@桜坂
2013.02.09
@桜坂
2013.02.09
「エアロプレス」という新しいコーヒーの抽出方法をご存知だろうか。
淹れ方でこんなに変わるものかと驚くほど、香り豊かな一杯を楽しめる。
用いるのは、注射器のような形状の器具。
チャンバー(管の部分)にコーヒー粉を入れて湯を注ぎ、しかるべき回数だけかき混ぜる。
「この回数を少し増減させるだけでも、味わいが変わるんですよ」
プランジャー(円筒形の部品)を差し込み、ゆっくりとプレスする。
方法としてはとてもシンプルだが、おいしいコーヒーを淹れるための様々な条件を兼ね備えている。
「お湯を上から注ぐペーパードリップ方式だと、豆の味わいを引き出すまでに時間がかかります。
僕は長年コーヒープレス(=フレンチプレス)で淹れていましたが、飲むときにコーヒーの微粉がカップの底にたまるのが気になっていました。カップの中でさらに抽出が進み、時間が経つにつれて味が濃くなってしまうからです。
エアロプレスは空気を圧縮して抽出するので、豆の味わいを手際良く引き出すことができますし、フィルターを通すので微粉が残ることもありません。
抽出にかかる時間も1〜2分と、とても速いのです」
一つの欠点も見当たらないような方法だが、豆の味わいを引き出すという点においては諸刃の剣でもある。
「その豆が持つ個性が全面に出るので、良質な豆を使えば最高においしいコーヒーが飲めるのですが、質が良くないものや鮮度の低い豆で淹れると、それもしっかり表れてしまう。隠しようがないんです。抽出器具が豆を選ぶとも言えます」
上原司さんが営む THE COFFEE STAND は、那覇市公設市場のすぐ近く、アーケードの中の一角にある。店構えは小さいが、訪れる人はひきもきらない。
市場で働いていると思しき男性客がやってきた。
「いつもの、お願いね」
「すみません、今ちょっと注文が立て込んでいて…。
お待たせすることになっちゃうかもしれないんですが、大丈夫ですか?」
「そっか。じゃあしばらく経ってから来ようかな」
「申し訳ございません」
上原さんは必ず、注文を受けてから一杯ずつ丁寧に淹れる。
大量に作り置きしたコーヒーを注ぐだけというスタイルではないため、エアロプレスのスピードをもってしてもそれなりの時間が必要だ。
そして、こちらの味を知った多くの人がリピーターとなり、次から次に人が訪れる。
しかし、どれだけ多くの注文が入っても、上原さんがコーヒーを淹れる手順や丁寧さは変わらない。
かかる時間を申し訳なさそうに告げるだけだ。
それでも客足が途切れることはない。
求められているのは早く出てくるコーヒーではなく、おいしいコーヒーなのだ。
そのおいしさの理由は、抽出方法以外にもある。
「当店では、スペシャルティーコーヒーだけを使用しています」
スペシャルティーコーヒーとは、世界で流通するコーヒーのうち、わずか5%ほどしかない良質な豆を指す。
「小さな地域や現地の組合、各農園というように産出場所を細かく区切り、専門機関が選り分けています。
豆の甘さ、酸味、口に含んだときの質感や風味、後味やバランスといった厳しい基準に合格したものだけが選出されるのです」
この日の「本日のおすすめ」は、エルサルバドルのエルカルメン農園の豆。
一口飲めば、その違いは明らかだ。
爽やかな酸味に、まろやかな口当たり。
のどごしにも特徴がある。ひっかかるような苦みがなく、甘く香ったかと思うとすーっと消えていく。
フルーティーな味わいに、コーヒー豆が果実であるという事実を思い出す。
「非常にバランスの良い豆です。
レイン・フォレストアライアンスの認証も受けており、珍しい野鳥が観察できるほど自然環境の整った農園で産出されています」
豆へのこだわりをゆっくり語る時間がとれないため、特性を記したメモをカップに貼って出している。
「お客様にも豆のことを知っていただきたくて」
コーヒーの道を歩み初めて14年経つという上原さんは、以前はインテリア雑貨店を経営していた。
「当時、仕入れのために東京や福岡に行くと、インテリアショップにカフェが併設されているところをよく見かけました。そういう店が沖縄にはなかったので、『僕もカフェの勉強をしないといけないな』と考えていたんです」
兄と共にコーヒーショップをやろうと考えたが、二人とも別に店舗を運営していたため、移動販売から始めることにした。
「とはいえ、兄貴も僕もコーヒーの知識などゼロに等しい状態でしたし、当時はコーヒー専門店も少なく、関連書籍も見かけなかった。
そこでとりあえず良い豆を取り寄せ、自分たちで淹れてみることから始めたんです。
やってみると、豆の挽き方一つ、淹れ方一つで味が大きく変わることがわかりましたが、どれが正解なのかが分からなかったんです。というのは、まず周囲においしいと評判のコーヒー専門店がなかったから。そして、僕も兄もコーヒーを飲まない人間だったからです(笑)」
コーヒー好きが高じて店を出したのだろうと思い込んでいたので、この一言に驚いた。しかし、コーヒーに対して強い思い入れがなかったことが、店の方向性を決定づけることになった。
「兄と二人で淹れ方を研究していたときに思ったんです。コーヒーマニアにウケる味ではなく、一般の人に喜んでいただけるように淹れようと。
そう考えると、俺たちちょうど素人じゃん、俺たちがおいしけりゃいいんだ、他の店なんて参考にする必要ないんだ! と気づいて」
メニューも値段も先に決まっていたが、肝心のレシピが固まるまで時間がかかった。研究を重ねていたある日、ふたりが「おいしい!」と口を揃える一杯がついに生まれた。
「これでいこう!と言って、翌日から販売を開始しました」
今から14年前、一般的なコーヒーショップの運営方法や使用している豆についてなど何も知らぬまま始めた移動販売店だったが、あっという間に人気に火がついた。
「夕方から夜にかけて販売していたのですが、平日は30~40分待ち、週末になると1時間待ちも珍しくないほど多くの方に来ていただきました」
当時から一杯ずつ丁寧に淹れるというこだわりを貫いていた。
店を続けていくにつれ、同業者の運営方法も耳に入るようになり、その違いに驚いたと言う。
「材料費にかけている金額がまったく違うんですね。
僕らがおいしいと思う豆はそれなりの値段がするわけですが、おいしいのだからそれを使うしかない。
コーヒー一杯淹れるのに使用する豆の量も、他店に比べるとすごく多いのだと途中で気づきました」
味わいだけを追求しながら手探りで始めたからこそ、妥協のないこだわりのコーヒーが生まれた。そして、多くの人に愛されたのだ。
一番人気のカフェモカ。まずエスプレッソを抽出する。
牛乳を泡立てる。30円プラスで豆乳に変更することも可能。
ホイップクリームとチョコレートをトッピングして完成。
濃厚なエスプレッソを、まろやかな味わいで堪能できるカフェモカ。
エスプレッソの香りをしっかりと楽しんだら、ゆっくりとかき混ぜてクリームとチョコを溶かし、大人のスイーツとして楽しむのも良い。
「チョコレートってエスプレッソによく合うんですよ。
僕、チョコが大好きで(笑)」
そんな上原さんに勧められて以来ハマったと、常連客が語るのがチョコ・ココア。コーヒー豆は使用しないメニューだが、ファンが多い。
「もともとコーヒーを飲む人間ではなかった」という上原さんの言葉と、「普通の人が飲んでおいしいと感じるものを」というコンセプトを思い出した。
4年間の移動販売と他の場所でのコーヒー店経営を経て、上原さんは2011年にこの場所に店をオープンさせた。
沢山の人が行き交う場所。
ともすると見逃してしまいそうなほど小さな店だが、市場の店員、買物客、旅行者…様々な人がやって来る。
「コーヒーが飲まれている理由は、おいしさだけじゃないのだろうと、最近気づき始めたんです」と、上原さんは語る。
「味だけで言うと、おいしい飲み物って他にも沢山あるでしょう? なのに、世界中で多くの人が毎日のようにコーヒーを飲んでいる。コミュニティの真ん中にある飲み物だと思うんです。
だからきっと、コーヒーじゃないといけない理由がおいしさ以外にもある気がする。特別な力を備えているんだろうなって。
でも、それ言い出しちゃうと難しくなるので、これからもシンプルにおいしいコーヒーを淹れよう!と。それだけを目指しています」
私たちはどうしてコーヒーを飲むのだろう。考えてみれば確かに少し不思議だ。
疲れたとき、ほっとしたいとき、スッキリと物事を考えたいとき、何かに集中したいとき…。
つい手が伸びるその飲み物が、できる限り上質であるように。
THE COFFEE STAND は、コーヒーとともに豊かな時間も提供している。
写真・文 中井 雅代
THE COFFEE STAND(ザ コーヒースタンド)
那覇市松尾2-11-11 1F
080-3999-0145
open 10:00~19:00
2013.02.08
@玉城
2013.02.08
美のスペシャリスト2人のコラボ企画
日 時:
①2月14日(木)10:00~12:30
②2月27日(水)10:00~12:30
(日程によって内容は異なります。徐々にステップアップしていく内容となります。)
場 所:てんぶす館 3階 NPO支援センター(国際通り三越斜め向い)
レッスン料:¥3,500 (ペア割引有 お二人様¥6000★1000円お得です)
レッスン前半 猫背3秒で解消!美しく立つ&歩いて印象度UP!
→ 美しい立ち姿勢&ウォーキング、 -3kgで写る写真のポイント
講師:ポスチュアスタイリストディレクター 遠藤美絵
レッスン後半 目からうろこ!の素敵な振る舞い&マナー
→ 話し方や魅力ある声作り(ヴォイトレ)で好印象
講師:話し方・マナー講師・印象度アップトレーナー 新木いづみ
■お問合せ&お申込み先■
遠藤 美絵 tel;090-7219-4093 ✉: mie@posture.co.jp
新木いづみ tel:090-3797-8347 ✉:izumi.aa@ezweb.ne.jp
大変恐縮ですが、定員になり次第締め切らせていただきます(15名様予定)
*持ち物:携帯(カメラ機能を使用します) 筆記用具
*服 装:ピンヒールや高いヒールは避けて下さい。運動靴が望ましいです。タイトスカート以外の服装でお願いします(足運びもレッスンするため)
*駐車場は、桜坂劇場が格安です(一時間¥100)。てんぶす館は長時間以上は1日パスで格安
当日はロイヤルオリオンにてランチ親睦会を予定しています。
ご希望の方は2日前までお申込みください。
2013.02.06
@玉城
2013.02.06
表現は自由なのだ。
そうして生み出されたものが、こんなにも心を打つ。
写真・文 中井 雅代
utsuwa+喫茶 bonoho(ボノホ)
2月16日オープン
南城市佐敷手登根65番地
098-947-6441
open 土・日 11:00~18:00
メールアドレス:bonoho@hb.tp1.jp
※手作り市など出店のため不定期に休みを頂いております。
ご確認の上お越し下さい。
※ 2月16日 イベント(ヨガ)のため13:00からオープン
2013.02.05
2013.02.05
(新潮文庫) ポール・オースター・著 柴田元幸・訳 新潮社 ¥2,415/OMAR BOOKS
最近耳にして、心に残っているウディ・アレンの言葉。
“ 90% of life is just being there. ”
人生の大半はただそこにいること。そこにいるだけでいい。
深い肯定の言葉。
そして今回紹介する『ブルックリン・フォリーズ』はもうすぐそこからいなくなる人のお話。
物語の舞台はブルックリン。余命あとわずかを宣告された中年男性が、静かに人生を振り返ろうと幼い頃過ごした街に戻ってくるところから始まる。
「フォリーズ」とは主人公ネイサンが、自分がこれまで生きてきた中で起こした愚行の数々を書き綴ることにした書のこと。
思い出して赤面するような恥ずかしいこと、人を傷つけ、傷つけられたこと、馬鹿馬鹿しくて笑えること。残された日々をせめて面白おかしく生きようと、甥のトムを巻き込んで話は意外な展開に転がっていく。
オースターの待ちわびた長編小説。
代表作『ムーンパレス』を彷彿とさせるストーリー展開に、同じく魅力的な登場人物たち。相も変わらず、世間でいったらどうしようもない、滑稽で情けない無名の人々。でもだからこそ愛おしいと、読めば読むほど著者の愛情が伝わってくる。
家族との不和、愛情のもつれ、善良な人に訪れる不幸、最愛の人との別れ、など章ごとに「LIFE」に訪れる様々な出来事。誰しも経験したことのあるような、生きていると避けては通れない局面がオースターならではのユーモアを交えて描かれる。
ブルックリン、という街で新しい生活を始め、その街で暮らす人たちと絆が結ばれていく中で、未来に絶望していたネイサンに次第に変化が訪れる。
そして長い物語の最後の章。
ああ、このことを伝えたくて著者はこの小説を書いたんだ、と強く胸を打たれた。ペンで出来ることはこういうことなんだと深く感動した。作家の自己表明が最後の最後に示される。
もしこの本を読み始めたら、どうしても最後まで読んでほしい。
人生のエッセンスがぎゅっと詰まった、あらゆる人に読んでもらいたい極上の小説です。
OMAR BOOKS 川端明美
OMAR BOOKS(オマーブックス)
北中城村島袋309 1F tel.098-933-2585
open:14:00~20:00/close:月
駐車場有り
blog:http://omar.exblog.jp
2013.02.04
「クロワッサンって、生地が層を成してるんだ…」
一口食べて、そのことを強く実感した。
外はカリッと香ばしく焼かれ、幾重にも重なった生地には弾力がある。
「サクサク・フワフワというより、外はザクっ、中はモチモチとした食感になるよう、皮は厚めに作っています」
確かに噛みごたえはあるが、硬いわけではない。
ほどよい歯ざわり。
生地の食感を楽しんでいると、次第に「じゅわっ」と何かがしみだしてくる。
生地と交互に重ねられたバターだ。
「パサパサした食感」というイメージを覆す、ジューシーなクロワッサン。
「バター100%で作っています。
バター以外の素材にもこだわっていて、例えば、チョコレートはカカオから自分で作っているんです」
「板状のチョコレートを溶かして使うのではなく、カカオを使って手作りしているので、苦みや甘みの度合いを自分で調整できるんです。使用するパンによって大人っぽくビターに仕上げたり、甘めにしたり。
アップルクランブルデニッシュはりんごを煮ることから始めますし、スウィートポテトデニッシュでは市販の芋あんは使いません。さつま芋から作った自家製スウィートポテトを乗せて焼いています」
レモンデニッシュという珍しいメニューについ手が伸びた。
爽やかな酸味のあるクリームが、コクのあるデニッシュ生地によく合う。
「シチリアから取り寄せたレモンジュースを使い、レモンクリームを手作りしています」
手間を惜しまず、おいしさを追求する。
安全性も折り紙付きで、添加物は一切使用していない。
天然酵母パンなどのナチュラルブレッドも人気だ。
店のコンセプトは「自分へのごほうび」。
「うちのパンがお客様のお気に入りの一つになったら嬉しいです。
『明日はお休みだから、maybe bakery でパンを買って帰ろう』という風に」
2012年10月にオープンし、わずか4ヶ月。
すでに足繁く通うファンも多く、リピート率も高い。
「沖縄は、東京に負けずとも劣らぬパン屋の激戦地区。
2年ほど前に旅行で沖縄を訪れたのですが、その頃と比べると格段に店舗数が増えているので驚きました。
どのパン屋にもそれぞれの個性があると思うので、当店の個性とお客様のニーズとのバランスを考えながら店づくりをしていきたいですね。
『私の求めているパンがここにある』と思っていただけるように」
オーナーの大澤正之さんが東京から沖縄に移住してきたのは2012年2月。
ベーカリーショップをオープンさせる土地として北谷を選んだのには理由があった。
「東京でもヨーロッパスタイルのパンを中心に作っていたので、北谷という土地だと受け入れてもらいやすいのではと思ったんです。特にアメリカの方に好みを合わせてパンを作っているわけではありませんが、外国人のお客様も多くいらしています」
ビビッドカラーで彩られたアメリカンスタイルの店が立ち並ぶ北谷において、maybe bakery の店構えや店内の雰囲気は異彩を放っている。
落ち着いた色調の欧州風の内装、ハイセンスな空間に並んだ数々のヨーロッパスタイルのパン。
「店内にはイートインスペースも設けました。
お子様連れのお客様や、コーヒーとともにゆっくりパンを味わいたいという方にもお勧めです」
アラハビーチまで徒歩数分という立地で、朝7時からのオープン。
焼きたてのパンを片手にビーチまで歩き、朝の静かな浜辺を散歩しながら味わうという楽しみ方もある。
「僕も浜辺で食べたことがあります。
沖縄ならではですよね、すごく気持ちがよかった」
ドリンクも販売しており、ホットコーヒーは1杯180円で提供している。
食事系のパンも大好評だ。「はみ出すほどの大きさのベーコンを挟んだバゲットも人気なのですが…売り切れちゃいましたね」
ラズベリーショコラやブルーベリーベーグルなど、オープンしてから考案された新作も多いが、今後は県産品を使ったパン作りにも取り組みたいと言う。
「スウィートポテトデニッシュを、紅芋で作ってみたらおいしそうだなぁと考えていて。
また、米粉のパンやごぼうサラダのサンドイッチ、チョコレートのクグロフなども新作として登場予定です」
リピーターになる人の気持ちがよくわかる。
種類が豊富なので、一度で全種類を制覇するのは難しい。厳選して購入するも、その全てがことごとくおいしいので、「やっぱりアレも買えばよかった…。次こそは!」と、その日買ったパンを頬張りながら、すでに次の機会を待ちわびてしまう。
求めやすい価格も嬉しい。
毎日だって自分へのごほうびを買いたくなる。
北谷に佇むヨーロッパスタイルのベーカリーは、今日もあなたのためにこだわりのパンを焼いている。
写真・文 中井 雅代
maybe bakery(メイビーベイカリー)
北谷町北谷2-18-6
098-911-6923
open 7:00〜19:00
facebookページはコチラ→☆
2013.02.03
これはおすすめ。
キャスティングが良い。
そしてポスターがかわいい。
OUTFIT(=着こなし)も素敵。
セリフも面白い。
イエメンで鮭??という途方もないお話ですが、このイエメンの大富豪がとっても人格者でチャーミング、そしてハンサム。ここ重要。
「信じる力」って結構あると思う。
とんでもないプロジェクトだけど、信念があれば、うまくいくのではないか?
信じる力がないと何も始まらない。
また、この投資コンサルタントを演じるのが、エミリー・ブラント。
素敵よね~。
どんどんきれいになっていく気がします。とにかくお洋服がかわいい。
で、肝心な博士を演じるのはユアン・マクレガー 。
多才だねえ。コメディもそつなくこなす。
クリスティン・スコット・トーマスも抜群です。
途中、エミリー・ブラント演じるハリエットの恋人が戦地に行ってしまうとか、ユアン・マクレガー演じるフレッドが妻と離婚の危機とか、そのあたりもいろいろ絡んでくるんだけど、この二人は絵的にも相性いいです。
こんなプロジェクト面白そうだよね。
私は、去年からもちこしているプロジェクトを現在抱えてるんだけど、こんなに面白くないなあ。
信じることって大事なんだよね。
人生長く生きていると、やっぱりどこか冷めてしまったり、あきらめてしまったり。
でもそれでは奇跡は起きないよね。
奇跡を起こすにはまず信じて行動すること、それを忘れないようにしたい。
今年は奇跡を起こすぞ(笑)
爽やかで、クスリと笑える映画ですよ。そしてオシャレ。おすすめです。
KEE
<ストーリー>
「イエメンでサケ釣りをしたい」という依頼を受けた水産学者のジョーンズ博士(ユアン・マクレガー)。そんなことは絶対無理だと相手にしなかったものの、何とイギリス外務省後援の国家プロジェクトに発展。ジョーンズは、イエメンの大富豪の代理人ハリエット(エミリー・ブラント)らと共に無謀な計画に着手する。
<キャスト>
ユアン・マクレガー
エミリー・ブラント
クリスティン・スコット・トーマス
他
<沖縄での上映劇場>
MIHAMA 7 PLEX+ONE
098-936-7600
中頭郡北谷町美浜8-7
HP:http://www.startheaters.jp/mihama7plex
2013.02.02
ネックレス:BEAMS
「私、肩幅広いんですよ」
という一言を耳にするまで、まったくそのことに気づかなかった。
コーデで体型をカバーするのが上手!
「本当ですか?! よかった~。
普段から、肩幅を強調するような服は買わないようにしてます。
シャツはほとんど持ってないかも。
着るとしてもボタンを外して、襟元を大きめに開けるんです。
首周りがきゅっと詰まった服は、どうしても肩幅が目立っちゃうので。
パフスリーブも要注意。
色やデザインによってはごつく見えちゃうことがあるんですよ」
アパレル関係に勤務する伊波さん、さすがのコーデ分析力。
「仕事柄、ファッション雑誌は結構読んでいます。
『スナップ特集』なんて書いてあると必ず手にとりますね。
雑誌のコーデを参考にすることも多々。
ちなみに、DAY1のコーデは雑誌を真似っこしました」
以前はゆったりとしたラインの服が多かったという。
スタイル抜群なのにもったいない!
「当時はそういう服が流行ってたんです。
でも今は、トップスがゆるめの時はショートパンツにして脚を出したり、身体のラインが見えるようにしています」
どのコーデも格好よくキマる171cmという身長は羨ましく感じるが、高身長ゆえのお悩みも。
「あんまりカラフルすぎる服を私が着ると、悪目立ちするというか…。
なので、あまりに派手な服は買わないですね。
実は、黒い服ばかり着てた時期もあったんですよ。
自分では意識して買っていたわけではなかったので、友だちに『黒好きだよねー』と指摘されてびっくり。
今思うと、身長を気にしてすっきり見せる色を無意識に選んでいたのかも…。
それからですね、黒以外の服を買うようになったのは。
最近気になる色はライトグレー。
大人っぽく着こなしたいんだけど、一歩間違ったらおばあちゃんみたいになりそうな色なので、研究中です」
長所に思える体型や外見も、本人にとってはマイナスに感じる時もある。
伊波さん曰く、ナチュラル系の服装に挑戦するのも抵抗を感じるんだとか。
「この身長で…って思っちゃうんですよね」
つまり、「高身長でないからこそ着こなせるコーデもある」ということか。
自分の体型や見た目に対する不満は多かれ少なかれみんな抱いているのでは?
でも、アイテム選びやコーデ次第で、そんな短所を長所に変えることもできる。
伊波さんのようにスラリとしていれば、大人っぽいスタイルは文句なくハマるし、カジュアルな服装も格好よく決まる。
小柄さんだと、ナチュラルな服装は可愛らしく着こなせるし、色づかいが鮮やかなアイテムも問題なし。
体型を変えようとダイエットして頑張るのも素敵だけれど、「今の自分」に似合うコーデを探すのも楽しいはず。
写真・文 中井 雅代
2013.02.01
2013.01.30
@北谷
2013.01.30
でも、工房で働いたおかげで、数に対する恐怖心はなくなりましたね。
最初のうちは『器を100個作れ』と言われると『100個?! 』とひるんでいましたが、最後はまったく動じなくなっていましたから」
2004年に東風平で独立開窯したが、最初のころは、自身の作品と自分のやりたいこととの間にずれを感じていたと言う。
「上手く作れてはいるけれど、何か足りないという気持ちを感じていました。
工房でのやり方が身についていたので、無意識のうちにそれが出ていたんですね」
もっと自由に作りたいという思いから、増田さんは徐々にやり方をかえるのではなく、方向性を大きく転換しようと考えた。
「わざと大きく振ったんです。振り切ろうとしたんですね。
どうにか自分らしさが出せるようになってきたのが、それから3年後くらい。
3年かけて身につけたものから独自の方向性を見出すには、やはり3年かかるんだなと思いました」
窓辺に飾られているのは増田さんと息子さんがつくった鳥。「右が息子の。すごい良いでしょ。尾なんかピンと伸びちゃって、なかなかこういう風には作れないよね。それと比べると、俺のなんて全然だめだな」
増田さんの子どもの頃の夢は、花火師だったと言う。
「でも親父に『世襲制だぞ』と聞いてあきらめました。
そもそも花火師になりたいと思ったのは、みんなを喜ばせることがしたかったから」
増田少年が抱いていた夢は今、充分にかなっていると言えるだろう。
今後の展望を尋ねると、「地面からそのまま生えているような器を作ってみたい」と答えた。
「イメージだけでいうと、息子がつくった鳥のような、地面からそのまま生れ出たかのような器。
だから、これから地面をじっくり観察しないと(笑)」
時に子どもが持つような伸びやかな表現力を感じる増田さんの作品。
それらを見ていると、日常的なものを好奇心と愛情にあふれるまなざしで見つめ、観察している増田さんの姿が目に浮かぶ。
観察されたものたちは増田さんというフィルターを通し、ユーモアを効かせて表現され、器という形をとって今日も生み出されている。
良平さんが明るい笑顔で語っていた、地面のような器にお目にかかれる日が待ち遠しい。
文・仲原綾子 写真・中井雅代
陶器ますだ
八重瀬町東風平904
090-9784-6282
*お越しの際は事前にご連絡ください。
*作品は陶・よかりよ、mofgmona no zakka(モフモナノザッカ)、ten(テン)などのセレクトショップでも取扱っています。
2013.01.29
(新潮文庫) 芥川龍之介・著 新潮社 ¥420/OMAR BOOKS
冬の夜は静かで深い。いつまでもずっと続きそうな気がする。
だから夏よりも、就寝前に本を読むことが多い。一杯の寝酒代わりに。それには短編小説が丁度いい。
長いミステリーも捨てがたいけれど、それだと続きが気になって夜更かしし過ぎたり変に頭が冴えて眠れなくなる。
その点、短編だと好きなところで読み終えることが出来るし、ページの順番通りでなくても読みたいところから読み始めることが出来る。
そんな短編小説の魅力について今回はご紹介します。
短編小説が苦手という話をよく聞く。
その理由としては、よく分らない終わり方だから、とか物足りないといったようなものが多い。
そんな人にいや、短編て面白いんですよとついついすすめてしまう。
ずいぶん前にロバート・アルトマン監督の『ショート・カッツ』という映画があった。
レイモンド・カーヴァーという優れた短編をいくつも残した作家の作品を題材に、一つ一つの短編をパズルのようにばらしてそれを独自につなぎ合わせた映画で、意外な終わり方を見せる。
それはそれですごく面白かった。
それは長編と比べると短編小説が「開かれている」からだと思う。
最後の結末は読者に委ねられる割合が大きい。想像の余地が残されている。
それはつまりいろんな読み方があっていいということ。
何で好きなんだろう、と考えてみたらその広がりのある、自由さに惹かれる。
また、いい短編作品を読んだ後の余韻は格別。
作家ごとの違いを読み比べるのも楽しい。短いからこそ作品の中に作家のエッセンスがぎゅっと濃縮されている。
そこで短編初心者におすすめしたいのが古典。いわゆる文豪と言われる作家たちが残した作品群。
例えば芥川龍之介の短編は誰もが学生の頃に通ってきているはず。
でも大人になっていろんな経験を得て彼の作品を読むと、あの頃読んだ作品と同じだとは思えないほど二倍も三倍も味わい深く感じられると思う。
もうしばらく続く寒い夜に、短くも豊かな物語に浸ってみてはどうでしょう?
OMAR BOOKS 川端明美
OMAR BOOKS(オマーブックス)
北中城村島袋309 1F tel.098-933-2585
open:14:00~20:00/close:月
駐車場有り
blog:http://omar.exblog.jp
2013.01.29
@北谷