NAKAI


 
2Dをみにいって最初のシーンで、「ああ、しまった」と後悔。
これは3Dで観なくてはいけない映画だったと。
 
と、いうことで今日、3Dで観なおしてきました。
日本語吹き替え版だったけど、この際もう仕方ない。
 
すべての映画を愛するひとのための映画だと思う。
感動して後半は目がうるうるしてしまう。スコセッシ、あっぱれ!!!
 
3Dという最新の手法をつかいながら、マリー=ジョルジュ=ジャン・メリエスへのオマージュになっている。
「月世界旅行」が実に効果的に登場し、ノスタルジックであり、わくわくする気持ちを思い出させてくれるのだ。
SFXの創始者の彼が、今、この3Dを見たらどのように思うのであろう。
 
この映画、こんな変な邦題がついているため、子供向けだと思われがちだが、これは、大人が感動する映画。
どの世代でも楽しめるのではないでしょうか?
 
3Dの飛び出し加減が半端ない、しかも美しい。
アミューズメントパークのアトラクションのようで、必然を超えた美しさである。
 
メリアスを演じるのはベン・キングズレー。名優なので当然素晴らしい。
 

 

 
ヒューゴ役のエイサ・バターフィールド。吸い込まれるような青い瞳が印象的。
 

 

 

 
繊細に演じています。「どんなものにも役目がある」というセリフは、心に残る。
ただ、存在していることなんてない、と思うので、強く同意する。
 
クロエ・グレース・モレッツ、ずいぶん大きくなりました。彼女、すごいね。母性さえ感じます。うまい。
 

 

 
サシャ・バロン・コーエン、今回ふざけることなく演じています。笑えるけど。憎めない役柄を好演。
 
キャストはもちろん素晴らしい。ヘレン・マックロリーも素晴らしかったです。
 
映画の創世記の情熱、愛情を余すことなく感じる映画です。
 
ぜひ、3Dで!!!!
 

 

KEE




 
<ストーリー>
世界各国でベストセラーとなったブライアン・セルズニックの冒険ファンタジー小説「ユゴーの不思議な発明」を、 マーティン・スコセッシ監督が3Dで映画化。
駅の時計台に隠れ住む孤児の少年ヒューゴの冒険を、「映画の父」として知られるジョルジュ・メリエスの映画 創世記の時代とともに描き出す。1930年代のパリ。父親の残した壊れた機械人形とともに駅の時計塔に暮らす少年ヒューゴは、ある日、機械人形の修理に必要なハート型の鍵を持つ少女イザベルと出会い、人形に秘められた壮大な秘密をめぐって冒険に繰り出す。
 
<キャスト>
エイサ・バターフィールド
サシャ・バロン・コーエン
クロエ・グレース・モレッツ
クリストファー・リー,
マイケル・スタールバーグ,
ヘレン・マックロリー
レイ・ウィンストン
リチャード・グリフィス
ジュード・ロウ

 
<沖縄での上映劇場>
シネマQ
098-951-0011
那覇市おもろまち4-4-9 那覇メインプレイス2F
HP:http://www.startheaters.jp/cinemasq
MIHAMA 7 PLEX+ONE
098-936-7600
中頭郡北谷町美浜8-7
HP:http://www.startheaters.jp/mihama7plex

NAKAI

 

うつわに鼻を近づけると、ふわり香るのはかつおだし。一口含むと、その軽やかな風味が一気に広がる。しかし、後味として残るのは味わい深い豚骨スープ。あっさりしていながらコクがあるとは、まさにこのスープのこと。

 

麺はちぢれの少ない細麺。つるりとした上品な光沢を放ち、スープの旨味をあますところなく絡めとる。

 

 

「ソーキやてびちは骨が抜けるほど柔らかくなるまでじっくり煮込みます。特にてびちは、『てびちといえば玉家』と言ってくださるお客様もいるほど、ツウな方にも納得いただけるお味です」

 

 

店主の真由美さんは当初、そば屋を経営するつもりはなかった。

 

「たまたま、大里にある玉家本店のオーナー・玉城さんと主人が学生時代からの友人で。玉家のおそばがおいしくて大好きなのでよく行ってたんです。自宅を建てたときに一回に店舗スペースを設けたので、募集をかけてテナントを入れる予定だったのですが、友人が『玉家さんっておいしいよね、あなたが自分で玉家さんをやったら?』って」

 

そこでご主人が玉城さんに相談すると、二つ返事で承諾されたという。

 

「今の玉家の味を出すまでには、スープにしてもなんにしても大将が試行錯誤を重ねて苦労して生み出したもの。なのに、こんなに快くのれんわけをオッケーしていただけるとは驚きました」

 

飲食店の経営経験がない真由美さんたちのために、設計段階から玉城さんがサポートした。

 

「ガスが何台必要で厨房の広さはどれくらいで内装はこんな感じで…と、すべて大将に手伝っていただきました。オープン前には私が大里の本店に修業に伺い、肉の味付けなどをしっかり教えていただいて」

 

オープン後の一週間は玉城さんが来て味付けをチェックしていたが、今はその必要がなくなり、すべてを真由美さんたちにまかせている。

 

「玉家の名前をもらっている以上、名を汚してはいけないという気持ちは強いです。当店の味が落ちたら玉家全体に迷惑がかかりますから」

 

 

 

「玉家のそばの特長はやはりスープです。豚骨だしとかつおだしをブレンドしているので、さっぱりしているけれどコクもあって、細麺とすごく相性が良い。麺は亀浜製麺所にお願いし、玉家オリジナルを作っていただいています」

 

注文を受けてそばを運ぶまでの手際のよさに、思わず目を見張る。3名のスタッフが一連の作業を流れるようにスムーズにこなす。あっという間にすべてが配されたお盆は、間を置かず、すぐにテーブルへと運ばれる。

 

「お出しするタイミングにはすごく気を遣います。沖縄そばは麺がのびやすいので、注文されたらうつわに麺を入れ、スープをはったらすぐに出す。でも、注文の後にお客様が席を立たれたりお電話に出られていたりしたらスープははりません。実際に口にするときに麺がのびてしまわないように」

 

目配り、心配りも本店仕込みだ。

 

 

 

 

「自分でそば屋をやることになるとは」と、真由美さんは笑う。人生、何が起こるかわからない。流れに逆らわずに身を任せていたら、思わぬところへたどりついた。しかし、一旦やり始めたら手は抜かない。誠意を持ち、丁寧に仕事をする。

 

「お客様が帰り際に『おいしかったよ』って声をかけてくれるとほっとします。それを励みにやっています」

 

数えきれないほどのそば屋がある中、多くの観光客が玉家 豊見城店をたずねる。

 

「でも、お客様は沖縄の方が多いですね」

 

沖縄そばに関しては特に味にうるさいうちなんちゅは、どんなビッグネームだろうが美味しくなければ通わない。看板や歴史、店構えに左右されず、純粋に味だけをみる。

 

近くで工事を行っている作業員、フーチバーを山盛りのせてから食す中年男性。一見してうちなんちゅとわかる彼らの姿が、この店の味を保証している。

 


そば処 玉家
豊見城市豊崎1-1069
098-850-0616
open 11:00〜18:00
close 火(祝祭日は営業)

 

 

NAKAI


 
3月13日(火)ー 3月25日(日)
(19(月)はお休みです)
11:00-18:00(土・日は19:00まで)
@古書の店 言事堂[ことことどう]
那覇市若狭3-7-25
TEL/FAX 098-864-0315
 
季節や自然をテーマに冊子を作っている
ヒロイヨミ社の制作物と、ヒロイヨミ社セレクトの
活版印刷のポストカードなどを展示販売します
 

 
参加者:赤井都/ananas press/大崎善治/サイトヲヒデユキ
二月空/北極書店/本の島絵はがき部/文京れんげ社
山田理加/ユニバーサル・レタープレス

●web site http://www.books-cotocoto.com
●blog 『言事堂の日記帖』http://journal.books-cotocoto.com/
 
参考URL http://d.hatena.ne.jp/kamakura_bf/20110919/1316401438
 

NAKAI


 
3月17日(土)〜 25日(日)
@ 代官山T-SITE GARDEN GALLERY
 
2012年3月15日(木)、ついに発売。
流行や消費に流されない暮らしの価値観を提案する『Tools 2012』の刊行を記念し、誌面に登場したショップやクリエイターが一堂に会する期間限定ショップを、「代官山T-SITE ガーデンギャラリー」にオープン!アイテムの販売に加え、インテリアスタイリスト作原文子がその世界観をスタイリングで表現する。
モノ作りの背景を知り、作り手と思いを共有できる9日間。
ぜひ、会場に足をお運びください。( HUGE BLOGhttp://blog.hugemagazine.jp/より抜粋)
 

クリックで拡大します 
 
HUGE http://blog.hugemagazine.jp
TOOLS http://huzine.hugemagazine.jp/tools.html
 

NAKAI


 
堀江敏幸・著  新潮社 ¥438(税別)/OMAR BOOKS
 
― ささやかな偶然と読書のすすめ―
 
「本はどうやって選ぶんですか?」とお店でよく聞かれる。
その時によって答えはまちまち。
 
でもまずは、好きな作家の本、好きな作家についての本、好きな作家の好きな作家の本、といった感じで芋づる式に手に取ってきた。
それに加えてテレビやネット、雑誌での書評や、友達の感想、表紙や帯(本に巻いてある腹巻みたいなもの)の言葉、またはそのときの気分、とけっこういいかげん。
 
あとは、本を開いた時のぱっと目に入るページの印象。
「あ、これ、読も!」とすんなり決まる時がある。
たまに採用するのがこの方法。
ページの顔とでも言えばいいだろうか。
開いた紙上には文字がただ並んでいるわけだけれど、
何となく見ていて気持ちいいものとそうじゃないものがある。
ひらがなと漢字のバランスだったり、句読点の数だったり微妙な違いがあって、
それは人の表情に似ている(まさに字面)。
人と同じでガツガツと前に出るようなものもあれば、
間が抜けたようなかわいい感じのものもある。
  
今回紹介するのは冷静沈着で、でもどことなくユーモアも漂う品のいい紳士といった表情を持つ本です。
 
「おぱらばん」って一体何だろう?
と思わせる面白い響きの表題作を始め、
著者がフランス郊外に暮らしていた頃の日々を綴ったエッセイが収められている。
 
堀江作品はいつも人と人が出会って重なっていく時間を大事に掬い取るように描く。
次から次にエピソードが真珠の首飾りのように繋がっていき
小さな物語のラストはいつも意外なところに落ち着くところが魅力。
 
もう一つの魅力は「偶然」がキーワード。
 
例えばたまたま普段は見ないテレビを点けたら知り合いが出ていたといったような、淡々と地味に過ぎていく毎日の中に偶然がたくさん潜んでいる。
他人に言うほどではないちょっとしたことだけれど、
自分の胸の内にしまっておきたいささやかな偶然。
でもそれに気付くのはその人次第。
そういう偶然に気付けたら毎日が楽しくなるはず。
 
自分にぴったりの本に出会うのもまた偶然。
いい本に出会うためにはとにかく読むこと。
数をこなしていくと鼻が利くようになるのです。
というわけで皆さん本を読みましょう。

OMAR BOOKS 川端明美




OMAR BOOKS(オマーブックス)
北中城村島袋309 1F tel.098-933-2585
open:14:00~20:00/close:月
駐車場有り
blog:http://omar.exblog.jp
 

NAKAI


 
@GARB DOMINGO
那覇市壺屋1-6-3
tel/fax 098 988 0244
web: www.garbdomingo.com
 
■出展作家:金城有美子 木内小織 岩田行弘
■会期:2012.3.17(土)~25(日)会期中無休昼休み有り OPEN 10:00~13:00/15:00~19:00
■春の彩りをテーマに、沖縄から陶芸家、金城有美子さん、京都から染織家、木内小織さんと陶芸家、岩田行弘さんの三人展を開催致します。
金城有美子さんは顔料と伝統釉薬を使ったカラフルな器と、清々しい白を基調とした新作ティーカップを発表いたします。
染織家、木内小織さんは淡い色で織り上げたストールや小物を、陶芸家、岩田行弘さんは、定番のそば猪口やマグカップなど。
さあ、うりずんの季節です。ピクニック日和を楽しむ新作が集まります。
 
●作家プロフィール
金城有美子(きんじょう ゆみこ)沖縄県南風原町出身、沖縄県立芸術大学大学院陶磁器科 修了。
1997~ 2002年 沖縄県立芸術大学同芸科非常勤講師。現在、県内外で展覧会など勢力的に活動。
 
木内小織(きうち さおり)京都府出身、沖縄県立芸術大学 美術工芸学部 染織科卒業。3年間の修業の後、1994年に帰京と同時に制作活動を開始。
 
岩田行弘(いわた ゆきひろ)京都府出身、沖縄県立芸術大学 陶磁器専修卒業。2006年「ユキヒロ陶器制作」設立。
 

NAKAI


 
最近、人にすすめられて
「50歳を超えても30代に見える生き方」というベストセラー本を読みました。
実際、本の著者である医学博士の南雲先生、
56歳なのに40歳そこそこにしか見えません。スゴイー!
 
彼がどんな方法でアンチエイジングしているのかと言うと、
基本的に小食で、肉を摂らず、食材をまるごといただく一物全体食。
マクロビオティックに通じる食生活をしているんですね。
 
マクロビオティックでは白い砂糖は使いません。
南雲先生も砂糖は毒と書いています。
砂糖が体に入るとタバコ4本吸ったと同じくらい血管が傷つくと。
良くないと知ってはいても黒糖ならいいかとついつい食べてしまう。
ちょっと反省しました。
 
黒糖もてんさい糖も使わないで野菜や穀物だけの甘みを噛みしめるような
そんなおやつをなるべく食べるようにしたい。
あたらめてそう思いました。
 
というわけでお砂糖を使わない和菓子を作ってみました。
サツマイモはふかしただけでも甘くておいしいけど、
ほんの少し手間をかけると見た目にも満足感がありますね。
そしてギュッと絞りながらLOVE注入。
てぃーあんだー、大事ですね。
 
 
「サツマイモと黒あずきの茶巾」
 
<材料>
サツマイモ(タードゥシウムを使いました)
黒あずき(小豆でもオッケー)
くるみ
菜種油

 
<作り方>
1) サツマイモを1%の塩をまぶしてふかす。
 

 

 
2) 黒あずきを3倍の水で炊く。
 

 
3) サツマイモをつぶし、刻んだくるみ、菜種油を適量加える。
 

 

 

 

 
4) 黒あずきに塩を軽くまぶしたものをラップに入れて
ねじりながらギュッと絞れば出来上がり~☆
 

 

 

 

 

Text by 中曽根直子(浮島ガーデン フードデザイン)




浮島ガーデン
那覇市松尾2-12-3
098-943-2100
open:14:00~24:00
close:火
HP:http://ukishima-garden.com
ブログ:http://ukishima.ti-da.net
 

NAKAI


 
1981 embankment
小西光裕展
 
MITSUHIRO KONISHI solo exhibition
 
@GALERIE SOL
東京都中央区銀座6-10-10 第二蒲田ビルB1F
 
3/19(mon)-3.24(sat)
11:00-19:00(last day 17:00 close)
 

 

NAKAI


 
***ネタばれあり***
 
これは、私が観なきゃいけない映画です。
 
Shopaholic …It’s soooo me!!! (買物中毒…それってまさに私のこと!!! )
 
お洋服、バッグに、お化粧品。
女子はほんと、お買い物ですよ、お買い物。
 
私は稼いでいた時期があり、そのときのお買い物ぐせが抜けきれず、
収入に見合わない買い物をしてしまうのです。
 

 
レベッカみてると、ほんと私みたい!!とおもったけど、
ちゃんと支払いはしているので、債権取立てとかにはあってないですよ!!!
 
ストレス解消にお買い物。
 

 
カードってほんと魔法の杖のような気がするけど、支払いのときは、ほんと凹む。
現金しかつかわなきゃいいんだよね。
私もレベッカみたいに、カードを冷凍しとこうかな(笑)
 
でも、とにかくこの映画は、そんなShopaholic (買物中毒)の私に勇気を与えてくれました。
素敵な仕事と出会い。
全部手に入れることはできるんだね。
 
レベッカは、スタイルいいんだよね。
胸もでかいし、足もきれい!
実際、34歳のアイラ・フィッシャーは25歳にはみえないけど、かわいいです。
見事なコメディエンヌ振り。
ノーマークでしたが、このひとすごいです。
 

 

 
この映画に出てくるOUTFIT(服装)は本当にカラフルでかわいい。
こういう服はいかにもNYチック。
 
上司で、レベッカが恋に落ちるルークを私が大好きなヒュー・ダンシー。
白馬の王子様のような素敵な男性を好演。。
 

 
ヒュー・ダンシー、かわいいなあ。
この映画では正統派な感じで実によかったです。
 
素敵な友達と、両親がいる、レベッカ。
彼女自身も非常にチャーミング。
 

 
お買い物しても、全然未使用なものがあったり、存在を忘れたものがあったり。
レベッカは「捨てられない女」なんだけど、やっぱり、風水的には運気が停滞するよね。
オークションに出すんだけど、それによって、また運が舞い込んでくる。
これは、物を捨てることってやっぱり大事なのね、と納得させられました。
 
転職の面接用に買った緑のスカーフ。
彼女のラッキーアイテムになりました。
私も欲しい!!
 
なんでも一生懸命にやることで、運が向いてくるのかな。
債権回収のデレク・スミースの着信音など、小技が利いていて笑えるところも多かったです。
 
女子必見MOVIEです。
元気になれます。

 

KEE




 
<ストーリー>
レベッカ・ブルームウッドは、一流ファッション誌の記者を夢見るNY在住の25歳。
でも、理想と現実はあまりにも遠く、彼女が働くのは地味~な園芸雑誌の編集部。
どんなに期待外れな毎日でも、レベッカには魔法の“ストレス解消法”があった。
それは──“お買いもの”!でも、レベッカのお買いもの好きはちょっと行き過ぎ。
恋も仕事もがんばっているのに、良いところで“お買いもの中毒”という弱点にいつも足を引っ張られてしまう。
それでも、レベッカは挫けない。
「こんな私でも、絶対に幸せになってやる!」と決意も新たに、人生の一発逆転を目指すが…?!
 
<キャスト>
アイラ・フィッシャー
ヒュー・ダンシー
クリスティン・スコット・トーマス
ジョーン・キューザック
ジョン・グッドマン
 

NAKAI

新都心、国際通り、首里と、那覇の主要エリア3カ所に囲まれる場所に位置する分譲マンションa.suo(アスオ)。
個性的なオーナーが営むこだわりのカフェや、からだに優しいヘルシー料理を出すレストランなど、魅力的な店にアクセスしやすい好立地だ。

 

 
季節限定のたんかんタルト。
糖度の高い沖縄県産たんかんと濃厚なチョコレートの少し意外な組みあわせは、予想をおいしく裏切ってくれる。 
「沖縄は四季の移ろいを感じにくいので、県産フルーツを使ったケーキで季節感を演出したい」と言うオーナーパティシエの田島さん。東京で修業をつんでいた時も「いずれは沖縄に戻り、県産品を使ったケーキを作りたい」と考えていたと言う。
 

 
店名にもなるほどオーナーがこだわりをこめて作った「ショコラ」。
粉雪のように細かいパウダーでコーティングされたボディにフォークをいれると、空気をいっぱいに含んだムースの軽やかさに驚く。
口の中で一瞬で溶ける食感もまさに雪のよう。
そのなめらかさとは対照的に、味わいは濃厚だ。
 
食べ進めていくとやがて、甘酸っぱいフランボワーズと再度ご対面。
ジャム状ではなく、まるごと一個入った贅沢仕様。
さらにはザクッとした歯応えのクッキーも登場。
畳み掛けるように食感と味わいが次々と変化し、たった一個のケーキではありえないほどの満足感に包まれる。
 

 

 
小学生の頃、二歳年上の姉がクッキーを作るのを手伝うのが思いのほか楽しかったと田島さんは言う。
 
「自分は型で抜くだけなんですけどハマっちゃって。それがきっかけで中学生の頃には『自分がなりたいものはパティシエかな〜』と漠然と」
 
しかしパティシエのなり方がわからず、数学が好きだったこともあって商業系の高校に進学した。
 
「それでも気持ちが変わらなかったんですが、商業高校なので進路指導室にも調理学校のパンフレットなんてないんです。先生も『自分で調べなさい』と(笑)」
 
同級生のほとんどが事務系の職業を選ぶ中、田島さんは大阪の辻製菓専門学校に1日体験入学し、同校に進学した。

卒業後、沖縄と東京の店で約5年間修業をつみ、29歳で独立。
素材だけでなく、食感にもこだわったケーキ作りを心がけている。
 
「洋菓子じゃなくてフランス菓子を作りたいと思っています。日本はふんわり軽いショートケーキが人気ですが、フランスのケーキは目がつまってどっしりしている。当店のすべてのケーキがそうではありませんが、こういうケーキもあるんだと知って頂きたくて」
 

 

 
ショコラの店内にはカフェスペースがあり、緑豊かな首里の通りを眺めながら
濃厚な大人のケーキをゆっくり味わえる。
ドリンクメニューにも「名護コーヒー」に「山城紅茶」と県産品がそろい、
アイスコーヒーはウォータードリッパーで淹れるこだわりぶり。
 
「県産品だからというだけでなく、苦みが少なくて飲みやすい。商品そのものが魅力的なのでお客様にもご紹介したいんです」
 

 
沖縄の素材を活かしたいから、黒糖や紅芋は通年登場し、夏はパッションやマンゴー、春には実家になる梅をシロップ漬けにして焼き菓子に入れたりも。
 
「今気になる素材はアセロラ。新商品はどんどん作りたいと思っています。店名にも『ラボ』とついているくらいですから(笑)」
 
いずれも「1つでも大満足」の主役級。それは、食感や味わいでコントラストのうまれる素材を組み合わせているから。
ショコラのケーキには楽しい意外性と沖縄への想いが詰まっている。
 

写真・文 中井 雅代

 

デザート ラボ ショコラ
那覇市首里金城町4-71-8
TEL&FAX:098-885-4531
HP:http://www.chocolat2007.jp
 

NAKAI


 
キャラメルを絡めたスライスアーモンドのカリカリの歯触りとさくさくのタルト生地、そして、どっしり濃厚なアーモンドクリームの組み合わせが絶妙。
甘いだけではない、キャラメルのほのかな苦みが大人な味わいのケーキ。
 

 
「甘いお菓子は苦手」というオーナーさんの作るお菓子はどれも、素朴でシンプルながら贅沢な味わい。
 

 
「うちからすぐの住宅街にこんな可愛いお店があって幸せ〜。
お菓子だけじゃなくて器も作ってらっしゃるんだよね。
丁度お皿を買いそろえたいと思ってたからこちらで少しずつ買い足していきたいな〜」
 

 
実家の二階、三角屋根が目印のお店は、昔は姉弟で使っていた子供部屋だった。
 
「そこを改築して、キッチンを入れてお店に」
 
ベランダにはカフェスペースも。
 

 

 
「どのお菓子もおいしそうだから目移りするね。サイズ感も丁度いい。娘が喜びそうだからお土産買って行こう!」
 
お店の詳細は後日掲載予定。
お菓子も器も手づくりする興味深いオーナーさんのお話、ご期待ください。
 

Yaaya
豊見城市宜保70-6
090-8916-4777
open 11:00〜18:00
close 日・月 
ブログ:http://yaaya.ti-da.net 
 

 
家族でキャンプに行くのが趣味というさおりさんは、一家揃ってアウトドア派。
休日に家族みんなでビーチへ出かけることも多い。
 
「娘はビーチ脇のバスケットゴールでバスケの練習、
それに飽きるとサーフィンが趣味のパパと一緒にスケボー。
私は木陰で本を読んでることが多いかな。
折りたたみの椅子を置いてね。そういうの一式車に積んであるから(笑)」
 

 
那覇空港に隣接しているため、数分置きに飛行機が飛来。
至近距離で見ることができ、かなりの迫力。
 
「ジャンボジェットのお腹なんて、そうそう見られないよね」
 

 
展望台の屋根。
 
「これって花笠かな?可愛い!」
 

 
「ほら、バスケットゴールが見えるさ?ゴールの高さがそれぞれ違ってて、小学生用、中学・高校生用って分けられてるの。
平日昼間は割としずかなビーチで、犬を散歩してる人を見かけるくらいだけど、夕方になるとビーチサッカーも始まるしすごく賑わってるよ。
これからの季節はバーベキューやる人たちも増えるはずね。
え?私もここでバーベキューやったことあるよ、もちろん(笑)」
 
子どもと共に自然の中で過ごす時間は、何よりの思い出になる。
 
豊崎 美らSUNビーチ
豊見城市豊崎5-1
 

 
「これ、ヤギ?可愛い〜!」
 
豊見城市の特産品、ウージ染めによるてぬぐいだ。
 
「手ぬぐいって模様が小さいイメージだけど、こんな大きい柄のもあるんだ。インパクトあっていいね〜」
 

 
「こちらも可愛いんですよ、おなじヒージャー柄なんですが」
 
「これはタペストリー?壁に飾るんだ」
 

 
「ほんとだ、可愛い〜!伝統柄の壁飾りは見るけど、こういうのもいいね」
 

 
「テーブルセンターもある!これ欲しい、シンプルで使いやすそう」
 

 
「ウージってこんなに鮮やかに染められるんだね。
これはエコバッグにもなりそう。
いかにもって感じじゃなくて、実はウージ染めっていう控えめなデザインが好き」
 

 
「これはウージで染めた毛糸で編んであるのかな。
紫との組み合わせもかわいいね〜」
 

 
「さっきのヤギ柄!お財布もあるんだ。」 
 

 
「ウージの花で染めるとこんなふうにピンク色になるんだって。
花が咲く時期は限られてるから貴重なんだよ。
色もかわいいけどお花のデザインも上等〜。品がある」
 

 
「私たちが小学生のときも絞り染め体験とかしたな〜。自分のハンカチ作ったり。
染物って楽しいよね。豊見城の特産だから、まずは市民の私たちが持ってアピールしないと。
でも、こんなに可愛いんだったら特産品じゃなくても普通に欲しい!
豊見城市民でも知らない人いるかもね、もったいない。是非見にきてほしいな」
 

豊見城市ウージ染め協同組合(瀬長島空の駅物産センター)
豊見城市瀬長174
098-850-8454
open 10:00~18:00
close 月
HP:http://www.u-jizome.jp
 

 
「瀬長島のピザおいしいって有名だよね。
いろんな人から聞くよ。
私、実はこっちでピザ食べるのは初めて。楽しみ〜」
 

 
ピリ辛のタコスピザを注文。
焼き上がるまでしばし待つ。
 
「なんか懐かしいね、この店内の雰囲気!
いかにもパーラーって感じ、落ち着く〜」
 

 
「この立地だもん、海辺で食べなきゃ損だよね」
 

 
「あい〜!おいしそう〜!
こんなに大きいんだ。1200円なのにお得〜。
宅配ピザも大好きだけど、家族でこっちきて食べるのもいいね」
 

 
「本当においしい、有名なだけある!
ミートもチーズもたっぷり乗せられてて贅沢〜。
昔はさ、よくお弁当とビール持ってこっちのビーチで夕飯してたってば。久々に思い出した。
瀬長島って夕焼けが綺麗さ?これから暖かくなるから、また絶対来よう」
 
パーラー瀬長島
豊見城市瀬長155
 

 
「とみとんっていうとそば屋のイメージだけど、食後に飲むコーヒーもおいしいんだよね〜」
 

 
注文後に一杯一杯丁寧にハンドドリップで淹れてくれる。
 
「ホットコーヒーは250円からと手頃だし、ティーは琉球紅茶使用なんだよ。
今日は肌寒いから豆乳カフェオレにしようかな」
 

 
お客さんが途切れることなく店を訪れる人気店。
子どもが遊ぶスペースも豊富なとみとん、子連れのお母さん達がコーヒーを飲んで一息つきながら子どもを見守る姿も。
 
「おそば屋さんの店員さんが買ってくださることも多くて。
私もランチは各おそば屋さんで順に食べてるんです、一店に偏らないように(笑)」
 
と店員さん。
 
「豆乳が入ってすごくマイルドな味、飲みやすい!
カップに入れてくれるから、そのまま車に持って行ってドライブのお供にもできるね。
とみとんは自宅からビーチまでの通り道だからありがたいな〜。
こっちのスコーンも美味しいんだって。次、絶対買う!」
 
JAI-CAFE(ジャイ・カフェ)
豊見城市豊崎1-411
(豊崎ライフスタイルセンターTOMITON内)
open 11:00〜21:00
 

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

 
空港から近いこともあり観光スポットも少なくないが、
同時に懐かしい風景にも出逢える豊見城市。
 
人工ビーチのすぐ近くには無骨な岩肌もあらわな瀬長島があり、
アウトレットモールの裏手には広大な畑がひろがるなど、
のどかな沖縄の原風景とリアルタイムで進む振興開発地区が混在、
そのアンバランスさも楽しい。
 
ビーチに行けば、さおりさんファミリーのように普段から自然のなかで過ごす人たちを多く目にし、「こういう時間こそが最高の贅沢なのだ」と心から納得できる。
また、織物や染物を生業とし、自宅で製作に従事している人が多い街でもある。
 
「自然とくらす」。
そんな沖縄の原点に触れられる街。
 

写真・文 中井 雅代