@あしびなー
2013.08.21
@あしびなー
2013.08.20
@平和通り
2013.08.19
@桜坂
2013.08.18
熱々のパンケーキの上には、ひんやり冷たいクリームチーズと爽やかなパッションフルーツのソース、そして、シロップ漬けしたフレッシュパイナップルをたっぷりと。
「パッションパイン “ オノ” パンケーキ」は、クリームチーズのコクと、南国フルーツのすっきりとした甘さがパンケーキの味わいを引き立てる贅沢な一皿だ。
トッピングがこれだけ特徴的なのに、一番印象に残るのはパンケーキそのもののおいしさ。
ふんわりと柔らかい。
でも、ほどよい弾力性があり、食感はもっちりとしている。
生地の味付けは控えめで、素朴な甘さがたまらない。
一口食べて、反省した。
ごめんなさい。私、これまでパンケーキのことを軽く見ていました。
「家でも食べられるお手軽おやつ」「初心者でも作れる簡単メニュー」だと思っていたけれど、ララミーのものはそうじゃない。
パンケーキの格を上げるパンケーキ。
とは言え気取ったところはない。逆に、家庭の温かさすら感じる。
ツンとすました店の味ではなく、お母さんが作るまあるい味。
その美味しさの秘密を丁寧に探求したいなら、シンプルな「オリジナルパンケーキ」をオーダーするといい。
シロップを吸い込んだやわらかな生地の味わいは、素朴でありながら上品だ。
隙のないおいしさを実現するため、ララミーではシロップも手作りしている。
「市販のシロップは味が濃くて、どんなパンケーキも同じ味になっちゃう。
甘みを抑え、生地をしっかり味わっていただけるシロップを手作りしています」
と、店主の安里あすかさん。
ふんわりとした生地に思い切ってナイフを入れ、少し大きめに切り分ける。
ちょびちょびではなく、大口開けて頬張りたい。
そうすれば口の中も心も、一瞬で幸せに満ちるから。
安里さんのこだわりは、コーヒーにも表れている。
厳しく品質管理され、豆の特性に合わせて丁寧に焙煎された「スペシャルティコーヒー」を使用し、紙ではなく布製のフィルターで抽出する「ネルドリップ」方式を採用しているのだ。
「紙製のフィルターで淹れると、コーヒー豆に含まれる油分を紙が吸収するため、すっきりとした味わいに抽出されます。
一方、布製のフィルターは紙よりも目が粗く、油分を通すため、とろみのあるこっくりとしたコーヒーになるんです。
布製フィルターは使い捨てできませんし、色々と手間もかかりますが、深煎り豆の魅力を最大限に引き出す抽出方法だと思っています」
コーヒーを口に含んですぐに感じるキリッとした苦味は、ゆっくりとまろやかになっていく。苦味の奥に感じるのは、カカオのようなほのかな甘み。
深煎り豆なのに口当たりはまるく、トゲがない。
沖縄では特に需要の高いアイスコーヒーは、多めに淹れて置いておくのが一般的だ。
しかし安里さんは必ず、オーダーが入ってから一杯ずつ淹れ、急冷している。
「淹れたての香りの豊かさは、時間が経つとどうしても失われてしまいます。
グラスに口を近づけたときの香りと、飲んだあとのしっかりとしたコクを味わっていただきたいので、作り置きはしないんです」
「パンケーキスペシャルランチ」。バターを使わず全粒粉と豆乳で作った甘さ控えめのパンケーキに、あぐーソーセージ、ベイクドポテト、季節の一品、サラダ、スープが付いて1,100円。
2013年6月、ララミーは安里さんの手によってリニューアルオープンを果たした。
店そのものの歴史は、すでに50年を超えている。
「夫の両親が始めた店で、最初はビアホールとして運営していたそうです。
その後、レストランやスナックなど業態を変えたり、営業場所を変えたりしつつ店を続けていました」
高齢の両親は店をたたむ方向で準備を進めていたが、現在の場所でリニューアルオープンさせることを安里さんの夫が提案した。
「私は夫と一緒に東京に住んでいましたが、コーヒー屋を営むのは長年の夢だったし、両親の店を継ぎたいという思いもありました。
そこで、思い切って沖縄に移住することにしたんです」
ざくざくとした歯ざわりが特徴的なスコーンは、安里さん一推しの一品。「コーヒーに合うように改良を重ねました。日替わりでさまざまなお味をご用意しています」
安里さんは高校時代、喫茶店で初めてアルバイトを経験し、その楽しさに夢中になったと言う。
「それからは、『夢はマスター!』って言い続けてましたね(笑)」
専門学校を卒業後、東京の様々なカフェで経験を積む中で、安里さんはあるコーヒー専門店の豆と出会った。
「堀口珈琲という店の豆を使っていたのですが、それがとてもおいしいんです。
社長の堀口俊英さんは、日本におけるスペシャルティコーヒーのパイオニアと言われている人なので、この店で学ぶことができたら…と思っていました。
するとタイミングよくスタッフの募集が出て、運良く採用されたんです」
入社後間もなく、安里さんは先輩たちに「今までやってきたようにコーヒーを淹れてみて」と言われたと言う。
「コーヒーのスペシャリストである先輩たちの前で淹れるのはとても緊張したのを覚えています。
一生懸命淹れましたが先輩方の反応は芳しくなく、『…うーん』という感じ。『味が出てなくて薄いね』と。
せっかく良い豆を使っていても、淹れ方が上手にできていなければ美味しいコーヒーはできないということを知りました」
それから安里さんのコーヒー修業が始まった。
堀口珈琲にやってくる人は、休日には150人以上にのぼる。安里さんは正しい淹れ方を習い、ひたすらコーヒーを淹れる日々が続いた。
「お客様にお出しする前にかならず試飲するのですが、おいしく入っているとやはり私も嬉しくて。勉強になることばかりで、すごく充実していました」
安里さんが堀口珈琲で習得した知識と技術は、ララミーでもいかんなく発揮されている。
それは、安里さんが淹れたコーヒーを飲んだ人なら、誰しもわかるはずだ。
「だー、アイスコーヒーもらおうかねー」 先代である夫の父親が来店。「若い人に任せて正解だったよ。私たちでは思いつかないことをどんどんやってくれるからね」と先代。「でもね、お父さんファンのお客さんも多いんだよ。みんな会いたがってるから遊びに来て!」と安里さん。
店内は、レトロな雰囲気とこだわりカフェの風情が絶妙にミックスされている。
古くて新しい、懐かしいけどワクワクする、独特なムード。
「改装前の店内に昔ながらのジュークボックスが置いてあり、どうしたらいいか迷ったんです。本来イメージしていた『日本の純喫茶』という雰囲気と合わない気がして。
そこで、まずは店のコンセプトを定めようと思い、『ハワイにある日系人が経営しているコーヒーショップ』というイメージに決めました(笑)」
なるほど、そう言われてみれば確かにしっくりくる。
店内にはウクレレが置かれ、壁にはハワイの王の絵が飾られ、スピーカーからは穏やかなハワイアンミュージックが流れている。
そんな店内でパンケーキを頬張り、スペシャルティコーヒーに舌鼓を打つ。
ここには、特別な時間が流れている。
店内のムードと、想像を超えておいしいメニューの数々が、私達にそう思わせる。
写真・文 中井 雅代
COFFEE SHOP LARAMIE
那覇市寄宮153-3 安里ビル1階
070-5813-5634
open 12:00〜20:00(木:18時まで 金:22時まで)
close 日・月
ブログ http://laramie-coffeeshop.blogspot.jp
facebook https://www.facebook.com/coffeeshopLARAMIE
2013.08.18
@牧志
2013.08.17
@桜坂
2013.08.16
@桜坂
2013.08.15
@牧志
2013.08.14
2013.08.13
@おもろまち
2013.08.13
Day2
トップス JEANASIS
パンツ GU
靴 もらい物
バッグ FOREVER21
めがね Favori
ヘアバンド ジャスコ
撮影:「若狭パーラー」那覇市若狭2-14-16
Day3
ワンピ 古着
カーデ Ray Cassin
スニーカー VANS
バッグ GLOBAL WORK(KIDSアイテム)
Day4
Tシャツ、靴ともに LOWRYS FARM
スカート 不明
バッグ GLOBAL WORK
帽子 メインプレイス内のショップ
Day5
Tシャツ JEANASIS
パンツ niko and…
サンダル apart by lowrys
帽子 不明(メインプレイス)
バッグ マンガ倉庫で購入
ヘアバンド Ray Cassin
「目指しているのは大人可愛いスタイル。
大人っぽさは大事だけど、老けちゃうのはイヤ。やっぱり可愛さもあきらめたくないから」
そんな彼女が憧れているのは、モデルの梨花さん。
「まさに、大人可愛いスタイルのお手本!
私も子供がいるけれど、ママだからおしゃれしないっていうのは寂しいと思うんです。
産後はもちろん、それまでのようには服にお金を使えなくなりました。
でも、私は何より買い物が大好き! テンション上がって友達にも『目がキラキラしてる』って言われるくらい(笑)。
だから最近は、高価な服を少しだけ買うのではなく、お手頃アイテムをいっぱい買うのが楽しいんです」
ママ命!の息子さんは、小さい頃はよく買い物に付き合ってくれたとのこと。
「息子はめちゃくちゃ褒め上手。
試着室に一緒に入って、『これとこれ、どっちが似合う?』と訊くと『ん〜。どっちも似合うからどっちも買えば?』その言葉にのせられて、予定外に買いすぎちゃったこともしばしば(笑)。
新しい服を着ると『どこで買ったの?』『その服、可愛いね』と、ちゃんと気づいて声をかけてくれるのも嬉しい。
完全に息子のほうが大人、私は操られてますね(笑)」
可愛い系、カジュアル系、ちょいコンサバ系…と、服の系統にこだわりはないとのこと。
「似合えばいいかなと思ってるんです。だからこそ、試着だけは欠かせません。
これ素敵!と手に取っても、着てみると全く似合ってないってこと、ありますもんね。
服の系統よりも、私は色みのほうが気になるんです。
ピンクや赤などの暖色系は似合わない気がして。だから必然的に青やグレーなど寒色アイテムが多くなっちゃう。
可愛らしい色も気になるんだけど、試着してみると『…やっぱ違うな』って。
実は花がらにも興味あり。可愛らしい系じゃなく、スッキリしたデザインならいけるかな?」
アパレル雑誌も好きでよく読むという彼女。
話していると、自分のことをよくわかっているその観察眼にびっくり。
似合う服やコーデを選ぶための、独自の経験則もある。
肩幅が少し広めなので、肩を強調しないトップスを選ぶ。
前髪をあげると大人っぽく、下ろすと幼くなるので、どちらも行き過ぎないように小物などでバランスをとる。
バランスよく見えるよう、パンツは腰回りがタイトすぎないものを。
暖色アイテムを取り入れるなら、靴やバッグなどの小物で。
そんなこだわりを話している時も、目がキラキラ〜…。
「どっちも可愛いよ、買えば?」って言っちゃう息子くんの気持ち、わかります。
ママがこんなに楽しそうにおしゃれしてたら、子どもだって間違いなくハッピー。
「一着に何万円って支払えなくなっちゃった」
と彼女は笑うけれど、それでもこんなに素敵。
年齢、出産経験、支払った金額…。
そういうの全て、おしゃれを心から楽しむ気持ちの前では、完全に無意味なんだなぁ。
おしゃれに正解無し。
だったら絶対、楽しんだ者勝ち!
写真・文 中井 雅代
2013.08.12
@浮島ガーデン
2013.08.11
「観光とは一体何なのか、改めて考えさせられる号になりました」
「d design travel(ディ デザイン トラベル)」の編集・空閑理(くが おさむ)さんは語る。
「沖縄は、観光地として非常に成熟した場所です。日本の他の地域が真似しようとしても、到底真似できない魅力がある。
また、ネガティブな意味で言うところの『観光地化している』場所もあるし、決してそうではない場所もあって、僕の中で沖縄観が変わっていくのを感じました。
自分たちでセレクトした場所をめぐっているうちに、沖縄や沖縄における観光についての考え方が明らかにシフトしていったんです」
「 d design travel 」は、ロングライフデザインをテーマに活動する D&DEPARTMENT PROJECT (ディアンドデパートメントプロジェクト)が手がける本で、デザインの視点から観光を捉えたガイドブックだ。
47都道府県の魅力をそれぞれ1冊ずつにまとめており、これまでに東京・静岡・山梨・栃木・大阪など9冊が発行され、沖縄で10冊目を数える。
どの都道府県にも数えきれないほどある観光スポットの中から、独自の視点で取材対象を選出している。
・その土地らしいこと。
・その土地の大切なメッセージを伝えていること。
・その土地の人がやっていること。
・価格が手頃であること。
・デザインの工夫があること。
この5つを満たす取材対象候補をすべて自分たちの足でまわり、話を聞く。
D&DEPARTMENT の代表であり、d design travel 発行人・編集長のナガオカケンメイ氏とともに、空閑さんは1ヶ月半かけて沖縄をめぐった。
「実は、僕はそれまで沖縄に来たことがなかったんです。だから単純にイメージとして思い浮かぶのは『南国リゾート』や『沖縄戦』。また、『ナビィの恋』『ちゅらさん』といった、メディアを通じて目にしてきた沖縄しか知りませんでした。
でも実際に来てみると、沖縄には日本の観光を考える上で強烈なヒントが沢山あることに気づいたんです。
例えば、大型バスで大勢の人がやってきて、パソコンでぱっとつくられたおみやげ物が安売りされている…。そういういかにも『観光地化』した場所は沖縄にもたくさんありますが、それだけじゃない。沖縄が伝えたいことがしっかり反映された場所があり、本当の沖縄を感じてもらおうと努力している人たちもいる。
過度な観光地化が進み、悲しい扱われ方をする場所は全国各地にあります。だけど沖縄の場合、日本でも有数の観光立県であるのに、ポジティブな意味の観光地として成立している。それはなぜか?
また、他の土地が沖縄みたいになりたいと思ってもなれない理由とは?
それを記すことで、他都道府県のひとも観光を見直すきっかけになるのではと思いました」
沖縄でさまざまな人たちとめぐりあい、接するにつれ、空閑さんは沖縄県民のある共通点を見出した。
「何に関しても人に押し付けないんですよね。
自然の美しさ、様々な問題に対する考え方、歴史に対する認識…。各々が考えていることはもちろんあります。でも、それを相手に押しつけることなく『思うままでいいんだよ、好きなように楽しんだらいいんだよ』と言ってくれる温かさがある。
そのことをとても強く感じました」
沖縄取材中に空閑さんが滞在していた宿、「イーグルロッヂ」のマネージャー・高良さんも、そんな温かさを持つうちなんちゅだったと言う。
「イーグルロッヂは、アメリカ軍関係者の居住施設として建てられたアパートメントですが、現在は一般観光客も利用できるコンドミニアムとして人気です。
キッチンやコインランドリーなどの設備も充実していますが、一番の特徴は温かなホスピタリティー。
マネージャーの高良さんにとって、イーグルロッヂにやって来る人たちはみな『異邦人』なんです。日本人だろうがアメリカ人だろうが関係ない。滞在者が沖縄で安心して暮らせるように、どこまでも親身になって接してくれます。
旅の間ステイするための場所というより、旅先で『日常』を過ごせる場所。母を思わせる高良さんの優しさがそうさせてくれるんですね。
沖縄とアメリカの間には難しい問題があります。みなさんそれぞれ、腹の中では様々なことを考えている。当然なことです。
でも、国や人種という括りではなく、個人として誠実に向き合うことを忘れない。問題を一方的に押し付けたりしない。
心優しい高良さんの対応を見ていると、そういうところにしか問題解決の糸口はないだろうと感じました」
取材を続ける中で、もっとも強烈な印象を受けたのは「ひめゆり平和記念資料館」だったと言う。
「何事をも押し付けることのない沖縄の方たちですが、戦争のことについてははっきりと意思を表明します。いかなる戦争も許してはいけないという、ゆるぎない思いがある。
そういう明確なメッセージが全面に出ているという意味でも、ひめゆり平和記念資料館は特別な場所であるように感じました。それだけ、戦争が残したものが強烈だったということでしょう。
僕の祖父母も戦争を経験した世代ですが、当時のことは話したがりません。一方、沖縄の方たちは辛い思い出も積極的に伝えていこうとする姿勢が見受けられます。
もちろん思い出すだけでも心が痛むに違いありませんが、沖縄の戦争体験者の語り口はリアリティに溢れていて生々しい。
ひめゆりの塔周辺には、土産物屋や売店が乱立していますが、資料館の敷地へ一歩踏み入れると空気が一変するんです。
そういった対比も含め、この場所はやはり載せなければならないと感じました」
宜野湾市の「 D&DEPARTMENT OKINAWA by OKINAWA STANDARD 」では、本の中で取り上げた工芸品や土産物も紹介している。
「 d design travel 」が目指しているのは、単なる地域の活性化ではない。デザインを軸とした観光の推進でもない。
観光の裏側に隠れた問題に焦点を当て、解決の糸口を探ること。
これが、「 d design travel 」がただのガイドブックにとどまらない所以となっている。
「うつわ・織物・染織など、伝統工芸の作家って20~40代と若い方が多いんですよね。でも地域の観光を若返らせないと、若い作家やデザイナーはどんどん都市に流出していってしまいます。なぜなら、観光そのものが古いままだと、作家たちがなかなか日の目を見られないからです。観光バスでは個人で活動している作家の店まで入っていけないでしょう?
若い芽が地域で育たない限り、工芸品が『土産物』としての地位から脱却することはできないと思うんです。
デザイナーや作家に限らず、若者が都市に流出するという危惧はありますが、最近は逆に都会からローカルへと流れの向きが変わってきている部分もあります。
ですから、今後は都市部が面白くなくなる可能性もあって…。それもまた問題ですよね。
その土地だからこその『本当に良いもの』っていうのは、どこにでもあるはずなんです。都市だから、地方だからというのは関係ありません。
自分の生まれ育った場所にある良いものを発見し、追求していくこと。それこそが観光産業において何よりの強みになるんじゃないかと思うんです。
地元愛って誰しも持ってますからね。だって甲子園が始まると、どこに住んでたって故郷の学校を応援するでしょう?
そういう地元への愛着が、沖縄の場合は特に強くて深い。だからお手本にしやすいと思うんです」
編集長・ナガオカケンメイのページ「ナガオカトラベル」。沖縄号編集時の苦悩がかいま見えるこんな一文が。「一字も原稿が書けず、無理をして再度、僕は沖縄に来た」
「 d design travel 」シリーズはガイドブックであるにもかかわらず、取り上げた地域でよく読まれるという珍しい特徴がある。
今回発刊された「 d design travel 沖縄 」を、沖縄の人が読んだ時にどう感じるか。それが一番心配だと空閑さんは言う。
「もしかすると、読んでいただけないんじゃないかな? と思ってしまって…。
というのも沖縄には、地元の観光地化を悲しんでいる方が多いのではないかと思ったんです。これまでの観光のあり方にがっかりしていて、いまさら『新たな視点の観光』と言ってもあまり共感していただけないんじゃないかなと。
でも、そういう方が読んでも『わかってるな』と思ってもらえるように作ったつもりです。
沖縄の方に何かを伝えたいというよりは、『沖縄は大事なものを持ち続けている土地なのだと感動した』という、僕らの思いを感じていただけたら嬉しいですね。
僕らが見た沖縄が正しいのかどうかはわからない。もしかしたら間違っているかもしれないけれど、このように理解しましたという、報告書のような感じです」
沖縄号の編集を終えた空閑さんは、すでに次の号で取り上げる土地へと飛び、取材を始めている。
ガイドブックであるのに、地元の人に愛されるという不思議な本。
「ナガオカケンメイはデザイナーですし、僕も編集の仕事が本職なわけじゃありません。どちらも素人なんです。
だから実は、僕らがやっていることをその土地のひとがやるのが一番いいと思っています」
沖縄に住む私達が本当に伝えたい沖縄とは、なんだろう?
それは、ナガオカさんや空閑さんが体感した沖縄とは違うのだろうか?
ページをめくりながら、自分自身に問いかけてみよう。
写真・文 編集部
「 d design travel 沖縄 」
http://www.d-department.com/jp/d-design-travel
D&DEPARTMENT OKINAWA by OKINAWA STANDARD
宜野湾市新城2-39-8 2階
098-894-2112
open 11:30〜19:30
close 水曜日
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2013.08.11
@MIX life-style
2013.08.10
2013.08.09
@浮島ガーデン