@あしびなー
2013.03.27
@あしびなー
2013.03.26
茨木のり子・著 筑摩書房 ¥1800 (税別)
まだ甥っ子が5つか6つで幼かった頃。一緒に車で遠出したとき話の流れで、「ママを守るからね」とまだ拙い話し方の甥っ子が言ったことがあった。
そのときヒーロー戦隊ものにはまっていた彼は、片手に私には何だか分らないフィギュアを握りしめていた。彼から自然に出てきた言葉だったんだろうけれど、ちょっと意地悪をして「何から守るの?」と聞いてみた。甥っ子は一瞬考え込み、苦し紛れに絞り出した言葉が「明日」。
へえ、明日からママを守る、か。内心「おっ、なかなかやるな」と、そのときちょっと胸を打たれた。
「明日から守る」。こういうのを詩的な表現というんじゃなかろうか。
今回ご紹介するのは、詩人・茨木のり子さんの晩年の詩集「倚りかからず」。
彼女の詩は教科書などにも掲載され、現代詩人でよく知られている一人。代表作は「自分の感受性くらい」「食卓に珈琲の匂い流れ」「わたしが一番きれいだったとき」がある。
1999年に出たこの詩集の表題作「倚りかからず」は出た当時新聞に掲載され話題になった作品。
ある一人の女性が生活をしていく中で、実感として学んだ真実だけが凛とした姿で並んでいる。著者が生きてきたその長い時間は、決して平穏な日々だけでなく多くの苦しい、つらいときも経て、辿り着いた先。
(一部引用)
倚りかかるとすれば
それは
椅子の背もたれだけ
良き伴侶を得て、どちらかというと幸福な人生(2006年に死去)だったように思われる著者。でもそれは彼女の中に、この詩のような想いが常にあったからこそだと思う。彼女の詩を読むと、自分が「いい人」になった気になる。その誠実さに心が洗われるように感じる。他、同時収録「水の星」も個人的に好きな作品。ぜひ全編一読をお薦めします。
詩はいいですよ、とお店を始めてからずっと言い続けている。朗読会などをやるのもそのため。
言葉を声に出したとき一番美しく響かせるのが「詩」だと思う。その人の身体を通して出てくる言葉は、唯一無二のもの。だからこそ、これからも一つ一つの声に耳を澄ませていたい。
そんなわけで、いろんな人がそれぞれのお気に入りの「詩」に出会えるといいな、と思う次第です。その入口としても本書はお薦めですよ。
OMAR BOOKS 川端明美
OMAR BOOKS(オマーブックス)
北中城村島袋309 1F tel.098-933-2585
open:14:00~20:00/close:月
駐車場有り
blog:http://omar.exblog.jp
2013.03.25
栗原さんの文字から浮かび上がる人柄や性質は、見た目の印象と違う部分も多いと言う。
「第一印象は女性らしい方だな~と思ったのですが、文字を見ると男らしい(笑)。女の子同士、大勢でつるんだりするのって苦手でしょ?」と、先生。
「そうなんです(笑)。女子会とかよりは、気の合う仲良しの子と二人で食事に行いったりすることが多いですね」と、栗原さん。
「こんなにさばさばしてたら、みんなで約束して一緒に出かけて〜、なんてことはやりませんね。そういうのが好きな方は、こんな感じの字になるんですよ。形は丸みを帯びていて、いわゆる丸文字ですね。書く場所も中央じゃなく、紙面のこの辺にちまっと。
その点、栗原さんは字の大きさも大きいし、思い切りの良さが感じられます。
ただ、角が少しとがりすぎているのが気になりますね。こういう字を書いていると、時どき我をはったり、自分の希望を通そうとしたりすることがある。角に少し丸みをもたせると、相手の意見を尊重できるようになります。
最初は慣れない書き方で苦しいかもしれないけれど、やっているうちになじんできます。そうすると、人との折り合いもつけやすくなりますよ」
セッションの最後に、改善点を明らかにし、今後の課題を示す。
「栗原さんはあっさりとした性格で、行動力や瞬発力もある。でも、途中でうまくいかなくなったら、割とあっさり手放してしまうところがあります。もう少し慎重で落ち着きが出るともっと素敵ですよ。
そのために、一番の課題は文字の中心をしっかりとること。二番目は角を丸くすること。三番目は藍の字をきゅっと詰めること。また、ひっつくべき線がひっついてない箇所がいくつかあるので、落ち着いて、きっちりと線をつけるよう心がけましょう」
セッションが終わったら、先生が書いた手本をもとに練習する。
二週目は練習の成果を見て再度指導したあと筆ペンの練習に入り、三週目はペンと筆ペンで文字を仕上げたあと、受講生に向けた言葉をひとつ先生が書いて渡す。
「普段、自分の字をじっくり見ることってありませんよね。
でも、自分を大事にするように一つ一つの文字を丁寧に書き、『はらい』や『とめ』をしっかりとやるようにすれば、文字が整うとの同時に自分自身も徐々に変化していくのがわかりますよ」
手本を見ながら筆ペンで練習してみると、一度で栗原さんの文字ががらりと変わった。
「こうして瞬間で変わるんですよ。栗原さんの字、もう角がないですよ(笑)」
「中心もだいぶとれるようになってきましたね。まだまだ完全ではないけれど、さっきのズレと比べたらだいぶ良い。
意識が入れば字はすぐに変わります。それが面白いところですね」
竹崎先生主宰の習字教室で行われる「美文字ワーク」は、20代後半〜40代の女性から特に人気を集めている。
「単純に自分の名前を美しく書きたいという方から、文字を通して自分の状態を知りたい、人生に迷いを感じているという人まで様々な方がいらっしゃいます。決して占いではありませんが、文字から私が下した診断を、皆さんご自身の中でいろいろと繋げていくようなんですね。
そうすると、普段は気づかないようなことが見えてくる。落ち着いて内観できる。回りの人にも感謝できるようになります」
海外でも習字パフォーマンスを行うなど、書家として広く活躍している竹崎先生だが、筆を持ったのは意外にも27歳という年齢からだ。
「もともとは普通の主婦だったんです。
小学生の時に学校で習字の授業はありましたが、特に指導を受けていたわけではなく、好きなように書いて提出していただけ。習字を本格的にやるようになったきっかけは、習字大好き人間の主人でした。彼はほかに仕事を持っていて看板が出せないので、私に資格を取らせて習字教室を開こうと考えたんです。
私は習字に興味はなく、強制されて始めたのですが、主人に頭を抱えられるくらいヘタでしたね(笑)。すごく厳しいひとで練習をやめさせてくれず、私は嫌々ながらやっていました」
毎日の努力が実って試験に合格し、資格を取得、小禄に教室を開いた。
教室はすぐに人気となり、やがて生徒の数は100名を超えるほどまでになったが、夫が若くして亡くなってからは教室を閉め、習字道具も箱の中にしまい込んだ。
「それまで、主人がいるからなんとかやってこれたという感じだったんです。私は当時、生徒を上手くする自信なんて微塵もありませんでした」
一生封印するつもりだった箱を開けるきっかけが訪れたのは、それから2年ほど経ったころだった。
店名や商品名など、様々な題字も手がける。
「教室を閉めてしばらくしてから一般企業に就職したのですが、ある日上司に『竹崎さん書道教室やってたんだって? 会社のスローガンとか書いてくれない?』と頼まれたんです。それを断りきれなくて。
家に戻って道具箱を開けました。久しぶりに。
次の日、会議室で一日中書いていたのですが、以前はあんなに嫌で嫌でたまらなかった『書く』ことが、不思議なことに全然嫌じゃないんですよ。一心不乱に筆を走らせていました。
すると課長がやって来て、『竹崎さん、筆持ったら顔が変わるね』と。
そのときにハッとして、次の日に辞表を出しました」
二年という時間を経て持った筆は面白いように動いた。竹崎先生は、書くことを楽しんでいる自分に気づいたと言う。
「それまでずっと主人に強制されていたから、嫌々ながらやっていると思い込んでいたんですね。自分がまさか習字を好きだなんて思いもしなかった。
そういう気持ちって、字にもちゃんと表れるんですよ。イヤだイヤだと思いながら書いていた時は、主人にいつも呆れられていました。でも、二年間というブランクを経て書いてみたら、上手くなってましたよ、私(笑)。書くときの気持ちが違うだけなのに、それまでの字とは全く気配が違う。栗原さんと一緒ね、小さなきっかけで変わったんです」
会社を辞めて教室を再開。指導にあたる傍ら沖縄市の書道研究所にも通い、書道の勉強に励んだ。
「強制する人はいないのに、朝から晩まで習字漬けの日々を自ら選びました。もともと上手なほうじゃないから、量をこなすしかないと思ったんです。子ども達は学校に通っていたのですが、送迎の待ち時間も勉強にあてていましたよ」
教室の運営を通じて、先生は一つの大切なことを強く実感するようになった。
「人の可能性は予測できない、ということです。
以前は生徒が書いた字を見て、『この人はこういうペースで上達していくだろうな』とか『ちょっとひどいな…。まあ、これぐらいが限界だろう』と、知らず知らず未来を予測していました。当時はまだ私の経験が浅かったんだと思います。
今は、生徒の持つ可能性の大きさをよく知っています。それぐらい皆さん変わるんですよ。本当に驚かされ続けた25年ですね。
よく覚えているのは、ある小学生の生徒。手を持って筆圧や感覚を教えても、次来たときにはすっかり忘れているんです。毎回一からやり直しというのが3〜4年続きました。よその教室に行かれたら、これまで何を教わったの?と言われるから移らないでねって言うくらい(笑)。上達の見込みもないし、このままでいくしかないんだと思ってるときに、がらりと変身する時が来たんですよ。何の前触れもなく、特にきっかけも思い当たらなくて。
だから、私の仕事は待つだけ。生徒の可能性ははかりしれないけれど、その日が来るのは明日かもしれないし1年後かもしれない。
でも、ここまでと思っちゃったら終わりなんです。大人でもそう。お年寄りだから趣味の域を超えないなんてことはありません。60代で破竹の勢いで上達した方もいます。
教室には外国人も多く通う。漢字はアルファベットにはない魅力に溢れていると先生は言う。
「アルファベットは表音文字なので、組み合わせてやっと意味を成し、文字単体では機能しません。その点、漢字は表意文字ですから、ひとつひとつの文字にも意味があります。その奥深さに惹かれるのではないでしょうか。
また、文字そのものに芸術性が生まれるというのもアルファベットにはない特徴ですね。日本では普段書く字でも、『おみごと!』ということがありますから」
先生は以前、米軍基地の中で字を書く仕事もしていた。大切な人の名前を漢字で書いて欲しいというアメリカ人が、列をなしたと言う。
「沖縄とアメリカの間には色々と複雑な問題がありますが、私のところにくる軍人さんたちは皆、心優しくお利口さんでした。それは、家族のことを話すからです。『父はこういうひとで、母は…』と。普通の商品を売る仕事とはちょっと違うわけです。
南米出身の男性は、『家族全員の名前を入れて欲しい』と言ってやってきました。『何名?』『21名』『そんなに沢山! 一人一人の字が小さくなるよ?』『それでいい、とにかくファミリー全部入れて』と。
母の日の前にはオーダーが殺到しました。アメリカ人にとって、プレゼントで大事なのは値段じゃないんです。気持ちがどれだけ入っているかが重要。うちの母なんて、名前書いて持って行っても『サンエー券がよかったのに』ですよ(笑)」
外国人の名前を漢字で表すとき、竹崎先生は用いる漢字を直感で決める。書いた後に漢字の意味の説明を受け、感動する人が多いと言う。
「ある男性は、『自分と弟を育ててくれた、姉の名前を書いてほしい』とやってきました。お姉さんの名前はジェシカだったので ” 慈恵志花 ” と書きました。心の字がこんなに沢山つく名前も珍しかったので、『こんなに心が入っているから優しい人なんでしょうね』と言ったら、彼泣いたんですよ。そして『本当に10ドル? 紙もフレームも込みで?』と言うので『そうよ、10ドルよ』と言うと、くしゃくしゃの10ドル札をポケットから出して支払ってくれました。その後一度帰ったのにまたやって来て、10ドル私に渡して『チップだ』って言うんです。
また、ある時は日本人のガールフレンドを連れてきた方もいました。彼はマシューさんとおっしゃったので、『真秀』と書いたのですが、ガールフレンドの名がたまたま『真佐子』さんだったんですね。それで『同じ漢字だ!運命なんだ!』って大喜びして。彼女に『彼のことが大好きなのね』と言うと、涙を流しながら頷いて、肩を寄せ合って帰りましたよ。
今でも忘れられないのは、小学校2年生くらいの女の子。お母さんは道でばったり会ったお友達と立ち話をしていて、この女の子が弟の乗ったベビーカーを揺らしてあげていました。ベビーカーの中の弟さんは、体に障害を抱えていて、その面倒をよくみてあげているのがわかったので、『おいで。お利口さんだから名前を書いてあげるよ、プレゼントするから』と言ったんです。すると喜んで『マミー!マミー!私の名前!』。するとお母さんが『No!』と。お金を払わされると思ったんですね。そうしたら女の子がね、大声を出すでもなく、壁に顔を押し付けてしくしく泣き出したんです。お母さんがびっくりして、『この子がこんな意思表示をするのは初めてだ』と。きっと、弟さんにかかりっきりで、女の子は色んなことを我慢して来たんだと思うんですよね。お母さんが焦ってお金を差し出して『お願いだから早く書いてちょうだい』。それで私、『ごめんなさい、プレゼントさせてください』と言って、三人で肩を抱き合って泣きました。
説明をする前から、漢字を見た瞬間に泣いた方もいました。その人の気持ちが入るんでしょうね。どうしたの?と尋ねると、『主人が今アフガンに行ってるんです。書いてもらったのは、お腹にいる赤ちゃんの名前です』と。大きなお腹を抱えて、臨月だと言っていました。主人が無事で帰るという保証はない、この子はどうなるのかと。書いた名前を見ながら、『祝福されて生まれてくる、という意味の漢字ですよ』と説明しました。
皆さん、一番大切な人の名前をお願いしに来るんですよね。どうでもいい人の名前なんてお願いにこないわけです。誰かのことを思ってやって来るわけですから、そこには想いがこもるんですね」
日本の学校では、習字の時間にあてる時間が年々減っていると言う。
先生は、「こんなに素晴らしい文化を捨てるのはもったいない」と話す。
「クラブイベントで書道パフォーマンスをやったことがあるのですが、今の日本の若い子は外国人並みですよ。『書道やってるところ初めて見たー』とかね。
海外に行くと特に、自国の文化の貴重さを痛感します。アメリカに行って英語ができたって褒められないけれど、着物を着られる、お茶やお花ができる、そういう日本人らしいことができるととても喜ばれます。
かといって、今の若い子たちが劣っているという意味ではありません。環境の問題だと思うんです。
県内の中学校に講師として呼ばれて行ったとき、いわゆるツッパリくんがいました。前々から、◯日は習字をやるから道具を持ってきてと言ってあるのに、父兄が用意してくれてないんですね。そういうこともあって、『俺はやらんからな』と言うものだから『大丈夫、先生いっぱい道具持ってきたよ、書いてごらん』と言って書かせるわけです。書いた字を見て『すっごくセンスがいいね!』と褒めると、照れ笑いしながら『えぇ、聞いたか?聞いたか?』(笑)。
つまり、きっかけがないだけなんですね。感性はみんな良いものを持ってる。習字を学ぶ環境が整えることも、今後のテーマだと思っています」
「私の英語力では不十分なところがあるので、これ一冊あれば外国人も書を理解できるという本を作りました」
日本語及び漢字研究家のハルペン・ジャック氏が考案したシステムを採用し、外国人が漢字を覚えやすいようにと趣向を凝らした「Japanese Kanji Callygraphy」。
「忙しい」「時間がない」という人こそ、習字をやってみてほしいと先生は言う。
「日々忙しく過ごしている人や悩みを抱えている人が多いと思いますが、慌てていてはなにも解決しませんし、忙しさに拍車がかかるだけなんです。気持ちが落ち着いてからじゃないと、ちゃんと物事にはあたれない。
そういう時、墨をするといいんです。
今は文字を書くことに重点が置かれていますが、昔は心を落ち着かせるために墨をすり、墨がきちんとすれた頃には心が落ち着いているからついでに字を書く、という概念もあったほど。
墨をすっている間は集中します。というのも、墨をするのは実はとても難しいからです。力を込めたらダメ、優しくすらないと色が出ない。すっている間は何かを思い悩んだりしないので、辛い時や苦しいとき、厳しい状況の時こそ、習字をやるのがいいんです。
『色々と落ち着いてから来ますー』という方がいますが、『やるのはいまなんだけどねー』と思いますね」
30代である私の周囲を見ても、筆を持って美しい字を書ける人はごく限られている。同年代には一人か二人くらいしかいないし、あとは年配の叔母たち。年に一度、年賀状でその達筆さに感心するくらいだ。
年代こそ違えど、彼女たちには共通点がある。
「気ぜわしい雰囲気が一切ない」
ということだ。
私の周りの美しい筆文字を書ける人はみな、いつも微笑みを浮かべていて、おっとりとしている。穏やかさと幸せに包まれているように見える。
そこには「心を落ち着かせて墨をする」という行為が関係しているのかもしれないし、「中心を意識して、バランスよく文字を書く」という心がけがうまく働いているのかもしれない。
「何歳になっても遅いことはない」と、先生は何度も言っていた。
「お母さんの書く字は子どもの目に触れますから、若い方にもぜひ習字を体験してみてほしい。
美しく文字を書くことはこんなに楽しいのだと知って頂きたいのです」
あなたが書く自分の名前は、どんな文字ですか?
写真・文 中井 雅代
書道教室 蘭月(らんげつ)/Okinawan Heart(オキナワンハート)
宜野湾市大山3-12-10 大城アパート1F
070-5537-1036
info@okinawanheart.net
※美文字ワーク(3回コース)¥10,000(※2015年4月28日現在):お電話にてお申し込みください。
※習字教室の料金、その他ご質問等につきましてはメール、お電話にてお問い合わせ下さい。
HP http://www.okinawanheart.net
Uchinanchu Name Collection(ウチナンチュネームコレクション):沖縄の代表的な100の名字の筆文字を検索できる。
Your Name in Kanji 100:洋名に漢字をあてるアプリケーション。
2013.03.24
これはよかった~。3Dが素晴らしい!!
3D字幕がなくて涙をのんで3D吹き替えでみたんだけど、本当に映像がとっても美しい。
アトラクション好きなひとも楽しめると思います。
オープニングから、夢の世界に引き込まれます。サム・ライミ監督、やりましたな~。
ジェームズ・フランコが大好きなので、この映画を観たのですが、も~、素敵~。
いい加減なんだけど、心がきれいで、笑顔がたまりません!!
オスカー役は、最初、ロバート・ダウニー・JR、それからジョニー・デップに話がもちこまれ、最終的にジェームズ・フランコに。
これは大正解。
出てくる人物が「魔法使い」「いい魔女」「悪い魔女」とかわかりやすくて、童心にもどれます。
いい魔女のグリンダをミシェル・ウィリアムズ。
今まで見たことのないような役柄ですが、なかなか素敵でした。
サム・ライミ、最初は、ヒラリー・スワンクを予定していたらしい。いやいや、そりゃ、勘弁ですな~。
悪い魔女がレイチェル・ワイズ。
さすが、ジェームス・ボンド夫人。余裕すら感じさせます。
で、その妹をミラ・クニス。
今回、頑張ったで賞をあげたいのはこのひと。
よくもまあ、こんなこんなメイクをしたものだ。
懐の深さを感じるなあ。
そのほか、人間ではないんだけど、サルのフィンリーと陶器の少女。
この二人(?)も最高。
抜群の間とセリフ。
これは吹き替えではなく英語で聞きたかった~。
笑えるシーンもたくさんあるので、リピしたいですね。
オズの世界にたどりついたオスカーが、仲間たちと知恵を絞って、大活躍するおはなしなのですが、これが実は、現実の世界とシンクロしていて、たくさんの教訓も盛り込まれてます。
観客も一緒に考えさせられるのです。
とくに、いい魔女のグリンダのセリフが深い!!
笑えて、目でも楽しめて、感動もあり!私はもう一度、3D字幕をやっている劇場に足を運びたいと思います。
KEE
<ストーリー>
傲慢(ごうまん)ながらも、どこか憎めない奇術師のオズ(ジェームズ・フランコ)。ある日、気球に乗り込んだ彼は竜巻に遭遇し、カンザスから魔法の国オズへとたどり着く。そこは邪悪な魔女に支配されており、人々は予言書に記された魔法使いオズが国を救ってくれると信じていた。その魔法使いと同じ名前だったことから救世主だと思われたオズは、西の魔女セオドラ(ミラ・クニス)に引き合わされた東の魔女エヴァノラ(レイチェル・ワイズ)から、南の魔女グリンダ(ミシェル・ウィリアムズ)の退治を頼まれる。
<キャスト>
ジェームズ・フランコ
ミラ・クニス
レイチェル・ワイズ
ミシェル・ウィリアムズ
ジョーイ・キング
他
<沖縄での上映劇場>
シネマQ
098-951-0011
那覇市おもろまち4-4-9 那覇メインプレイス2F
HP:http://www.startheaters.jp/cinemasq
サザンプレックス
098-835-6600
島尻郡南風原町字宮城371-1
HP:http://www.startheaters.jp/southernplex
2013.03.24
@南風原
2013.03.23
a.suo の「みんなでつくる、理想の集合住宅」プロジェクト、2つ目のアンケートテーマは、「駐車場」。
車社会で、人口密度の高い沖縄で、必要に迫られて最近増えてきたのが立体駐車場です。座談会では、“面倒くさい” と “しょうがない” のせめぎ合いに。
– 面倒な機械式駐車場。でも、車不要な便利エリアならOK?
加藤:那覇市内の住宅密集地だと、平置きじゃなくて機械式の駐車場も多いよね。
比嘉:機械式はイヤだな〜。鍵刺しこんで、自分の番号押して、車が降りてくるのを待って…って、考えるだけでもう〜面倒臭い!
高江洲:私もできれば避けたい。いざ出発!ってときに、おうちに忘れ物でもしてたらもう大変だし、帰宅してから買い忘れに気づいたときも困るな。いちいち車出すのが億劫で、「…もういいや」ってなりそう。
斉藤:小さい子ども連れの時は、大変そうじゃない? 車降りてくるのを待ってる間も、どこそこ行っちゃいそうで危なっかしくて気が抜けない。車に乗った瞬間、「ふ〜っ!」て脱力しそう。
大城:機械式のコインパーキングですら面倒だもんね。あれが毎日と考えると…。
高江洲:え〜〜〜〜! コインパーキング、楽だよ、私(笑)。それより管理人さんがいる駐車場が面倒。無愛想だったりするし。
加藤:でもさ、機械式駐車場のマンションって、十分な駐車スペースが取れないほどの人気エリアに立ってることが多くない? だから、便利さと引き換えなのかなって気もする。徒歩圏内に商業施設がいっぱいあったら、日常的に車出す必要もないかもだし。
高江洲:私も職場が都心で、家もその近くっていう条件なら、立体駐車場はありかな。宜野湾市とか、糸満市とかに帰る時間を考えたら機械が動くのを待っている方がまし。数分とかiPhoneでネットしてればあっという間だし。職住近接が理想だから、それが叶うなら。
比嘉:私たちは車生活にどっぷりだけど、本土から移住してきて、那覇のど真ん中で車持たずに生活してる人もすごく多いよね。買物は徒歩か自転車、遠出はバス、みたいな。
加藤:そういえば!私も天久近辺に住んでた移住当初は、自転車でこと足りてたな〜。
髙橋:そう考えると、車不要な便利エリアに機械式が多いのも納得だね。
– 二台駐車可能が理想! 外に借りるのは論外…
斉藤:駐車場はみんな何台欲しい?一台でOK?
髙橋:マンションの場合、一世帯一台しか停められないところがほとんどじゃない? 二台停められるって珍しいよね。
比嘉:そうだね。「二台駐車可能」っていうのがウリになるくらいだし。
加藤:うちは今、車とバイクが一台ずつ。バイクは駐輪場に停められるだろうから駐車場は一台で足りるけど、将来のことを考えて予備的に二台停められたら嬉しいな、やっぱり。
大城:二台目は追加料金が必要な場合もあるよね? 加藤さんはいくらまで出す?
加藤:うーん、一ヶ月5000円くらいまでなら。お金出して二台分借りられるならまだいいけど、一台のみのマンションがほとんどなわけよね。
斉藤:そうだね。その時は外に借りるしかないよねー。
大城:私は、基本的には大人の人数分の駐車場がなきゃいや。でもこれって、私が中部出身だからかも。那覇って大人全員が車持ちってわけでもないんでしょ? 加藤さんみたいに車一台、バイク一台とか。
加藤:確かに、回りの同世代は旦那さんはバイク通勤、奥さんは車っていうパターンが多い気がする。
大城:それだったら全然良いんだけど、外に駐車場借りるなんてありえない。そこまで歩いて行くのが面倒臭すぎる…。
高江洲:でも、普段使わないサブカーなら、別に外に停めてもいいかなーって気はする。子持ち世代ってさ、旦那のバイク、奥さんの軽自動車とは別に、家族でお出かけ用のファミリーワゴンも持ってる家庭が多くない?
加藤:わかるわかる!
高江洲:週末とか、ちょっとしたおでかけのときに出す車なら、マンション内駐車場にこだわらなくてもいいかも。
大城: 中部出身の私からしたら、那覇は駐車場ないのが当たり前って感じなんだよね。一台駐車できれば御の字!
– 駐車場に屋根はマスト派、どうでもいい派、半々。
斉藤:外に借りるといえば、私は屋根が付いてない駐車場はイヤだなー。沖縄って年がら年中暑いから、車内に熱がこもるのが耐えられない。
比嘉:その点に関しては、機械式駐車場は大丈夫じゃない? 屋根ついてるし、日陰じゃん!(笑)
加藤:確かに(笑)
髙橋:屋根がついてないと、雨風にさらされるから車の劣化が早いっていうのも気になる。
比嘉:私は車うんぬんじゃなく、大雨のときの乗り降りが大変だなーと思うことはある。子連れともなると、本当に大変そう。駐車場から濡れずにおうちに入れたらありがたいな。
高江洲:定期的に抽選して、駐車場所を変えるマンションもあるよね。だから、屋根つきになったり、屋根なしになったり。
髙橋:確実に屋根つき駐車場に停めるには、そういう物件を探すか、戸だてしかないってことかな。
大城:私は屋根つきじゃなくても全く問題なし。平置き駐車できさえすればOK。屋根がどうのより、必要な台数分の駐車場があるかどうかのほうが私は大事。屋根はまあ、あったら良いなーくらい。
加藤:私も最近どうでもよくなった。内地に住んでるときは車の劣化が気になって「屋根つきじゃなきゃ!」って思ってたけど、沖縄で毎日乗るようになってから、車は消耗品って考えるようになったからかも。
– 来客時はどこに? 予約制駐車場も
加藤:ねえ、マンションにお客さんが来たときって、どこに停めてもらうの?
斉藤:大抵、来客用の駐車場が予備でついてない?そこがいっぱいだったらよそに停めてもらうしかないけど。
髙橋:前ね、すごく上等なマンションに住む友だちのおうちに遊びに行ったんだけど、そこの来客用駐車場、完全予約制だったの。
一同:へ〜!
髙橋:だから、停められる時間がしっかり決まっちゃってるわけ。それにセキュリティーもものすごくしっかりしてた。予約外の人が勝手に停めちゃわないように。
斉藤:完全予約制ってことは、急な来客のときすでに予約が入っていたら停められないってことよね?
髙橋:そうなのよね。友だちが遊びに来たときとかも、せっかく盛り上がってるのに「もう予約時間終わっちゃうから〜」って、なんだか興冷めよね。
加藤:気を遣って遊びに行きづらくなりそう。
斉藤:やっぱり、ある程度融通が効くように駐車スペースには余裕があったほうが良いということだね。
機械式駐車場や外の駐車場に停めるのは面倒だという意見が多数。一世帯一台以上の駐車場と来客用を備えるために、広々とした駐車場が欠かせないと考えている人が多いようです。
[contact-form 5 “駐車場アンケート”]
ウェブアンケートの結果はどのようなものになるでしょう。
結果をお楽しみに!
参加者プロフィール
比嘉さん:投資目的で那覇にマンションを買ったばかり。物件情報大好き女子。30代前半。
大城さん:分譲マンションに居住。東京にもマンションを所有。物件は収納命。30代半ば。
加藤さん:戸建購入が目標。資金面を考慮するとマンションもアリかも…と揺れている。30代半ば。
髙橋さん:沖縄に戸建、東京にマンションを所有。それでもおうちへの興味は尽きない。40代前半。
高江洲さん:家の購入はまだ先と思いながらも。制約の多い賃貸にはうんざり。好きに部屋をカスタムできるのが持ち家の最大のメリットだなと、最近気づいたところ。30代後半
斉藤さん:インテリア関係の仕事をしている関係でこれまでに見た物件多数。家の購入を検討中で、マンション・戸建・中古物件のリノベーション、すべて選択肢内。40代前半。
2013.03.22
2013.03.21
開催日:3月29日(金)~31日(日)
会場:伊江島カーサ・ビエント http://casaviento.info
参加費:39800円
(宿泊費、酵素・甘酒代、研修費、保険料を含む)
講師:岡部賢二氏
http://www.musubinokai.jp
http://www.musubinokai.jp/25921.html
定員:15名
定員になり次第締め切ります。お早目にご予約下さいませ。
*伊江島へのアクセス*
http://iekanko.jp/modules/pico/index.php?content_id=15
お問い合わせ:
浮島ガーデン info@ukishima-garden.com 098-943-2100(中曽根直子)
<スケジュール>
3/29(金)
12:00 現地集合
12:30 開会式 オリエンテーション
12:45 導入食(玄米小豆粥)
13:00 第1講演 岡部 賢二 「プチ断食で若返り~月のリズムでダイエット」
15:00 伊江島散策
17:00 入浴
19:00 第2講演 岡部賢二 「身近な食べ物による手当て法~生姜湿布の実践」
21:00 懇親会
22:30 就寝
3/30(土)
6:00 起床
6:30 朝ヨガ
9:00 第3講演 岡部 賢二 「宿便取り健康法~腸が変われば人生が変わる」
11:00 砂浴
15:00 自由時間・入浴
18:00 第4講演 岡部 賢二 「食物を使った手当て法~飲用の手当ての実践~
おばあの知恵に学ぶ」
21:00 玄米甘酒を飲みながらの懇親会
22:00 就寝
3/31(日)
6:00 起床
6:30 朝ヨガ
7:30 梅醤番茶タイム
8:30 第5講演 岡部 賢二 「自然のリズムでゆらぎを取り戻す」
10:00 マクロビオティックQ&A ~プチ断食を終えて感じたこと~
11:10 回復食(玄米小豆粥)
12:00 解散
2013.03.20
2013.03.20
これが一人前? と、思わず目を見張るほど大きなピッツァ。
モッツァレラチーズ、生ハム、たっぷりのルッコラをのせた「モンテビアンコ」だ。
「本当はもっと大きい。これでも少し小さくしたくらいです」
と、オーナーの鈴木学さん。
フォークとナイフで切り分けて口に運ぶ。
生ハムが主張するピッツァかと思いきや、意外にも最初に香るのはルッコラ。
その独特な匂いがツンと鼻をつくのだが、これがモッツァレラチーズの風味と最高にマッチする。
それにしても、ルッコラってこんな香りだっただろうか? 存在感の大きさに少々面食らいつつ、まじまじと見ると、葉のサイズもなんとなく大きい気がする。
「新鮮なルッコラを厳選して買いつけています。元気に大きく育ったものは、甘みと苦みがしっかり出るんです」
瑞々しいルッコラは、甘みのある生ハムとの相性も抜群だ。
「イタリア産の生ハムを使っています。塩加減が絶妙で、日本のものと違ってしょっぱくない。逆に甘いんですよ」
そんなこだわりのピッツァを焼き上げているのは、厨房の中央に鎮座するイタリア製の薪窯(まきがま)。
ナポリのピッツァ窯職人、ステファノ・フェッラーラ氏によるものだ。
オーダーが入ると、生地を収めた木製ケースの蓋を開ける。
もっちりと膨らみ、つやつやと光る生地は、焼く前といえどいかにもおいしそうだ。
その中から、ほどよく発酵し、今がベストと言える状態のものを一つ選ぶ。
「発酵が少しでも足りなかったり逆に進みすぎたりすると、おいしく焼き上げることができないんです」
素人目にはどれも同じように見える。目をこらしても違いを見つけることは難しいが、鈴木さんは迷いなくひとつの生地を手に取った。
選んだ生地をリズミカルに伸ばしていく。
トマトソースを塗り、モッツァレラチーズとフレッシュバジルを置いていく。
パルミジャーノレッジャーノを惜しみなくふりかけ、いざ窯の中へ。
窯は生きていると、窯を扱う人々は言う。
ピッツァ職人、パン職人、陶芸家、ガラス職人…。
窯の内部の状態だけでなく、その日の天候や、薪一本の位置によって、窯の状態はがらりと変わる。自分ではどうすることもできない要素も関連してくる。窯は難しい、だから楽しいと。
「一枚一枚が真剣勝負ですよね。
ピッツァの種類によっても焼く時間を変えています。マルゲリータは粉の香りを引き立て甘みを出すため、一分半前後焼きます。モンテビアンコの焼き時間はもっと短い。焼きすぎると、ルッコラの苦みと生ハムの甘みが飛んでしまうのです。だからといって生焼けではいけない。軽く、でもちゃんと焼く。
また、窯の中でピッツァを置く位置も、のせる具材によって細かく変えています」
窯に入れてから焼き上がるまで1〜2分。あっという間だが、鈴木さんはその手を休めることはない。
薪の位置を微妙に変え、焼き上がる直前まで調整し続ける。
「当店一番人気のマルゲリータです、熱々のうちにお召し上がりください」
濃厚なモッツァレラチーズに負けじと、生地が強く香る。
鈴木さんの狙い通り、絶妙な火加減で焼き上げられたことで、粉の匂いが引き立っているのだ。
さくっとした歯応えのあとにモッチリ感がやってくる生地は、これが本格的なナポリピッツァだということを証明している。
イタリアの味を覚え、その技を身につけるため、ナポリに短期滞在したこともある鈴木さんは、イタリアンの料理人として14年の経歴をもつベテランだ。
本場の味にこだわり、素材も週3回、イタリアから空輸便で取り寄せている。
「ソースを添えるフレンチと違い、イタリアンはシンプル。だからこそ、素材選びで手を抜くことはできません。粉、生ハム、モッツァレラチーズなどはイタリア産のものを使っていますが、野菜は自然農を貫く、沖縄の『モリンガファーム』さんのものを使用しています。野菜が本来持つ甘みが引き出されていて、とてもおいしいんです。例えば、セロリは全然えぐみがないんですよ。苦手だという人も食べられると思います」
ショートパスタにはBARONIAのリガトーニを使用。イタリアから届くモッツァレラチーズはパッケージも愛らしい。
使用している粉は、ナボリの老舗メーカー「CAPUTO」のもの。ナポリのピッツァ屋スタッフがそうであるように、CAPUTO のロゴ入りTシャツとエプロンがユニフォーム。
鈴木さんのこだわりは、「創作しないこと」。
あくまでも、本場ナポリの味を追求する。
「長年イタリア料理を作り続けていますが、一番好きなのがナポリピッツァなんです。材料が同じでも、作る職人が変わると味がまったく違う。窯の扱い方もそうですが、繊細で難しい。好きな理由は、やはりそこにあるのかもしれません」
料理だけでなく、店内の雰囲気にもナポリを感じさせるよう、工夫をこらしている。例えば、店内で流れているイタリアのラジオ。
「ナポリのピッツァ屋って大衆食堂みたいな感じなんです。そこでは常にラジオがかかっているんですね。それを再現したくて」
ナポリピッツァの専門店としては珍しく、テイクアウトも可能だ。
「ナポリでもあるから、というのも理由の一つですが、小さいお子さんがいるご家庭でも味わっていただきたくて。当店も家族連れ大歓迎なのですが、外出できないくらい小さいお子さんがいらっしゃるとか、子どもが風邪を引いたから外で食べられないとか、そういう時にも楽しんでいただけたらなと」
1936年創業の老舗メーカー「フィオレンツァート」のエスプレッソマシーン。
ピッツァを手に持つ道化師の名は「プルチネッラ」。ナポリピッツァの協会に認定された店舗に掲げられる認定マークには、このプルチネッラがピッツァを焼いている図柄が使用されている。
ランチセットのドリンクとして、ワインを注文できるというのも珍しいサービスだ。
「イタリアでは、おいしいものは酒と一緒に味わうという習慣があります。良い酒が料理を引き立てると考えられているんですね。そういう価値観や文化も楽しんでいただけたら」
また、夜はバール(=バー)をオメージし、ビールやイタリア産ワインに合う肉料理も提供している。
「ワインは今10種類ちょっとあるのですが、いずれ100種類くらいまでは増やしたいと思っています」
鈴木さんが目指しているのは、「ナポリピッツァが沖縄そばのように身近な存在になること」だと言う。
「沖縄の方って、かならず行きつけのそば屋さんがありますよね? 『自分はあっちのそばが好き』という風に。ナポリピッツァもそれくらい店が増えて、好みの店を選べるくらいになったらいいな、と」
県内ではまだ数少ないナポリピッツァを食べに、同業者が訪れることもよくあるという。その際、「どういう材料を使っているのですか」といった質問があれば、鈴木さんは快く粉などを分けている。
「ナポリピッツァが好きだからこそ、沖縄にもっと広まってほしいんです。そしていつか、ピッツァ職人協会沖縄支部を作るのが夢。イタリアには実際そういう組合があるんです。みんな夏になると1ヶ月ほどバカンスをとるのですが、その間店を閉めるのではなく、組合が職人を店に派遣するんです。そうやって店を手伝いあったり、情報交換したりする。沖縄でもそういうことができたら素敵だろうなーって」
名字と間違われるという「オンダ」は、イタリア語で「波」の意。「いい波に乗って末永く愛される店となるように」との願いを込めた。
誠実で一本気な鈴木さんの人柄、そしてもちろん本格ナポリピッツァはきっと、これからも多くの人を惹きつけるだろう。
写真・文 中井 雅代
PIZZERIA ONDA(ピッツェリア オンダ)
浦添市港川2-13-7 41番
098-943-2960
open
11:30~14:30(LO.14:00)
18:00~23:00(LO.22:00)
close 水
HP http://www.pizzeriaonda.com
2013.03.20
2013.03.19
アンダーソン・夏代 著 アノニマ・スタジオ ¥2,310
ここ最近、ご近所さんからの差し入れが多い。どれも新鮮な採れたての野菜。春先の野菜は瑞々しい。昨日はもらった皮つきトウモロコシを塩茹でして、バターをのせて、アルミホイルに包んで温めた。湯気の立つそれを取り出すと、一粒一粒が際立って色も鮮やか。一口齧ると実がジューシーで柔らかい。シンプルな調理でこんな幸せな気持ちになれるとは。
個人的に料理のプロセスは簡単な方が好み(腕の問題もありますが)。今回ご紹介する『アメリカ南部の家庭料理』は、表紙に打たれた「プロセス多数、求めていた味。実用アメリカ料理の本」という言葉に魅かれて手に取った。
この本の冒頭で著者も言っているように、アメリカ料理のイメージが特に美味しい、というイメージはそんなにない。それよりも量が多い、味付けが大ざっぱ、あとはとにかく「肉」!という勝手な偏見が横行している気がする。「確かにそういう部分はありますけど、家庭料理はまた別ですよ」というのがこの本のポイント。
正当なレシピ本の趣きがある大判のこの本を開いて見てみると、まずはアメリカ南部というのがどこを指すのか、丁寧な図解があり続いて目次。南部料理の説明に、それに使われる食材に調味料の紹介のページ。それを見てちょっと安心する。これなら自分でも作れそうだと。
よくありがちなのは、レシピを見て作りたいと思っても、食材などが近くのお店で手に入らず(変わったハーブの種類だとか)他で代用してなんだかな、というときがある。でもこの本で出てくる食材や調味料は、思ったほど入手が難しくなさそう。というのも、ポークチョップ、コーンブレッド、パングレービー(グレービーソース)、レモネードなどお馴染みのものもたくさん出てくるから。
前菜、スープ・サラダ、メイン、デザートといったようにコース料理順に章立てされていて、写真が大きくて見やすく、プロセスが具体的で分かりやすい。
プラス朝食・ブランチの章、コラムもあってボリュームたっぷり。ケイジャンポップコーン、バターミルクビスケット、バナナプディング、パンケーキシロップ、見てると食欲が刺激されてくる。もちろん肉料理も多数取り上げられていて、アメリカ南部(アメリカ合衆国南東部16州)が主に豚肉文化というところは沖縄に少し似ている。
ちなみに、県内のスーパーマーケットでよく見かけるEggo(うちではマヨネーズと一緒にマッシュポテトに入れます。よりクリーミーに。) 。もしやアメリカ南部製品かなと調べたら、製造元はカルフォルニア州で違った。ただし、沖縄向けに作られたブランドらしく、アメリカ国内には無いのだそう。不思議。
写真を見ているだけでも楽しい、実用的なレシピ本。これは使えます!
OMAR BOOKS 川端明美
OMAR BOOKS(オマーブックス)
北中城村島袋309 1F tel.098-933-2585
open:14:00~20:00/close:月
駐車場有り
blog:http://omar.exblog.jp
2013.03.18
「パンツを履くときは、必ずトップスをインにしたりベルトを巻いたりして、切り替えをつけることでバランスをとります」
「ネックレスをつけたりカーデを肩にかけたりすると、視線が上のほうに集中するので、低い身長が目立ちにくくなります」
「丈の短いジャケットやカーデなどの羽織りアイテムも、背の低さをカバーするお役立ちアイテムなんですよ」
アパレルショップで働いているだけあって、着こなしに役立つ技をたくさん知っている。
「身長の低いお客様に『どういう服が似合いますか?』と質問されることがあるので勉強したのですが、それが自分のコーデにも役立っているという感じです。
コンプレックスではあるけれど、背の低さは変えられないから、体型を生かしたファッションを心がけています」
ほかにも、ワンピの袖をまくったり、ジーパンをロールアップしたり、シャツのボタンを外したりするなど、体型カバーの小技が随所に光る。
以前は、ふんわりした白のブラウスなど、淡い色合いのアイテムを中心にしたガーリーな格好が多かったというが、最近気になるのは大人っぽいコーデ。
「今勤めているショップは大人の女性のお客様が多いので。ところどころに色を効かせた、少し大人なカジュアルコーデを研究中です。子どもっぽい格好をしているよりも、話しかけていただきやすい気がして」
ベルトと靴をネオンカラーで合わせたり、シャツにデニスカというカジュアルなコーデにビビッドカラーのピアスをつけたりと、すでに上級者の風格。
「今気になっているのは、よりシンプルな服装。白いシャツにジーンズだけでも格好よくキマる大人の女性って素敵だな〜と思って」
次から次に新たなコーデに興味を持つ、おしゃれ心に終わりはなさそう。
写真・文 中井 雅代
2013.03.17
温かくて幸せになる作品ですよ。
カナダ映画だけど、ケベックだからフランス語の映画です。
だから、どうもフランス映画みたいな雰囲気だよね。
過去に「スターバック」という仮名で693回の精子提供を行い、その結果、533人の父親に。
533人ってすごいよね!
そんなことってあるのかな~。
この主人公のダヴィッドってかなり素敵なひとなんだよね。
いい加減なんだけど、やさしい。その彼が、実はそんなにたくさん子供がいるんだということを知って、父性に目覚めていく。
この子供たちっていうのが、みんなgood looking(顔立ちが良い)だし、すごくいい人たちなんだよね。
父親(精子提供だけなんだけど)が同じということで、みんなで湖のほとりでキャンプしたりすごく楽しそうなのね。
「スターバック」に会いたいっていうみんなが訴訟を起こすんだよね。
いつしかなぜか「スターバック」であるダヴィッドもその仲間になってしまうという。。。笑
ダヴィッドの家族も素晴らしいんだよね。
お父さん、厳しいようで、とってもやさしい!!!
家族の絆とか、親と子、夫婦になることとか、いろんなことが盛りだくさんのお話。
こんなにみんないい人でいいの?と思うほど、出来過ぎた話だけど、幸せな気持ちになれる映画です。
ハッピーな気分になりたいときは是非どうぞ。
KEE
<ストーリー>
42歳の独身男ダヴィッド(パトリック・ユアール)はある日突然、693回に及ぶ精子提供を通じて533人の子どもの父親であることが発覚。さらに142人の子どもから身元開示の訴訟を起こされていることを知る。身元を明かすつもりはないダヴィッドだったが、子どもの一人が応援しているサッカーチームの選手であることに気付くと、ほかの子どもたちにも興味を持ち始め……。
<キャスト>
キャスト
パトリック・ユアール
アントワーヌ・ベルトラン
他
<沖縄での上映劇場>
桜坂劇場
那覇市牧志3-6-10(旧桜坂シネコン琉映)
098-860-9555(劇場窓口)
※上映時間はコチラ
2013.03.16
皆さんの思い描く理想の住まいとは、どのようなものですか?
「明るいキッチンで、楽しく料理がしたい」
「家に仕事を持ち帰ることが多いから、気分が乗る書斎のようなスペースが欲しい」
「映画で見たみたいに、壁のペンキの色をときどき変えたりしたいな」
ライフスタイルから発想した、具体的な希望が続々と出て来ます。
でも実際にモデルルームを見に行くと…。
決まった間取りに、ごく一般的な建材、床材、建具にクロス。
これじゃあ、「自分らしく暮らす」には程遠く、「家に合せて暮らす」という方がしっくり。
私たち a.suo は、主に集合住宅を手がけているので、
戸建の建築のようなフルオーダーメイドは、正直難しい…。
でも、マンションや、コーポラティブハウスにだって、それぞれの「自分らしく暮らす」を叶えることはできるはず。
そのためには、マンションを「選ぶ」のではなく、皆で「つくる」ことが大切なのでは。
そう考えて、私たち a.suo は、皆さんのご意見を募り、私たちの住宅づくりに生かすプロジェクト「みんなでつくる、理想の集合住宅」を立ち上げました。
ご意見募集の第一回目は、「メゾネット」について。
座談会記事をお読みになり、皆さんの感じるところをお聞かせください。
理想の集合住宅プロジェクト 第一回アンケート
メゾネットタイプの部屋はお好きですか?
以前オランダを旅したとき、一風変わった外観の集合住宅に出逢いました。
中に入らずとも分かるバリエーションの広さ。
横に長い長いバルコニーあり、上下2フロア、または3フロアを一戸として使用するメゾネットタイプあり、小さなワンルームありの個性的な集合住宅。
ここで暮らしたら…と想像して、ワクワク。
沖縄にも、メゾネットタイプのアパートが、数は少ないながらも存在し、入居希望者による空き待ちリストができるほどの人気となっています。このことから、私たちは、沖縄でもメゾネットタイプの部屋が求められているのではと考え、第一回目のテーマに選びました。
参加者プロフィール
比嘉さん:投資目的で那覇にマンションを買ったばかり。物件情報大好き女子。30代前半。
大城さん:分譲マンションに居住。東京にもマンションを所有。物件は収納命。30代半ば。
加藤さん:戸建購入が目標。資金面を考慮するとマンションもアリかも…と揺れている。30代半ば。
髙橋さん:沖縄に戸建、東京にマンションを所有。それでもおうちへの興味は尽きない。40代前半。
高江洲さん:家の購入はまだ先と思いながらも。制約の多い賃貸にはうんざり。好きに部屋をカスタムできるのが持ち家の最大のメリットだなと、最近気づいたところ。30代後半
斉藤さん:インテリア関係の仕事をしている関係でこれまでに見た物件多数。家の購入を検討中で、マンション・戸建・中古物件のリノベーション、すべて選択肢内。40代前半。
– 長所はやっぱり、天井の高さとおしゃれ感
比嘉 私、メゾネットのアパートに住んだことあるよ、賃貸で。吹き抜けになってて開放感があるところが気に入って借りたの。
加藤 吹き抜け、良いね〜。賃貸アパートや分譲マンションの何がイヤって、天井が低いのが何よりイヤ! どんな綺麗な新築マンションでも、開放感のある高さの天井ってなかなかないでしょ? だから、メゾネット型マンンションってちょっと興味ある。
髙橋 吹き抜けって戸建なら難なく実現できるけど、予算的にて戸建がムリならメゾネットも一考の価値ありよね。割安で開放感のある空間が手に入るし、お得かも。
高江洲 その吹き抜けのせいなのか、メゾネットとロフトって、とってもおしゃれなイメージがある。車を走らせながら、メゾネットだなって分かる家を見ると、ここにはどんな人が住んでて、どんなかっこいい暮らしかたしてるんだろうって、かなり妄想する。で、実際会ってみたら、ホンモノのおしゃれさんなんだよね。気張ってなくて。
– 一日にメリハリがつく
大城 私もメゾネットに住んだことある。当時は子どもがいなかったけど、子どもが大きくなったり、おじいやおばあと同居するんだったら、お互いプライバシーが確保できていいかもなって思った。
加藤 え〜、それちょっと寂しくない? 私はそれがイヤで、戸建でも二階建ては嫌だな〜。子どもが一階に降りてこなくなりそう。
高江洲 でも、なんかわかる! 暮らしにメリハリがつくよね。一人の時間を大切にする人って結構多いしね。それに、いつまでも惰性でテレビ見たり、リミット設けないで仕事したりとかっていうのが無くなりそう。リビングのある階ではキビっと、 ベッドルームのある階ではダラっと(笑)。
– お手洗いが各階にないとかなり不便…
斉藤 メゾネット物件で、何か困ったことはなかった?
比嘉 下のフロアにしかトイレがなかったもんだから、上のフロアからいちいち降りていくのが面倒だった。賃貸アパートだったから、そんなに広い部屋じゃなかったんだけど、狭いわりに行き来が大変で。
加藤 確かに、メゾネットってそれがあるから、上下フロアどちらにもトイレがある場合が多いよね。
髙橋 トイレ2つも作ると、有効面積が減っちゃうねー。
– らせん階段よりは、だんぜん直線階段
斉藤 しかも、メゾネットの階段ってらせん階段が多くない?
比嘉 うん。らせん階段だった。
大城 私が住んでたところも、そう。
斉藤 らせん階段だとさらにデッドスペースが増えちゃうね。それに、大きめの家具を運ぶときちょっと怖そう…。
比嘉 確かに、ソファーやベッドを運ぶの大変だったな。
大城 私も、メゾネットに住んでる間は大きい家具を買うの控えてた。動かす時のことを考えると億劫で…。
斉藤 引っ越してくるときは業者がやってくれるからいいけど、模様替えのこととか考えると、ちょっとね。
高江洲 私は、模様替えをした試しがないので、その変は気にならないな。それよりも、クルクル回るのが嫌な気分…。
髙橋 あと、子どもが小さいうちも考えちゃうかも。らせん階段って、傾斜が急なイメージがあるから。
– メゾネットの落とし穴。冷暖房費
加藤 ねえ、メゾネットとロフトって、どう違うの?
髙橋 …私もわかんない。ていうか、違うんだ?(笑)
比嘉 ロフトは寝るだけって感じ。
斉藤 屋根裏部屋みたいなね。
大城 メゾネットは上のフロアの面積が広くて、ちゃんと部屋として使えるっていう感じだよね。
髙橋 なるほど! そうだ、お友達がロフトつきの広いワンルームに住んでるよ。ロフトを寝室として使ってるんだけど、冬は暖かい空気が上にいっちゃうからリビングが寒い。夏はリビングは涼しいけど、寝るときロフトが暑い。冷暖房の効率が悪い「悲しい設計」って漏らしてた(笑)
高江洲 なんかギャグだね、それ(笑)。
比嘉 確かに、メゾネット住んでた時は電気代大変だったなー。
加藤 沖縄の場合、冬の寒さより夏の暑さの方が問題だけど、温かい空気は上昇するから、吹き抜けあると夏は割と快適に過ごせそうじゃない?
髙橋 そうね。上のフロアも独立していれば冷房は逃げないし。ロフトとはその点が違うね。
大城 私は冷え性だから沖縄の冬もやっぱり怖いよ…(笑)。じゃあ、暖房効率を優先して、吹き抜けのないメゾネットってのはどお?
加藤 私はナシ! それだと、私にとってはメゾネットである意味がない。開放感重視だから。
大城 うん、メリットなくなっちゃうかもね。
比嘉 それなら、縦じゃなくて横に空間を広げた方がいいな。普通に1フロアで。
高江洲 でも、上にだろうが、横にだろうが、部屋が広ければ蓮暖房費は上がるよね。
加藤 そうだよね…。まとめると、空間の雰囲気を取るか、効率を取るかの二択ということですね。
座談会では、開放感のある空間を集合住宅で実現できるという大きなメリットがある反面、移動が増える、空調費が上がるという気になる点が浮き彫りに。
さて、皆さんは、メゾネットタイプの部屋についてどう思われますか?
ご意見をお聞かせください。
[contact-form 4 “メゾネットアンケート”]
お送り頂きましたご意見は、集計後、またウェブ上でご報告いたします。
2013.03.15