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「家を建てた経験?…ないですよ(笑)。
これが、初めて自分で建てた家です。」
 
と、あっけらかんと言い放つ家主は木工職人。
器や家具、カトラリーは作ってきたが、
家を建てたことはなかった。
しかし、
土地を買ってすぐに思ったこと。
 
「家くらい建てられるだろう」
 
そして実際、建てることができた。
しかもご覧のように見事に、美しく。
 

 

 

 
奥の部屋の右側は、子供二人のスペース。
 
「屋根が高いので中二階のように作りました。」 
 
はしごをのぼると二つの部屋に分かれていて、
ベッドと机が置かれている。 
 
「娘たちの希望で壁は薄いピンク色に塗りました。」
 

 
床を上に上げて空いたスペースを収納に活用。
 
「普段使いのものも入れてますよ。
さっと出せるのでなんら不便はありません。」  
 

 
収納棚ももちろん手製。  
 

 
洗面所やお風呂も木造り。
 

 

 
「家を建てている途中で困ったこと?
うーん…なかったですね、全然。
自分で建てるから時間がかかるじゃないですか。
だから、一つの作業が終わる前に、次の新しい問題はクリアされてるんです。
例えば、屋根を作ってるときには次の壁を塗る作業のことを考えていて、
さしあたって解決しないといけないことは屋根を作ってる間に解決できちゃうんですよ。」
 
まるで
「なんてことないんですよ」
という顔で話すが、
こちらにとっては腑に落ちないことだらけ。
そんな行き当たりばったりで果たしてこんな素敵なおうちが建つものだろうか?
 
そこはやはり、木工職人である家主の、
木に対する知識の深さ、経験の豊富さが礎となっているのだろう。
 
実際に家を建てた感想を訊くと、
 
「面白かったですね、家を建てるのは」
 
じゃあ、誰かに「自分の家も建ててくれ」と頼まれたら?
 
「うーん…たまに考えるんですけどね。
頼まれたらどうしようかなって。
でも、自分の家を建てるために必要なことだけを調べて建てたので、
また新たな勉強が必要になるでしょうね。」
 
どうやら、やぶさかではないらしい。
 

写真・文 中井 雅代

 

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大皿に贅沢に盛りつけられた「ベジプレート」。

 

チキンの照り焼きのような一品は「ムサカ」。ギリシャやトルコなどで作られる伝統的な料理で、
野菜の重ね焼きにチーズをのせたもの。さまざまな野菜の旨味がぎゅっと凝縮され、チーズの風味でうまくまとめられている。

 

蟹の爪のように見えるフライの中身はなんと、にんじん。
適度に歯応えの残るにんじんが、揚げ物にするとこんなにおいしいとは。

 

玉ねぎの効いたドレッシングがよく合うたっぷりとしたサラダ、
ひよこ豆のカレー、
黒ごま、しょうゆ、ごま油などで和えたいんげんまめ。
 
どの料理にもぴたりと合う玄米も秀逸。
 
「『米や松倉』(関連記事:米や松倉 農家が食べる最上級の米を
で購入した玄米を『平和圧力鍋』という鍋で炊いているんです。
玄米を炊くならコレ、というほど美味しく炊けるんですよ。
みなさんにお勧めしてます。」
 

 
玉ねぎをたっぷり使った滋味深いスープは、
身体の芯からしっかり温めてくれる、冬のスープ。
 
「お客様に、小さい旅行に来たような気持ちになって頂きたいと思っています。
普段とは違う気持ちになって帰って頂けたらいいなーって。
なので、メニューも和食、洋食という風に枠を決めず、
その時に作りたいもの、自分たちの食べたいもの、
エスニック、中近東…
カテゴリーにこだわらずに作っています。
ええ、和食もたまにお出ししていますよ。
お味噌汁とか煮物とか。」
  

 

 

 

 
– – – メニューは前日に決まり、1〜2日で変わる。
 
お店をオープンさせて今年で6年目です。
 
以前は姉と飲食店をやっていて、
主人は友達とバーをやったり、カレーを作って久茂地交差点で道売りしたりしていました。
「次、店をやる時は一緒にやりたいね」って話してたのですが、
ある日姉が、「腕が疲れたからもうやめたい」って(笑)。
それで、主人と一緒に店を始めたんです。
 
私たちは二人とも飲食店で雇われたことがなかったので、
飲食店の詳しい内情を知らずに始めました。
だからずっと勉強中という感じ。今もそうですね。
「きっと要領悪いはずな〜」とか思いながら続けています(笑)。
 
ご飯のメニューは主人が決めているのですが、
買物行って、その日にあった野菜で決まるから、
前日とかにならないとメニューが決まらない(笑)。
 
そして、1〜2日でメニューが変わるんです。
基本は4種類。
サンドイッチ、カレー、肉か魚、野菜
というベースだけが決まっていて。
新メニューもどんどんできています。
ですから、お客様にとっては「来るたびに変わってる」という感じだと思います。
 
いつ来ても同じのが食べられる良さもあると思うので、
夜のメニューはある程度定番もご用意しているのですが、
色々変わると私たちも楽しいので。
楽しい気持ちで作ったものをお出ししたいから、
「こういう風にしなきゃいけない」っていう決めごとを
なるべくなくしていく方法でやっています。
 

 


 
– – – 最初にパンを焼いたときは「私には合わないな」と。
 
パンは、以前やっていたお店の時から私が焼いています。
「楽健寺酵母」という、りんご、山芋、にんじんなどを用いて作った酵母を使っています。
小麦は国産のもの、そして精製されていない県産のきび糖を使っています。
 
実は最初、外国産の小麦とドライイーストでパンを作ったんですが、
そのとき全然上手に作れなくて。
「私、パンは合わないな〜」
と思ってやめたんですね。
 
その後、天然酵母と国産小麦で作る機会があって、
そうしたらすごくうまくできた。その差がすごくて。
「こっちだったら相性が良い!」
と思って、それから今のスタイルです。
 

 

 

 

 
– – – 住むための家がいつの間にか店に。
 
お店のコンセプトをきかれると困っちゃう(笑)
というのも、もともとこの家はお店じゃなくて住居用に借りたんです。
お店は別の場所で探していたんだけど見つからなかったので、
週末だけ店として開けるようになって。
奥の部屋を寝床にして、仮店舗みたいな感じで
「いつかはよそで店を開けようね」って言って。
 
だから、内装工事もお店用にはしてなかったんです。
とりあえず住めるようにペンキを縫ったりしただけ。
最初からお店にしようと思っていたら、
きちんとコンセプトを決めて工事したと思うんですけど、
仮店舗にと思っていたのがそのままお店になっちゃった。
 
だから、お店のコンセプトは…よくわからないまま(笑)。
 


 

 


 
– – – いつ店を閉めても困らないよう、好きなものだけ置くように。
 
雑貨は、自分が欲しいなと思うものを置こうと思って。
そうすると、外国の古い感じのものが自然と集まって来ました。
ネパールやインドなど中東のものが多いですね。
 
お店やってると、いつ閉まるかわからないでしょう?
いざ店を閉めることになったとき、
自分がいらないものが残ってたら大変。
残ったものが自分が使いたいと思うものならゴミにもならないし、
自分がずっと大事にしていけるから、
できるだけそういうものを仕入れようと。
 
だから、ここにあるものは私が好きなものばかり。
売れ残っても?
(雑貨を見回して)うん、そうですね。どれも困らないな。
全部自分が引き取って使いたいものばかりだから。
 

 
– – – これからは、お店を小さくしたい。
 
これからの Roguii のことを考えるとき最近思うのは、
もう少し小ちゃくしていこうかな…って。
普通はお店をもっと大きく〜とか、店舗を増やして〜とか思いそうですけれど(笑)。
 
食べ物、自分たち、お客さんたちの距離が、もっと近いお店ができてもいいなーって思っていて。
特に自分に子供がうまれたということもあって、
子供と一緒に来られて一緒にいられて、お客さんとも近いと良いなって思い始めたんです。
だから、ゆっくりとそういう風に変えていくのもいいかなって。
 
私も主人も最近はキッチンにこもって、表の仕事ができなくなってたから
それも寂しくって。
人と関わるのはすごく楽しい、でも、作るのも好き。
欲張りだからどっちもやりたくて。
 
でも、お店が大きいとそれはできないんですよね。
 
最初から最後まで自分たちで責任を持ちたいなという思いもあります。
料理だけじゃなくてサービスの部分も。
スタッフも良い人にばかりめぐまれていて、
今でも信頼してやっていけているのですが、
もうちょっと欲張りたいなーって。
 
今の状態にも満足していますが、
次、何かを変えるならそうしたいな。
 

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

 

 
Roguii は、まるで「駅」のような場所。
 
色々な人がそれぞれの気持ちを抱え、行き交う。
ハードな日々を過ごす人は心を休めに、
平穏な日々を過ごす人は一区切りをつけに、その扉をたたく。
 
そして、扉を再度開けて現実へと戻って行くとき、
私たちの心に明らかな変化が起こっていることに気づく。
 
その感覚はまさにショートトリップ。
日常のしがらみをリセットできる場所。
 

写真・文 中井 雅代

 

Roguii(ロギ)
沖縄市与儀1663
098-933-8583
月ー金 9:00ー17:00
土・日 9:00ー18:00
close 火曜日
駐車場あり
http://roguii.hudor.net/

 

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吉田篤弘・著 筑摩書房 ¥609/OMAR BOOKS
 
― 真夜中の本棚 ―
  
まずは目を閉じて想像してみて下さい。
 
寝静まった街の通りに一軒だけぽつんと明かりが灯っている。
そこは夜の間しか開かない食堂。
そこに通うのは風変わりな、でもどこかにいそうな人たち。
  
もうその設定だけで勝手に妄想がふくらみ始めるのは私だけだろうか?
 
今回紹介するのはクラフト・エヴィング商會の名で本の装丁を手がけ、
物語作家でもある著者による連作短編集。
 
もともと「深夜」をキーワードにした物語が好き。
いくつか挙げてみると、
小さい頃に読んだ絵本なら夜中にケーキを焼くどろぼう三人組の話や、
テレビだと「やっぱり猫が好き」(私の中では深夜のイメージ。最近では「深夜食堂」というのも面白いらしい)や、
映画に「ラジオの時間」ていうのもあったけれどあの深夜のラジオドラマのどたばた感もいいし、
カポーティの「夢を売る女」という短編に、
村上春樹の「アフターダーク」、
長嶋有の「ねたあとに」などなどいくらでも出てくる。
 
一方で深い眠りに落ちて夢を見る人たちがいて、
一方で起きていて誰かと話したり、仕事をしている人たちがいる。
なぜかそこにたまらない魅力を感じてしまう。
それで頭の中には勝手に「真夜中の本棚」というのが出来ていて勝手に分類しては楽しんでいる。
 
で、この本(前置きが長くなったけれど)『つむじ風食堂の夜』もその棚に仲間入りした一冊。
 
月舟町、というこれまたロマンチックなネーミングの町の十字路にたつ食堂が舞台のお話。
「雨降り先生」「エスプレーソ」「イルクーツク」などの魅力的なタイトルに、
大人の寓話のような味わいのあるエピソードが並ぶ。
 
また話の中に出てくる食堂の一皿料理がどれも美味しそうだ。
安食堂なのにビストロ風。
コロッケをクロケットなどと呼んでナイフとフォークで食べる。
個性的な登場人物たちが真夜中に交わす会話も、
意味がないようで実は深遠なことを話していたりして、
読んでいるとここではないどこか遠くへふっと移動する感覚があって、
それがとても心地良かった。
 
いつもより少し疲れて帰ってきた夜。
お茶を入れてほっと一息ついたところでページを開くのをおすすめしたい一冊。
そこにはもう一つの夜が広がっている。

OMAR BOOKS 川端明美




OMAR BOOKS(オマーブックス)
北中城村島袋309 1F tel.098-933-2585
open:14:00~20:00/close:月
駐車場有り
blog:http://omar.exblog.jp
 

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水、木は通常通り休みです。
最初の土日は「カフェ海パン」が食べ物と飲み物を販売。
後半は cuuma の販売です。
28日はアンティークと小物のフリマもやります。
 
関連記事:さちばるまやー 上質ならくちん服で、自分らしく
 
「さちばるまやー」
南城市玉城字玉城31-1
open:11:00〜日没まで
close:木曜
HP:http://www.sachibarumaya.com/sachibarumaya/
Twitter:http://twitter.com/#!/sachibarumaya_c
 

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ROMACEは2月5日をもちまして閉店することになりました。
1月22日(日)〜2月5日(日)の期間、
Final SALE を開催いたします!
open 13:00〜19:00
close 1/24, 25, 31, 2/1
 
短い間でしたが、たくさんのご愛顧ありがとうございました!
期間中、足をお運び頂けるのをお待ちしております。
 
☆閉店に伴いROMACEを居抜きで借りてくれる方を募集中です!
お店を始めたい方設備が整っているのですぐ始められます!
アトリエ&工房にも最適です
 

 

 

 
バス&トイレ付きなので住居としても可能です♪
 
興味のある方は
☎080-4284-3849  
多和田までご連絡下さい
 

ROMACE
那覇市壺屋1-30-16
098-864-1813
ブログ http://romace.ti-da.net
 

 

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Day1

パンツ H&M
靴 VANS
 

ジャケット COMME DES GARCON MAN×THE NORTH FACE  
 
Day2

トップス N.hoolywood
パンツ Kolor
 

靴 adidas
 
Day3

トップス ADAM KIMMEL ×CARHARTT
パンツ H&M
靴、時計ともに LOUIS VUITTON
 
Day4

トップス GYAKUSOU
パンツ Kolor
靴 GYAKUSOU
 

Day5

 

ジャケット WILD THINGS
 

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

 
歳を重ねても、どこかに「男の子」の部分が残るのが大人男子の常。
例えば、
「やっぱり最後はスニーカーに戻っちゃう」
とか、
「スポーツブランドは外せない」
とか、
「リュックって結局いちばん便利なんだよね」
という風に。
 
だけど男の子らしさを全面に押し出すと、
それは「子供っぽい」に変わっちゃう。
 
かといって、全身ハイブランドでキメキメなスタイルは可愛げに欠ける。
 
スニーカーはスエード素材を、
スポーツブランドはハイブランドとのコラボアイテムを、
リュックは色味を抑えたシックなものを、
と、大人エッセンスを加えるのが子供っぽいコーデにならないためのコツ。
 
このバランス感覚は、やはり歳を重ねた大人ならでは。
 
沖縄も肌寒い日が続く今日このごろ。
ニットキャップをかぶりマフラーをまいて
お気に入りのスニーカーを履いたら
子供のころのように寒空に負けず、さあ出発!
 

写真・文 中井 雅代

 

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傑作です。
 
これは本当に驚きの作品。
 
何もかも、驚き。
 
ジェニファー・ローレンスがとにかく素晴らしい。
このひと、” X-Men: First Class ” でもかなりの存在感だったんだけど、
このウィンターズ・ボーンはもっと以前に撮られた作品です。
 

 

 

 
このひとの発声の仕方が好き。お腹から声が出てるんだよね。
 
台詞ひとつひとつに魂が入っている。
 
この人、すごい女優さんです。
 
見た目も結構好きなんだよね。こんな役もするんだ、とかなり感動。
 
この映画の世界って現実にあることなんだろうか?と思うほど、観たことのない世界でした。
 
ギャングだとかそういうのとも違う、家族というか、ファミリーの掟のようなものがあって、こんな恐い世界があるのか?と不思議だった。
 
映画のオープニングから、静かに、でも力づよく、引っ張って行かれます。
 
目を離せない感じ。
 
脚本も素晴らしいし、映像もスゴイ。
 
おじ役のジョン・ホークスも最高にかっこいいですよ。
 

 

 
ジェニファー・ローレンス演じるリーは、
17歳なのに家族をしっかり守ろうとしてるんだよね。
頭もいい。
アーミーに入隊しようとしても、幼い弟と妹、心の病気の母を残しては入隊することもできない。
こんな子、ミリタリーに入ったら、ガンガン昇進しそう。
もったいないね~。
 
弟も妹も、地味に良い。
 

 

 
キャスティングが素晴らしいんだね。
こういう社会って、ちょっと、ボクシング映画の「THE FIGHTER」を観たときの衝撃に似てる。
家族がすごい。
もう、観てほしいんだけど、すごい。
 
最後のほうは希望もみえて感動もできる。この映画、MUST SEE(必見)ですよ。

 

KEE




 
<ストーリー>
アメリカ中西部ミズーリ州のオザーク高原。現代のアメリカ社会から見捨てられたかのような貧しい寒村。心を病んだ母と幼い弟妹を抱え、一家の大黒柱として懸命に生活を切り盛りする17歳の少女、リー。とうの昔に家を出ていた父が、自宅を保釈金の担保にしたまま失踪してしまい、自宅差し押さえの窮地に陥る。家と家族を守るため、自ら父親の捜索に乗り出すが、親族はじめ村人たちは父親の存在をタブー視するようにリーを追い返す。それでもひるむことなく、ついには危険な闇社会にも足を踏み入れようとするリーだったが…。
 
<キャスト>
ジェニファー・ローレンス
ジョン・ホークス
シェリル・リー エイプリル
デイル・ディッキー
ギャレット・ディラハント
ローレン・スウィートサー
アイザイア・ストーン
アシュリー・トンプソン
ケヴィン・ブレズナハン
テイト・テイラー
シェリー・ワグナー
 
<沖縄での上映劇場>
桜坂劇場(1/21~)
那覇市牧志3-6-10(旧桜坂シネコン琉映)
098-860-9555(劇場窓口)
HP:http://www.sakura-zaka.com/movie/1201/1201_winters.html
 

NAKAI


 
家族みんながちまい揃い、
好きな食べ物は魚介類全般!な、カレンドスタッフ中井です。
 
日曜日、義父にさそわれてキャンプフォスターのサンデーブランチに行ってきました〜。
以前行ったのは数年前の母の日。
その時は超満席ですごく待った記憶が。
 

 
入り口で身分証の確認。
電話番号なんかも伝えます。
 

 
「Butler officers’ club」 というお店。
駐車場にはお偉いさんしか停めちゃだめだよって印が貼られたスペースも。
 
敷地も駐車場も芝生も、とにかくすべてが広い。
それが、基地内に入るといつも感じること。
沖縄は狭い。でも、基地は広い。
 
雨続きだったのに珍しく快晴。
 

 
しかし、店内に一歩入るとなんだか暗くて夜ムード。
 

 
でも、レストラン内は明るくてホッ。
外国人は瞳の色素が薄いから、まぶしいのが苦手なのかな?
日本だったらもっとがっつりカーテン開けそうだけど、
開き具合が若干控えめ。
 
それにしてもやっぱり店内も広い。
これ、ホールの半分だよ。こっち側に同じ広さがもう半分ある。
 
ビュッフェスタイルで、アメリカンなメニューが並んでます。
 

 

 

 
海老はどの国に行っても人気ね。
 

 
できたてをもらうために並んでたよ。
私たちの隣の席に座っていた女性も、
皿い〜〜っぱいに海老をとってきてた。
 

 
うちなんちゅのコックさんだけど、
顔が濃いので
「アメリカ人かな?日本語大丈夫かな?」
と、ついつい名札チェックしてしまう。
 
デザートが多種&大量なのもアメリカならではってかんじ。
 

 
デザートコーナーはいつも人がいっぱいで撮れなかったけど
デザートだけで広〜い1コーナーがあるもんね。
ちなみにソフトクリームは別に専用コーナーが。
ここもいつもいっぱい。
 
みんな好きね、甘いもの。
 

 
杏仁豆腐に入ってるパステルカラーのゼリー?タピオカ?が可愛い。
 

 
こんだけ座席数があれば、普段は待つほど混むことないよねきっと。
 

 
ティーの入れ物、可愛い。
 

 
手前のワインボトルみたいなのは
私の大好きなアップルタイザーでした。
 
こうやってボトルに入れてあるのは、
ボトルのまんまテーブルに持って行ってみんなで飲んでいいからね、
ってことみたい。
いちいち取りに行かなくていいのは便利だよね。
 
最近歳のせいかビュッフェスタイルだとすぐお腹がいっぱいになってしまい、
がっつり食べられなくなってきた・・・くやしい!
子供もいたのでゆっくり選べなかったし、
食べたいものも全部は食べられず(大好きな海老も!!)、
プレートも上手に盛れず、不完全燃焼・・・
 
今度行けるのはいつかな〜〜。
気軽にいつでも行けないところだから、
お腹の準備万端で行かねば。
 
そうそう。今回学んだこと。
レストランでは帽子はとるべし。(当たり前か。)
ニットキャップをかぶっていた主人が入り口で取るように注意されてました。
カジュアルスタイルだからジーンズはオッケーだけど、帽子はNGなのね。
私も気をつけよーっと。
 

 
 
 

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丸みを帯びたラインが上品なドルマンコートは、
Quatre(カトル)の定番アイテム。
毎年人気の商品だ。
 
ポケットの位置、
ボタンの数と間隔、
襟元の開き具合。
 
数ミリの違いで全体の雰囲気ががらりと変わってしまうが、
それらがこれ以上でもこれ以下でもない絶妙なデザインにおさまっている。
シンプルにして繊細な服。
 

 
冬空に合いそうなこっくりとした色合いのカーディガン。
ウール100%で柔らかく、そして温かい。
襟元を立てて着るとまた違う表情に。
 
Quatre に並ぶ服はすべて、
オーナーのしほみさんによるデザインのオリジナル商品だ。 
 
「コンセプトは、長く着られて飽きがこないもの。
奇抜すぎる服は作らないですね。
お客様は20代後半から50代くらいまでの大人の女性が多いです。」
 

サルエルパンツも落ち着いた色合いですっきり着られる。
 

「パンツ類はラインが良いと褒めて頂くことが多いです。」
 

シャツも可愛い!と言うと、「こちらはすぐに売り切れてしまって…」
 
– – – 仕立て屋の両親の影響を受けて 
 
ネット販売を始めたのが2004年、
店舗をかまえてからは3年目です。
最初はレディース服だけ作っていましたが、
子供が生まれたのをきっかけに子供服も作るようになりました。
店内にある洋服や帽子はすべてオリジナルで作ったものです。
以前は東京のアパレル企画会社でデザイナー兼パタンナーとして働いていましたので、デザインからパターンまでが本職。
自分でも縫えるので最初は縫っていましたが、
追いつかなくなってきたので今は縫製工場で縫ってもらっています。
 
縫製の勉強はしたことがないのですが、
両親が仕立て屋を営んでいたので、
小さい頃からわたしも好きで作っていました。
 
両親に縫製を教えてもらいたかったのですが、
なかなか教えてくれなかったので、
見よう見まねで覚えました。
同じ道を歩んで欲しくなかったんだと思います。
きっと大変だからでしょうね、食べていくのが。
高校を出て専門学校に行くときも
「もっと他の道に行ったほうがいい」
と反対されて。
でも、東京の専門学校の願書を自分で勝手に出したんです。
それで両親も諦めて。
中学時代にはすでに、洋服の道へ進もうと決めていました。
揺らぎなかったですね。
他にあれやりたいこれやりたいっていうのもなく。
今もその気持ちは変わらないです。
 

 

 
– – – 遊びを取り入れられるレディース服を作るのが楽しくて
 
最初は手縫いからでした。
簡単な巾着袋を作ることから始め、
中学生になったら自分の服を作るようになり、
高校生の頃には友達の服も作っていました。
「こういうのがほしいな」という友人の注文を受けていたんです。
喜んでもらえるし、作っていて楽しかった。
 
今でも、子供服よりレディース服を作る方が好きなんです。
子供服って作るときに色々と制約が出てきちゃうんです。
動きやすさ、ゆとり、着脱のしやすさ…
ただおしゃれなだけじゃダメな部分があるから。
大人の服は遊びも取り入れられるし、
自由につくることができるのでより楽しいんですね。
 


「SU:NO」のオーガニック手織りバッグ
 

「高知出身なのですが、同郷の作家さんの雑貨も置いています。」
 

decco の器も。
 

 
洋服とバッグ、
バッグとアクセサリー、
洋服と帽子・・・
店内にあるどのアイテムをあわせてもしっくりくるのは、
商品のトーンが統一されているから。
 


 

「アクセサリーは、作った服に合いやすいものを仕入れています。お店をやる前から個人的に好きで注文していたものだったり」
 
ネット販売から始めたため最初は県外からの注文ばかりだったが、
店舗を構えてから沖縄のお客様も増えてきた、と顔をほころばせる。
 
「例えば親子で買ってくださったり、
『3〜4年前に Quatre で買ったアイテムと合わせます』
というリピーターの方がいらっしゃったり、
そういうときはやっぱりすごく嬉しいですね。」
 

 

「半世紀前の足踏みミシン。二台目のミシンなのですが一台目も足踏みでした。」
 
– – – 一点ものの洋服を。
 
子育てが落ち着いたら、
別ラインで少し高級で手のこんだ一点ものの服を作りたくて。
実は沖縄に来たばかりの時、オーダーメイドやってたんです。
沖縄の織物を使って洋服に仕立てるという仕事でしたが、
織物にこだわらず、オーダーメイドの服を作りたいなーって。
 
そう、やりたいことが色々あるんですよね。
服を作り始めて長いですが、
飽きることってないんです。
デザインを考えているときはいつも楽しい。幸せです。
 

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

 
人がつくりだすものはなんであれ、
その人の全てがあらわれるものなんだなあと思う。
しほみさんの服はまさに彼女そのもの。
柔らかく、素直で、けれんみがない。 
 
シンプルなのに華があり、
カジュアルなのに品がある。
 
だから、「飽きずに長く着られる」のだ。
しほみさんの想いそのままに。
 

写真・文 中井 雅代

 

Quatre(カトル)
浦添市牧港1-53-8
098-988-8443
open 11:30~17:00
close 日・月
駐車場あり
ブログ http://quatre.ti-da.net
通販 http://www.quatre-okinawa.com

 

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小池龍之介・著 幻冬舎 ¥1,365/OMAR BOOKS 
 
―どうでもいい、というスタンスで ―
 
年が明け、休みが終わり仕事や学校も始まっていつもの生活に戻りつつある今週。
今年一年の抱負など何かと聞かれる機会も多い。
抱負なんてそんなちゃんとしたものではなくても3kg痩せようだとか、
ジョギングを始めたり、資格を取ろうと思い立つ人など、
去年よりもいい年にしようと計画をたてるこの時期。
 
ただ問題は、「こうしよう」、「これを目指そう」、「これを止めよう」など決めたはいいけれど最初の三ヵ月続けばいい方。
その年が終わる頃にはそんなこと決めたことすら忘れている。
そして今年こそは、とまた同じことの繰り返し・・・。私も例にもれず。
それでも懲りもせず、試してみようかなと思ったのがこの本
『「自分」から自由に沈黙入門』に書かれていること。
 
1970年代生まれの現役住職の著者(他の著作に『考えない練習』など。)による、
毎日を健やかに送るための入門書的内容。
 
まずは最初の4ページを読んでみることをおすすめします。
痛たたたっと声を上げたくなるほど身につまされる(沖縄では「うちあたい」という)ことまちがいなし。
 
「自分濃度」(=自意識)が濃ければ濃いほど自分にがんじがらめになって、いいことなんか何もないと言い切る著者の手習いが、ちょっと人を食ったようなユーモラスな文章で綴られている。
著者自身による飄々としたイラストもまたかわいい。
 
「口は災いのもと、とよく言われるように極力語らないこと」、
「安易にすみませんといわない」
「愚痴は聞く相手にまずい料理を食べさせているようなもの」
など著者自身の経験をベースに噛み砕いた例えがすんなり入ってくる。
 
話さずにいるというのは、実は勇気のいること。
試しにやってみるとすぐ分かる。
仏道のエッセンスをちょっと生活に取り入れるだけの気軽さで、
いかに自分が気持ちよく、ということはつまり、周りも気持ち良く生きられるか、
が分かりやすく語られているのがこの本のいいところ。
 
「どうでもいい」という気持ちのスタンスが心を軽くする。
まるでガス抜きのようなこの本。
そっかあ、そう思えば気持ちも楽かも、といった発見も多く
がんばりすぎる友人たちの顔が目に浮かんだ。
さっそく友人ひとりにすすめたところ。
 
この本の内容を(全ては無理だとしてもせめて一つぐらいは)実践できたら
この一年はいい年になるかもしれない。
 
三日坊主にならないように、まずは何から始めよう?
 

OMAR BOOKS 川端明美




OMAR BOOKS(オマーブックス)
北中城村島袋309 1F tel.098-933-2585
open:14:00~20:00/close:月
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