NAKAI

 
高山なおみ・著  アノニマスタジオ 各1,365円/OMAR BOOKS 
 
― 旨みがぎゅっと詰まったスープのような日記 ―
 
またまた日記ものの紹介です。
ここ最近毎晩のようにはまって読んでいるのは、
料理家高山なおみさんの日々を綴った
『日々ごはん』シリーズ。
今も続いているサイト上の日記をまとめたもの。
 
先日、友人からどっさり譲ってもらったので
最初から順序良く読み始めて、
もう中毒のように読んでます。
その影響で前よりも、毎日何かしら、ちょっとでも料理をするのが楽しくなってしまった。
 
著者はもうすでに知っている人も多いと思いますが、
料理研究家として本の著作やテレビ、雑誌等でも活躍されていて、
割と最近では映画「ホノカアボーイ」の料理を担当した人と言えばおわかりでしょうか(マラサダおいしそうだったな)。
 
この日記はそれ以前、彼女がまだ諸国空想料理店KuuKuuのシェフだった頃から始まっていて、料理と格闘(ではないな、戯れると言った方がいいかな)する日々が飾らない、正直な文章で書かれている。
  
読んでいて、とても感度のいい人だなあ、と思う。
やっぱり料理家ってそうじゃないといけないというか
その感覚の占める割合が大きいんじゃないかと。
 
味覚はもちろん必要だろうけれど、
日々の生活の中で目に映るもの、
季節の移ろいや、本を読んで考えたことだとか、
人と接して感じたこととかの全てが
彼女の作るものに反映されている。
料理と生活が直結しているのだ。
だから高山さんの手を通して、
日々の当たり前に過ぎていく時間の美しさ、かけがえのなさが
料理の姿に形を変えて私たちの目の前に現れてくれる。
まるで魔法みたいだ。
 
驚いたのはこんなに本の好きな方だったんだ、ということ。
好きな作品や作家の名前がばんばん出てきた。
彼女の想像力の秘密を知ったような気がした。
 
またとにかく読むと、食べることってこんなに豊かなことなんだあと再確認。
おろそかになりがちだった食生活を見直すようになった。
しかもそれが楽しい。
 
レシピ付きなのもまたうれしい。
その中からひとつ、やってみようと思っているのは「食欲みそ」。
これは、味噌の中にみりんを加え、
しょうがや、万能ねぎ、青じそ、みょうがなど薬味類を刻んで加えるだけ。
ごはんのおともに食欲がわいていいらしい。
 
読み終えて、周りからどんなに成功して見えても、
いつもこれでいいのかと思いながらやっていくことに終わりはないんだなとつくづく思った。
個人的に、酔っぱらって自転車で転び、額に傷を作ったりする駄目な感じの高山さんが好きだったりする。
 
旨みがぎゅっとつまったスープを飲んでほかほかしたような読後感のある日記。
あと特別編でフランス日記(こちらは写真が豊富)も合わせておすすめです!
 

『フランス日記 日々ごはん特別編』

OMAR BOOKS 川端明美



 

OMAR BOOKS(オマーブックス)
北中城村島袋309 1F tel.098-933-2585
open:14:00~20:00/close:月
駐車場有り
blog:http://omar.exblog.jp
 
 

NAKAI


 
9月10日(土)、11日(日) 
場所:AJ恩納ビルリゾートホテル 別館2階「レストラン真栄田」
 
先月プラザハウスで開催した「古きよきもの市場vol.2」に引き続き、第3弾は海辺のステキなリゾートホテルで「古きよきもの市場」やりま~す!
メンバーは前回に同じく、フテンマアンティークモール、ピッコロモンド、シルバドール、メイアンティーク、時代屋かなすけ。
今回は、リゾートを意識してバカンス&カジュアルな商品を展示即売いたします。
 
★10日(土)5時からは好評につき「蓄音機コンサート」を再演します。
★ランチビュッフェお得な前売り券を各店舗で販売中!!
★お楽しみ抽選会ありま~す!
 
フテンマアンティークモールブログ http://happycargo55.ti-da.net
時代屋かなすけの商い帖 http://jidaiyakanasuke.ti-da.net

NAKAI


 
中国語学習者の鉄板ネタで、
「 “ qing wen (チンウェン)” 違い」
というのがあります。
 
中国で道を尋ねようと、アメリカ人の男性が中国人のおばちゃんに、

“ 请问 ”(おたずねしますが。)

と声をかけたところ、
おばちゃんは急に頬をあからめて、
“OK~~”
と言いながら唇を近づけて来た。
 
男性はびっくりしてそれをよけながら
もういちど
“ 请问 ”
というと、結局キスされてしまった。

彼は

“ 请问 ” qǐng wèn

と言ったつもりだったが、声調を誤り、

“ 请吻 ” qǐng wěn(=ちゅーして☆

と発音していたのだ。

・・・・という笑い話。

この話からもわかるように、
声調というのは非常〜〜〜に重要。

日本人が誰でも知ってる中国語フレーズの最たるものはきっと
“ 你好 ”
ですよね。
你好=こんにちわ
とくれば、「さようなら」もペアで覚えたいところですが、
中国語の「さようなら」、ご存知の人も多いのでは?
そう、 
再见 
ですね。

 
では、どう発音していますか?
ほとんどの方が

 
「ツァイチェン」
または
「サイチェン」

 
だと思っているのでは?

 
実際に発音してみてください。
「ツァイ」を高く、「チェン」を低く発音したのでは?



日本語の「ツァイチェン」の発音を、
中国語の四声に置き換えて図に描くとこう↑なります。
 
しかし、正しい発音はこちら↓

 
 
 
ピンイン “ zài jiàn ” を無理矢理カタカナ表記すると
「ザイ・ジエン」
(中国語の “ za ”と “ ji ” は無気音なので、日本語の「ザ」と「ジ」よりも優しく、空気を出さないように発音する。)
であって、
「ツァイ(サイ)」でも「チェン」でもありません。
 
また、「ジエン」の部分は谢谢の「シエシエ」同様、
小さな「エ」でなく大きな「エ」としてしっかり発音するのが最大のポイントです。
 
中国語の声域は日本語よりも幅が広いので、
高い部分は自分が思っているよりも高く、
低い部分はより低く発音する。
つまり、上から下に滑り台をおりるように発音する「第四声」は、
高〜〜い滑り台を勢いよくさーーーっとすべり降りるように発音すると、
中国人ぽく発音できます。

中学、高校で英語を勉強したとき、
アクセントの位置を覚えるのに苦労した記憶はありませんか?

Cánada
なのかそれとも
Canáda
なのか。
(※正解は前者。)

 
その時、
「日本語にはアクセントがないからラクなんだよな〜」
と思った人もいるのでは?
 
でも、日本語にもちゃんとアクセント(高低の位置が変わる「ピッチアクセント」)があるのです。

例えば・・・



「日本(にほん)」では「ほ」が高く、「に」と「ほ」は低い。
しかし、
「二本(にほん)」では、「に」だけが高く、「ほ」と「ん」は低い。

実際発音してみるとわかりますよね。

つまり、日本語にも中国語にも「アクセント」がある。
だから、
カタカナ書きにして日本語読みしてしまうと日本語アクセントになるため、
中国語の正しい声調とは異なり、相手に通じない。

という、悲しい状況に陥ってしまいます。

良い例があります。
外国語が大好きでいろんな国の言葉、フレーズをよく知っている知り合いがいます。
中国語も好きで、よく私に
「こういうときは◯◯っていうんだよね?」
「これって◯◯でしょ?」
と、中国語の話題をふってくれるのですが、
今まで一度もその単語を聞き取れたことがありません。
 
理由は、カタカナでの日本語発音だから。

 
なので「どういう意味ですか?」と日本語で意味を尋ねて、
言いたいことを理解してから再度きいてみると、
あ〜〜!「◯◯」と発音したかったのね!
と、やっと合点がいくのです。
 
中国語テキストには、
読みをピンインだけでなくカタカナでも表記したものが多いのですが、
私はお勧めできません。
カタカナでは正しく発音を表記できないという理由もありますが、
「日本語アクセントに引っ張られてしまうから。」
というのが一番の理由。

「ニーハオ」と書けば、
どうしても「二」を「ハオ」よりも高く発音したくなります。
(ですよね?)
まさか、「二」を低い音から始めるひとはいないでしょう。
(正しい発音はまた次回☆)

ツァイチェン、シェイシェイ、ニーハオも同じです。
カタカナで覚えると
ピンインの発音自体が違うだけでなく、
声調も間違ってしまい、
2大ポイントである
「ピンイン」「声調」
のどちらも間違うという、だめだめ発音になります。
こうなるともう、中国人には全く通じません。
 
あいさつ程度なら通じるだろうと思われるかもしれませんが、
“ 再见 ” に関しては読みも声調も違うので
「???」
と、通じない可能性も大。
もちろん、別れのシーンで手でも振りながら言えば通じるかもしれません。
 
この「どうにか通じる」のはあいさつという
「そのシーンにあった超基礎フレーズ」
なので、相手も推測して理解してくれるけれど、
これが「何かをたずねる」「自己紹介する」「質問に答える」という、
推測不可能な場面になるともう、完全に通じなくなります。
 
一つ声調が違うだけで、またはピンイン一つの発音をしっかりしないだけで
驚くほど簡単なフレーズですら通じなくなるのです。
 
超はずかしいのでここだけの話、
私はなぜか
“ 馒头(mán tou)”’(=蒸しパン)
という、超簡単な単語の声調がいつもあやふやになるという変なクセがあり、
店先で「蒸しパンをください」と言っても通じなかったことがあります。
蒸しパン一つ満足に買えないなんて、
声調って本当にあなどれません。
 

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

 
ところで、
先週は “ 谢谢 ” の発音についてレッスンしましたが、
しっかりマスターできましたか?
 

 
主人がこっそりこの連載を見ていたようで、
いきなり完璧な発音で
“ 谢谢 ”
というので驚きました。
(・・・これまで何度教えても上手にできなかったのに。。
図にするときっとわかりやすいんですね。)
 
来週も、すぐに使える一言を
発音のコツを織り交ぜてご紹介するのでお楽しみに☆
 
那,今天到此为止了。
(今日はここまで。)
下周见!!
(また来週!!)
 
 
*毎週木曜に激安中国語教室やってます♪
無料体験レッスンも受付中☆


中国語教室「笑容(シャオロン)」
豊見城市宜保17 3F(宜保公民館近く) MAP
担当:中井(お問い合わせ:080-1763-6144)
☆レッスン料:2,500円/月4回
(1時間のみの参加でも2時間の参加でも料金は同じです。
初心者の方の中級者クラス受講も大歓迎。
無料体験レッスン受付中☆お電話ください。)
 
<初心者クラス>
毎週木曜日
19:30〜20:30
*テキスト「読めて話せる中国語」を使用。
発音に力を入れた授業を行う。
基本的な日常会話の習得を目指す。
<中級者クラス>
初心者クラス終了後
20:30〜21:30
*2〜3名のグループによるミニ中国語劇スタイルの授業。
会話文を学習、暗記し、テキスト無しの会話劇を行う。
実際の会話シーンに近い状況を作り出し、実践に役立つ授業を目指す。

NAKAI


 
その厚みと背の高さに思わずはっとする。
「ころんとした」とか「可愛らしい」なんて形容では収まりきらない、
「どっしり、存在感たっぷり」なロールケーキ。
 
黄味がかったスポンジからは、卵の香りが立ちのぼる。
 
「カステラみたいでしょ?(笑)。
はちみつも入ってるし。
私がカステラ大好きだから、こういうロールケーキになったんかも。」
 
上から押したフォークを押し返してくる弾力性。
しかしフォークを入れると、空気を含んだ生地は予想外にふんわりしている。
 
ぎっしり目のつまった生地の見た目からは想像ができないほど、
しっとりとした食感、
そして、新鮮な卵の風味。
 
「大里の知念兼一さんという方が無農薬の野菜くずでニワトリを育てていて。
その卵を使っています。
私、鼻がよくきくほうで、
普通の卵は混ぜているうちに薬の匂いがしてくるんだけど、
知念さんのはどれだけ混ぜても卵の香りしかしない。
すごい卵なんですよ、ほんと。」
 
卵そのものもLLサイズほどの大きさがあるが、
 
「一本のロールケーキに対して卵6個使ってます。
料理本を見ると一般的なロールケーキは3個くらいみたいなので、
倍使ってることになりますね。」
 
クリームも美味しくて驚く。
もったり感のない、さらっとした上品な味わい。
 
「上白糖じゃなくてきび砂糖を使ってるからかな?」
 
それにしても、なんと食べごたえのあるロールケーキ。
まるでご飯みたい!
 
「ふふふ。結構お腹いっぱいになるでしょ。」
 
食べた人々がそろって絶賛する、
こんな絶品ロールケーキをさらりと出すオーナーの近江(ちかえ)さんは、
 
「日常の逃げ場みたいなところが作りたかったんです。」
 
と微笑む。 
 

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

 

 

 
– – – うちの店は長居ありき。普通に1〜2時間とか。
 
仕事の後、家に帰る前にちょっと頭切り替える場、みたいなんが良くて。
自分はカフェってそういうところかなと思ってて。
家の雰囲気とはちょっと違う場所。
だからいっぱい本も置いてるんです。
 
ここにある本はうちから持って来たものがほとんど。
小さい頃から本がめちゃくちゃ好きで、
集めてたものを持ってきただけ。
だからおしゃれな本が全然無い(笑)変な本しか。
カフェなのにね、学研の図鑑とかマニアックなんばっかり。
 
最近はお客さんが
「漫画もってきていい?」
って持ってきて置いてったりね。
さらに漫画喫茶みたいになって(笑)。
 
でも、よくみたら面白い本いっぱいあるんですよ。
お勧めしたいのもたくさん。
古い料理本とかめっちゃ可愛い。
 
店作りはお客さん目線で進めてきました。
「自分やったらどんな店来たいかな」って考えて。
だから、うちは長居ありき(笑)。
みんな長いですよ、1〜2時間とか普通。
ゆっくりしに来て欲しいから、それで全然オッケー。
そんな忙しいお店じゃないから、外から見たとき誰か人がいてくれた方が入りやすいし。
 
そのかわり超放置ですよ(笑)。
私も裏でご飯食べたりとかしちゃう。
そんなんでよければもう、何時間でもどうぞ〜って感じです。
 

 
– – – コーヒー派から紅茶派に。その面白さに目覚めてからはだだハマり(笑)。
 
沖縄来る前はOLしてました。
お菓子作るのはずっと趣味で、
普段から家で作って友達にあげたりしてた。

OL辞めてから1年半くらいイタリア料理屋で働いてて、
そこで出してた紅茶がむっちゃくちゃ美味しかったんです。
それまではずっとコーヒー派やったんやけど、
「紅茶っておいしいんやー」
と思って飲むようになって、そっからハマっちゃって。
紅茶マイスターみたいな資格を取ったら更にだだハマり(笑)。
 
いつかお店はやりたいと思ってたし、
やるなら沖縄でと決めてた。
4年前に移住してきて別の場所でオープン、
3年やってたんやけど、今年こっちに引っ越して来て再出発。
 
今お店では20種類くらい紅茶出してます。
 

 

 
– – – 新芽がいっぱい、新鮮な茶葉を丁寧に淹れてるから美味しい。
 
紅茶は「GMT」っていう神戸の紅茶専門店から譲ってもらってます。
そこのオーナーさんは半年に一回スリランカとインドに紅茶のオークションに行って、そこから直接買ってて。
紅茶はやっぱり鮮度が命。
普通に流通してるのは、間にいろんな業者が入ってるから、
摘みとられてからどうしても1年後とかになるんだけど、
そういう仲介がはいらないからすごく新鮮。
袋を開けて嗅いでもらったら全然違いますよ。
白っぽい新芽もいっぱい入ってて、
すごく良い、甘い香りがするんです。
 
お水も、うちの店は軟水を使ってて。
例えばイギリスは硬水なんやけど、
硬水だと抽出が遅くて苦みとかがなかなか出にくいから
ポットに茶葉入れっぱなしで飲んだりする。
 
でもうちは軟水を使って、きっちり時間計って、
渋み、苦み、甘みがちょうど抽出できる時間に濾してお出ししてます。
茶葉によってそれぞれ必要な時間が全然違うんです。
 
以前、チャイのワークショップをやったら結構評判が良かったので、
慣れたら紅茶のワークショップもできたらなーって思ってます。
やっぱり、紅茶の美味しさをたくさんの人に知ってもらいたいから。
 

島らっきょうと卵のサンドイッチ 
 

チーズと生ハムのサンドイッチ 
 
– – – お子さん連れでも、男性お一人でも。
 
フードは、サンドイッチとスープとパンのセットが常にあって、
あとは日替わりでパスタやったり。
一人で営業してるから、まずはケーキとお茶をしっかりやって、
慣れたらちょっとずつご飯物も増やしていくつもり。
 
引っ越す前の店では喫煙オッケーやったから、
子連れのお客さんはそこまで多くなかったんやけど、
今は6時まで禁煙にしてて。
だからお子さん連れのかたも是非いらしてほしいですね。
外には喫煙席をご用意してるので、
喫煙なさる方も大丈夫ですよ。
 
うちに来るお客さんの層は結構ばらばらかな。
でも、意外と大人の男の人が結構多いかも。
普通、カフェって男のひと入りにくいんじゃないですか?
でもうちあまりカフェっぽくないし、
漫画とかも置いてるし。
漫画読みに来る男の人が結構いて、
長居オッケーっていうスタンスだし、
本当に漫画喫茶みたいかもしれない。
 

「椅子バラバラなんのも、自分が『今日はどこ座ろかな~、こっちのソファーにしよかな~』って、気分で選びたくて。」
 

 
– – – くらげみたいにふわ〜っとしたお店に。
 
プラヌラっていうのは「くらげ」の意味。
高校くらいの時からマニア的な感じでクラゲが好きで。
なんでやろ?宇宙船みたいやからかな(笑)。きれいやし。
もともと透明で丸い物が大好きで。ガラスとか。
絶対前世はクラゲか、透明で丸いもんやったと思う(笑)。
 
で、クラゲみたいなふわーっとした適当なお店にしたくて名前つけました。
あと、あんまり緊張せずに入ってもらえると良いなーって。
なんかおしゃれなお店とか緊張しーひん?
長居していいのかな?とか。
こんなダサイ格好でおかしいと思われてないかな?とか。
緊張せずに気軽に長居できるお店が自分は好きやから、
お客さんにとってそういう店になれたら嬉しいな。
 
今すっごくお店が可愛くて、
大事に育てて行こうって思ってます。
 

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

 

 
お客さんたちに深く愛されている店だ。
取材した日に、それがはっきりと伝わってきた。
 
流れは穏やかだが、
「お〜い、近江(ちかえ)ちゃーん。」
「アイスティーちょうだーい。」
と、入れ替わり立ち替わり常連さんが顔を見せる。
平日の昼間だというのに。
 
初めて来たお客さんも、その気の置けない雰囲気に心を許すようで、
勘定を済ませながら
「すごく美味しかったです。」
「また必ず来ますね。」
と、声をかけていた。
 
取材の後、他のお客さん同様すっかり長居してしまった私。
隣に座った方に、常連さん多いんですねと話しかけると、
 
「ご飯やお茶が美味しいからっていうのはもちろんだけど、
みんな近江ちゃんに会いたいんじゃないかな。」
 
うん、わかる。
私もまたすぐ会いたいと思ったから。
 
これまでもこれからも、こうしてプラヌラは私たちをトリコにしていく。
 

写真・文 中井 雅代

 

Cafe プラヌラ
那覇市壷屋1−7−20 105号
※パラダイス通りから浮島通りに引っ越しました♪
098-943-4343
open 13:00〜22:00(L.O)
close 水、第1・3木
ブログ:http://planula.ti-da.net
 

 

NAKAI


9/3(土)
開演時間:14時
会場:大劇場 舞台形式:張り出し舞台
一般:3,000円 (全席指定) 
  
味方側の知謀により敵同士を仲違いさせ主君の仇討を果たす、反間物(はんかんもの)の組踊の傑作。久志の若按司の策謀術や、「道行口説」で各村々のなじみの地名がでてくる面白さ、天願の若按司の長刀の手振りなど見どころが多く、村芝居でも人気の高い作品です。
 
-演目-
 
■第一部 独唱と舞踊
 解説:大城 學 (琉球大学教授)
 
1斉唱と舞踊「かぎゃで風節」 〈踊り手〉国場 凉太・仲村 圭央
2独唱「古見の浦節」 〈独唱〉山城 暁*
3独唱「伊豆味節」 〈独唱〉大湾 朝重
4独唱「百名節」  〈独唱〉新垣 俊道☆
5舞踊「若衆揚口説」 〈踊り手〉宮城 由美子・具志 典子・花城 真紀子
6舞踊「揚作田節」 〈踊り手〉與儀 美幸・又吉 まどか・柴崎 清美
 
■第二部 組踊「久志の若按司」
 
〈あらすじ〉
 天願の按司は、謝名の大主にだまし討ちに合い殺される。遺児となった天願の若按司と乙鶴も、逃げ延びる途中で謝名の臣下である富盛大主に捕らえられる。それを知った天願の分家である久志の若按司は、他の臣下らと供に東恩納番所へと向かい2人の救出に成功する。久志の若按司は、一計を案じ、捕らえた富盛の大主に、偽りの情報を流して逃がし敵方同士を仲違いさせることに成功し、ついには罠とも知らず久志の城に攻め入った謝名
の大主らを捕らえ、首尾良く主君の仇討ちを果たす。
 

 
立方統括:島袋 光晴*
立方指導:赤嶺 正一*
地謡指導:知花 清秀*
 
配役
久志の若按司…嘉数 道彦
天願の若按司…宮城 茂雄
乙鶴……………金城 真次☆
立川の大主……大湾 三瑠
砂田の子………佐辺 良和☆
伊豆味下庫理…岸本 剛
浜崎の比屋……山入端 實
外間の子………儀保 政彦*
国吉の子………前當 正雄
謝名大主………平田 智之
富盛大主………親泊 邦彦
川崎の比屋……金城 清一*
平田の子………金城 陽一
宿主……………赤嶺 正一*
供一……………伊野波 盛人
供二……………玉城 匠☆
長刀持…………上江洲 勝
金のゼイ持……名嘉山 佑一
きやうちやこ持…呉屋 智・平敷 勇也
 
地謡
(歌・三線) 知花 清秀*・山城 暁*・大湾 朝重・新垣 俊道☆   
(箏) 屋嘉比 桂子 
(笛) 金城 裕幸 
(胡弓) 崎原 盛勇 
(太鼓) 神山 常夫
 
※演目、出演団体等は都合により変更する場合がございます。予めご了承ください。
 
*は、国指定重要無形文化財「組踊」(総合認定)保持者
☆は、国立劇場おきなわ組踊研修終了生
 
~御冠船踊の舞台が大劇場に甦ります~
●本公演は、5月研究公演でご好評いただいた「御冠船踊の舞台」でご覧いただきます。
王府時代に首里城北殿前に設えられ、催された冊封使歓待の宴を思わせる、優雅で奥行きのある舞台空間をお楽しみください。
 
問い合わせ
国立劇場おきなわチケットカウンター:098-871-3350

NAKAI

 
自分が健康体でないため、この手の映画には弱い。


まあ、何度涙したことか。


健康な時はどうってことないんだけど、患者になってみると、医師の出会いがすべてを左右する。


技術とか、そういうことはもちろんなんだけど、まず、相性もあるよね。


患者の立場で、発言してくれないものか、治療してもらえないものか?と本当に一喜一憂するのだ。


「病は気から」という言葉はまさにその通りだと思う。


医療の現場は、そんな綺麗事で片づけることはできないのだと想像はつく。でも、何のために医者になったのか?もし、それが、患者を助けたい、ということであれば、心のケアに一度でいいから戻ってみてほしい。


この映画の栗原先生のような先生に出逢えれば、本当に幸せなことだと思う。



私は患者の立場でしか、この映画を観ることができない。


つい最近まで入院していたので、なんだか、映画を客観的にみることができなかった。


加賀まりこが大変良かったんだけど安曇雪乃役の彼女が「病はひとを孤独にする」といいます。



 
確かにその通りなんだよね。
それは、素晴らしいお医者さんも、病院もたくさんあるんだと思う。
それを見つけることがどんなに大変か。


私が子供のころはそうだったかな?と思う。
病院に行けば、お医者さんが何でも治してくれると思っていた。


今は、それがなんだか違う気がする。そうして人は民間療法に流れていくのだ。
なんだかな、と思うよ。


医療は、進化していかないければいけない。
だから一人の患者に深くかかわっていくわけにはいかない。
それも、理解はできる。でも腑に落ちない。


この映画の中の栗原医師や、貫田医師みたいなひとたちだけでなく、砂山や高山医師のような人たちももちろん大事。
 




 
栗原医師のカルテを「神様のカルテ」だと安曇雪乃が評した。
あのカルテをみると、私もそう思った。


どこの病院にいっても、神様のカルテを書いてくれるような医師がいればいいのに、と心から願う。


私からすると立派な職業を持っている医師のような人たちも日々、悩みながら生活している。


命は重い。だからこそ悩むのは当然。


人はみんな悩み苦しみ、それでも前に進んでいくのだ。


あまり映画の感想になっていないかもしれないが、世界中の人たちの幸せを私は心から願う。


人の痛みを感じられる人間でいたいと思う。


寄り添ってくれるような医療の現場に出会えたら、本当に幸せだと思う。私も寄り添える人になりたい。


櫻井翔くん、良かったですよ。
 








  

KEE


 

 
<ストーリー>
美しい自然に囲まれた信州の一地方都市・松本。
勤務5年目の青年内科医・栗原一止(櫻井 翔)は、医師が不足しながらも「24時間、365日対応」で大勢の患者を抱える本庄病院に勤めている。この小さな病院では専門外の診療をしたり、働き詰めで睡眠が取れなかったりすることが日常茶飯事。それでも一止は、クールな先輩外科医・砂山次郎(要潤)、有能で美人の救急外来看護師長・外村静枝(吉瀬美智子)、同期の冷静沈着な病棟主任看護師・東西直美(池脇千鶴)、まだ青いところのある新人看護師・水無陽子(朝倉あき)、曲者上司・貫田誠太郎(柄本明)らと共に厳しい地方医療の現実と向き合いながら、同じアパート”御嶽荘”に住む、大家兼絵の描けない画家・男爵(原田泰造)、博学な大学生・学士(岡田義徳)との語らい、そして何よりも最愛の妻・榛名(宮﨑あおい)との心温まるひとときに日々の疲れを癒しながら激務を凌いでいた。
そんな折に一止は母校の医局を通じ、大学病院に勤めないかと誘われる。「良い医者」になる為の最先端医療が学べる医局…。しかし、一止の前には毎日本庄病院にやってくる大勢の患者がいる。悩む一止。そんな彼の前に大学病院から「あとは好きなことをして過ごして下さい」と見放された末期ガン患者・安曇雪乃(加賀まりこ)が現れる。
もう医学ではどうしようもない安曇さん。それでも、安曇さんは何故か一止を頼ってやってきていた。そんな安曇さんと触れ合う中で一止は、命を救うこととは? 人を救うということとは? という医者としての在り方、人間としての在り方を見つめ直していく。そして、時を同じくして一止にとっての安らぎの場であった御嶽荘でも、学士との別れの時が迫っていた。
一に止まると書いて「正しい」と読むその名の通り、一止は惑い苦悩した時こそきちんと立ち止まって考える。そして、一止はまた歩き始めるために”ある決断”を下す…。。

<キャスト>
栗原一止 – 櫻井翔(嵐)
栗原榛名 – 宮崎あおい
砂山次郎(本庄病院外科医) – 要潤
外村静枝(本庄病院救急外来看護師長) – 吉瀬美智子
東西直美(本庄病院病棟主任看護師) – 池脇千鶴
水無陽子(本庄病院看護師) – 朝倉あき
貫田誠太郎(本庄病院消化器内科部長) – 柄本明
安曇雪乃(胆のう癌患者) – 加賀まりこ
高山秀一郎(信濃医大教授) – 西岡徳馬
男爵(御嶽荘大家、売れない画描き) – 原田泰造(ネプチューン)
学士(御嶽荘住人、哲学科大学生) – 岡田義徳
海野 – 中山卓也



<沖縄での上映劇場>
シネマQ
098-951-0011
那覇市おもろまち4-4-9 那覇メインプレイス2F
HP:http://www.startheaters.jp/cinemasq
サザンプレックス
098-835-6600
島尻郡南風原町字宮城371-1
HP:http://www.startheaters.jp/southernplex
MIHAMA 7 PLEX+ONE
098-936-7600
中頭郡北谷町美浜8-7
HP:http://www.startheaters.jp/mihama7plex

NAKAI

Mon

 

 
Tue

 

 
Wed

 

 
Thu

 

 
Fri

 

 
Sat

 

 

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

 
自身もSTARTEXの大ファンという渡久地さん。
“ Wed ” のかりゆしは本人私物。
 
「これすっごく評判良くて、
着てると必ず褒められるんですよ〜。」
 
かりゆしに着替えて出て来たご主人を見て、奥様も
 
「うん、やっぱりここのかりゆしは上等!
ラインもすごくキレイ〜。」
 
とべた褒め。
 
大量生産だと、出勤のゆいレールの中や職場でひととかぶってしまい、気まずい想いをすることもあるかりゆしウェア。
STARTEXでは「かぶらないかりゆし」というのがコンセプトの一つで、少数生産を貫いている。
 
「仕事が終わったら、着替えずそのまま遊びにいけるデザインも良いですよね」と渡久地さん。
 
“ Wed ” のかりゆし以外は現在店頭とオンラインショップにて販売中。
今回はメンズのみの掲載だが、レディースも豊富。
まだまだ厳しい暑さの続く沖縄、
毎年デザインを総入れ替えするので、
今年のデザインを是非、今のうちにゲットしよう。
「良いね〜、どこで買ったの?」
と訊かれること請け合いだ。
 

写真・文 中井 雅代

 

 

STARTEX/スターテックス
〒904-0116 沖縄県中頭郡北谷町北谷2-1-11
電話 : 098-926-2389 (VINYL MAGIC/STARTEX共通)

 

12:00~20:00 無休
*出張・イベント等の際は、お休みさせて頂く場合がございます。(年/2~3回ほど)

 

オンラインショップ(全国送料無料):www.stxjpn.com
メール:info@stxjpn.com
ブログ:http://startex.ti-da.net/

 

NAKAI

  
柴崎友香・著  河出書房新社  1,575円/OMAR BOOKS
 
― だんだんと難しくなっていく ―
  
「恋愛小説」今まで避けてきました。
嫌いじゃないけど、得意分野ではないので。
でも今回は久しぶりにどっぷりはまってしまった。
 
著者は若手の(もうベテランとも言ってもいいかもしれない)女性作家で期待されている一人。
 
主人公、朝子の22歳から31歳までの
大阪―東京の間の10年の恋の軌跡が描かれる。
  
読み終わってついついため息が出た。
こうなりますか、と。
でもこうなるよね、とも、
何ともたまらない気持ちになった。
  
人は人のどこを好きになるのだろう?
とはこの本の帯に書かれた言葉。
ほんと、どうなんでしょう。
誰かを好きになるのに理由なんてない、とはよく言ったもの。
 
写真を撮るのが好きな朝子は消えた恋人・麦の顔にこだわる。
そして同じ顔をした別人が彼女の前に現れて・・・というお話。
 
読んでいると、人は自分の見たいようにしか見ない、というのを思い出した。
理由がなくても錯覚していられれば、それはいつか本当になるんだろうか。
 
恋愛の渦中にいるときはタイトル通り起きていても夢の中にいるようなもの。
主人公の朝子はずっとそこから抜け出せず、ただ時間だけが過ぎていく。
「執着」。
恋愛の代名詞。
 
メロドラマを期待されるとちょっと違うけれど、ある意味ではそれより生々しい。
後半、朝子が起こす行動はまさに恋愛の残酷さを物語っている。
たたみかけるような場面が続いて息を詰めてページをめくった。
え、どうして!と思う人もいれば、納得する人、
読んで抱く感想は人それぞれだと思う。
 
朝子が心の中でつぶやく
 
―知らない人と話すのは簡単で、知っている人と話すのはだんだんと難しくなっていく。
 
恋人のことだけではなく、また友人たちもいろいろ抱えている。
 
相手のことを分かっていたようで実は何も分かっていない。
大切なことは何も話さず、ただ一緒にいるだけでただその周囲をぐるぐるまわっている幼い大人たち。
 
この小説の中には誰もが見たことのある風景が広がっている。
誰かがいなくなってしまった日の空の青さだとか、
寝不足の夜明けに佇む友人たちだとか、
そのとき流れていた音楽や匂いだとか。
 
目下恋愛中の人も、恋愛から遠ざかっている人も、
読むとすぐさまその時の気持ちが蘇ります、おそらく。

OMAR BOOKS 川端明美



 

OMAR BOOKS(オマーブックス)
北中城村島袋309 1F tel.098-933-2585
open:14:00~20:00/close:月
駐車場有り
blog:http://omar.exblog.jp
 
 

NAKAI



 
3月11日。
あの日から、新聞の一面には被災地の生々しい写真が連日掲載された。
 
そんな写真から、空に向かって伸びる初々しい新芽たち。
 
沖縄生まれニューヨーク在住、
その作品が国内外で高く評価されているアーティスト、照屋勇賢の作品
「みどりのはじまり Minding My Own Buiness」。
 
当時、たまたま日本にいた照屋氏は、
写真に映し出された被災地の姿を目にし、
反射的にこの作品を作り出したという。
 
ただやみくもに、無理矢理にでも前向きになろう
というような姿勢は感じられない。
そこには、深い哀しみの色もくっきりと見えるから。
 
あの日、すべての日本人が味わった、
心を突き刺すような鋭い痛み。
じわじわと締め付けるように襲う哀しみ、無力感、絶望。
 
照屋氏もきっと同じ痛みの中で、
それでも光を見ようと、
祈るような気持ちで作品を創りあげたのではないだろうか。
  

 
大塚泰生さんの作品「cloth and prop」
 
ベッドの柱のような形状の何かに、無造作にかけられたクロス。
その流れるようなフォルムは、限りなく自然で日常性に溢れているが、美しい。
 
大塚さんは、
「震災についてのメッセージって、あんまり言えないな・・・って。」
と、控えめに語り出した。
 
今回のテーマは『鳥が蒔いた種』。
作家が木で、作品が実、
鳥は見に来てくれる人で、
それぞれ種を持ち帰って、そこから何か芽生える。
 
だから、見た人が次の日から少し感じ方が変わったり、
生活が面白くなったりしたら良いな、と思いながら製作しました。
 
僕はずっと彫刻を続けていますが、
作品のコンセプトではなくて形に興味があるんです。
自分が好きな形はなんだろう?と考えてみると、
部屋にかけている服がだらっとなっている、そんな形だったり、
植物でも人間でも、とにかく自然の形が好き。
必然的にそうなるべくしてなった形と言うか。
布のただ垂れた形も、必然的な美しさのようなものがあるんじゃないかと。
そういう形を彫刻にしたいと思っているんです。

 

 
山城芽(めぐみ)さんの作品「飛鏡」
 
作品には次のようなテキストが添えられて。
 
「解き放ち、飛ぶ
空へ、光へ、闇へ、
そして月へ

鏡はもう一つの息づく世界、発見の唄」
 
その場に来た人、のぞいた人が、視覚的に見える、体験できる世界を創っています。
その媒体に鏡を用いていて、合わせ鏡になっているんです。
この作品越しに向こう側を見る。
横から見るとアクリル面で何もないのですが
正面から覗き込むと見ている人の顔も写りこむし、
場所はもちろん、時間帯によっても変化する作品なんです。
光を取り込む量が違ってくるので。
夜になるとかすかな模様が浮き上がって来たり。
 
普通の鏡だとフラットなのでここにあるものしか写らないけど、
この作品越しに向こうを見ると、
例えば奥にある円の形が前方ではっきり見えるので、
円が前にあるように見えたりします。 
 
タイトルは「飛鏡」。
飛ぶ事をイメージしてデザインしました。
視点で飛ぶ事ができる、ここに留まるのではなくて。
 
また、「飛鏡」には「月」の意味も込めています。
天空まで行ったときに会えるもの。
「飛ぶ」ことや鏡の素材によって月を表現したのです。
 
実は、月をテーマにシリーズのような形で作品を創ってきたのですが、
今回はチャリティの機会でもあったので、
色々と考えました。
 
被災地の方々は私たちの想像を超えてとても大変な思いをしてますし、それは簡単には変えられなくて、これからも続くこと。
だから、瞬間でもこの中に飛べたり、想いを馳せたり、
この中で何かに出逢えたりできたら、と。
想い一つで少しほっと・・・するまでいけなくても
もう一つの世界に行くことで、手助けができればと思いながら。
それが、現実を超えたアートの力でもあるかなと。

 
確かに、鏡や素材は限定的な単なる物質なのに、
空間だけでなく、時空さえも超えていけるような錯覚に陥り、
その瞬間、「これは錯覚ではないのかも?」と、不思議な気持ちになる。
あの日、あの時間に戻れるような・・・。


夜になると、影の中で光の物体として浮き上がって来たりもするんです。
平面ではあるけれど、変化することで呼吸しているような特質を持っています。
 
この作品はインスタレーション。
時間や天気など、全ての要素込みの作品です。
だから、できたら本当は一日通して、長いタームで見て頂けると嬉しい。
そんな作品です。

 

阪田清子
 

金城有美子「旅」
 
展覧会を企画、主催したGARB DOMINGOのオーナー 藤田さんは震災後、店内に募金箱を設置したが、一時的な援助では到底カバーできない災害の甚大さを目の当たりにし、自分ができることを模索した。
 

何かできないかな、と。
金銭的な援助じゃなくて、個人の力が個人に渡って、できるだけ多くの影響を及ぼす可能性を持った行動はなんだろう?と考えていたのですが、
GARB DOMINGOという場所柄としてもアートが良いんじゃないかと。
 
作品を見て、感じて、勝手に消化して、勝手にどこかに生み落として欲しいというイメージがあって、そこから「コトリの蒔いた種」というタイトルをつけました。
「好きなものを見て、見た物を勝手に排泄してください。
そこからもしかしたら芽が出て、誰かが喜ぶかもしれないし、それが森になるかもしれないし。」という意味で。
だから、可能性の一つとしての展示会なんです。
 
そういう意味で表現できる人は・・・と考えて、11人の方に出展をお願いしました。
 
募金って色んなところでやってるから、
数ヶ月経つとみんな疲れちゃうんですよね。
でも、今回の被害はあまりにも大きいから、どうにかして行動を続けないといけない。
そこで、展覧会ベースでやれば毎年開催できるかな、と。
 
メディアから与えられた情報を聞いて、それをそのまま周りに伝えるだけだと、本当の意味で伝わってるのかな?という疑問もあって。
メディアの言うことをそのまま信じるのも少し怖い。
だから、「見て、感じる」っていうのが一番良いのかなって僕は思ったんです。

 

中田栄至「1/108」
[ この世は数えきれないモノのあつまりだけど
すべてを知る事が大事ではなく大切な物に気づく事が必要 ]
持ち上げると、一つ一つに「あるもの」が記された紙が貼ってある。

 

矢野冬馬「真栄向寺」
 
「情報」として入ってくると、
それはまず、「事実とされていること」として脳によって処理される。
そのあと、心に入ってくる人もいれば、脳で処理して終わる人もいるだろう。
しかしアートは違う。
目にした瞬間に、まず心に訴えかけてくる。
 
好きか?嫌いか?
面白いか?退屈か?
心弾むか?重く沈み込むか?
 
見た人それぞれが持つ、目の粗さや形が全く異なる「フィルター」を、時間をかけてゆっくりと通っていく。

そのろ過作業は、展示会場では完了しないこともある。
家に帰ってもずっと心を離れなかったり、
場合によっては、数ヶ月、いや数年経ったある日、急にぽんっと心に浮かんだり。
 
そんな時、私たちはその作品だけにではなく、
同時に被災地にも想いを馳せることになるのだ。
 
アートにそんな力があるなんて・・・
藤田さんの発想、着眼点にも驚かされる。
 
作品である「実」から、私たちが持ち帰る「種」はそれぞれ違う花を咲かせるだろう。
まずは私たちが花を咲かせる・・・までいかずとも、なんらかの「種」を求め、今この場所から飛ぶことが必要なのだ。
 

写真・文 中井 雅代

 

Art Exhibition コトリの蒔いた種
日程:8月13日 〜 8月28日
定休日:月・水
時間:9:30 〜13:00 15:00 〜19:00
場所:GARB DOMINGO 沖縄県那覇市壺屋1-6-3
   ※入場無料(募金)
電話:098-988-0244
HP:http://www.garbdomingo.com
 
 

NAKAI



 
8月25日(木)〜9月6日(火)
場所:コザゲートアパートメント2F
連絡先」LEDGE 098-988-3504
★入場無料です★

沖縄県内(時々北京)で音楽活動を続けているFUNNY NOISEが音楽に飽き足らず
表現の幅を広げるべく2007年、ブランド「GIRLS EXPERIENCE」を立ち上げ
ロックに対する愛情と憎しみが詰まった世界観を吐き出し中。
GIRLS EXPERIENCEのTシャツや小物の展示・販売、デザインの元になった手描き原画の展示を行います。

会場のコンセプトは「リサの部屋」。

リサは13才のカリフォルニアの女の子です。
ヤンシュヴァンクマイエルもロッキーホラーショーとナチュラルボーンキラーズも好きで、
リサはミッキーとマロリーのようなカップルに憧れています。
(FUNNY NOISEさんのHPより)

さらに8/27(土)、9/3(土)は
入場無料のインストア・ライブも行います!

-FREE LIVE-
8月27日(土)16:00〜 FUNNY NOISE・うたひめかおりとハリー増田(※出演順不同)
9月 3日(土)16:00〜 FUNNY NOISE・16bit・Shanri・Forklore(※出演順不同)

HP:http://funnynoise.web.fc2.com

NAKAI

綿や麻のクロス。
一人暮らしをしていた学生時代、
京都の雑貨屋さんで初めて自分だけの“それ”として購入したことを覚えております。
特に使用はせず、自分の手の内にあるという満足感に浸っていたような気もします。

バタバタと過ぎた20代を経て数年後、
家仕事を一人のためではなく、二人のためにするようになって
改めてそこにいろどりを求めるようになりました。

どうせ同じ仕事をするなら少しでも自分の好きな物を・・・という思いと、
でもそんなことにいちいち気をつかっていられないという厳しい現実も感じたり。。
(時間とか気持のゆとりとか、まあいろいろね.)

家仕事の流れに沿う、しれっと何でもなかったような顔で生活の一部になるような・・・
楽しくなるようないろどりアイテム・・・
と思ううちにつながったのがクロス。

各々好みもあると思いますが、
あくまでシンプルに、でも少しだけテンポのあるものを。

今日はブルーのラインにしてみましょうか。

今の時期にピタッとくるブルー系のクロス。
干しているときもその姿にテンションが上がります。

刺繍がポイントのクロスも気分が上がるー。

こちらは前回の記事にも使用したクロスです。
しばらくはティーマットやかごのインナーとして楽しむ予定。

使用したらさっとお洗濯。
麻の分量が多いクロスほど乾きも速いです。
干してとりこんだ直後の無造作なシャキっとした感じ、
使っていくうちに“くたり“と手になじむ感じ。
どちらにも甲乙つけがたい表情を感じます。

表情の変わっていくクロスが
たたまれて正座している姿を見るのもまたいいものです。

ご紹介したのは、こちら。
——————————————————————————–
・ALDIN(アルディン)
山梨県富士吉田市というところで生産されているリネンです。
アルディンは、フランスで出会った1枚のアンティークリネンを見て、
「100年先まで使えるリネンを再現してみたい」という思いからスタートしたブランドです。
一つ一つのリネンに目を行き届かせ、質のいいものにこだわったことから
そのほとんどの工程を手作業で行っております。

写真・文 占部 由佳理(tous les jours店主)

 
tous les jours(トレジュール)
那覇市首里儀保町2-19
098-882-3850
open:水~土
10時~13時 16時〜19時
(変更あり。毎月の営業日をブログでお知らせしております。)
blog:http://touslesjours.ti-da.net




関連記事:ひとつ先のくらしを提案する
tous les jours(トレジュール)




NAKAI


 
中国語でこんにちわは?
「ニーハオ:你好」
ですよね。

 
ではありがとうは?
「シェイシェイ:谢谢」
・・・と、思ってませんか??

  
その発音は、実は間違い。
 
じゃあ、正しい発音は??

 
 
(中国語の漢字は日本語と違うものもあり、「簡体字」と呼ばれます)
 

ポイント① 複母音の発音

 
今日最大のポイントは母音一つ一つの発音!
これ一つでいきなり中国人みたいに発音できるので
しっかりマスターしてください☆

 
“ xie xie ”
の“ xi ” は、「静かにして!」という時の「しーっ!」の音。
無理矢理カタカナで書くと「シ」ですが、
日本語の「シ」とは微妙に違うので、
歯のすきまから音がいっぱい漏れるように、
まさに「しーっ!」の音を出すようにしましょう。
 
“ e ” は発音が2パターンありますが、
ここでは日本語の「エ」とほぼ同じ発音。

 
なので、
“ xie xie ” は「シエシエ」
となります。

 
ここで一番大事なのは、
「エ」をしっかり発音すること。
小ちゃいエではなく、大きいエ。
小ちゃい「エ」にして「シェシェ」と発音すると
いきなり日本人丸出しの発音になるし、
それが転じて「シェイシェイ」っていう間違った発音が広まったんじゃないかな?と私は思っています。

  
中国語にはこういう「複母音」( “ i ” や “ e ” のような母音が、一つの音節に2〜3個あるもの)が出てきますが、
その母音を一個ずつしっかり発音することが
「中国人ぽく」
発音するための超!重要なコツ。
これをやるとやらないとでは本当に全然違うのです。
 
 
ついつい「シェシェ」と言ってしまいそうになるけど、
しっかり意識して、最初は「エ」を少し強めに読むぐらいの気持ちで
「シ・エ・シ・エ」
としっかり発音しましょう☆
 
それができたら次はアクセント、「声調」です。

 

ポイント② 声調

 


 
一つ目の “ 谢 xiè ” のピンインには右下がりの棒がついてますね。
これは、高い音からさっと低くおろす発音「第四声」の記号。
滑り台をすべるようにさーっと音を落とします。
 
 
二つ目の “ 谢 xie ” には声調の記号ついてませんね。
これは「軽声」といって、軽く短く発音する音。
ピンインの上に何も記号ついてないのは全て「軽声」です。
ここでは、前の “ xiè ” の音が滑り台を降りた後、
その降りた位置にチョンと置く感じで発音します。

 
図にするとこんな感じ。
 


 
最初の「xi(シ)」が一番高い音で、
そこから滑り台を降りるようにエを発音して、
その降りた位置で最後の「xie」を軽く発音します。

 
その時、「エ」が小ちゃい「エ」にならないように注意しましょう☆
シ・エ・シ・エ
です☆
一個ずつキチンと発音できるようになったら、
水を流すようになめらかぁ〜に
「シエシエ」
と発音してみましょう。
 
さらに言うと、最初の「シ」を、
自分が思ってるより高い音から始めると、
より中国人ぽく発音できますよ♪
 


 
☆補足☆ 
中国語の発音は
拼音(ピンイン)
というローマ字で表記します。
また、一つ一つの音節に
声調
という高低アクセントがついていて、
全部で4パターンあるので
「四声」
とも呼ばれ、それぞれ
「第一声」「第二声」「第三声」「第四声」
と言います。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

 
ありがとうって国を問わずどこでも毎日使うし、
しかも、言った方も言われた方も嬉しくなる言葉。
だから一番に覚えてほしいし、
なおかつ「キレイに発音」できたらサイコー♪
 
来週も、すぐに使える一言を
発音のコツを織り交ぜてご紹介するのでお楽しみに☆
 
那,今天到此为止了。
(今日はここまで。)
下周见!!
(また来週!!)
 
 
*毎週木曜に激安中国語教室やってます♪
無料体験レッスンも受付中☆


中国語教室「笑容(シャオロン)」
豊見城市宜保17 3F(宜保公民館近く) MAP
担当:中井(お問い合わせ:080-1763-6144)
☆レッスン料:2,500円/月4回
(1時間のみの参加でも2時間の参加でも料金は同じです。
初心者の方の中級者クラス受講も大歓迎。
無料体験レッスン受付中☆お電話ください。)
 
<初心者クラス>
毎週木曜日
19:30〜20:30
*テキスト「読めて話せる中国語」を使用。
発音に力を入れた授業を行う。
基本的な日常会話の習得を目指す。
<中級者クラス>
初心者クラス終了後
20:30〜21:30
*2〜3名のグループによるミニ中国語劇スタイルの授業。
会話文を学習、暗記し、テキスト無しの会話劇を行う。
実際の会話シーンに近い状況を作り出し、実践に役立つ授業を目指す。
 
 

NAKAI

 

 
待ち合わせ場所は公設市場前。
食材の買い出しから同行してくれるコースのある料理教室、
「yonner food(よんなーフード)」。

 

 

まずは市場内のベンチに座り、
買物リストの確認と、
効率よく買物を終わらせるための作戦会議。

 

「お肉は重いから買うのは一番最後。
まずは乾物からね。」

 

料理教室のコースから「たっぷりよんなーコース」を選択すれば、
メニューは生徒の相談に応じてくれる。
本土から沖縄の長男に嫁いだ生徒さんの希望で、
今回のメニューは「重箱料理」。

 

 

「子どもの時から通ってるからね。」
と、市場の常連である先生お勧めの店を教えてくれる。

 

 

「重箱料理に使うなら、昆布はこの量で十分。」

 

レシピだけではわからない、買い方のポイントも伝授。  

 

 

「昔から味噌はここで買ってるの。こんにゃくも一緒に買いましょう」

 

「種類もこんなにたくさんあるんですね〜。
お味噌、今度買ってみます!」

 

 

野菜類を購入し、公設市場へ戻る。

 

「最近は内地から習いにいらっしゃる方がすごく多いのよ。
沖縄の料理が長寿食と言われるのはなぜか、
その理由を知りたいという人が多くて。
沖縄の人にとってはあまりに当たり前すぎるのかもしれないわね。
でも、うちなんちゅで家族みんな順番に習いに来たこともあったわよ。
まず奥さん、次が娘さん、最後にご主人!
『今年の重箱は僕が作るから』
って、ある年はご主人が作られたみたい。素敵よね。」

 

家族の食の歴史にまで、深くコミットしている教室だ。

 

 

「天ぷらに使う白身魚を買いましょう。」

 

 

「女性の四本指分の幅が、重箱のひと区切りと同じ約7cmなの。」

 

 

「あらかじめ切って頂いたらすごくラクですね。
それに綺麗!」
と、生徒さん。

 

 

迷路のような市場内を、慣れた足取りでスタスタと進むかずみ先生。

 

「次はお豆腐とかまぼこね。」

 

 

「あら、先生いらっしゃい。」

 

 

「かまぼこに色を塗っているところ初めて見ました!
食紅ですか?すごい、感動!写真撮ろ~。」

 

 

「できたてのお豆腐、アチコーコーよ~。」

 

島豆腐は本土の豆腐よりも含水率が低く、どっしり重厚感がある。

 

「重箱用の厚揚げにするんです。」

 

「じゃあ、これくらいで十分だね。」

 

必要な量だけ購入できるのもありがたい。 

 

 

 

「あなた長男嫁なの?
伝統料理を覚えられて上等さぁ~。
私も長男嫁。大変という人もいるけど楽しいのよ。
頑張ってね!」

 

お金を収受して終わりではなく、
会話も生まれるのが市場の醍醐味。

 

 

「最後にお肉屋さんね。」

 

「こちらのお肉、本当においしいですよね。
先生に教えて頂いて以来、よく買いに来てるんです。」

 

 

 

こちらでもやはり重箱料理に適した部位を、
調理しやすい幅に切ってくれる。

 

 

「内地から嫁いできたの?
重箱料理を習うなんて偉いね〜。」

 

食材や店の選び方、買い方、適量を学びながら、
買物と会話をたっぷり楽しんだ生徒さん、

 

「あっという間に時間が経った感じ。
すごい充実、次回はちゃんと一人で買えそう。」

 

と、満面の笑み。

 

かごいっぱいの食材を手に、教室へ移動する。

 

 

 

広々とした教室に入ると、
部屋の一角に置かれた岡持ちのような箱に視線が釘付けに。

 

「これが噂の嘉陽家の重箱ですか?
歴史を感じますね、立派~!」

 

リビングで一服しながら料理の手順を確認し、

 

「じゃあ、早速作りましょう!」

 

先生と生徒、たった2名で重箱料理。
その手際の良さと手間を惜しまない丁寧な調理法に感動。

 

そんな調理の様子は前編でご覧頂けます。

 

一昔前まで、うちなんちゅの買物シーンとして欠かせなかった市場。
今では、その真の魅力を知らないまま過ごしているうちなんちゅも多いのでは。 
観光スポットとしてではなく、普段の生活の中で市場を活用している「市場マスター」でもある先生にかかると、
市場だからこそ得られるメリットの多さに驚き、
そして、
その魅力にすっかり取り憑かれてしまうのだ。

 

写真・文 中井 雅代

 

yonner food(よんなーフード)嘉陽かずみ料理教室303
*市場での買物を含むレッスンだけでなく、
教室での毎月の定期レッスンもあり、
重箱料理に限らず様々な琉球料理を教えています。
詳しくはホームページ(http://www.yonnerfood.jp)をご覧下さい。

 

ブログ:http://www.yonnerfood.jp/blog.html
 

 

NAKAI


 
これはすごくおすすめです。


その昔、私も航空業界にあこがれて地上勤務したかったんだけど、身長が足りなかったんだよね~


空港って大好き。
そこで働けるって大変だろうけど、素敵だろうなあ。
私の父も以前は空港勤務だったんだけど、彼が観たらまた感じ方も違うことでしょう。


この映画は飛行機にかかわる全てのひとたちの物語。
誰が主役ってわけでもなく皆が主役。


それでもコーパイの 田辺誠一 は良かったなあ。
このひと、モデル時代結構好きだったんだけど、こんな役もぴったりなのね。
テンパってるすがたが非常によかった。
キレテ悪態つくとこもリアル。





そしてキャプテン時任三郎が最高。
まじめな顔して、なかなかおもしろい。
最初は、かなり怖くて、チーフパーサー役の寺島しのぶにも相当きついんだけど、一旦自分が認めたことには全面的にバックアップ。
いいなあ。








寺島しのぶ もかっこいいんだよね~。
厳しいんだけど、愛がある。





綾瀬はるかも良かった。
かわいいんだなあ。





新人で不慣れで、怒られるんだけど、意外な才能を発揮して危機を回避。
何がどんなことに役に立つかわからないなあ。





地上勤務の 田畑智子 が最高。
彼女のプロ意識、あっぱれです。
素敵な出会いもあるわけだ。
やっぱ、空港いいなあ。





オペレーションコントロールセンターの岸部一徳 、肘井美佳 も非常に良かった。





飛行機飛ばすって大変なのね。
やっぱ、高いお金払って旅行行くんだからなるほど、こういう人たちの人件費もあるわけだよね。
と、納得。


海外旅行に行きたくなること間違いなしの1本。
と、同時にやっぱ、飛行機って落ちることもあるのか?とも思った(笑)

  

KEE


 



<ストーリー>
副操縦士の鈴木和博は機長への昇格訓練を受けており、今回のホノルル行きのフライトが昇格の分かれ目だった。教官が温厚な望月で安堵したのも束の間、望月が風邪をひき、代わりに厳格な原田が鈴木の教官を務めることになった。
一方今回のホノルル行きが国 際線デビューとなるCA・斉藤悦子。だがその便には厳しいことで知られるチーフパーサー・山崎麗子も乗務していた。そしてグランドスタッフの木村菜採もまた仕事に限界を感じ辞めようかと考えていた。
ホノルル行きの便は離陸前の多様なトラブルがありながらも出発。機内では鈴木が原田の指導に戦々恐々とし、悦子は次々と繰り出される乗客の指示に右往左往。
そんな中、鈴木・原田のもとに、山崎麗子からキャビンで翼に何かがぶつかるのを見た乗客がいるとの知らせが入る。その直後、機のエアデータ・コンピュータが狂った表示を出し始めた。

<キャスト>
田辺誠一
時任三郎
綾瀬はるか
寺島しのぶ
吹石一恵
田畑智子
笹野高史
岸部一徳