キャラメルを絡めたスライスアーモンドのカリカリの歯触りとさくさくのタルト生地、そして、どっしり濃厚なアーモンドクリームの組み合わせが絶妙。
甘いだけではない、キャラメルのほのかな苦みが大人な味わいのケーキ。
「甘いお菓子は苦手」というオーナーさんの作るお菓子はどれも、素朴でシンプルながら贅沢な味わい。
「うちからすぐの住宅街にこんな可愛いお店があって幸せ〜。
お菓子だけじゃなくて器も作ってらっしゃるんだよね。
丁度お皿を買いそろえたいと思ってたからこちらで少しずつ買い足していきたいな〜」
実家の二階、三角屋根が目印のお店は、昔は姉弟で使っていた子供部屋だった。
「そこを改築して、キッチンを入れてお店に」
ベランダにはカフェスペースも。
「どのお菓子もおいしそうだから目移りするね。サイズ感も丁度いい。娘が喜びそうだからお土産買って行こう!」
お店の詳細は後日掲載予定。
お菓子も器も手づくりする興味深いオーナーさんのお話、ご期待ください。
Yaaya
豊見城市宜保70-6
090-8916-4777
open 11:00〜18:00
close 日・月
ブログ:
http://yaaya.ti-da.net
家族でキャンプに行くのが趣味というさおりさんは、一家揃ってアウトドア派。
休日に家族みんなでビーチへ出かけることも多い。
「娘はビーチ脇のバスケットゴールでバスケの練習、
それに飽きるとサーフィンが趣味のパパと一緒にスケボー。
私は木陰で本を読んでることが多いかな。
折りたたみの椅子を置いてね。そういうの一式車に積んであるから(笑)」
那覇空港に隣接しているため、数分置きに飛行機が飛来。
至近距離で見ることができ、かなりの迫力。
「ジャンボジェットのお腹なんて、そうそう見られないよね」
展望台の屋根。
「これって花笠かな?可愛い!」
「ほら、バスケットゴールが見えるさ?ゴールの高さがそれぞれ違ってて、小学生用、中学・高校生用って分けられてるの。
平日昼間は割としずかなビーチで、犬を散歩してる人を見かけるくらいだけど、夕方になるとビーチサッカーも始まるしすごく賑わってるよ。
これからの季節はバーベキューやる人たちも増えるはずね。
え?私もここでバーベキューやったことあるよ、もちろん(笑)」
子どもと共に自然の中で過ごす時間は、何よりの思い出になる。
豊崎 美らSUNビーチ
豊見城市豊崎5-1
「これ、ヤギ?可愛い〜!」
豊見城市の特産品、ウージ染めによるてぬぐいだ。
「手ぬぐいって模様が小さいイメージだけど、こんな大きい柄のもあるんだ。インパクトあっていいね〜」
「こちらも可愛いんですよ、おなじヒージャー柄なんですが」
「これはタペストリー?壁に飾るんだ」
「ほんとだ、可愛い〜!伝統柄の壁飾りは見るけど、こういうのもいいね」
「テーブルセンターもある!これ欲しい、シンプルで使いやすそう」
「ウージってこんなに鮮やかに染められるんだね。
これはエコバッグにもなりそう。
いかにもって感じじゃなくて、実はウージ染めっていう控えめなデザインが好き」
「これはウージで染めた毛糸で編んであるのかな。
紫との組み合わせもかわいいね〜」
「さっきのヤギ柄!お財布もあるんだ。」
「ウージの花で染めるとこんなふうにピンク色になるんだって。
花が咲く時期は限られてるから貴重なんだよ。
色もかわいいけどお花のデザインも上等〜。品がある」
「私たちが小学生のときも絞り染め体験とかしたな〜。自分のハンカチ作ったり。
染物って楽しいよね。豊見城の特産だから、まずは市民の私たちが持ってアピールしないと。
でも、こんなに可愛いんだったら特産品じゃなくても普通に欲しい!
豊見城市民でも知らない人いるかもね、もったいない。是非見にきてほしいな」
豊見城市ウージ染め協同組合(瀬長島空の駅物産センター)
豊見城市瀬長174
098-850-8454
open 10:00~18:00
close 月
HP:
http://www.u-jizome.jp
「瀬長島のピザおいしいって有名だよね。
いろんな人から聞くよ。
私、実はこっちでピザ食べるのは初めて。楽しみ〜」
ピリ辛のタコスピザを注文。
焼き上がるまでしばし待つ。
「なんか懐かしいね、この店内の雰囲気!
いかにもパーラーって感じ、落ち着く〜」
「この立地だもん、海辺で食べなきゃ損だよね」
「あい〜!おいしそう〜!
こんなに大きいんだ。1200円なのにお得〜。
宅配ピザも大好きだけど、家族でこっちきて食べるのもいいね」
「本当においしい、有名なだけある!
ミートもチーズもたっぷり乗せられてて贅沢〜。
昔はさ、よくお弁当とビール持ってこっちのビーチで夕飯してたってば。久々に思い出した。
瀬長島って夕焼けが綺麗さ?これから暖かくなるから、また絶対来よう」
パーラー瀬長島
豊見城市瀬長155
「とみとんっていうとそば屋のイメージだけど、食後に飲むコーヒーもおいしいんだよね〜」
注文後に一杯一杯丁寧にハンドドリップで淹れてくれる。
「ホットコーヒーは250円からと手頃だし、ティーは琉球紅茶使用なんだよ。
今日は肌寒いから豆乳カフェオレにしようかな」
お客さんが途切れることなく店を訪れる人気店。
子どもが遊ぶスペースも豊富なとみとん、子連れのお母さん達がコーヒーを飲んで一息つきながら子どもを見守る姿も。
「おそば屋さんの店員さんが買ってくださることも多くて。
私もランチは各おそば屋さんで順に食べてるんです、一店に偏らないように(笑)」
と店員さん。
「豆乳が入ってすごくマイルドな味、飲みやすい!
カップに入れてくれるから、そのまま車に持って行ってドライブのお供にもできるね。
とみとんは自宅からビーチまでの通り道だからありがたいな〜。
こっちのスコーンも美味しいんだって。次、絶対買う!」
JAI-CAFE(ジャイ・カフェ)
豊見城市豊崎1-411
(豊崎ライフスタイルセンターTOMITON内)
open 11:00〜21:00
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空港から近いこともあり観光スポットも少なくないが、
同時に懐かしい風景にも出逢える豊見城市。
人工ビーチのすぐ近くには無骨な岩肌もあらわな瀬長島があり、
アウトレットモールの裏手には広大な畑がひろがるなど、
のどかな沖縄の原風景とリアルタイムで進む振興開発地区が混在、
そのアンバランスさも楽しい。
ビーチに行けば、さおりさんファミリーのように普段から自然のなかで過ごす人たちを多く目にし、「こういう時間こそが最高の贅沢なのだ」と心から納得できる。
また、織物や染物を生業とし、自宅で製作に従事している人が多い街でもある。
「自然とくらす」。
そんな沖縄の原点に触れられる街。
写真・文 中井 雅代