗るときは端っこじゃなくて3分の1くらいのところにね。
巻くときの手順もちんびんと一緒。
片手でね。
くるくるっと。はい、できあがり。
私は、どちらもよくおうちで作ります。
他のお菓子と違って油やバターが入ってなくてヘルシーだし、食べるときにぽろぽろこぼれたりもしないでしょ。
また、材料がシンプルなのもいいわよね。
家にある材料でさっと作れるので、急な来客時にもおすすめです。
今日のレシピは「沖縄友の会」が出版したこちらの本に紹介されています。ぜひご覧ください。
連絡先:098-885-5601(奥間)
写真 中井雅代
2012.12.23
これは素敵な女性の映画です。
オデット、おそらく50歳くらいの設定でしょうか?もっと??
カトリーヌ・フロ、きれいです。
体型もキープしてるし、化粧品売り場でBAさんの役なんだけど、肌もすごくキレイ。
明るくポジティブです。
歌ったり、踊ったりするんだけど(ジョセフィン・ベイカーの曲に合わせて)、踊りもかなりうまいです。
シングルマザーで、子供が二人。
ゲイで、こころ優しい美容師の息子と、ダメ男とつきあっている娘との3人暮らしだが、このダメ男も居候しているので家は結構狭い。
そこにオデットのファンレターに感激したバルタザールまで転がり込む。
なかなか笑えるし、だけど職場での嫉妬などもあって、何もかも順調ではないのに、オデットは幸せオーラ全開です。
こんな女性を好きにならない男性はいないと思うなあ。
バルタザール、ハンサムといわれているが、イマイチ、わからない。
そうなのか??
オデットが「歳もずいぶん違うし」といっていたが、あまり年下にもみえない。
オデットが若くてキレイなので、ちょうどいいくらいに見える。
女性はこういう歳のとりかたをしなきゃいけないなあ、と思った。
オデットは夫と死別して以来、男性と付き合っていない。
この妥協しないところが、運命の相手を引き寄せるんだろうなあ。
勉強になりました。
とっても楽しい映画です。女性は必見。
KEE
<ストーリー>
10年前に夫を亡くしたオデット(カトリーヌ・フロ)は、女手一つで息子(ファブリス・ミュルジア)と娘(ニナ・ドレック)を育ててきた。昼間は百貨店勤務、夜は羽飾りの内職で忙しい彼女の唯一の楽しみは大ファンの作家バルタザール(アルベール・デュポンテル)の小説を読むこと。ある日、彼女はあこがれの作家のサイン会に出かけるが……。
<キャスト>
カトリーヌ・フロ
アルベール・デュポンテル
ジャック・ウェベール
ファブリス・ミュルジア
ニナ・ドレック
ジュリアン・フリゾン
ローランス・ダムリオ
エサトゥ・ディオップ
フィリップ・グデール
ニコラ・ビュ
他
☆DVDでどうぞ
2012.12.22
@宜野湾