NAKAI


 
この邦題、なかなか面白いよね。
 
Ledgeって本来「縁(へり)」って意味なんだけど、「崖っぷち」だとより切迫した感じがしていいよね。インパクトあるし。
 
サム・ワーシントン、ルックス的にちょっと微妙になってきたけど、この映画面白いですよ。
 

 

 
緊張感がとぎれません。
 
最後まで驚きが次から次へとあります。
 
キャスティングもなかなかナイスです。
 
弟とその彼女のコンビネーションがよく、さすがにジェイミー・ベル、身が軽い。
 

 
彼女役のジェネシス・ロドリゲスが、SEXY PARTを担当しています。
 

 

 
細いけどおっぱいでかい。かっこいいです。
 
典型的なスパニッシュな感じ。このふたりのやり取りが、深刻なシーンでどうよ?っつーくらい軽い感じで時々Too Much(やりすぎ)なんだけど。
 
私の大好きなアンソニー・マッキー。グレーな感じを好演しております。
 

 
最後まで、どっちなの??っつ~うまい作りになってます。
 
それにしても高いところって怖いよね。
 
映画なのに、足元が、ぞわってします。
 
交渉人役のエリザベス・バンクスもいいんだけど、その同僚を演じるエドワード・バーンズもいいよね。
 

 

 
本当の目的はいったい何なのか?というところも面白いんだけどね。キャスティングが地味にいいんだよね。
 
崖っぷちの男
 
崖っぷちの男
 
エド・ハリスが出てますが、ずいぶん痩せててびっくりしました。
 
崖っぷちの男
 
なかなか疾走感のある退屈しない映画です。

KEE

 

 
<ストーリー>
元ニューヨーク市警の警察官ニック(サム・ワーシントン)は、30億円のダイヤモンド強盗の罪で投獄されていたが脱走。ニューヨークの高層ホテルで投身自殺を図ろうとしていたところを発見される。次々と野次馬たちが集まって来る中、彼は最近失敗をやらかしたばかりの女性刑事リディア(エリザベス・バンクス)を交渉人に指名する。
 
<キャスト>
サム・ワーシントン
エリザベス・バンクス
エド・ハリス
ジェイミー・ベル
アンソニー・マッキー

 
<沖縄での上映劇場>
シネマQ
098-951-0011
那覇市おもろまち4-4-9 那覇メインプレイス2F
HP:http://www.startheaters.jp/cinemasq
MIHAMA 7 PLEX+ONE
098-936-7600
中頭郡北谷町美浜8-7
HP:http://www.startheaters.jp/mihama7plex

NAKAI

桜坂劇場 × MIMU de HOMME presents 映画 『VIDAL SASSOON』 公開記念ヘアショークリックで拡大します
 
7月16日(月)
OPEN 17:45/START 18:00
@桜坂劇場ホールA
料金/前売2000円 当日2500円 
 
映画『VIDAL SASSOON』の公開を記念して、桜坂劇場と『MIMU de HOMME』のコラボレーションでヘアショーが開催されます。
『MIMU de HOMME』HAIR MAKE UP ARTISTのOMUがステージ上でヴィダル・サスーンへの想いを語りつつ、ミムデオムの技術を披露してくれます。
 
ナビゲーター総合司会:狩俣倫太郎
 
プロモーション映像制作:セバスチャン
 
衣装:COVER / Issei Higa
 
HP:http://www.mimu-de-homme.com/new/1533.php
 

NAKAI

Day1 
沖縄スナップ
スカート:母親の手製
トップス:不明
サンダル:LOWRYS FARM(ローリーズファーム)
 
沖縄スナップ
 
 
Day2
沖縄スナップ
トップス、パンツともに:LEPSIM(レプシム)
エプロン:SM2
 
沖縄スナップ
 
 
Day3
沖縄スナップ
ワンピ:不明
インナー:mystic(ミスティック)
レギンス:kiddo.com
 
 
Day4
沖縄スナップ
シャツ:Ray Cassin(レイカズン)
パンツ:LOWRYS FARM
サンダル:GLOBAL WORK(グローバルワーク)
 
沖縄スナップ
 
 
Day5
沖縄スナップ
エプロン:手づくり
トップス:JEANASIS(ジーナシス)
パンツ:ノーブランド
サンダル:不明 
 

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

 
カフェでパンを焼く毎日。
 
「粉がついて目立つので、色の濃い服は自然と着なくなりました。
・・・といっても、もともとベージュや白みたいな淡い色が好きかも」
 
可愛いエプロンや手ぬぐいは手製のものも。
 
「DAY3のターバンはおうちにあったはぎれを使ってぱぱっと。
巻くだけなんで簡単です」
 
アパレルショップに勤務していたこもあり、もともと洋服は大好きだと言う。
 
「でも最近はあまり買わなくなりました。
選ぶときは着やすさ重視。パン作りに支障が出ないように。
あとは着心地がいい服が好き。素材は大事かも」
 
淡い色の服が多く、アイテムでいうとシャツが好き。
 
「だから、気づいたらおうちに白いシャツがいっぱい(笑)。
無地のものやシンプルな服が多いので、もう少し華やかな服も着てみたいな。
花柄とか・・・」
 
持っていないのが逆に不思議なくらい。花柄、似合わないわけない!
 
子どものような笑顔がキュートな彼女。かわいいのは見た目だけではなくて。
 
沖縄スナップ
 
真夏の昼間、炎天下での撮影。
着替えて戻ってきてくれた彼女の手には冷たいドリンクを入れたガラスのコップが。
 
「ウーロン茶、良かったらどうぞ〜」
 
冷たいお茶も最高においしかったけれど、何よりこの笑顔にすっかり癒されました☆
 
シンプルで爽やかなコーデの仕上げはスマイル。
それはどんなときも、どんな人をも輝かせてくれる最高のアイテム。
 

写真・文 中井 雅代

 

 

NAKAI

さんぴん
 
さんぴんカルチャー×地球市民ひろば VOL.4
場所 さんぴん食堂
那覇市安里388-5-1F
時間 開演:19:00、終演:21:00
料金 一般 500円/小学生 250円
定員 20名
*申込&問合せ:892-4758(沖縄NGOセンター)
 
珊瑚舎スコーレとのコラボ企画の第4弾!
これまで、トウガラシ、芋、豆腐をテーマに沖縄とアジアの繋がりを感じる地球市民ひろばを実施してきました。そして今回のテーマは、お茶!です。
 
夕食後のひと時、沖縄・東南アジアのお茶をめぐる楽しいトークの時間
お茶にまつわるあれこれクイズに答えながら、色々なお茶を味わってみませんか?!
ビルマの食べるお茶、沖縄のぶくぶく茶もご用意致します。
 

NAKAI


サラ・ローズ 著 原書房 ¥2,520/OMAR BOOKS
 
― イングリッシュティーを飲みながら異国の旅を読む ―
  
今夏はロンドンオリンピックで盛り上がりそうだ。
そのせいあってテレビを始め何かとイギリスが注目を浴びている。
英国と言えば「ガーデニング」と「紅茶」、というのが私の勝手なイメージ。
その両方がたっぷり詰まった願ってもない本を見つけたので今回ご紹介します。
  
ロバート・フォーチュン、という人物を知っているでしょうか?
イギリスの歴史や園芸に関心のある人なら耳にしたことがあるはず。
彼はプラントハンター(植物採集家・植物探検家:異国の珍しい植物を自国に持ちかえる人)として知られている。
 
そもそもプラントハンターとあまり聞き慣れない言葉は、イギリスという国が発展していく時代においてなくてはならなかった存在で、フォーチュンはその中でも特に功績が大きくよく知られた人。
黄色いツルバラ(フォーチュンズ・ダブル・イエロー)やキンカン(Fortunella)には彼の名前が付いている。
この本はそのフォーチュンが、中国が未開の異国だった時代、隠された茶の木、種、苗とその栽培法、茶の製法を求めて遠く旅する冒険ノンフィクションだ。
  
歴史ものはちょっと・・・という人にもお薦めしたい。とても読みやすく間口が広い。
というのも、植物園、温室、薬草、園芸家、紅茶、ガーデニング、インド、アッサムティー、イギリスの階級制度、世界企業(株式会社の原型)、お茶の売買・ブローカーの仕組み、中国茶、老舗のトワイニングと少し上げただけのキーワードに引っかかった人で、好奇心さえあればきっと面白く読める。
 
どうしてイギリスではあんなに紅茶を愛飲するのか、ガーデニングが盛んなのか、植物園、温室が多いのかが読んでいく中ですんなり理解出来る。単純に歴史冒険物語として読んだっていい。
  
私たちが普段何気なく楽しんでいるお茶の世界。
今に至る遠い歴史とそれに情熱をかけた人々がいるということの事実。
その奥深さをしみじみ感じつつ、何杯も紅茶を飲みながら異国の旅を読み終えた。
午後のイングリッシュティーを味わいながら読むのも乙な一冊。

OMAR BOOKS 川端明美




OMAR BOOKS(オマーブックス)
北中城村島袋309 1F tel.098-933-2585
open:14:00~20:00/close:月
駐車場有り
blog:http://omar.exblog.jp
 

NAKAI

Dot&Stripe
 
2012年7月6日(金)〜16日(月・海の日)
10:00〜19:00 / 会期中無休・入場無料
 
会場:@陶・よかりよ 
那覇市壺屋1−4−4 
☎098−867−6576
HP:http://www1.ocn.ne.jp/~yokariyo
 
もっとも基本的な文様・模様の中から点と縞を選び11人のうつわ作家に投げかけしました。器形や、用途などは一切指定せずに作り手の神経やセンスが時代の空気感のなかで単純にどう表現して行くのか?各々がどの様な解釈をもって制作に挑んでくれるのか?楽しみです。
 

赤嶺 学 大川和宏 太田雪輝
片瀬和宏 小泊 良 中田 厚
東恩名美架 福島万希子 本田信明
増田良平 宮里詩織
 

NAKAI

市場の古本屋 ウララ
 
日本一狭いと言われる古本屋がある。
 
「小さな店だからこそできることもあります。
自分が良いと思えばどんな本でも仕入れられるし、それを目玉商品として推すこともできます。
たとえばこの『リトケイ(離島経済新聞)』。一部150円のタブロイド紙です。大きな書店だとこれを店頭の一番目立つところに並べることはできませんが、うちならそれができる。古本でなくてもベストセラーでなくても、がんばってておもしろいものは入れちゃえー! 前に並べちゃえー! と(笑)。
 
書店に勤務していたときは、見えないものを背負っていた気がします。
どんなことを言われても、会社員だと言い返せない。
今はどんなことがあっても自分の責任で正しいと思う判断を下し実行できますから、ストレスがなくなりました」
 
市場の古本屋 ウララ
 
市場の古本屋 ウララ
 
市場の古本屋 ウララ
 
市場の古本屋 ウララ
 
市場の古本屋 ウララ
 
市場の古本屋 ウララ
 
店主の宇田智子さんは東京大学を卒業後、某大型書店に就職した。
幼い頃から本は好きだったが、本屋で働こうと思いついたのはそれほど昔のことではない。
 
「小さいときはうさこちゃんシリーズの『うさこちゃんとうみ』がお気に入りで、家に訪れるお客さんをつかまえては読んでもらっていたと両親から聞きました。
小学校にあがってからお気に入りだったのはかこさとしさんの『あそびの本』シリーズ。全五巻で世界各国の遊びや絵描き歌などが載っている本だったのですが、図書館で繰り返し借りたのを覚えています。
親が教師になれというので、その頃は大きくなったら先生になろうと漠然と思っていましたが、中学、高校と進学するにつれて学校がそれほど好きではないということに気づいて(笑)。
中学1年の頃に群ようこさんの『無印OL物語』を読んで、『本屋で働くっていう選択肢もあるんだ!』って」
 
大学を卒業後、中学時代の思いを抱いたまま、書店に就職した。

「他の職業も検討しました。
銀行の試験も受けましたが自分はお金や経済に興味はないし、出版社も受けましたが自分だったらこんな本を出版したい!という熱意もない。逆に、今出版されているもので十分だって思っちゃって。しかも、出版社だとその会社の本しか扱えないけれど、本屋ならどこの本でも扱えるな〜と思ったんです」
 
市場の古本屋 ウララ
 
市場の古本屋 ウララ
 
市場の古本屋 ウララ
 
あるとき、就職した都内の大型書店で沖縄本フェアが行われた。
想像を絶する本の量に、智子さんは驚いた。
 
「沖縄では『県産本』と呼ばれているのですが、沖縄で出版された本というのは他都道府県に比べ格段に多いんです。出版社数にしても、一般的に地方の出版社は新聞社系が1社とその他3〜4社というところですが、沖縄は100以上!」

それには様々な理由が考えられる。
本土とは文化が違い、年中行事、料理、音楽とどれをとっても他都道府県とは異なるため、自分たちで本にしてしまう。
また、戦時中や占領下では本土から本を仕入れることが困難であったため、自分たちで出版していた。
アイデンティティーの強さも関連しているかもしれない。
 
「沖縄にはどれだけ県産本があるんだろう?と興味を持って。
それで地方勤務を希望し、沖縄店に配属になりました」
 
市場の古本屋 ウララ市場の古本屋 ウララ
  
市場の古本屋 ウララ
 
市場の古本屋 ウララ
 
市場の古本屋 ウララ
 
興味深い県産本は数えきれないほどあったが、そのすべてを仕入れることは不可能だった。 
 
「小さな出版社や個人で経営なさっているところなどは、商習慣が違うことが多くて。大型書店に勤めていたので会社として取り引き方法が決められているし、沖縄の出版社は自分たちがやってきた方法でやりたい。すり合わせが難しいんですね。会社に属して一社員としてやっていると動きづらい部分があり、限界を感じました」
 
当時、牧志の市場中央通りで営まれていた「日本一狭い古本屋」と呼ばれる店のスペースが空くことになり、店舗を募集すると知った。
 
「人が行き交う場所に古本屋を出したいと思っていたので、この場所はまさにうってつけ。すぐに応募しました」
 
後継店舗を開くことが決まり、智子さんは副店長として勤めていた書店を辞め、日本一狭い古本屋の店長として本との新たな関わり方をスタートさせた。
 
市場の古本屋 ウララ
 
市場の古本屋 ウララ
 
市場の古本屋 ウララ
 
市場の古本屋 ウララ
 
市場の古本屋 ウララ
 
転職時にはみんなが智子さんをとめたが、今でもその決断に後悔はないと言い切る。
 
「お客様ひとりひとりに丁寧に個別対応できるようになり、やりがいを感じます。
例えば昔の時代小説を何十年もお探しの方がいらっしゃいました。
年配の方に多いのですが、本がお好きで一冊の本を長年探し続けている方は結構多いんです。
会社勤めだったときは絶版になっていると取り寄せできないと言って終わってしまうのですが、今は全力でお探しすることができます。
ネット上で取り引きされている場合もありますから、お客様の代わりに注文して取り寄せることも。
ずっと探していた本が手に入ったと喜ぶ姿を見るとやはりとても嬉しいですね」
 
市場の古本屋 ウララはそ「沖縄関連本」と「一般」という風にスペースを二分している。
  
「どちらの本もジャンルを問わず置くようにしています。
色んなお客様がいらっしゃるわけですから、私の好みに偏ったチョイスにならないようにしています。
とはいえ一応の傾向はあり、沖縄関連本だと文学、歴史、民族に関する本、一般書では文学、哲学、思想に関する本が充実しています」
 
逆に書店勤務だった頃と比べ、難しくなったこともある。
 
「仕入れは苦労することが多いですね。
例えば珍しい本が売れたり、古本好きのお客様がまとめ買いなさったりすると嬉しい反面、『次はいつ同じ本を仕入れられるだろう?』という不安も生まれます。
古本は市場に出たとしても、こちらが思っている金額で出るとは限りません」
 
古本屋では一般客の持ち込んだ本を買い取る以外に、古書組合で行われる入札会で、業者が出品した本を落札するという仕入れ方法もある。
 
「東京には数えきれないほどの古本屋があり、入札会も毎日行われていますが、沖縄には10数業者しかなく、入札会は2ヶ月に一度しか行われません。
仕入れには苦労が絶えませんが、買い取りで思いがけない本を仕入れられることもあります。
自分では注文しようとは思わなくても手に入ると嬉しい、そんな本が入ってくると古本屋の仕事のおもしろさを感じます」
 
新刊書も扱うが、蔵書の殆どは古書。
智子さんの思惑が及ばないかたちで本が出入りすることもあり、蔵書のカラーにも定期的に変化が起こると言う。
 
「買いに来た人が当店を気に入ってくださって次は売り手になってくださることも。
そうしていくうちに、まるでその方の本棚のようになったりもして。みんなで店を作っているという感じ」
 
市場の古本屋 ウララ
 
市場の古本屋 ウララ
 
市場の古本屋 ウララ
市場の古本屋 ウララ
 
「本屋を営んでいると言っても、置いてある本すべてを読めるわけではないんです」
 
と智子さんは言う。
 
「そのことで昔はひけめのようなものを感じていたこともあります。書評家や専門家のように一冊一冊すべてに目を通していらっしゃる人もいますから。
でも最近は、本って読む以外の関わり方もあるんじゃないかな?と思うようになりました。
お客様を見ていても感じることなんですが、例えば背表紙を見て『おもしろそうだな』と思って手に取ってみたり、ちょっと開いてぱらぱらとめくってみたり、表紙や目次をチェックしてみたり。買わずにそのまま本棚に返したとしても、それも本との関わり方の一つじゃないかな?って。そこから感じることや思うこともあるんじゃないかと思うんです」
 
智子さんの話を聞いたとき、私は最初ぴんとこなかった。
本を手に取ったり、流し読みするだけで何かを感じたり考えたりすることがあるのだろうかと、少し不思議に思った。
しかしその後、店内を撮影しながら何気に一冊の本を手にとり(しりあがり寿氏の著書であった)、数ページめくっただけで本棚に返したのだが、その本がもつ独特の雰囲気、人の心の暗く弱い部分に光を当て、そこをえぐるような描き方が鮮烈で、脳裏にしっかりとこびりつき、ずっと離れなかった。
確かに私はその本を買わなかったが、おそらく今後は同氏の著作は今まで以上に気になるだろうし、彼が作り出すような世界感が存在するということ自体が私にとっては驚きだった。
 
「本ってすぐにアクセスできるのが魅力だと思うんです。
例えばCDだったらプレイヤーにセットして再生ボタンを押さないとどんな音楽なのかがわかりません。
でも本なら、手に取って開いたらすぐにその世界の中へ入って行けます。その手軽さが魅力だと思うんです。
例え文章を読まなかったとしても、例えば文字のフォントだったり余白部分の大きさだったりレイアウトだったりと何かしらの情報は目に入ってきますし、手に取った本を本棚に戻したとすると、その本が自分には合わないということがわかったことになりますから、文章を読まなくても関わったことにはなる。それでいいんじゃないでしょうか」
 
市場の古本屋 ウララ
首里高校の校歌が入ったソノシートのジャケットに、山之口貘の原稿が使われている。「これはオブジェとして使っていただくのがいいかも」
 
本を読むのは大変だから、めくるだけでもいい。
智子さんはそう言い切る。
 
「買わなきゃ!読まなきゃ!と思わなくていいんです。
もっと気楽に考えていただけたら。
本屋というと『本って好きじゃないからな〜』と思う人もいると思いますし、大きな本屋にいってぐったりする気持ちもわかりますが、これだけ小さい本屋だと負担にならないんじゃないかな?と。
店主の存在がストレスになる方もいると思うので、できれば私も空気みたいな存在になりたいなーと思うくらい。
例えば雑貨屋さんにふらっと立ち寄って、何も買わずに出てくることありますよね?
あんな感じでうちにも立ち寄って頂けたら嬉しい。
そのこと自体が本と関わったことになります。
それでいいんです」
 
市場の古本屋 ウララ
 
器用なタイプではないのかもしれないな、と思う。
まっすぐで嘘がなく、何に対しても誠実な姿勢がそう思わせる。
 
初老の男性が店頭で足をとめ
「萩原朔太郎の詩集に絵が入った古書はありますか?」
と尋ねた。
智子さんは迷い無く一般書スペースのある一カ所に狙いを定め、何冊かを男性に提示する。
 
最初から男性は「きっとないだろうな〜。なかなか見ない本だから」とあきらめモードだったが、智子さんが接客の手を抜くことはない。
 
取材中、ウララに郵便物が届いた。
 
市場の古本屋 ウララ
 
見たことのない冊子。
 
「個人が発行なさっている詩集です。
バックナンバーが欲しいという要望があって取り寄せました」
 
どんな希望にも全力で応える。
ひとりでも多くの人が本と良い関わりを持てるように。
 
牧志公設市場の目の前という立地。
人通りが多く、足をとめるひとは少なくない。
「こういう本だといくらで買いとってくれるの?」
「韓国語の本は売っていますか?」
と本にまつわる質問から、
「おいしいそば屋はどこ?」
「◯◯に行くにはどうしたらいい?」
と観光案内まで。
 
私が撮影用に本を選んで持ってくると
「おっ。この本いいんですよ〜。どうしてこちらを選ばれたんですか?」
と、クールな瞳の奥が輝く。
「うさこちゃんとうみ」を飽きずに読み返していたころと変わらない智子さんの本への想いが、ウララにはあふれている。
 

写真・文 CALEND編集部

 
市場の古本屋 ウララ
市場の古本屋 ウララ
那覇市牧志3-3-1
urarabooks@gmail.com
http://urarabooks.ti-da.net/
open 11:00-19:00
close 火

 

NAKAI

アメイジング・スパイダーマン
 
スパイダーマンファンとしては、先行上映、世界最速公開っていうことで、行ってきました。
 
面白かった。
 
リブート作品なので、前作までのサム・ライミの作風とはかなり違って、新しいシリーズとして見事な出来栄えです。マーク・ウェブ、今、旬なだけあって期待を裏切りません。
 
ピーター役はアンドリュー・ガーフィールド。
 
アメイジング・スパイダーマン
 
アメイジング・スパイダーマン
 
今回のピーターは、geek(=変人、オタク、マニア)な感じではなく、なかなかカッコいい路線です。
馬鹿にされているキャラっぽいけど、あんなにかっこいいし、馬鹿にされる理由がわからない。
アンドリュー・ガーフィールドは、若手の中でも私がかなり期待している俳優の一人。撮影当時26歳で高校生役は厳しいか?といわれていましたが、まあ、大学生にしかみえない高校生もいるし、これは、ありでしょう。
何せ、このひとの表現力がすごい。
で、ピーターは今回、ちょっと、いたずらっ子のような一面もあるので、ぴったりだと思います。

相手役は、エマ・ストーン。間違いないでしょう(笑)
ブロンドがなかなかお似合いです。この人の声が好きなんだよね。
 
アメイジング・スパイダーマン
 
アメイジング・スパイダーマン
 
グエンは原作でもピーターの彼女として描かれてますが、前回までは、MJがメインのヒロインだったため、ピーター&グエンコンビはなかなか新鮮。
グエンが大変頭のいい女性なので、見ていて気持ちがいい。
多くを語らずともすべてわかる、っつ~ところがすごい。
ギャーギャーいうヒロインは、アクション映画においてはとくに邪魔だと私は感じるので、今回は安心して見れました。
 
実生活でもこの二人は付き合っているようですね。
お似合いです。
 
アメイジング・スパイダーマン
 
アメイジング・スパイダーマン
 
グエンの父親役はデニス・リアリー。ノーマークでしたが、実にかっこいい。
今までのなかで一番素敵な役では??(笑)
 
アメイジング・スパイダーマン
 
ピーターの叔父夫婦は、名優ががっちり固めてます。マーティン・シーンとサリー・フィールド。豪華ですね。
ものすごくいいです。
さすがの演技にうなってしまいました。
 
アメイジング・スパイダーマン
 
アメイジング・スパイダーマン
 
3Dはさすがに迫力ありました。
イメージとしては、ユニバーサルスタジオのスパイダーマンでしたが(笑)結構すごいです。
 
アメイジング・スパイダーマン
 
映像はスタイリッシュかつ美しい。
サム・ライミのダーク感がまったくなくなってしまったのが、少し残念ではありますが。
マーク・ウェブの爽やか感が前面に出ております。
 
高校生があんなにいろんな装置を自分で作る費用は、どうなのか?アルバイトもしてないみたいだし、とか貧乏性の私は下世話なことを考えてしまうほど、生活感がいまいちないところも、マーク・ウェブっぽいオシャレな感じでした。
 
 
Marvel(マーベル・コミック)のアメコミはダークなところも売りではあるんだけどね。
 
リブートということで前作までと設定もごろっと変わっているので、戸惑うところもありますが、次回作も楽しみです。
 
3Dで、是非、劇場で。

KEE

 

 
<ストーリー>
高校生のピーター・パーカー(アンドリュー・ガーフィールド)は両親が失踪した8歳のときから伯父夫婦のもとで暮らしていた。ある日、ピーターは父リチャード(キャンベル・スコット)の共同研究者だったコナーズ博士(リス・エヴァンス)のもとを訪れ、研究室で特殊なクモにかまれてしまう。その直後、ピーターの体には異変が起き……。
 
<キャスト>
アンドリュー・ガーフィールド
エマ・ストーン
マーティン・シーン
サリー・フィールド
リス・エヴァンス
キャンベル・スコット
エンベス・デイヴィッツ

 
<沖縄での上映劇場>
シネマQ
098-951-0011
那覇市おもろまち4-4-9 那覇メインプレイス2F
HP:http://www.startheaters.jp/cinemasq
サザンプレックス
098-835-6600
島尻郡南風原町字宮城371-1
HP:http://www.startheaters.jp/southernplex

NAKAI

Day1
カレンド沖縄
ワンピース:Charles Anastase (シャルル・アナスタス)
ベスト:アンティークレースのもの
靴:repetto(レペット)
 
 
Day2

ワンピース:mio.y(ミオ)
インナー:amyris(アミリス)
 
 
Day3
カレンド沖縄
ピンクシャツ:iwish(アイウィッシュ)
パンツ:Supp.(サップ)
ヘアバンド:analogue(アナログ)
バッグ:Christina E london
 
 
Day4
カレンド沖縄
シャツ:osmosis(オズモーシス)
スカート:Charles Anastase (シャルル・アナスタス)
靴下:靴下屋
靴:repetto
 
 
Day5
カレンド沖縄
トップス:COMME des GARÇONS
パンツ:express design studio(Charles Nodier にて購入)
靴:chausser(ショセ)
 

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

 
「好きな服なら何着たっていい」
って思ってました。20代までは。
 
そりゃもう片っ端から買いまくってたんです。
もともと買物は即決派。
ピンときたらば迷わず購入。
モード系にハマり、アントワープ系デザイナーズブランドに夢中になった大学時代には、ローン組んでまで月に何着もお買い上げ。
セレクトショップの店員さんに支払い状況を心配されたことも。
 
深く考えず直感だけに頼って買っていたので、もちろん失敗もありました。
 
今思えば、20代までは何でもかんでも着てみる時代だったのかも。
でも、身銭を切って経験した失敗は、その後良い財産に。
 
30代。
沖縄でとあるセレクトショップと出会う。
カジュアルだけれど上質な服がならんでいた。
素材感、確かな縫製、美しいライン。
かっちり着こなすのではなく、ラフで自然体のコーデに憧れた。
 
試着室から出て来た客を褒めそやすのではなく、
「この色は似合わない!」
「雰囲気に合ってない!」
と正直に言ってくれるオーナーのアドバイスに、はっと気づかされることが多かった。
 
顔立ちが華やかではないから、アースカラーのシンプルな服を身につけると貧相に見えてしまう。

かわいらしい雰囲気とはほど遠いから、ガーリーな服を着ると浮いてしまう。
 
少しずつ「好き」で「似合う」服がわかってきた。
 
そして仕事柄、ハイセンスなひとびとから貴重なアドバイスを頂けることも。
 
「中井さんはマニッシュなコーデが似合うと思うよ」
「パンツスタイルのイメージが強いかも」
 
ワンピースにはスニーカーやパーカーなどラフなアイテムを合わせる。
シャツスタイルが好きだけれど、パンツを合わせるとマニッシュすぎるので小物でバランスをとる。
靴はできるだけ上質なものを。
 
歳を重ね、少しずつ自分ルールができてきた。
でも来年の夏になればまた、今とは全然ちがうコーデをたのしんでいるのかもなぁ。
34歳の今年だって、まだまだ買物でおばかな失敗をする可能性はある。
 
おしゃれはずっと勉強中でいいや!
楽しいから、卒業しなくていいもんね。
 
 
おまけ

 
牧志公設市場内にあるコーヒーとレモンジュースのお店、「ひらみ」。
 

 
使用しているのはひらみレモン、つまり「シークワーサー」です。
暑い日は一気飲み。
きゅーっとすっぱいシークワーサー。
でも、砂糖もしっかり入っているので甘くておいしい。真夏のドリンク。
 
カレンド沖縄
 
いつ行っても笑顔のおじさん。
二代目だそう。
ジュースはおいしいし店構えもかわいいので、ついふらりと立ち寄る店。
 
カレンド沖縄
 
行きつけです、「呉屋てんぷら屋」。
1個50円だから6個買っても300円。
 
カレンド沖縄
 
3名のかわいいおばさまがおそろいの可愛い制服つけて一生懸命揚げています。
「一緒に写真撮ってもらっていいですか?」
と店頭のおばさまにお願いすると、ビジュアル担当と思われるこちらのおばさまがよっこらしょと奥から出て来てくれました。
3名それぞれ、きちんと役割分担されているようです。
 
市場は楽しい。
スージを入れば見知らぬ店が、上を見上げればこんなところに住宅が?!
うちなんちゅのあなたにも、きっとあります新発見。
 

文 中井雅代

 

NAKAI

浮島ガーデン
 
浮島ガーデンでは冷やし中華や自家製酵母パン、
ピザ、クラッカーにも伊江島小麦を使用しています。
と言うと、よくお客様からは「伊江島に小麦があったの?」と驚かれます。
 
「むじぬふ=麦の粉」と方言で呼ばれる
貴重な貴重な全粒小麦、伊江島小麦。
無農薬で風味があって、安心とおいしいがそろった国産小麦の最高峯ですよね。
 
浮島ガーデン
 
そんな伊江島小麦をお母さんの代から作っている
イージマヤー産業・大城さんに話を聞くと、
伊江島では100年以上前から江島神力(えじまじんりき)という種類の麦を
栽培していたそうです。
最近はニシノカオリという九州由来の小麦も作っているそうですが、
江島神力はやはり香りが高く味も良いということで、
大城さんは江島神力をメインに栽培しているそうです。
確かに大城さんの小麦は風味豊かで一度食べたらクセになる味。
しかも全粒粉なのですこぶる体にいい!
 
でも残念なことに伊江島では小麦を栽培する農家さんが
今どんどん減っています。
というのもこの数年続く鳥の被害はかなり深刻で
収穫を前にほとんどすべて鳥たちに食べられてしまうため生計が成り立たず、やむを得ず別の作物にシフトしているというのが現状のようです。
私も2年前に小麦を栽培したとき、ほぼ全部食べられてしまい
とってもガッカリしました。
これが本業ならガッカリどころでは済みません。
 
大城さんにその話をしたら
「私は食べられても大丈夫、鳥の食べる分も作っているからね」と
軽やかに笑っていました。
 
小麦は意外と手がかからない作物で、
年を取った人たちが難儀せずに栽培できるとあって、
大城さんは儲からないのを承知で島の仲間のために続けているとも言ってしました。
確かに麦を収穫してから干して粉にして、
さらには麺になるまでの過程を見学させてもらうと、
これはこの金額では見合わない。
 
鳥も人間もおいしさの輪でつなぐ大城さん。
その結いの心がイージマヤー産業のむじぬふには詰まっている…
大城さんの豊かな味わいの伊江島小麦を一度召しあがってみて下さい。
クセになりますよ~
 
今回は
うちなークレープ、ちんびんをむじぬふたっぷりで作ってみました。
卵も牛乳も使わないヴィーガンちんびん。
試みにニンジン粉を入れてみました。
すっごく簡単でおいしいです。冷やして食べてもGOOD☆
 
「ヴィーガンちんびん」
 
<材料>
伊江島小麦 50g
地粉(中力粉)50g
豆乳 200cc
水 50cc
菜種油 大さじ2
黒糖 適量
塩 小さじ1/4
 
 
<作り方>
1 粉と塩をふるいにかけておく。
 
浮島ガーデン
 
2 豆乳と水、菜種油を混ぜ合わせたものを①に少しづつ流し入れ、かき混ぜる。
 
浮島ガーデン
 
3 つぶ感を残した黒糖を入れてさっと混ぜ、油を敷いて温めておいたフライパンでゆっくりと焼けば出来上がり~☆
 
浮島ガーデン
 
浮島ガーデン
 
浮島ガーデン
 
浮島ガーデン
 

Text by 中曽根直子(浮島ガーデン フードデザイン)




浮島ガーデン
那覇市松尾2-12-3
098-943-2100
open:14:00~24:00
close:火
HP:http://ukishima-garden.com
ブログ:http://ukishima.ti-da.net
 

NAKAI

ポスチュアウォーキング 遠藤美絵
 
【出産】は女性のカラダのターニングポイント!
きちんと自分のカラダと向き合うチャンスでもあります。
産後メタボ、昔から気になっていた姿勢、肩こり、腰痛でお悩みの方、
是非一度レッスンにお越しください。
産前より綺麗になるレッスンがここにあります。
レッスンでは、立ち姿勢~歩き方~負担軽減抱っこ法~バギーウォーキング法etc
など丁寧にレッスンしております!
 
★7月の水曜クラス(3回)
7月4日・11日・18日(水) 10:00〜11:30
レッスン料:2000円(×回数)
会場:豊見城 ダンススタジオスター(旧りゅうぼう近くダンススタジオ)P有
   →http://www.posture.co.jp/lesson/detail.php?id_lesson=6699
 
★7月の木曜クラス(2回)
7月12日・19日(木) 10:00〜11:30
レッスン料:2000円(×回数)
場所:那覇西 男女共同参画センター「てぃるる」 P有
   →http://www.posture.co.jp/lesson/detail.php?id_lesson=6700
 
○レッスンの様子 
CALEND沖縄:「歩くだけで全身整形」
 
ポスチュアウォーキング 遠藤美絵
 
○ポスチュアスタイリスト ディレクター 遠藤美絵
連絡先:mie@posture.co.jp  tel:090-7219-4093 
遠藤美絵 公式HP:http://www.posture.co.jp/mie/
ブログ:【沖縄を美しく歩く!~ポスチュアスタイリストMieのマダム日記】 
 

NAKAI


 
美しい緑に囲まれた外人住宅に広がる、洗練された雰囲気の店内。
一歩入ると、その調和のとれたハイセンスな空間に思わず息をのむ。
 
「ジャンルにこだわらず色んな作家さんの物を集めてお店にしたいと思っていて、器が好きな人には洋服や布も好きになって欲しいし、服が好きで来てくれた方にも、器にも興味を持ってもらえたら嬉しい。
色んなジャンルの作品を楽しめるお店にしていきたいです」
 
頭で考えたのではなく、夫妻の心が導くままに集めたものを置いている。
 
「自分たちが好きなものであるということは間違いありません。
これまで使ってきて『美しいなぁ』『楽しいなぁ』と思った器や服をご紹介しています」
 
それがtenに並んでいるものたちの共通点。
 
ten
ten
増田良平さん 
 
ten
 
ten
 
2012年の2月にオープンしたばかりの ten は、大城夫妻の自宅の一室が店舗となっている。
 
ご主人の功さんは10年前、那覇市のアパレルショップで販売員として働いていた。
 
「すごく自由な気風の店で、店内でお客様に髪を切ってもらったり一緒になって絵を描いたり(笑)。販売と言う仕事もとにかく楽しかった。でも、店が閉まることになって泣く泣くやめることになって」
 
その後はカメラマンとして活動していたが、さゆりさんと結婚後、あることがきっかけで物販の楽しさを思い出した。
 
ten
「日月」おおやぶみよさん
 
ten
 
ten
関昌生さん
 
ten
 
ten
 
「妻の姉・田原あゆみと企画したmon sakata展を僕らの家で開催することになって。のんびりとした田舎にある我が家にお客様がいらしてくれるだろうか?と少し不安だったのですが、おどろくほど沢山来てくださったんです」
 
「主人はそれがすごく楽しかったみたい。物販時代の思い出がよみがえったんでしょうね」
 
自宅で店をやろう。
そう決めたとき、最初に浮かんだイメージは器の店だった。
 
「器はずっと好き。読谷の年末の窯出しには20代の頃から毎年通っています」とさゆりさん。
「好みが似ている姉や妹も一緒に。3人で競うようにして駐車場からダッシュするんです(笑)」
 
功さんも器への想いは強い。
 
「器って家具と似ているところがあると思うんです。毎日使うものだし目につく。洋服だったらおしゃれ着と部屋着というふうにわけるのもアリだと思うのですが、器と家具は常にそこにあるもの。だから、良いものを選びたいなーって」
 
ten
ten
大嶺 實清(じっせい)氏の工房「大嶺工房」
 
ten
 
そういう二人は好きな器を普段づかいにしている。
 
香ばしいコーヒーを淹れながらさゆりさんは語る。
「プラスチック製の皿や好みではない陶器などは使わないですし、置きません。努力してそうしているというよりも、自然ななりゆき。私の実家がそういう家だったんです、母がうつわが好きで。私たちが子どもの頃から作家ものの器もごく普通に使わせてくれていました」
 
ten
ten
 
ten
 
薄い薄い、繊細な器は吉田次朗さんの作品。
手にとると、陶器とは思えない軽さにも心を奪われる。 
 
「四角形の平皿なんて、まるでハガキみたいでしょう?」 
 
使っていて「美しいなぁ」と思えるものを。
 
ten
ten
 
ten
 
ten
 
増田良平さんの作品。
 
不思議な図柄のソーサーにカップを置くと…
 
ten
 
「ユニークでしょう? ソーサーにカップの影がうつっているようなデザインなんです。そして、手の絵はカップの持ち手に指を通すように指示しているように見えませんか?」
 
使っていて「楽しいなぁ」と思えるものを。
 
 
その2つのこだわりは、布・衣類にも。
 
ten
 
ten
 
ラオスで少数民族の方々と布作りに従事している谷由起子さんと、ラオスのひとびとによる作品。
 
「レンテン族の方々が綿花から育て、藍色になるまで何度も染め、刺し子の刺繍をほどこしたもので、ふたつと同じ作品はありません。中には昆虫と思しき柄など『なぜこれを?』と思うような図柄もあって楽しいんです」
 
ten
 
播州織りの作家、玉木新雌(にいめ)さんによるストール。
evam eva(エヴァムエヴァ)の服と合わせて。
 
ten
 
「evam eva は、セールを行わない数少ないアパレルブランドの一つ。
シンプルだけど個性や味があって、気取らず着られるところが好き。
上質な天然素材を使用しているにもかかわらず、相場を考えると破格とも言える値段も魅力です」
 
ten
 
「玉木新雌さんのストールは、クーラーが効きすぎている場所の多い沖縄では夏も重宝します。100%天然素材で織られ、丸洗いできるのも嬉しいですね」
 
ふんわり軽い手触りは、一度触れるととりこになる。
 
ten
 
ten
 
福岡発のブランド「iroiro(いろいろ)」。
 
「色合いの美しさと着やすさが魅力。沖縄では季節問わず年中着られます」
 
ten
 
ten
 
ten
 
普段から着ているからか、それともご本人の魅力によるものか、さゆりさんは ten にある服をどれも見事にまとう。
それは服に限ったことではない。
 
香り高いコーヒーやお茶、飲み物を入れるカップ、お菓子を盛る皿、店内に配された飾り棚(功さんの手づくり!)、どっしりとした安定感とデザイン性を兼ね備えた椅子、実家から譲り受けたテーブル・・・
ten で出逢うものはどれも、功さんとさゆりさんの生活そのものなのだ。
シンプルで上質、美しく楽しいアイテムに彩られたふたりの日々のくらし。 
 
ten
 
今後のことをうかがうと、途端にふたりの顔に笑み広がる。
 
「服も増やしたいしアクセサリー類も置きたい。
オリジナルの服もつくりたいなーって思ったり。
県内外、ジャンルを問わずもっと色んな作家さんの作品をご紹介したいですね。
店のカラーもどんどん打ち出していきたいですし・・・
やりたいことはもう、数えきれないくらい!(笑)」
 
「お客様の興味が広がるきっかけになれたら嬉しいです。そうやって皆様の好きなものが増えていったらいいなーって」
 
取材中に訪れた女性客は、玉木新雌さんのストールに魅了されていた。
 
ten には新たな出逢いが満ちている。
あなたの胸もきっと踊る。ふたりのくらしに触れて。
 

写真・文 中井 雅代

 
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