NAKAI


 
一般的な木の器は乾燥させた木を用いて作るが、
藤本さんの作品には生木(なまき)を使ったものが多い。
 
「今は生木を使うのが楽しいんです。
木にすべてをまかせてしまうという感じがあって。
 
それぞれの木に必ず特性があるので、
僕はそこからやりようがないというか、
導かれちゃうような部分があって。

意図して「こういう形を作ろう」とすると
なんだかおかしな感じになることが多いんですよ。
強く意図しないほうがいい形におさまることが多いですね。
 
自分の作りたい最終的なイメージやフォルムはあるんですけど、
必ずしもそうならなくてもいいというか、
ならないときのほうがいいと言うか」
 

 

 
– – – 最初から最後まで自分一人でやりたくなって
 
愛知県の出身です。
高校卒業後に上京し、洋服屋さんで働いていたのですが、
25歳のとき、品川にある職業訓練校の木工科に入りました。
 
1年間学んだあと、
特注家具を製作する東京の家具工場に就職して30歳まで働きました。
それから沖縄に移住したんです。
 
特に木工が大好きで学んだ、というわけではありませんでした。
ただ、最初から最後まですべて自分でできることがやりたかったんです。
 
個人ですべて自分でやっている洋服屋さんもありますけど、
僕は普通に就職して会社にいたので
一部分しかやれないのがだんだんストレスになってきて。
売るだけ、というのがなんか違うなーと。
 
ゼロから最後まで全部自分でやりたくなった。
でも、それが
「自分で洋服を作りたい」
という方向には向かわなかったですね。
 

 

 

 
– – – やってみてすぐ「向いてるな」と
 
木工は、やってみたら性に合ってるなという感じでしたね。
最初から「あー向いてるな~」と思いました。
 
東京で働いていた4~5年は、
いわゆる「箱もの」と呼ばれるものを作っていました。
特注の店舗什器や個人のクローゼットなどが専門で、
無垢材ではなくベニヤを使う「フラッシュ家具」を作ったり…
そういう工場でした。
 
あるとき、奥さんの仕事の関係で沖縄に行かないか?という話がでて、
「いいんじゃない?行ってみようよ」と。
それで移住してきて、
それから今の活動を始めました。
 

自宅内にある工房
 

 
– – – どう仕上がるかわからない、だからおもしろい
 
日本は乾燥させた木で作るのが一般的ですけど、
海外だと生木で作るものも結構多いんです。
僕の場合は材料が手に入りやすいという理由もあってそうしてるんですが(笑)
だって、木ならこの辺にいくらでも生えていますからね。
 

 

 
今も両方作ってますが、おもしろいと思うのは生木のほう。
削ってるときの感触とか、どう仕上がるんだろうっていう緊張感とか、
乾燥させた木で作るときには得られないおもしろさがあるんです。
 

 

「これは木工用のろくろです。旋盤ですね」
 

「こういう風に削るわけです」
 

 
– – – 予想よりもおもしろく仕上がることが多い
 
生木でうつわを作ったあと、
乾燥させていく段階で少しずつ変形していくんですよ。
ねじれが出る、みたいな感じで。
1ヶ月くらい置いておくと結構見た目が変わるので
そういうところもなかなか面白くて。
 
出来上がりはある程度は予想できるんですけど、
予想と全くおなじということはない。
でも、悪い方に転ぶことはほとんどなくて、
大体おもしろい方に転ぶんですね。
 
例えば、ねじれたり木目の強い部分は
乾燥させると縮んだりする。
僕がコントロールできない部分を、
木が自ら仕事してくれるみたいな感じですね。
 

 
東京でやっていた仕事とは全然違うので、
自分で手探りしながらやり始めたという感じですね。
 
自分の作品に自分のコンセプトを入れ込むというよりは、
ほとんど木まかせ。
板材から作るときはある程度自分でコントロールして
「この形を作ろう」というのがあるんですけど、
生木で丸太なんかから作るときは、なりゆきにまかせてしまう。
 
大事にしていることは「バランス」。
あとはもう、木次第。
 

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藤本さんは木に対してあえて一定の距離を保って接しているように見える。
それは木を愛し、木の持つ特性を尊重しているからこそ。
 
切り出した丸太の中におおよその器の姿を見出したら、
あとは木がどう変化を遂げていくのか、
それを、少し離れた所から優しく見守る。  
 
完成した器はどれもおしゃべりだ。
自分の存在を、特性を、嬉々としてアピールしているように見える。
藤本さんによって語ることを許されたかのように。
 
 
自身で建てた自宅兼工房
(関連記事:初めて自分で建てた家
と同じ敷地内に、現在ギャラリーを建設中。
こちらも自身で設計し、建築した。
完成後は、藤本さんの作品が展示販売される。
 
ギャラリーに足を運べば、
木のおしゃべりがあなたの耳にもきっと届くだろう。

写真・文 中井 雅代

 
gallery k.
南城市玉城字屋嘉部123−1
090-9781-3481
ブログ http://gallerykten.ti-da.net

 

NAKAI


 
「いちばんのお勧めメニューは『むじ汁定食』。
お汁が本当においしい!
定食についてる他の小鉢ももちろん全部好き。
こっちの小鉢は『びらがらまち』、首里のお料理だよ。
『ドゥルテン』は甘くてデザート感覚で食べられるから
息子といっつも取り合いになるんだ(笑)」
 
木造りの内装が落ち着く店内。
 
「観光客だけじゃなくて、地元のおばあちゃん達もよく来るみたい。
座敷もあるからもあいもできるしね」
 
地元の食通、「おばあ」達にも、
その味を認められている店なのだ。
 

 
「ムジ汁ってさ、自分で作ろうとすると結構大変だよね。
手も黒くなるし。
だからお店の方たち、毎日すごく難儀して作ってくれてると思うんだ。
それをこんなして私たちは気軽に食べることができてありがたいよね。」
 

 
首里の人は「首里の料理が一番!」と、誇りを持っているひとが多い気がする。
 
「うんうん、私もそう(笑)。
首里のお料理はどれもおいしいって思ってる。
だから首里んちゅだけど首里料理食べに家族で通っちゃうんだよね(笑)」
 
富久屋 (ふくや)
那覇市首里当蔵町1-14
098-884-4201
 

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「このすーじぐゎー、息子と二人で『秘密の小径』って呼んでるってば」
 
車も通れないほど狭い小径をはさみ、
住宅が密集する一角。 
 
「おうちの雰囲気も木々もすべてが素敵。
ほら、『那覇市景観賞受賞』って書いてある」
 

 
「壁の色合いとかも味があっていいんだよね」
 
道の途中にはマンホールもあり、
水道がしっかり通っていることがわかる。
 

 
途中T字路もあり、まるで迷路のよう。
 

 
「グレーの窓枠とかもかわいい。
今作ろうと思っても、同じ雰囲気を出すのってきっと難しいよね」
 
赤煉瓦のオーソドックスな沖縄風家屋のとなりに
洋館スタイルの家があったりする。
 
「テイストが統一されてないところも面白い!」
 

 
白壁に赤い花が映える家。
 
「蔦の下をトンネルみたいにくぐるの。素敵だよね」
 

 
こちらは沖縄県立芸術大学近くの一角。
民家密集地域のため、詳しい住所は控えます。
是非、付近を散策して「秘密の小径」を発見してください。
 

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「山城(やまぐすく)まんじゅう、
首里の人はきっとみんなわかるよ〜。
120年の歴史がある首里名物だからね。
すごい人気でね、
午後に行くと売り切れてるときもあるよ。」
 

 
「薄皮がモチモチした食感で、
あんこがぎっしり詰まってるのが特長。
カーサに包まれてるから香りもいいんだよね」
 

 
「ほら!おいしそうでしょう?
あんこはこてこてじゃなくて甘さ控えめ。
そこがまたいいんだよね、何個でも食べられる」
 
お店を切り盛りするシャイなお姉様方は
みなさんお肌がつやつや、ぴかぴか!
 
「ありがとうございます。
カーサで包んだまんじゅうを蒸す蒸気に当たるので、
美肌効果があるのかもしれないですね〜」
 
と、なんともうらやましいお話。
 

  
「首里の人だけじゃなく、色んな人に食べてみてほしいな。
この看板見えたらぜひ寄っていって!
子供も大人もみんな大好きだから、
お呼ばれの時の手みやげとしても喜ばれると思うよ〜」
 
山城(やまぐすく)まんじゅう
首里真和志町1-58
(売れきれ次第終了)
 

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聡子さんの自宅から徒歩数分のスージ道。
 
「首里ってやっぱりスージが多いね(笑)
ここをずっと上までのぼっていくと、すごく景色がいい公園があるんだ」
 

 
「この公園を奥まで進むと、首里城にたどりつくんだよ」
 

 
「前来たときは息子もまだ木登りできるような歳じゃなかったけど、
今度また連れて来てみようかな。」
 

 
「首里を見下ろせるの。
晴れてると奥のほうに海も見えるんだよ」
 

 
「これってフキだよね、食べられるんだよね〜。
こんなに可愛いお花が咲くんだ、知らなかった」
 

 
「沖縄ではよく見かける看板だけど、
観光で来た人が見たらちょっと怖いかもね(笑)」
 

 
赤瓦が立ち並ぶ光景を見下ろしながら階段を下りると
琉球王朝時代にタイムスリップした感覚に。
 
「こういう風景がすぐ近所で味わえるって実はすごく贅沢かも」
 
上の毛(うえのもう)公園
JAおきなわ首里城下町支店前の入り口から
那覇市首里汀良町1-29-2
 

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「小さい頃から行きつけのお菓子屋さん!
ここの『くんぺん』がおいしいんだよ〜」
 

 
「これこれ!ピーナッツの風味がいいんだよね」
 

 
「主人も息子も大好きだから、お土産に買っていこう」
 

 
「お菓子だけじゃなくて、酒まんじゅうも有名だし、
お盆時期になるとお餅もこちらにお願いしてる。
行事の時期は特にいそがしそうだよ」
 

 
「このプリンもすごくおいしくておすすめ!」
 

 
「私も同じ中村。実は主人がこちらとは親族関係なんです」
 
「え?!…ああ、陶芸なさってる中村さん?!」
(関連記事:decco(デコ)あたたかい白の器
 
狭い沖縄、狭い首里。
名字が同じだと血縁の可能性も高い。
 
「以前はここ、喫茶スペースもありましたよね?
そこでパフェを食べるのが楽しみだったんです、子供のとき」
 
「そうなんですか〜!じゃあ昔からのお得意さんですね。
ありがとうございます」
 
と会話も弾む。
 
これからもきっと、今までのように聡子さんがずっと通い続ける菓子店。
 
「また来ますね!」
 
中村製菓
沖縄県那覇市首里鳥堀町1-24-1
098-884-5901
 

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小さい頃から育った街というだけあって、
首里には聡子さんの「小さい頃のおもいで」も詰まっている。
 
「この公園は昔はキリ短(沖縄キリスト教短期大学)があったんだよ。
首里キャンパス。
今では想像つかないよね。」
 
「小学生のとき、帰りによくここの銀行に寄ってさ。
暑いから冷水もらうわけ(笑)
そしたらお母さんにある日バレてから
『あんたあっちの銀行でお水もらってるって?』
『えー行ってないよ』
ってしらを切ったら、
その銀行にかばんか何か置き忘れちゃって、
銀行の人からおうちに
『かばん忘れてますよ』って電話が来てバレた(笑)
懐かしいな〜。」
 
 
首里で生まれ育った人はみな
「住むなら首里!」
と口をそろそえる。
 
「私もそう(笑)。私にとっては首里が一番」
 
住む人の誇りと愛情が街並にも表れている気がする。
もちろん、それは今に始まったことではない。
沖縄が琉球と呼ばれていた頃にまでさかのぼる。

数百年もの間愛されてきたこのまちは
これからもきっとずっと愛され続ける。
「首里が一番!」
と胸を張る住民たちに。
 

写真・文 中井 雅代

 

NAKAI


いしいしんじ・著  新潮社 ¥476(税別)/OMAR BOOKS
 
― これから読める幸せ。 ―
 
立春を過ぎたとはいえ、寒さはまだまだ厳しい。
 
北風が吹き荒れる一日はどこへも出かけず、
毛布に包まって温かい飲み物やお菓子を傍らにおいて読書にふける。
その至福は何ものにも代え難いもの。
そんなときに読むのは長編物語(エッセイや短編、雑誌などよりも)に限ります。
 
最近読み返した中で、本てやっぱりいいなあと、今更ながら再確認したのがこの本『ぶらんこ乗り』。
人気物語作家いしいしんじさんの長編一作目にあたります。
 
ストーリーは高校生のわたしが、ぶらんこが上手で頭のいい大人びた弟が書き遺したノートを見つけるところから始まり、彼や両親、おばあちゃん、「指の音」という変わった名前の飼い犬と過ごした幼い日々を回想するというもの。
  
読んでいて、ふと小さい頃近所で見かけた「筋肉マン」と呼ばれていた野良犬を思い出した。
その頃そのアニメが流行っていて(年代がばれますが・・・)、
ふざけた誰かが黒いマジックでその犬の額に「肉」と書いてあった。
野良なのにやけに体格が良くて皮肉にもその姿が似合っていた。
なかなかその文字は額から消えず、
その犬を見かける度におかしいような哀しいような気持ちになった。
 
物語の筋には何の関係もないけれど、
いしいさんの物語は生きているとどうしても避けられない、
言いようのない切なさや哀しみに満ちている。
 
また憎いくらい、胸をつくエピソードが詰まっていて
中でも「手をにぎろう!」というエピソードは全文引用したいくらい
(手にする機会あればそこだけでも読んでほしい)。
この本のタイトルの意味がそこに込められている。
 
彼の作品には「暗い穴」がモチーフとしてよく出てくる。
幸せな日々の中に潜んでいる理不尽で残酷な何か。
いつも私たちの目の前に突然に現れるそれは容赦ない。
それでも、目の前の現実を受け入れて踏ん張ろう、と物語は優しく語りかける。それでも、と。
 
児童文学として受け取られるところもある本作。
でも大人が読むとより心に沁みる。
 
最後の章「冬の動物園」の一場面。
降り出した雪に覆われていく小学校の校庭でのラストが深い余韻を残す。
 
いしいワールドをまだ知らない人は幸せだと思う。
これから初めてその読んだときの感動を味わえるのだから。



OMAR BOOKS(オマーブックス)
北中城村島袋309 1F tel.098-933-2585
open:14:00~20:00/close:月
駐車場有り
blog:http://omar.exblog.jp
 

NAKAI


 
「やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ」
「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず」
「やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」や
「苦しいこともあるだろう 言い度いこともあるだろう 不満なこともあるだろう 腹の立つこともあるだろう 泣き度いこともあるだろう これらをじっとこらえてゆくのが 男の修業である」
 
と、名言が多い山本五十六。

父と観に行ってきました。
 
予想に反して、人が少なくて、混雑予想した私はネット予約の上、相当早く父を迎えに行ったので、めっちゃ文句言われました(笑)
 
まあ、めったに映画を観ない(10年に1本くらい)父が、観たいと言っていたので、お付き合いのつもりで観に行ったら、なんのなんの。
 
めっちゃ面白かったんですけど!!
 

 

 

 
大体、日本史に弱い私なので、
何が史実なのかも知らずに観れたのも良かったのかも知れません。
 
もともと、自衛官幹部だった父は、
映画を観ながらかなり独り言をぶつぶつ言っていたのがウケマシタ。
 
とにかく五十六かっこいい!!
 

 

 
実際の五十六は背も160センチくらいで小太りだったと聞いているので、
絶対に役所広司 みたくかっこいいはずもないのですが、とにかく素敵。
 
何せ部下の失敗やいろんなことに怒らない!本当か???
 
「やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ」
という言葉は私は大好きなんですが、おそらく私の父は、
「やってみせ 言って聞かせて させてみて」まではやっても、
まず、上手くできなかったらほめないな。
 
それにしても、真珠湾攻撃、あんなことがあったとは。。。本当なのか??
南雲忠一なにやってんだ??って感じなんですけど。
 
そして、とにかくかっこいいのが、山口多聞を演じた阿部寛 。
 
このひと、何をやっても現代劇に見えるんだけど、船と運命を共にする。
 
阿部ちゃん、かっこよすぎます。
 
この映画、なんだかちっとも退屈しません。
 
監督の腕の良さなのか、役者がとっても活きています。
 

 

 
あ、でも私は作戦会議にちょっと飽きて、5分ほど寝てましたが、
普段映画を観ない私の父は、「面白くて良かった」と言ってました。
予告編をやっているときにがんがん寝ていたのでびっくりしましたが、
本編始まったらがっつり観ていて安心しました。
 
観客は年配の方が占めていましたが、若い方にも面白い映画ではないでしょうか。
とにかくかっこいいのです。五十六が。
 
エンディングがいきなり、小椋佳 の歌になり、
新春スペシャルドラマか??という感じになってびっくりしましたが、
年配の父にはOKだったようです(笑)

 

KEE




 
<ストーリー>
昭和14年夏。日独伊三国軍事同盟をめぐり、締結を強く主張する陸軍だけではなく、国民の大半も同盟に希望を見いだしていた。そんな中、海軍次官の山本五十六(役所広司)、海軍大臣の米内光政(柄本明)、軍務局長の井上成美(柳葉敏郎)は、陸軍の圧力や世論にも信念を曲げることなく同盟に反対の立場をとり続ける。しかし、第2次世界大戦が勃発(ぼっぱつ)し……。
 
<キャスト>
山本五十六(連合艦隊司令長官) – 役所広司
堀悌吉(海軍中将、五十六の同期) – 坂東三津五郎
米内光政(海軍大臣) – 柄本明
井上成美(軍務局長) – 柳葉敏郎
三宅義勇(作戦参謀) – 吉田栄作
山口多聞(艦隊司令官) – 阿部寛
宇垣纏(参謀長) – 中村育二
黒島亀人(先任参謀) – 椎名桔平
南雲忠一(航空艦隊司令官) – 中原丈雄
永野修身(軍令部総長) – 伊武雅刀
牧野幸一(五十六と同郷の零戦パイロット) – 五十嵐隼士
秋山裕作(「東京日報」記者) – 袴田吉彦
真藤利一(「東京日報」記者) – 玉木宏
草野嗣郎(「東京日報」編集長) – 益岡徹
宗像景清(「東京日報」主幹) – 香川照之
谷口志津(小料理屋「志津」の女将) – 瀬戸朝香
神埼芳江(「志津」の常連客のダンサー) – 田中麗奈
高橋嘉寿子(五十六の実姉) – 宮本信子
山本禮子(五十六の妻) – 原田美枝子
 
<沖縄での上映劇場>
サザンプレックス
098-835-6600
島尻郡南風原町字宮城371-1
HP:http://www.startheaters.jp/southernplex
 

NAKAI


 
★日時:2月26日(日) 9:30~11:30(予定)
(小雨決行:雨合羽などご持参ください)
★集合場所:Café やぶさち(南城市) 駐車場
http://yabusachi.com/
 
★散策コース
沖縄に住んでいながら、意外と知らない素敵なオキナワ。
ポスチュアスタイリストと一緒に、楽しみながらちょっとオシャレに感じてみませんか?
稲作伝来の伝説がある【受水走水(ウキンジュハインジュ)】
聖地【浜川御嶽(ウタキ)】、琉球の人類発祥の地【ヤハラヅカサ】、百名ビーチを
歩きます。
絶景カフェ「Café やぶさち」でのヘルシーランチをお楽しみください。
 
★参加条件:ご参加は小学生以上からとさせていただきます。男性も大歓迎!です。
 
★当日の持ち物&注意事項: ・飲み物、タオル(汗拭き)などお持ちください。
・荷物は各自で管理して頂きますのでご注意ください。(当方でお預かりはいたしません)
・動き易い格好でお越しください。
・ヒール、サンダルはご遠慮ください。
 
★参加料: 大人:2500円(・ミニレッスン・ランチ代含む) 子供:1,000円 定員30名
*お申し込みは、メールにて受け付けます。参加料は事前振り込みとさせていただきます。
お申し込み頂いた方に別途ご連絡いたします。
 
★内容について
自然を感じながら歩き、ウォーキングの楽しさを感じて頂くイベントとして開催します。
ポスチュアスタイリスト遠藤美絵と藤田佳子と一緒にウォーキングを楽しみましょう。
通常のポスチュアウォーキングレッスンと異なります。所々でポイントはお伝えしますが、
細かい指導を希望される方は『ワンディレッスン』をお勧めします。
 
★連絡先  ポスチュアスタイリスト
遠藤美絵 mie@posture.cojp / 090-7219-4093
藤田佳子 yoshiko@posture.co.jp / 070-5817-3824
 

NAKAI


 
一見、ポップで可愛らしい雰囲気を感じる絵。
しかし初見から数秒後、わたしたちは思わずはっとする。
絵の向こう側に、凶暴な世界が透けて見えてくるからだ。
 
「僕の絵って優しい絵じゃないんですよね。毒のあるのが好きで。」
  
– – – 思った通りに描けない、版画のそういうところが面白くて
 
今は、RBCビジョンという番組制作会社で美術スタッフをしています。
仕事と平行してアート活動もやっているという感じですね。
 
芸大を目指してるとき、1年間予備校に通ったんです。
今でもなんですけど僕は見たままの絵を描くと言うのが苦手で。
デッサンがダメなんですよね。
だから予備校でもダメクラスにいました。
 
僕は1年で予備校をやめて、専門学校に進みました。
学校を卒業して就職したころ、
同じように美術をやってた先輩が、
「自分の幼なじみとあんた気が合いそうだから会ってみないか?」と言うんです。
偶然にも、その子が予備校が一緒だった子で。
 
彼女は当時、版画をやってました。
みんなで彼女に版画を習おうという機会を設け、教えてもらったんですが、
銅板を削って絵を描くので、普通に鉛筆で絵を描くのとは勝手が違うんですね。
彼女のようにちゃんと勉強されてる方は
線をきちんとコントロールできるというか、
思った通りのものがちゃんとできると思うんですけど、
僕なんかがやると思った通りにいかない。
でもその感じが結構好きで、偶然できたキズとかも面白くて。
最初から「面白い!」と思いました。
絵の上手いヘタとはちょっと関係ない感じがするなーって。
 

 
– – – 会社勤めと絵描き、二つのわらじ生活が合っているんです
 
就職してしばらくは、そんなに積極的にはアート活動はしてませんでした。
会社に勤めながら本当にちょこちょことつくって、それだけ。
個展をしようなんて気も全然ありませんでした。
 
僕、復帰生まれなんですけど、
30歳のときに県内の復帰っ子が集まるアートイベントがあって、
それがきっかけで制作をするようになりました。
それでも友達とちょこちょこやる程度で。
 
34歳のときにユナイテッドクリエイティブの大嶺秀史さんが
県内のイラストレーターを集めてブックを作るということですでに何人か選ばれていて
その中の一人、カイナアートフェスタ主宰の徳元佐和子が
「一緒にやらない?」
と声をかけてくれたのがきっかけで活動量が増え、
絵描きの友達も一気に増えました。
 
そのとき、実は一回会社を辞めたんですね。
絵描きとしての活動を本格化しようと思って。
すると、絵を描くために仕事を辞めて、時間があるのになぜかあまり描けない。
性格的に二足のわらじが合ってるみたいで。
それでまた会社に戻って今に至ります。
 
今の生活のバランスがちょうどいいと感じます。
会社を辞めていた時期よりも今のほうが、ずっといっぱい描いてます。
 

 

作品を丸く切取り、
 

縦に繋げていく。「KAMI・GAKARI」で発表する予定の作品。
 
– – – 毒のある絵じゃないと僕にとっては面白くない
 
僕の絵って優しい絵じゃないんです、
毒のあるものが好きで。
 
こういう傾向はずっと以前からありました。
小さい頃からホラー映画や恐怖漫画みたいな「怖いもの」が好きだったんです。
可愛いものと怖いものの中間ぐらいが好きですね。
絵を描くとなると、こういう自分の好みから外れたものは描けない。
 
絵についての好みはすごくはっきりしているので、
明らかに嫌いなジャンルや嫌いな絵があるんです。
絵って好き嫌いはあってもいいけど良い悪いというのはなくて、
そこは「それぞれの好み」だとは思うのですが、
僕はやっぱり自分が好きな、毒のある絵じゃないとちょっと面白くないなと感じます。
 

 
– – – 会社勤めと絵描き、二つのわらじ生活が合っているんです
 
僕はいつも妄想して、頭の中で物語を作りながら描くんです。
ですから物語自体にもやっぱり毒があります。
 
大きいテーマというか、一つの物語がベースにあって、
その中の一つの話、一つの場面という感じで一枚の絵を描きます。
物語どうしはリンクしていて、主観が変わったりするだけ。
ドラマのスピンオフみたいな感じですね。
 
たとえば、この前の個展では「毒と薬と大事件」というタイトルで
公開処刑される殺人鬼の話をベースに描きました。
それ以前に街についての物語がもともとあって、
その街にすんでるある人が毒殺事件を起こして処刑される話。
 
で、次の個展では彼がどうして殺人気になったかっていう話を描きました。
彼はワーグナーハイツという名のアパートに住んでいて…という風に。
 
自分の中では物語のつながりがしっかり把握できてるんですけど、
見ている人にとってはそのつながりは曖昧に映ると思います。
 

 

 
– – – 恐怖感ではなく不快感を与えないように
 
僕のそういう絵を、とあるお店に展示させていただく機会があったんですが、
観た方からクレームがきたらしくて。
担当のかたから電話があって…。
お昼休みに取りに行ったらすでに撤去されてました。
「すみません、私達のほうではずしました」ってお店の方が。
当時、沖縄で未成年による大きな事件があって、みんなナーバスになっていたんだと思います。
 
そのことがあってから、
いくら自分の好きな世界であっても、
発表するタイミングなどは考慮しないといけないんだなと。
出しっぱなしじゃだめなんだと、とても勉強になりました。
 
前回の個展で暗い海の絵を描いたんですが、
3.11のあとだったので、
なんとなく「この絵は出せないな」と判断し、お蔵入りになりました。
 
「恐怖感」じゃなく、「不快感」を与えるのはいやなんです。
 
ミヒャエル・ハネケとキム・ギドクという映画監督がすごく好きなんですけど、
観たあとにいつも
「どうしてこういう映画観ちゃったんだろ?」
って後悔するような映画ばかりを作ってる人たちなんですね。
でもやっぱり好きで観ちゃう。
自分はそれを好んで観るわけですが、
そういう世界感を好まないひともいるわけですよね。
 
それと同じで、自分の作品を発表する際は、
さまざまな感じ方を考慮しないといけないと思っています。
不快感だけは与えないように心がけています。
 

ナカさんの作品と似た世界感を感じさせる人形たちが並ぶ
 

左上の人形の顔は「セット販売ではなかったんですけど3つ欲しくなって」
 
– – – 適当なメモ描きからアイディアが
 
よく女性が電話しながらメモとかするじゃないですか?
意味のない図形を適当に描いてみたりだとか。
そういう落書きからぱっと自分のなかではまる形が出てくることがあって、
一個できるとあとはもう10も20も30もどんどん出てくるんです。
最初の一個からぱーっとイメージがわいてきて、
気分がのってさくさく進むんです。
最初の1個だけは、少し苦労しますね。
毎回そうなんですよ。
だから「個展までに間に合うかな?!」って綱渡りのような感じで。
 

 
– – – ブレないというより、これしか描けない。それだけ。
 
県外での活動も行いたいと思っています。
今年は秋口にグループ展ができたらいいなと思っていて。
東京で、むこうにいる友達も巻き込んで。
そう、活動の幅をもう少し広げたいなという感じですね。
活動の内容に関しては自分の中でけっこうしっかり決まっているので。
 
僕は「何でも描けます」っていうタイプの絵描きじゃないので、
本当にこれしか描けないんですよ。
っていうことでブレないように見えるだけ(笑)。
本当に上手くないから、結局描けるものに落ち着いちゃう。
そういうことです。
 

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

 
 
 
ナカハジメさんは、
「どうして絵を描くの?」
という質問がいちばん苦手だという。
 
「だって理由がないんです。
日曜日に必ず草野球に行くお父さんと同じ。
日常で普段の生活のなかですべきことだと思っているので、
理由を求められたり、何か特別なことをしてるという見方をされるのが
ちょっと苦手だったりします。
『絵を描いてるんです』って言うと、
『すごいね!』なんてみんな言うんですけど、
本当にすごくなんかないんですよ。
家でテレビゲームする人もいれば本を読むひともいる。
それと一緒です。」
 
ご飯を食べたりテレビを観たりするように、
日々の営みの一環として絵を描いてきたというナカさんが描く絵は、
その言葉通りのびやかで奔放なファーストインプレッションを抱かせる。
しかし、その向こう側には彼が愛する世界、
多くのひとにとっては恐怖を感じさせる世界が広がっている。
 
しかし考えてみれば、
その世界こそが幼い頃からナカさんが好み続けていた世界であり、
ナカさんにとってはまさに日常的に頭のなかで描いていた世界なのだ。
 
第一印象でポップさを感じ、
続けて戦慄や恐怖を感じたさらにそのあと、
描かれているのはそれだけでないことに気づく。
 
ナカさんの頭の中に広がる複雑精緻な世界のように
一言で言い表すことのできない奥深さがあり、
沢山のイメージや想いや言葉が、幾重にも折り重なって見え、
ときには自分がずっと目を背けふたをしてきた箱をバッと開けられたような気持ちになり、
ときには自分以外誰も知るはずがない心象風景を切り取って見せられたような気持ちになる。
 
あなたは彼の絵の中に、どんな世界を見るだろう?
それはきっと、私が見たそれとは違う。
ナカハジメさんの絵は、一人一人の心に直接アクセスしてくるから。

NAKAI


 
前半で瓶詰めタイプのテリーヌを試食した後、
もう一つの試作品を試食へ。

箱から取り出されたのは、
真空パックされたまさにテリーヌといった感じの四角形の試作品。
 
それを見た瞬間、モニターさんたちから
「美味しそう!」「たべた~い!」「これぞテリーヌ!」
の声が。
 

 

STEP1. まずはファーストインプレッションを本音トーク


 
– – – そうそう、テリーヌって言ったらこれだよね!でも…もずく??
 
Qちゃん わ!私これがいい!…まだ食べてないけど(笑)見た目で。
 
粧子 「パテ」みたいな感じだね.
 
ささ美 これまた初回の試食品とはぜんぜん違う〜!進歩がすごい!
 
宅美 ぱっと見た感じもおしゃれだね。

Qちゃん 高級感もあるね~。これぞテリーヌって感じ。やっぱ四角だよね。
 
ささ美 なんか…袋を切っても開けきれないんだけど。
 
ひとみ 真空パックのソーセージみたいに、開けた瞬間空気が入って「ピリピリ」って開けられるのがよくない?
 
Qちゃん そうだね、これちょっと開けづらい。でもでーじ美味しそう! いただきま〜す。
 
一同「おいしいー!」
 
チヨコ でも、もずくの味が…。
 
Qちゃん 「もずくテリーヌ」って感じではないかも…。
 
ささ美 うん。肉(笑)。
 
粧子 おいしいんだけどね…。もずくって感じはしないけど、こういうタイプの商品にするならそんなにもずくを押し出さなくてもいいのかもって感じもする。
 
チヨコ これは完全にもずくがサブ的な役割だよね。「なんとかのもずく入り」みたいな。
 
Qちゃん でもおいしい。ビール飲みたいって感じ(笑)。
 
一同笑い
 
粧子 肉の味が強いからご飯にも合いそうじゃない? 持って帰って家族にも食べさせてあげたくなる〜。食べる前ににおいをかいで「ポークっぽいかな」って思ったんだけど、味はそんなにしつこくなくていいね。
 
Qちゃん これならお土産としてもいいと思う。特別っぽいし高級感もあるし。見た目が安っぽくないから万人受けしそう。子供も食べられそうだしね。
 
ひとみ でも、置くなら肉コーナーかもね。もずくじゃなくて。
 
粧子 肉入りだと「もずく=健康志向」っていうイメージから遠のいちゃうな~。
 
チヨコ  うん。おいしいからこれはこれで売れそう。でも、もずく商品っていう感じではないね。
 

 
– – – 中身の改良点
 
粧子 お野菜はあんまり入ってないね。
 
Qちゃん 入ってるのは…コーンとグリンピースか。グリーンピースおいしかったよ、食べやすかった。
 
ひとみ 私は肉の味しかしなかったな。野菜の味もしなかった。
 
粧子 でも、大人向けの商品でおつまみとして食べるなら、逆に野菜はなくてもいいかも。グリーンピースやコーンってやっぱりチープなイメージがあるから、野菜をなくしてもずくを多くしたらどかな? そうしたらヘルシー感もアップするし。
 
ひとみ でも、これ以上もずく増やすと、見た目が悪くなりそうな気もする…。
 
– – – ワインと合わせるなら自分へのご褒美としてもアリ!
 
ささ美 お土産だったら三つで1000円でもいいかも、珍しいし。でも自分に買うならこのままだと100円くらい。200円以上なら私は買わない。それならまだ三つ入り198円のカップもずく飲んだ方がいいかなって思う(笑)
 
一同爆笑
 
Qちゃん お酒のおつまみとして特別な日に、っていうのなら少々高くてもアリかも。ご飯のおかずにもできるかもしれないけど。私にはちょっと難しそう。どうアレンジしたらいいかとか思いつかない。
 
ささ美 焼いてもイケそうじゃない?
 
ひとみ それってもう完全に「肉製品」としてとらえてるよね(笑)。
 
粧子 「自分へのご褒美」とか「リッチ感」っていうのとは外れるけど、朝ご飯にウィンナーをあげるよりはこっちあげたほうがずっといいなっていう気はする。もずく入ってるし、加工品のお肉じゃなくてひき肉のものを、って思うから。特別感が足りない原因は、やっぱり見た目かな。
 
ひとみ 私は逆に高級に見えたよ。ワイン専門店とかに置いてそうだなーって。
 
一同うなずく
 
ひとみ 私なら1個400円でも自分のために買うかも。ワイン飲む人なら出さなくない値段だと思う。ワインのおつまみコーナーみたいな場所に置くのであればこの値段でも違和感ない。私の中ではワイン専門店とかに置いてある総菜のイメージ。
 
粧子 うん、一人じゃなくてワインを誰かと開けるんだったらアリかな。
もずく入りのヘルシー感は女性には特に嬉しいよね。
 
Qちゃん 見た目も瓶入りタイプのより色が良くて好き。ベースのお肉の色が明るいし、野菜もちょこっとはいってるし。大人の商品っていうイメージだから、星型とかにするよりはこの四角のままで、リッツやチーズに合わせる感じだな。大人のおつまみ。
 
ひとみ バゲットとかね。私は子供にはあげたくないかも、身体にはよくてもなんかもったいない!(笑)
 

 
– – – テリーヌはやっぱり四角形がいい!
 
Qちゃん これ以上大きいと、開けてしまったら残せないって感じ。真空パックだから保存とかどうしよう?って。これくらいの大きさだったら一度で食べきれる。
 
粧子 でも、ワインのおつまみに出てくる「パテ」だともう一回り大きいよね。
だから私的にはこれ以上小さいのはナシかな。大きいのはアリ。
ワインってなかなか一人では飲まないし、誰かとつつき合いながら食べるから。
 
宅美 四角形にするにはお肉は必須なの? さっきみたいなゼリー状だとかたまらないのかな?瓶詰めタイプをこの形で寒天ぽくかためたら、野菜の断面もきれいに見せられると思うだけど。
  

STEP2. 大きさ、入れ物…自分が売る側ならどうする?


 
– – – 自分が売る側なら…瓶詰めタイプとパウチタイプ、どっち?
 
ささ美 瓶詰めタイプは日持ちがよくて扱いやすそう。それにもずく感が強いからお土産品としても売れそうだし。
 
宅美 瓶詰めタイプは、今の状態だと私ならまだ仕入れないかな。味はおいしかったんだけど瓶詰めは重いし、見た目と持ち運びのしやすさがもう一歩足りない。
 
粧子 日持ち考えると瓶は便利だし、瓶が好きな人もいるとは思う。でも自分が売る側で売れ残りや賞味期限切れを捨てることを考えたら瓶はやっぱり面倒くさい。ぱっと捨てられるほうがいいかも。私も瓶詰めっていう時点で仕入れないと思う。
 
チヨコ もずくのテリーヌですって贈らるんなら、私はさっきの瓶詰めタイプの商品をもらったほうが嬉しいな。味はどっちもおいしいんだけど、諸品名から自然とイメージする味に近いのが、瓶出詰めタイプの味だから。
瓶詰めタイプがこんなって四角い形でできたらもっといいんだけど…。
 
Qちゃん 私もプラスチック製の方がいいな。瓶って一応お金もかかるさ? コストもさげたいし、瓶は「いっぱい買って配る」っていうイメージじゃないし。
 
チヨコ 店先で買うんだったら軽い方が良いけど、お取り寄せとかネットで注文して贈るなら、瓶の方が高級感もあるし売りやすい気もする。だから、てネット販売なら瓶詰めもアリかな。
 

 
– – – 自分へのご褒美なら、見た目より中身重視!
 
Qちゃん 自分へのご褒美なら…やっぱコラーゲン推し?!
 
一同笑い
 
宅美 自宅に持ち帰るなら重さは考慮する必要ないかな。もう少し容器がかわいかったり、そのあと使えるような感じであれば。
 
Qちゃん 瓶がかわいいとポイントアップだよね。
 
ひとみ 私は逆にお土産だったら瓶でもいいかなって思った。どうせ送ることが多いから。持ち運ぶことあるのかな?って。これ一個だけ買うことなくて、他にもそばとか買うから、まとめてかったら無料でおくってもらえたりもするし。これでちょっとやすかったりしたら瓶だから高級感あるしあげやすい。真空パックだと逆にレトルトっぽく安く見られそうかなって.送料無料の特典があれば瓶でもあり。
 
宅美 瓶なら箱にこだわって綺麗にすればいいかも。だったら高級感も出ていいかな。
 
ひとみ 今の瓶はあんまりだよね…。買う側にどうしても「ご飯ですよ」とかをイメージさせてしまいそう。
 
一同笑い
 
Qちゃん 確かにのりみたいだよね、色もね。
 
ささ美 瓶でもふたをコルクにして、瓶のまわりにかわいい紙をまいて、麻のひもできゅっみたいな感じだとそのまま出せるし、お客さんに出すとしてもスプーンですくって食べれるから、そしたら瓶でも良い。
野菜の断面がきれいに見えなくてもいいし、食べてしまえば味はおいしいから。食べたあとは瓶は自由につかってーって。
 
宅美 お皿になる瓶とかあるかな?ふたを開けて出すとそのまま器になるような…。

粧子 そういうのがあると便利だね!エンターテイメント性もあがるし。
 
ひとみ パウチの方は入れ物として文句なしだよね。見た目もいいし便利だし。ただ今の状態は開けづらいってのが難点なだけで…。
 
チヨコ うん、開けやすければ文句なし。
 
ひとみ もちろんパッケージあのまんまじゃなく、可愛い箱に入れて〜とか、まだまだ上等にできるよね。
 

 

STEP3.開発者として自由に作れるなら、 パッケージは逆の発想でシンプルに


 
– – – 自分が開発者なら、サイズも量も少なめにして高級感を
 
ささ美 瓶にこだわろうとすると高くつきそうだから、私なら入れ物の中では箱のほうにこだわって開発するかな。
 
粧子 最近すてきだと思ったおみやげが、どら焼きなんだけど、竹のかごにはいってるの。どら焼きが一個一個ちゃんと包装されて、でも透明な袋でラッピングされてるだけだから軽いし、ちょっとつまむのにいい大きさだし、5個しか入ってないからもったいないっていう感じもあって、今日一個食べたら次は明日食べて…って大事に。なんか特別感があったんだよね。夫が出張行って買って来てくれたんだけど、「これを粧子に食べさせたい」って思ったって。そう思わせるのが大事かなって。
普通のどら焼きって一個100円くらいでしょ。それが小っちゃくて5個しか入ってないから高級感ある、だから食べさせたいって思う。私だったらそういう風に作る。
たとえばゼリーだったらぱくって食べられるくらいのサイズで作って、量も少なめに5個くらいにして、パッケージは「なんだろ、あれ?」ってパッと目をひくようにちょっと凝って作って。沖縄のお土産って全体的に派手だから、そこに置いたときに目立つように逆にシンプルに作る。シンプルな美ってあるさ?
 
一同うなずく

粧子 だから、シンプルで綺麗な感じがいいと思うな。
 

 
ささ美 自分用に買ってもらうなら単純に量を増やす。お客さん用だと見た目にこだわるけど、自分用なら私はあんまり見た目にこだわらなくもいい。
 
チヨコ コラーゲンに限らず、素材とか成分にこだわるのはいいと思うな。成分をとりこみたい、女子にとってはそれが自分へのご褒美(笑)。
 
ひとみ 自分用だったら瓶じゃなくていいと思うな。いらないかな。味、値段、カロリーとかは気にするけど、パッケージには凝る必要ない気がする。
 
ひとみ パウチタイプって、そんなに見た目凝ってないけど既存イメージで高級感が出るでしょ?だから今の状態でも十分リッチ感出てるから、自分用だったらあれでもいい。で、プラスαで美容に良い成分が入ってたらさらに嬉しい。逆に、同じ値段でも瓶だったら買わないかも、私。自分用としてはね。

ひとみ 値段設定としては1個498円が限度かな、私なら。500円を超えないっていうのが大事。
 
粧子 量がどれだけかにもよるよね。多いなら私も498円でもいいな。
自分用だとやっぱり数が少なかったら「足りない」って思うしね。
 

 

STEP4.料理をつくる女性の立場から、私ならこれを入れたい☆


 
– – – チーズにゴーヤー、豆板醤!瓶詰めタイプに入れてみたいあれこれ。
 
粧子 おつまみだったら、パウチタイプのほうはもっと味が濃くてもいいかも。お肉がぴりっとしててもいいかなって思った。
 
ささ美 チーズ入れてもおいしそうじゃない?

一同「いいね〜!」
 
チヨコ 私、お肉少なくしたバージョンも食べてみたい。もずくテリーヌっていう名前なのにお肉の味しか記憶にないから。おいしかったけどさ。
瓶のはからいのとかいろいろバリエーション作れそう。色んな味をセットにして売ってもいいかも。

一同うなずく
 
チヨコ 中華バージョンで豆板醤入れてみたり。
 
宅美 シークヮーサーとか柑橘系も合いそうだよね。

Qちゃん 青リンゴのもずくいりゼリーの話聞いたら、もう何でも合いそうな気ーしてくるね(笑)。

一同笑い
 
Qちゃん 組み合わせとして想像とかけ離れてるとインパクトあるから食べてみたくなるよね。
 

 
– – – パウチタイプと瓶詰めタイプのコラボ案
 
宅美 パウチタイプの方は、お肉をもっと脇役的に小さくして、それであの形でできたらうれしいな~。
ベースの素材は瓶に入ってたゼリーで、形は四角いテリーヌ形して、パウチタイプバージョンをキューブ型にしてまぶす。そんなの食べてみたい。

Qちゃん 今回食べた2つを合わせるわけね。一度で二度おいしいね。
 
ひとみ …試食会一回目の肉入りテリーヌに戻るのかなってちょっと怖い気もするけど…

一同笑い

ささ美 あれは肉そのものじゃなくて肉の味つけに問題があったから大丈夫じゃない?今回のはくせがなくておいしいもん。
 
チヨコ ゴーヤはどうかな?ゴーヤの中にゼリーを入れたら。
 
Qちゃん あ、かわいいね。
 
チヨコ ゴーヤーの中のわたをとったらスペース空くさ?そこに入れる。ゴーヤは酢漬けもできるし。
 
Qちゃん チヨコ賢い!おいしそうかも。さっぱりして。
 
ささ美 ゴーヤだったら緑もきれいに発色しそうだしね。
 
ひとみ パウチタイプに、瓶にはいってたゼリーを部分的に流し混むのは難しいの?そしたらもずくの味もするんじゃないかな。

粧子 宅美案のもひとみ案も、今日食べたどちら食べられるって感じだよね。
 
チヨコ そうだそうだ、それがいい!

一同笑い

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

 

 
青リンゴゼリー案に始まり、ゴーヤや2タイプのコラボ案など、
思いもよらない新たなアイディアが次々に生まれた第二回試食会。
モニターメンバーの発想力の豊かさ、面白さにメーカーさんも脱帽。

数々のアイディアの中から、果たして次回、実際に試作品化されるものはあるのか?
 
「次も絶対食べてみたい!」
「自分たちの意見がとり入れられてるかきになるしね〜。」 
 
と、モニターメンバーはやる気満々。
 
完成に向けて、一回目より大幅に試作品のクオリティーが上がった今回。
次回への期待も膨らみます☆
 
– – お知らせ – –

カレンドでは、
モニター会を通して沖縄を盛り上げてくれるCALENDモニター会員を募集しています☆ 

詳しくは
CALEND-OKINAWAモニター会員募集
http://calend-okinawa.com/life/monitor/monitor.html
 
をお読みください☆ 
 

NAKAI


角田光代・著  近松門左衛門・原案 リトルモア ¥1,470/OMAR BOOKS
 
― 女とは?時代は変わっても、人は変わらない ―
 
寒さがいっそう厳しい2月に入りました。
2月のイベントといえばバレンタインデー。
ということで今回は恋愛小説の新刊をご紹介。
  
『八日目の蝉』や『ツリーハウス』など
最近では親子や家族をテーマにした作品が目立った著者の初の時代恋愛小説。
と聞けば期待大。
さっそく読み始めたらページを捲る手が止まらず一気に読み切ってしまった。
  
赤と黒が印象的な表紙のこの本。
元は歌舞伎や人形浄瑠璃の演目として有名な近松門左衛門の代表作を小説化したもの。
 
ストーリーは江戸時代の大阪の遊郭で出会った男女が、
激しい恋の果てに心中を図るにいたるまでのお話。
主人公のお初の心情を中心に物語は進んでいく。
これぞ、究極の恋のかたち、として江戸時代の人々に大絶賛で迎えられたが、
実際に心中を図る人も出てきてすぐに上映禁止になったという。
 
甘いだけじゃない恋につきものの苦さ、不安、哀しみ、疑心に揺れる主人公のお初。
でも最後は本の帯にある「愛し方も、死に方も、自分で決める」と潔い生き方を彼女は選ぶ。
 
この物語、恋愛によって女性がどう変わるかがとてもリアルに描かれている。
一瞬にして菩薩のようにも、鬼にもなれる女性という生き物。
このお初の心の移り変わりが女性ならきっと痛いほど分かるはず。
そう、この物語の肝は男女のラブストーリーであると同時に、
「女」について描いたお話だと思う。
 
作中にはいろんなタイプの女性が出てくる。
そして女性の数だけその愛し方が違う。
女とは?という問いに著書が答えようとしているように思えた。
 
最後の場面でお初にある疑念がチラリと過る(ここでは言いませんが)。
これがすごい。これが人だよね、と説得力がある。
でもそこでお初は全てを受け入れるのだけど、
そこがまた女性というものの本質を突いている。
 
また後半の、二人が遊郭を逃げ出し、曾根崎の森へ向かうクライマックスが美しい。
舞台の演目だけあって場面、場面がすごく目に浮かぶ。
本を閉じると見応えのある一つの舞台を観終わった感があった。
 
時代は変わっても人は変わらない。
時代小説とはいってもそのまま現代に置き換えられるラブストーリー。
寒さも忘れるくらいの熱い恋の物語をどうぞ。

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口当たりの優しい椀や皿、カトラリーが一同に。
2 010 年に石川県輪島市から沖縄に戻り
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<渡慶次 弘幸>
1980年 沖縄県出身/2001年 沖縄県工芸指導所木工課卒業/2003年 石川県
輪島市にて桐本木工所に弟子入り/2007年 年季明け/2010年 独立
<渡慶次 愛>
1979年 沖縄県出身/2002年 沖縄県工芸指導所漆課卒業/2003年 石川県
輪島市にて福田敏雄氏に師事/2007年 年季明け 福田敏雄氏・赤木明登
氏の両工房にて勤める/2009年 両工房とも退社/2010年 独立
木漆工とけし 漆展
 
工房ホームページ http://tokeshi.jp
 
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